市川よみうり & 浦安よみうり online

 あけまして、おめでとうございます。
 本年が、皆様にとって幸多い一年となることを、ご祈念致します。
 本年も、「市川よみうり」「浦安よみうり」をよろしくお願い致します。

 最新号は1月3日号(12ページ)です。次回の発行は11日です。

今週のNews

 □小学生に書き初めを指導~国府台高の書道部員
 □市川市教委、義務教育学校の設置推進~設置に関する方針策定
 □親子ら200人が恒例の餅つき~浦安市郷土博
 □(仮称)浦安市子ども図書館、2023年オープン見込み~基本計画案の意見募集中
  


小学生に書き初めを指導
国府台高の書道部員


高校生の指導を受けながら書く女子児童

 県立国府台高書道部員が指導する「小学生書き初め教室」が先月、市川市立市川小と同国府台小、同中国分小の3校で開かれた。
 
 県内の高校生が近隣の小・中学校で勉強を教える県教委の事業「お兄さん、お姉さんと学ぼう」の一環。同高は8年前から毎年この取り組みを行っており、2015年からは教職志望の生徒らが夏休み期間中に勉強を指導する「小・中学校指導体験教室」も、同事業の一環として行っている。
 
 先月19日に市川小で行われた書き初め教室には、同高書道部員26人が参加。体育館に集まった6年生121人に書き初めを指導した。
 
 高校生たちは、今回の課題「夢の実現」の見本を書いて見せてから個別に指導。児童一人一人に「半紙の真ん中の線を意識すると字がそろいやすい」「一字一字も大事だけど全体のバランスを見て」などと説明したり、苦手な字を聞いて重点的に練習させたり、児童の持つ筆に手を添えて書き方を教えたりしていた。
 
 直接指導を受けた女子児童は「『夢』の字の大きさや、全体のバランスなどについてアドバイスしてもらえた。一緒に丁寧にお手本をやってくれてとても優しかった。良い字が書けたと思う」と笑顔。「小学生が理解して書けるように教え方を工夫した」という同高書道部部長の田村真夕さん(2年)は「きょうの内容を参考にして、委縮しないで伸び伸びと書き初めをしてほしい」と願っていた。  

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市川市教委、義務教育学校の設置推進
設置に関する方針策定

 市川市教委はこのほど、「市川市立義務教育学校の設置に関する方針」を策定し、小中一貫教育を行う「義務教育学校」の設置を推進していくことを明示した。学校規模や通学範囲、学校施設などの条件が整ったところから設置を進めていくとしている。
 
 現在市川市内にある義務教育学校は、2015年4月に市立塩浜小と同塩浜中を統合して開校した塩浜学園1校。市教委が昨年9月にまとめた同学園における小中一貫教育の研究では、中学校進学時に環境の違いから不登校になる「中一ギャップ」の緩和や学力向上、自己肯定感の高まりなど、児童・生徒の成長に効果が見られたとしている。同市教育振興審議会は昨年10月、この研究結果などを踏まえ、義務教育学校の設置を推進するよう市教委に答申していた。
 
 義務教育学校の設置に関する方針では、義務教育学校の設置を推進することのほか、義務教育学校の規模については「市川市立小学校・中学校の適正規模・配置に関する方針」が示す小・中学校の適正規模(12~18学級)などを勘案しつつ、義務教育学校の特性や地域の実態に応じて柔軟に捉えると記載。学校施設は一体型校舎にすべきとしつつ、当面は隣接型または分離型とすることも考えられるとしている。
 
 ただ、同学園における小中一貫教育研究では、小中学校間の調整が必要なことや、教師の負担が大きいことなど、義務教育学校の課題も明らかになっている。そのため、同方針では市教委が主体となって義務教育学校の運営上の課題解決に努め、▽小中一貫校教育研修会や先進事例を学ぶ研修会の実施▽校長に指導・助言する小中一貫教育アドバイザー等の配置▽小中学校間の連携や調整の負担を軽減する小中一貫教育コーディネーター等の配置――といった全国の先進事例を参考に支援していくとしている。
 
 2校の設置検討始まる
 市教委は昨年11月から、東国分中ブロックと高谷中ブロックに、既存の小中学校を統合して義務教育学校を設置する検討を始めた。
 
 対象校は、東国分中ブロックが曽谷小と稲越小、東国分中の3校、高谷中ブロックが二俣小と信篤小、高谷中の3校。このうち、曽谷小と信篤小を除く4校は、市の方針が示す適正規模を下回っているという。
 
 市教委はすでに、一部が東国分中の学区になっている国分小と中国分小を加えた8校の保護者や教職員らに、義務教育学校の設置を提案しており、両ブロックとも昨年12月に、3校の保護者や地域関係者、教職員らで構成する検討委員会を設置。今月から検討・協議を進め、年度内を目途に計画を策定するとしている。  

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親子ら200人が恒例の餅つき
浦安市郷土博


元気いっぱいに声を上げて餅をつく子供たち

 浦安市郷土博物館で先月22日、毎年恒例の餅つきが行われ、親子ら約200人が杵と臼を使った餅つきを体験し、つきたての餅を堪能した。
 
 開始30分前に配られた整理券が、あっという間になくなってしまうほどの人気ぶり。「子供たちに餅つきを楽しんでもらいたい」と参加した県立浦安高のボランティアたちがしっかりつぶしたもち米を、子供たちが「よいしょ! よいしょ!」の掛け声とともに杵でついた。
 
 20㌔のもち米で作った餅は、あんこやきなこと絡めて参加者たちに振る舞われた。毎年楽しみにして参加している高洲在住の小学4年の女子児童は「去年より、杵が意外と重く感じて大変だった。あんこに絡めたお餅がおいしい」と話し、餅を伸ばしながら味わっていた。  

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(仮称)浦安市子ども図書館、2023年オープン見込み
基本計画案の意見募集中


子ども図書館のイメージ模型

 浦安市日の出公民館隣接地に建設予定の(仮称)浦安市子ども図書館が、2023年1~3月にオープンする見込みであることが分かった。先月12日に開かれた市教委定例会と、同21日に開かれた市図書館協議会で市教委が答えた。市教委はこのほど同図書館の基本計画案を作成し、市ホームページなどで公表。14日まで市民から意見を募集している。
 
 同案では、同公民館内の市図書館日の出分館を子ども図書館の建物に移設し、その跡に地域包括支援センターを整備する計画。工期は21年10月~22年11月で、概算工事費は地域包括支援センター改修工事費3520万円を含め計16億8520万円と見込んでいる。
 
 新築される建物は鉄骨造り2階建て。延床面積は子ども図書館部分が約2千平方㍍、分館ゾーン分が約300平方㍍で、分館は現在の約230平方㍍より広くなる。
 
 子ども図書館は、床の高さを上げながらシンボルロード側から順番に未就学児ゾーンと小学生ゾーン、YA(ヤングアダルト)ゾーンを配置。未就学児ゾーンは1階レベル、YAゾーンは2階レベル、小学生ゾーンはその中間の高さになる。話し声を気にせず、会話ができるなど、にぎわいのある新しいタイプの図書館にするとしており、2階に配置される分館ゾーンとの間には壁を設けるとしている。
 
 同公民館とは2階がデッキでつながる。共用部には飲食スペースを設ける。駐輪場は同公民館との間に設置。駐車場は同公民館と共用で既存の12台分を含む80台分を平置きで整備する。車両の出入り口も、既存の同公民館の出入り口を共用で利用するとしている。
 
 同案は市のホームページや市情報公開室で閲覧できる。
 
 問い合わせは市生涯学習課(☎712・6735番)。
 
 基本設計に子供らの意見反映
 市教委は現在、基本計画の策定と並行して基本設計も進めている。昨年10月から12月にかけては、基本設計に子供たちの声も反映させたいと、ワークショップを開催。小学生から大人まで35人が、同じテーブルで意見を出し合った。
 
 先月21日の最後のワークショップでは、実際に模型を見ながら意見を交換。屋上についての意見も多く、「公園のように」「読書できるスペースを」「カフェが欲しい」などの声が上がった。
 
 自分でも青写真を描いたという市立東野小5年の男子児童は「分館などもあって、そういうところも考えないといけないなと思った」という。明海在住の高校1年の女子生徒は「建築に興味があって参加した。いろんな年代の人と意見を出し合ってとても楽しかった」と振り返った。同日の出南小3年の女子児童は「自分たちでどんな図書館にしたいか考えられることなんてなかなかないから楽しかったし、近くにできると聞いてうれしかった。どんな図書館になるか楽しみ」と、ワクワクしながら話していた。  

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