今週のNews
□市川の夜空に花火
□冠水・斜面変動の危険を予測
市川市と開発事業者
□第5回浦安市写真展
14人を表彰
□浦安市、市指定無形文化財「舟大工技術」を指定解除
技術の保持者途絶える
□千葉商大付属高がフリーペーパーを作成
道の駅で商品販売の企業など紹介
市川の夜空に花火
約1分間、65発の花火が夜空を彩る
行徳橋付近で13日、市川青年会議所(市川JC、岩楯雄貴理事長)主催の市川スマイル花火プロジェクトが行われ、午後8時から約1分間、65発の花火が夜空を彩った。
コロナ禍の影響で市川市民納涼花火大会などが中止となる中、同JCが「コロナ禍を乗り越えるために市民を笑顔に、前向きにしたい」と昨年に続き実施。密を避けるため、事前に打ち上げ場所は明らかにせず、日時のみ公表した。
打ち上げの時間帯には、行徳橋で花火を待ち構える人もいた。写真を撮っていた曽谷在住の20代の女性は「ツイッターで花火の打ち上げを知り、この辺りかと思って来た。花火を見るのは2年ぶり。上げてくれてうれしい」と話していた。
当日の様子は同JCのインスタグラムと動画投稿サイト「YouTube」で見られる。
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冠水・斜面変動の危険を予測
市川市と開発事業者
頻発する豪雨に伴う災害に備え、市川市は8月に設置した道路冠水センサーと斜面変動監視センサーの開発事業者である応用地質(東京都千代田区、成田賢社長)とともに、「冠水情報管理システム」と「土砂ハザードモニタリングシステム」の試験運用を先月から始めた。両センサーが検知した情報や過去の気象データなどをシステム上に集め、危険箇所の事前予測などに生かす。試験運用は来年3月末までの半年間。
同市は8月、市内の道路13カ所に冠水センサー、崖地4カ所に斜面変動監視センサーを設置し、9月から運用を開始。センサーは冠水や斜面の変動を検知すると市に通知し、市はこれを現地パトロールや水防活動、土砂災害の避難情報発令などに活用できるという。
今回の試験運用ではこうした運用に加え、AIが危険箇所を予測する。これまでホワイトボードや紙の地図、紙の報告書、電話などで行っていた情報共有も、クラウド上の地図表示やチャット入力などでできるようになるため、迅速な体制整備や一元的な情報管理の効率化、リアルタイムでの情報共有が期待できるという。
システムの構築・運用保守などの費用は同社が負担。市にとってはシステムを半年間無料で使えるメリットがあり、同社にとっても実際の運用でシステムを改善・強化できるメリットがあるという。
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第5回浦安市写真展
14人を表彰
一般の部・市長賞のコーバンさんの作品
高校生の部・市長賞の田中さんの作品
第5回浦安市写真展の表彰式が先月10日、浦安市民プラザWave101で開かれ、入賞者14人に表彰状が手渡された。
昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になったため2年ぶりの開催。オンラインでの展示となったが、一般の部と高校生の部を合わせて88点の出品があった。
表彰式で野澤邦彦副市長は「年々レベルが上がっていると聞いている。今回の受賞を機に、これからも感性あふれる作品を撮って」とあいさつ。入賞者に表彰状を手渡した。
高校生の部で最高賞の市長賞に選ばれたのは、県立幕張総合高写真部に所属する3年生の田中香梨南さん(市内在住)。父から譲り受けたカメラで、バンドを組む友人に頼まれて撮影した宣伝用写真の1枚だという。今回は母に勧められて初応募。「(賞を)取れると思っていなかったのでうれしかった。色使いにこだわった。今後もいい写真を撮れるよう勉強して、来年も一般の部で応募したい」と話した。
一般の部で市長賞を受賞したのは市内在住の米国人コーバン・リーさん。表彰式は欠席し、「浦安には素晴らしい写真家がいる中で受賞できて大変光栄に思う」と喜びのコメントを寄せた。
入賞者は次のとおり。〈敬称略〉
【一般の部】
▽市長賞=コーバン・リー▽議長賞=小山さなえ
▽教育委員会賞=小林なかえ
▽奨励賞=池田拓史、江副洋介、市川邦昌▽佳作=東野卓司、小国弘一、飯塚ひとみ
【高校生の部】
▽市長賞=田中香梨南
▽議長賞=加納優一
▽教育委員会賞=山田紗雪▽奨励賞=青森翔、須田陸斗
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浦安市、市指定無形文化財「舟大工技術」を指定解除
技術の保持者途絶える
浦安市教委は8日、市指定無形文化財の「浦安の舟大工技術」の文化財指定を解除した。舟大工技術の保持者がいなくなったため。これに伴い、浦安舟大工技術保存会の市指定無形文化財保持団体としての認定も解除した。同日には、市指定有形文化財の旧醍醐家茶室の文化財指定も解除された。
同市はかつて漁師町で、昭和20年代には6軒の造船所があった。ベカ舟やマキ船、打瀬船、投網船などを製造・修理していたが、1971年の漁業権全面放棄とともに、舟大工という職業も消滅した。
だが90年代に入ると、舟大工技術を後世に伝え残す機運が高まり、92年には元舟大工により20年ぶりにベカ舟を新造。95年には元舟大工で構成する同保存会が結成された。翌96年には舟大工技術が市指定無形文化財に指定。同会も保持団体として認定され、2001年の郷土博物館開館後は、舟の建造の実演や修復、舟大工道具の収集や点検などを行ってきた。
しかし近年は高齢化が進み、技術を継承できる会員が減少。今年に入り、最後の技術保持者だった元舟大工の会員が亡くなったことから、市指定無形文化財の指定と、文化財保持団体の認定を解除した。
ただ、同博物館のボランティア「もやいの会」には、2016年に元舟大工の指導を受けながらべか舟を制作したメンバーがいる。今後はもやいの会のメンバーが、現存する舟の修復や模型作りなどを通じて技術を伝えていく。
旧醍醐家茶室も指定解除
同茶室は、明治時代中期に東京で建築され、1905年頃に猫実の醍醐家に移築された本格的な茶室建築。2010年に解体した部材が市に寄贈された。
市教委は16年に市指定有形文化財に指定し、広く市民に利用してもらおうと移築復元を模索してきたが、これまでの移築や曳家などで多くの部材が損傷し、腐朽劣化が進んでいることなどから、移築復元が難しいと判断。寄贈者など関係者にも事前に状況を説明し、やむを得ず解除に至った。
今回の解除により、市指定有形文化財は15件、同無形文化財は1件となり、市指定文化財は全体で66件となった。
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千葉商大付属高がフリーペーパーを作成
道の駅で商品販売の企業など紹介
『いちからいちかわ』を手にする生徒たち
千葉商大付属高(市川市中国分、浅川潤一校長)商業科の2年生59人が先ごろ、道の駅いちかわで商品を販売している企業などを紹介するフリーペーパー『いちからいちかわ』を作成した。同道の駅のほか、掲載企業の店舗や同校のホームページで入手できる。
同フリーペーパーはA4版オールカラー28㌻で、市川市内を中心とした食品会社と食品店8社、農家2軒をそれぞれ見開きで紹介。取り扱う商品や店の特徴、商品へのこだわり、店主の1日の流れなどを掲載している。
同科は2017年度から、企業と連携して商品開発に取り組んできたが、フリーペーパーの開発は初めて。取材や写真撮影、構成も生徒たち自身で行い、約2カ月かけて制作した。「雰囲気そのものを伝えたい」と、写真はあえて加工せず使用。制作期間中はコロナ禍の影響で短縮日課だったため、帰宅後にリモートで作業することもあったという。
完成した冊子は、担当の田名慧資教諭が「初めてで、よくこんなにきれいに作れたと思う」とたたえる力作。生徒たちは「老若男女を問わず、幅広い年代の方に見ていただきたい」「県外から道の駅を訪れる人もいると思う。気軽に冊子を手に取っていただきたい」と願っている。
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