市川よみうり & 浦安よみうり online


市川市新市長に村越祐民氏
新人3氏による激戦制す


初登庁し、市職員から花束を受け取る村越氏(左)

 市川市長選挙開票結果
 当46,143村越祐民(44)無新 ネ社由共民立
 42,931田中 甲(61)無新
 41,880坂下茂樹(43)無新
 
 昨年11月に実施した市川市長選の再選挙が22日に投開票され、無所属新人の元衆院議員・村越祐民氏(44)=立憲民主、民進、共産、自由、社民、市民ネット推薦=が当選した。大久保博前市長の任期が切れた昨年12月25日以降、4カ月続いていた市長不在の状態は解消された。
 
 昨年の市長選は、無所属新人の5人が立候補し、いずれも当選に必要な法定得票数(有効投票数の4分の1)に届かなかいという激戦となった。今回の再選挙は、5人のうち村越氏と元衆院議員の田中甲氏(61)、前県議の坂下茂樹氏(43)の3人が立候補。再び激戦となり、村越氏が2位と約3千票差で当選を果たした。
 
 当日の有権者数は39万1001人。投票率は33・97%で、昨年の市長選の30・76%を約3・2㌽上回った。
 
 「市民が楽しく得する仕事を」
 
 村越氏は市長選2日後の24日に初登庁。市職員や、「村越新市長誕生おめでとう!」と書かれた横断幕を持った市民らに出迎えられた。
 
 花束を受け取った村越氏は「誠に気の引き締まる思い。初心を忘れずに、市民の皆さまが楽しくて得するような仕事をしていきたい」とあいさつした。
 
 村越氏は「月例のタウンミーティングの開催」「燃やすごみを週3回収集」「公民館の使用料引き下げ」「待機児童ゼロ」などを公約に掲げて当選。同日に行われた記者会見では「早ければ5月に市民の皆さまと一緒にオープンな形でタウンミーティングをやりたい」「少なくとも夏場は燃やすごみの収集を週3回に増やしたい。大事なことはゴミの総量を減らすこと。市民生活の利便性を高めながらゴミを減らしていきたい」などと抱負を語った。

 野党共闘 自民分裂
"仕切り直し"も村越氏が制す


 村越氏は前回に引き続き、今回も〝野党統一候補〟として市長選に出馬。前回から推薦を得ていた民進、共産、自由、社民、市民ネットに加え、新たに立憲民主からも推薦を得るなど支援の輪を広げた。得票数は4万6千余。前回から約1万8千票も上乗せした。

 選挙当日、村越氏の事務所には大勢の支援者が詰め掛け、開票速報に耳を傾けた。午後11時20分過ぎに当選が確定すると、会場は大歓声。村越氏が登場すると、大きな拍手が沸き起こった。

 平成15年と同21年の衆院選で当選し、外務大臣政務官も務めたが、同24年を最後に国政の表舞台から遠ざかっていた村越氏。支援者による万歳三唱で喜びを分かち合うと、「人生は良いときも悪いときもある。2012年に落選してから6年近くくすぶっていたけど、もう一度皆さんのために仕事をするチャンスをいただけたということは本当にありがたい。最終的には市川市政を変革したいという気持ちを持った市民の皆さまの力が結集してこの勝利に結びついた。市民の皆さまの役に立てることを一生懸命したい」と、支援者たちに感謝の言葉を述べた。

 一方、昨年の市長選で坂下氏に推薦を出しながら、3人の候補者に支援が分かれた自民は、今回も田中氏支援と坂下氏支援に分裂した。県連は推薦を出さず、自主投票とすることを決定。市川市支部は、坂下氏を支部として推薦したが、分裂状態が変わることはなかった。

 田中氏は、再選挙の直前に自民党に復党。昨年の市長選に出馬した元県議の小泉文人氏(45)と政策協定を結び、支援を受けた。田中氏が今回獲得した約4万3千票は、昨年の市長選で田中氏と小泉氏が獲得した票数の合計とほぼ同じ。さらなる上積みをすることはできなかった。

 落選が決まった直後、事務所で落胆する大勢の支持者の前に姿を現した田中氏。「大切なチャンスを逃してしまいました。皆さんに全力で応援していただいたにもかかわらず勝利を収めることができず、本当に申し訳なく思っています。本当に悔しいです」と、支援者に感謝と謝罪の気持ちを伝えた。

 坂下氏は再選挙直前に、昨年の市長選に出馬した元市議の高橋亮平氏(41)や公明党市川市議団とそれぞれ政策協定を結び、支援を受けた。しかし、坂下氏が今回獲得した約4万2千票は、昨年の市長選で坂下氏と高橋氏が獲得した票数の合計を割り込んだ。

 大勢の支持者が集まる事務所に坂下氏が現れたのは、選挙結果が確定する直前の午後11時20分。落選が決まり、重苦しい空気が流れる中、坂下氏は「多くの方に支援していただいたが、本当に至らない自分だった。市民一人一人の声をうかがってきたつもりだったが、この結果を真摯に受け止めたい」と深々と頭を下げた。

 大激戦の末、5人の候補者が誰も法定得票数に届かなかった市川市長選挙から約5カ月。〝仕切り直し〟となり、再び最後まで勝敗が分からなかった激戦を制したのは、前回も得票数1位だった村越氏だった。  


当選を決め、支援者らにあいさつする村越氏


落選が決まり、支援者らにあいさつする田中氏


落選が決まり、支援者らにあいさつする坂下氏

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あす22日、市川市長選再選挙
4カ月に及ぶ市長不在解消へ

 昨年11月に実施された市川市長選の再選挙が、あす22日に投開票される。
 
 昨年の市長選には新人5人が立候補したが、いずれの候補者も当選に必要な法定得票数(有効投票数の4分の1)に届かなかったため再選挙が決定。しかし、同選挙の開票経過が不可解であるなどとして市民2人から異議申し出があり、全投票用紙の数え直しを行うなどしたため再選挙まで時間を要した。大久保博前市長は昨年12月24日で任期満了となり、その後は市長不在の状態が続いている。
 
 今回の再選挙には、いずれも無所属新人で、昨年の市長選に出馬した前県議の坂下茂樹氏(43)、元衆院議員の村越祐民氏(44)=立憲民主、民進、共産、自由、社民、市民ネット推薦=、元衆院議員の田中甲氏(61)の3人が出馬。他の前回立候補者2人は出馬を取りやめ、他の候補の支持に回った。候補者が3人にとどまったため法定得票数に誰も達しない事態は起こらず、約4カ月続いた市長不在の異常事態は解消されることになる。
 
 14日現在の有権者数は40万854人(男性20万3589人、女性19万7265人)。投票率は昨年の市長選が30・76%、平成25年が21・71%で、長年低迷が続いている。
 
 投票時間は22日午前7時~午後8時。期日前投票はきょう21日まで、市役所仮本庁舎や行徳支所、大柏出張所など13カ所で実施している。  

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市川市長選挙に 高橋氏出馬せず

 昨年11月の市川市長選挙に立候補した元市議の高橋亮平氏(41)が6日に会見を開き、あす15日告示、22日投開票の市長選の再選挙に出馬しないことを明らかにした。
 
 すでに再選挙への出馬を表明している坂下茂樹氏(43)が、高橋氏の公約を全て受け入れたためで、同選挙で高橋氏は坂下氏を全面的に支援するという。
 
 会見で高橋氏は「自分が市長になること以上に、掲げてきた政策が実現することのほうが重要だと決意した」と語った。
 
 昨年の市長選の候補者5人のうち、再選挙への不出馬表明は元県議の小泉文人氏(44)に次いで2人目。  

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市川市長選挙
坂下氏出馬表明、小泉氏出馬せず


坂下茂樹氏

坂下氏出馬表明
 
 昨年11月の市川市長選挙に立候補した前県議の坂下茂樹氏(43)が先月29日に会見を開き、22日に行われる市長選の再選挙に無所属で立候補することを表明した。同選挙への出馬表明は、同じく昨年の市長選に出馬した、いずれも元衆院議員の村越祐民氏(44)と田中甲氏(61)に次いで3人目。
 
 坂下氏は昨年の市長選に自民党推薦で出馬。今回は自民党市川市支部の推薦を得た。
 
 会見で坂下氏は「市民の声を聞く、これを実現するために挑む、そして市民の声が実を結ぶ。この『聞く』『挑む』『結ぶ』を念頭に置いて、ひたすら汗をかく」と決意を語り、「笑顔あふれる、ありがとうあふれる市川を築いていきたい」と述べた。
 
 小泉氏出馬せず
 
 昨年11月の市川市長選に立候補した元県議の小泉文人氏(44)が、22日に行われる市長選の再選挙に出馬しない意向を明らかにした。
 
 すでに再選挙への出馬を表明している田中氏と政策協定を結んだことと、保守集合の流れを作ることなどが理由という。再選挙では、田中氏を支援するとしている。  

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市長選出馬表明
村越氏と田中氏


村越祐民氏


田中甲氏

 昨年11月の市川市長選挙に立候補したいずれも元衆院議員の村越祐民氏(44)と田中甲氏(61)が14日、4月22日に行われる市長選の再選挙に無所属で立候補することを表明した。
 
 村越氏は昨年の市長選で当選に必要な法定得票数(有効投票数の4分の1)に届かなかったが、候補者5人の中で最多の票を獲得。今回の選挙では、昨年の市長選で推薦を受けた共産・自由・社民・民進・市民ネットなどに加え、新たに立民の推薦も受けるという。
 
 会見で村越氏は「日々、市民の皆さまとの対話を重ねてきた。1人でも多くの方々の思いを背負って必ず勝利する覚悟」と決意を語り、「市川市が持続可能な形で成長できるような戦略を訴えていきたい」と述べた。
 
 田中氏は昨年の市長選で3位の票を獲得。今回の選挙では、自民への推薦依頼を党市川支部に提出したことを明らかにした。
 
 会見で田中氏は「行政の刷新、透明化、そして政治家の襟を正すことも期待されていると思う。それをしっかりと推進していく」と意気込みを語り、自民への推薦依頼については「国政、県政とも連携を図りながら、市民の皆さまが安心して住んでいける市川市を作っていくために、自民党と協力し合いながら市政運営をしていきたい」と述べた。  

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市長選再選挙4月22日確定
異議申し出棄却に申し立てなし

 昨年11月26日に行われた市川市長選挙と同市議会議員補欠選挙への異議申し出を棄却した同市選挙管理委員会の決定に対し、期限内の13日までに有権者から審査の申し立てが行われなかったため、市長選の再選挙が4月15日告示、22日投開票の日程で行われることが確定した。
 
 同市長選挙では、候補者5人がいずれも当選に必要な法定得票数(有効投票数の4分の1)に届かず、再選挙を行うことが決まった。しかし、両選挙では、各候補者の得票数が中間発表から確定までの間に激しく変動したことなどから、市内の男性2人が両選挙の無効などを求める異議申出書を同選管に提出。公職選挙法の規程では、異議申し出などの争訟中は再選挙を行うことができないため、再選挙の日程が決められない状態が続いていた。
 
 同選管は1月に両選挙の全投票用紙の再点検(数え直し)を行うとともに、両選挙で開票作業に携わった職員や立会人、証人ら120人以上から聞き取り調査を実施。再点検で選挙結果に影響がなく、調査で開票過程の重大な瑕疵も認められなかったことから、2人の異議申し出を棄却する決定書を先月20日に告示するとともに、決定を不服とする審査の申し立てがなければ4月22日に市長選の再選挙を執行することを発表していた。
 
 同市では、前市長の大久保博氏の任期が切れた昨年12月25日以降、市長不在の状態が続いている。佐藤尚美副市長は「再選挙の日程が確定したことに安堵している。次こそは市長が決定することを望んでいる」とコメント。同選管の佐々木和夫委員長は「今度の市長選挙から改善策を着実に実施し、疑義を持たれないように執行したい」と述べた。  

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市川市長選・市議補選
数え直しは29日に実施
市長選再選挙は早くて4月

 市川市選挙管理委員会は5日、臨時委員会を開き、昨年11月に行われた市長選挙と市議補選の全票の再点検(数え直し)を、市国府台市民体育館で29日午後1時から公開で行うことを決めた。所要時間は4時間程度の見込み。また、同選管は市長選の再選挙の日程について、早くても4月になるとの見通しを示した。
 
 両選挙では、各候補者の得票数が中間発表から確定までの間に激しく変動したことなどから、市議補選で落選した候補者ら2人が同選管に異議申出書を提出。これを受け、同選管は両選挙の全ての票を数え直すことを決めていた。
 
 同市長選挙では、5人の候補者がいずれも当選に必要な法定得票数(有効投票数の4分の1)に届かず、再選挙を行うことが決定。しかし、公職選挙法の規程では、異議申し出などの争訟中は再選挙を行うことができないため、再選挙の日程が決まらない状態が続いている。前市長の大久保博氏の任期は先月24日に満了。以降は市長不在で、佐藤尚美副市長が職務代理者を務めている。
 
 同選管は、両選挙の開票作業に携わった職員100人以上から聞き取り調査を今月中旬から行い、その結果と再点検の結果などを基に、異議申出人への決定書を2月中をメドに作成する。この決定に対して異議申出人に不服がなければ、4月にも再選挙が行われる見通し。だが、不服があれば県選管に審査を申し立てることができ、県選管の決定に不服があれば高裁に提訴できるため、長期化する可能性もある。
 
 同選管の佐々木和夫委員長は「異議申し出の内容に対してきっちりお答えしたいのでこの形に決定した。プロセスについてもチェックしないといけないということで、職員や関係者から聞き取りをして決定書を出したい」と話した。  

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市川市長選・市議補選
全票の数え直しを決定
市選管「速やかに説得するため」

 市川市選挙管理委員会は8日、さる11月26日に施行した同市市長選挙と同市市議会議員補欠選挙に対する異議申し出について審議する臨時委員会を非公開で開き、両選挙の全ての票を再点検(数え直し)することを決めた。実施する場所や日程、手法などは、今後関係者と調整して決める。同選管の佐々木和夫委員長は「申出人には十分説明できると確信しているが、納得してくれるか分からない。市長不在のままでいいのかということで、できるだけ速やかに説得するために決定した」と述べた。
 
 市長選では無所属新人5人が立候補したが、いずれも当選に必要な法定得票数(有効投票数の4分の1)に達しなかったため再選挙が決定。市議補選では元職・新人合わせて6人が立候補し、いずれも無所属新人の大久保貴之氏(39)と星健太郎氏(37)が当選した。
 
 しかし、両選挙とも開票の中間発表から確定までの間に急激に票を伸ばした候補者や逆に急失速した候補者がおり、市議補選で次点だった石崎英幸元市議(48)が先月29日、▽開票経過が不可解▽市長選で1人の候補者の票の束に別の候補者の票が混入していた▽市議選で数千票の束が立会人から見えない所に移動された――として、両選挙について▽各候補者の得票数の再確認▽開票過程の説明▽選挙の無効――を求める異議申出書を市選管に提出していた。今月6日には別の有権者も、両選挙の無効を求める異議申出書を市選管に提出。市選管は2件目の異議申し出について内容を明らかにしていない。
 
 公職選挙法では、市長選の再選挙は14日間の異議申し出期間を経て50日以内に行うとしているが、選挙に対する異議申し出があり、争訟が続いている間は再選挙を行うことはできないとしている。異議申し出に対する市選管の決定に不服がある場合、申出人は県選管に審査を申し立てることができ、県選管の決定に不服があれば、高裁に訴訟を提起することもできる。
 
 大久保博市長の任期は今月24日まで。争訟が長引いて再選挙ができなければ、その間、市長不在期間が続くことになるため、市選管は「最も説得力がある」(佐々木委員長)手法を選んだ。  

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副市長に笠原氏
市長不在に備え2人体制


笠原氏

 市川市議会は13日、同市危機管理監の笠原智氏(63)を副市長に選任することに賛成多数で同意した。任期は4年間。18日に就任する。副市長職は、平成26年4月から佐藤尚美氏1人の体制が続いていたが、市長選の再選挙の日程が決まらないため、市長が長期不在となる事態に備えた。
 
 笠原氏は昭和52年に入庁し、企画部長や総務部長などを歴任。平成27年3月に退職し、同年4月に再任用で危機管理監に就任した。
 
 市長不在期間の職務代理者は佐藤氏が務める。危機管理監は不在となるが、笠原氏が事務のみ継続して行う。
 
 13日に開かれた記者会見で、笠原氏は「市長の不在期間が生じてしまうという、極めて異例で重大な局面。誠心誠意頑張ってまいりたい」と抱負を述べた。  

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市川市長選
当選者なし、再選挙へ
大激戦で法定得票数届かず

 市川市長選挙開票結果
 28,109 村越 祐民 無新
 27,725 坂下 茂樹 無新
 26,128 田中 甲  無新
 20,338 高橋 亮平 無新
 16,778 小泉 文人 無新
 
 今回の市長選挙には、共産・自由・社民・民進・市民ネット推薦の村越祐民氏(43)、高橋亮平氏(41)、小泉文人氏(44)、自民推薦の坂下茂樹氏(43)、田中甲氏(60)の無所属新人5人が立候補。いずれの候補者も市川市出身で、国政や県政、市政での政治経験があり、激戦が予想されていた。
 
 今回の投票率は、4年前の前回から9・05㌽増の30・76%で、投票者数は12万1124人。有効投票数は11万9078票で、法定得票数は2万9770票だった。
 
 開票結果は、村越、坂下、田中3氏が2千票差以内にひしめくなど大激戦。最多得票の村越氏でも2万8109票で、法定得票数に1660票ほど及ばなかった。
 
 公職選挙法では、再選挙は選挙の翌日から14日間の異議申し出期間後、50日以内に行うと規定。ただし、異議申し出などの争訟が続いている間は再選挙を行うことができない。 首長選の再選挙は総務省が把握している範囲で6例目で、市川市では初めて。再選挙には、今回の選挙に出馬していなかった人でも立候補できる。
 
 大久保博市長の任期は今月24日まで。翌25日以降、新市長が就任するまでは市長不在となり、佐藤尚美副市長が職務代理者となる。
 
 先月26日に行われた市川市長選挙は、5人の立候補者がいずれも当選に必要な法定得票数(有効投票数の4分の1)に達しなかったため「当選者なし」となり、再選挙が行われることになった。これを受け市選挙管理委員会は、選挙後14日間に異議申し出がなければ来年1月14日に再選挙を行うことを、先月29日午前に開いた臨時委員会で決定。しかし同日午後に異議申し出があり、再選挙の日程は改めて審議することになった。
 
市川市議会議員補欠選挙
大久保氏と星氏が当選

 
市川市議会議員補欠選挙
開票結果(欠員2)

当39,765 大久保貴之 無新
当19,324 星 健太郎 無新
 17,338 石崎 英幸 無元
 14,364 冨田 嘉敬 無新
 12,954 中町 圭  無新
  4,162 吉住 威典 無新
 
 先月26日には市川市議会議員補欠選挙(欠員2)も行われ、いずれも無所属新人の大久保貴之氏(39)と星健太郎氏(37)が当選した。
 
 同選挙には元職1人、新人5人の計6人が立候補。投票率は30・74%で、平成27年に行われた前回統一地方選の35・13%は下回ったが、同25年の前回市長選と同時に行われた補欠選挙(欠員1)の21・70%は上回った。  


大久保貴之氏


星健太郎氏

元市議「開票過程が不自然」
市長選・市議補選の無効求め異議申し出


 先月26日の市川市議会議員補欠選挙で次点だった元市川市議の石崎英幸氏が同29日、同選挙と同市市長選挙の無効を求める異議申し出を同市選挙管理委員会に行った。

 今回の市長選では、9万4千票の開票を終えて残り約2万5千票だった段階から、その時点でトップの2万6千票だった候補者がわずか128票しか増えなかったり、1万7千票だった候補者が1万票以上を獲得したりと大きく変動。市議補選でも、9万2千票を開票して残り約1万6千票だった段階から、すでに1万4千~1万7千票を獲得していた2候補がいずれも350票前後しか上積みできなかった。

 石崎氏は、こうした開票経過を「通常の数え方では統計学的にこんな数字は出ない。突然ブレーキがかかったような開票結果になっている。不自然だ」と批判。さらに、市長選ではある候補者の票の束に別の候補者の千票が一時混入していたとし、市議補選では数千票の束が立会人から見えない場所に一時移動されたとする複数の目撃者がいたと主張。各候補者の得票数の再確認と開票過程の説明、選挙の無効を求めている。

 票の混入や移動の事実関係について、市選管は「委員会で十分審査した上で答えを決定するので、お答えは差し控えます」としている。  

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市川市長選26日投開票
欠員2の市議会議員補欠選挙も

 任期満了に伴う市川市長選挙があす26日に投開票される。
 
 今回は新人5人が立候補。現職の大久保博市長は立候補しておらず、8年ぶりに新しい市長が誕生する。
 
 18日現在の有権者数は40万1012人。過去の市長選の投票率は、現職と新人の一騎打ちとなった前回の平成25年が21・71%、新人4人で争った前々回の同21年が29・96%で、このところ低迷が続いている。
 
 同日には市議補選も行われ、元職1人、新人5人の計6人が2議席を争う。市議選の過去の投票率は、前回統一地方選の同27年が35・13%、同25年の市長選と同時に行われた補欠選挙(欠員1)が21・70%だった。
 
 投票時間は両選挙とも26日午前7時~午後8時。期日前投票はきょう25日まで、市役所仮本庁舎や行徳支所、大柏出張所など13カ所で実施している。  

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市川市長選公開討論会
5人が持論を展開


公開討論会

 市川青年会議所(市川JC)は10日、任期満了に伴う市川市長選挙(19日告示、26日投開票)の公開討論会を市川市文化会館小ホールで開いた。同選挙に立候補を表明している元市議の高橋亮平氏(41)、県議の坂下茂樹氏(42)、元衆院議員の田中甲氏(60)、前市議の小泉文人氏(44)、元衆院議員の村越祐民氏(43)が出席し、およそ350人の聴衆を前にそれぞれの考えを語った。 討論会の様子は動画配信サイト「e―みらせん」と「ユーチューブ」で配信予定。
 
 高橋氏は「全ての世代が活躍できる未来への投資をしていく。安心して暮らしていける地域のコミュニティを再生し、支え合えるまちを作っていく。市川を全国に誇れるまちにしたい。市川大野駅と船橋法典駅の間に新駅を作るべき。市民の憩いの場でありながら活性化をし、人を呼べるような緑や海、川の活用法を検討する。行徳の支所機能を強化し、大柏出張所を支所機能にする」などと述べた。
 
 坂下氏は「国の借金は1千兆円を超え、千葉県の借金も3兆1044億円に上る。もはや国や県には依存できない。この難しい局面を乗り切るには、市議、県議としての14年間の実績・経験が生かせる。前年度踏襲予算を改め、必要なものを必要な人に届ける政策を実現したい。日々の生活を守り、安心を届ける。いざというとき市民を守る。頼りになる行政の再構築をする」などと語った。
 
 田中氏は「市長歳費を大幅に削減する。どんなことがあっても市民の命を守る。京成立体化の計画を立て、その実現に向け努力していきたい。『機会の平等』をしっかりとつくり出す。まちづくりは人づくり。次の時代を担っていく人材、市川を本当に愛している人材をたくさん増やしていきたい。情報公開をして、いま市川がどういう状況にあるのか市民と共有する」などと話した。
 
 小泉氏は「保育士の働く環境を街ぐるみで見直し、船橋や東京都に負けない働きやすい環境を作り、安心して保育園に預けられるようにする。生産人口をしっかり確保していく。下水道を普及させなければいけない。市川南のポンプ場整備を速やかに進める。行徳エリアについては、水と触れ合える海を市民に取り戻さないといけない。都市計画税はなくすほうに持っていく」などと語った。
 
 村越氏は「市政の大転換をしたい。さまざまな経験や知識を持ったたくさんの市民の才能や活力を市政に取り込むことで、オンリーワンのまちになれる。いまの市政はどのように政策が決められ、どういう方針で市政が動いているか市民によくわからない。市民と対話の集会を月に一回開いて、皆さんとたくさん対話の機会を持っていきたい。開かれた市政を作りたい」などと述べた。  

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市川市長選出馬
村越氏が表明


村越祐民氏

 元衆院議員の村越祐民氏(43)が11月2日に会見を開き、任期満了に伴う市川市長選挙(19日告示、26日投開票)に無所属で出馬することを表明した。同選挙への出馬表明は元市議の高橋亮平氏(41)、県議の坂下茂樹氏(42)、元衆院議員の田中甲氏(60)、前市議の小泉文人氏(44)に続いて5人目。
 
 会見で村越氏は「大久保(博)市長の不出馬を聞き、9月頭に出馬することを決意した」と説明。「大久保市政では市民に積極的な施策が打たれなかった。財政が良くなったのであれば、市民の役に立てる施策を打つか、減税してお返ししなければいけないが、どちらもしていない」と現市政を批判し、「市民の知恵を活かし、オンリーワンの街として市民の皆さまに満足していただける街づくりができる」と語った。主な政策としては、「基金を作って小中学生を短期留学させる制度を始めたい」「議員の政務活動費を廃止するべき」「積極的に地元商店街をサポートしたい」などと考えを示した。
 
 村越氏は平成15年の千葉県議選で初当選。その後衆院議員を2期務めた。  

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市川市長選出馬
小泉氏が表明


小泉文人氏

 前市川市議の小泉文人氏(44)が10月31日に会見を開き、任期満了に伴う市川市長選挙(19日告示、26日投開票)に無所属で出馬することを表明した。同選挙への出馬は、元市川市議の高橋亮平氏(41)、県議の坂下茂樹氏(42)、元衆議院議員の田中甲氏(60)に続いて4人目。
 
 会見で小泉氏は「自分の生まれ育った街を良くしたいという思いを持っている。大久保(博)市長の勇退を受けて挑戦したいと思った」と出馬の理由を説明。重点施策として「人口増加」「待機児童の即刻解消」「固定資産税の減額」などを掲げ、現市長が変更したごみ収集回数や公共施設の利用料金を見直す考えを示した。また、市議在職中に政務活動費で切手を大量購入した問題で百条委員会の調査対象となったことについて、「権力が暴力に変わって百条委員会が行われた。市民一人一人の意見を集約する議会が市民を置き去りにして運営されている」と述べた。
 
 小泉氏は平成17年から千葉県議を2期務め、同21年の市川市長選に出馬して惜敗。同23年からは市川市議を務め、先月2日に辞職していた。  

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市川市長選出馬
田中氏が表明


田中甲氏

 元衆院議員の田中甲氏(60)が10月25日に会見を開き、任期満了に伴う市川市長選挙(11月19日告示、同26日投開票)に無所属で出馬することを表明した。同選挙への出馬は、元市川市議の高橋亮平氏(41)、県議の坂下茂樹氏(42)が表明しており、田中氏で3人目。同市の大久保博市長は任期満了後の引退を表明している。
 
 田中氏は市川市議1期、千葉県議2期を経て、平成5年から同15年まで衆院議員を3期務めた。会見では「現市長の突然の不出馬表明で、次の市川市の市政運営をどうされるか感じ取ることができなかった。私が経験させていただいた県議会・国会での活動や人脈を駆使し、私の生まれ育ったこの市川市を48万市民とともに素晴らしい行政区にしていきたいと思った」と、出馬を決めた理由を説明。「(17年後の)市政100周年に向けて自然豊かな文教都市を目指す」として、「60万人都市を目指す」「京成線の立体化をしっかりと進めたい」「レベルの高い(海外の)大学を誘致したい」「災害を想定した人命救済システムを確立し、市民の命を守る」と、自身の政策を語った。  

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市川市長選出馬
坂下氏が表明


坂下茂樹氏

 市川市選挙区選出の自民党県議・坂下茂樹氏(42)が10月6日、記者会見を開き、任期満了に伴う市川市長選挙(11月19日告示、26日投開票)に無所属(自民推薦)で出馬することを表明した。同選挙への出馬表明は、元市議の高橋亮平氏(41)に次いで2人目。現職の大久保博市長は、任期満了をもって引退する意向を表明している。出馬にあたって県議は辞職せず、自動失職となる予定。
 
 坂下氏は「市議、県議として14年間活動してきたが、どのような立場でも、市川市、市民のために働きたいという思いに変わりはない。(市長として)頑張ってみないかとお声を頂いたので、前に進もうと決断した」と、出馬を決めた理由を説明した。8年間の大久保市政については「市民目線を第一にしながら、財政回復された。素晴らしい、と尊敬している」と評価。市川市は、保育園の待機児童など社会保障関係の対応や、老朽化した都市基盤整備など課題が山積しているとして、「固定概念を破り、市民生活を守る。市民目線を第一に、市民ニーズをくみ取る」と意気込みを語った。  

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市川市長選出馬
高橋亮平氏が表明


高橋亮平氏

 元市川市議の高橋亮平氏(41)が9月15日に会見を開き、任期満了に伴う市川市長選挙(11月19日告示、同26日投開票)に無所属で出馬することを表明した。今後、各政党に幅広く支援を求めていくという。同選挙への出馬表明は高橋氏が初めて。同市の大久保博市長は任期満了後の引退を表明している。
 
 高橋氏は会見で「新しい市川を作りたい。『新市川』と銘打って、新しい希望を取り戻したい」と意気込みを語った。現市政については「行政改革にはなっていなかったが、財政の健全化に一定の寄与はした」としつつ、「基本的には何もしなかった市政。その間に失ったものは大きい」と指摘。「待機児童ゼロを目指して進めたい」「地域現場で若者や子供の主体的な参加ができるまちにしたい」「市民48万人の持てる力を十二分に発揮できるまちにしたい。その大前提として徹底した情報公開を行う」などと自身の政策について述べた。
 
 高橋氏は平成15年から同21年まで市議を務め、同年の市川市長選に出馬したが惜敗。その後は松戸市の政策担当官や審議監、中央大学特任准教授などを務めた。  

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「やるべきこと終えた」
市川市の大久保市長
任期満了での引退を表明




 市川市の大久保博市長(67)は9月29日、市役所仮本庁舎で記者会見を開き、12月24日の任期満了をもって市長職を引退する意向を正式に表明した。大久保市長は会見で「行政改革、財政再建を進めてきたが、手を付けるべきところはつけ切った。自分のやるべきことはほぼ終わった」と引退の理由を述べた。

 大久保氏は建設会社やケーブルテレビ会社の社長などを経て平成21年に市長に就任し、現在2期目。8年間で行政改革が進んだことが一番印象に残ったとし、具体的には▽公民館や駐輪場などの使用料改定▽保育園や障害者施設などの民営化▽市税収納率の向上▽借金削減▽職員給与改定――の5つを挙げた。一方で、「一番市民に申し訳なく思っているのは待機児童。最初の選挙で公約に掲げたが、異常と言っていいほどのスピードで増え、対応しきれなかった」とも述べた。

 任期満了に伴う市川市長選挙は11月19日告示、同27日投開票の日程で行われる。先月29日現在、同選挙に出馬を表明している人はいない。  

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