今週のNews
□市川市菅野で星空観望会300人が楽しむ 地元の呼び掛けで開催継続
□行徳と江戸川区を接続 (仮称)押切橋、県が事業化へ
□浦安・新浦安駅前にイルミ点灯 来年3月28日まで
□小中学校の新聞活用「月に数回以上」が7割 浦安新聞組合がアンケート
□昭和30年代の思い出語り合う 浦安のマンションでよみうり回想サロン
□「自転車マナー向上を」 市川駅前でキャンペーン始まる
市川市菅野で星空観望会300人が楽しむ
地元の呼び掛けで開催継続
スタッフの説明を聞きながら観察を楽しむ親子
市川市内で介護予防と子供たちの健全育成を目的に活動するボランティア団体・すがの会(河西明子会長)主催の星空観望会が先月31日、市川市菅野公民館の広場で行われ、家族連れや高齢者など300人以上の参加者が星空を楽しんだ。
同会は2002年から、地域住民から譲り受けた望遠鏡を使って星空観望会を開催。しかし、会員の高齢化により昨年で最後となるはずだった。そんな中、「このような行事は続けないともったいない」との声が地域から上がった。市立菅野小や同二中でPTA会長を務めた野手裕之さん(48)の呼び掛けで両校PTAの元役員らが運営を引き受け、今年も開くことができた。
当日は、天体望遠鏡1台と双眼鏡4台で満月や火星、土星、木星、織姫星などを観察した。大人も子供も夢中で、子供たちは「土星の輪っかが見えた。すごい!」などと大喜び。特に天体望遠鏡は大人気で、列が終始途切れない盛況ぶりだった。
参加した同小5年の男の子は「初めて望遠鏡を使った。星がきれいに見えた」と笑顔。一緒にいた友達と「来年もやるなら来たい!」と声をそろえた。同会の河西会長は「地域のことを若い人たちにうまくバトンタッチしていくのが高齢者の使命。きょうは、こんなに大勢の人が来てくれてうれしい」と話していた。
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行徳と江戸川区を接続
(仮称)押切橋、県が事業化へ
東西線行徳駅付近から旧江戸川を渡って東京都江戸川区へとつながる(仮称)押切橋の整備計画が事業化に向けて動き出した。県は15日、押切橋の説明会を市川市相之川の南行徳公民館で開催。押切橋は都市計画道路3・4・25号湊海岸線の一部で、県は今後、都市計画変更の手続きに着手していく。
江戸川と旧江戸川で東京都と千葉県を結ぶ一般道の橋は、市川市内にはJR総武線付近の市川橋(国道14号)と広尾防災公園付近の今井橋の2つしかない。両橋の間は約8㌔の距離があり、首都圏の人口集中地区における直轄河川では橋がない最長区間になっている。
押切橋は、市が1993年に外環道路建設を受け入れた際の要望に盛り込まれた4つの江戸川架橋の一つ。このうち、妙典橋と新しい行徳橋は今年度までに完成したが、押切橋と大洲橋は事業化されていない。県は、市川市とその周辺で外環道路の整備や国道357号の立体化などを進めてきたが、それでも今井橋などに交通が集中している状況や、災害時に帰宅困難者の経路を確保する必要性などを踏まえ、押切橋の事業化を決めた。押切橋が整備されると、行徳駅から都営新宿線瑞江駅へのアクセス性も向上する。
押切橋は片側1車線で、渡河部の両側には自転車歩行者道を整備。市川市側の取り付け部には、橋がまたぐことになる行徳街道(旧道)と接続する側道と自転車歩行者道を設ける。ただし、今後の検討によっては構造などが変更となる可能性があるという。
県は今後、都市計画の幅員や位置関係などを変更する手続きに着手し、今年度中に都市計画原案の説明会を開く予定。都市計画の変更後、測量・調査や道路設計、用地交渉などに着手する。県は「地域の皆さまのご意見を伺いながら、東京都や市川市と連携し、早期に事業化が図れるよう積極的に取り組んでいく」としている。
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浦安・新浦安駅前にイルミ点灯
来年3月28日まで
水面にも光が反射し、明るく照らされたせせらぎ広場
浦安観光コンベンション協会によるイルミネーションの点灯式が19日にJR新浦安駅前広場で、20日に東西線浦安駅北側のせせらぎ広場で行われた。来年3月28日まで、温もりのある光がともされる。
イルミネーションは、同協会が新浦安駅前広場で昨年度初めて実施。今年度はせせらぎ広場での開催も決め、昨年度より13多い71の企業や団体、個人の協力を得た。
20日のせせらぎ広場の点灯式では、桑田幸一会長が「コロナ禍で開催していいものか検討したが、こんなときだからこそ浦安に素敵な光を――と頑張った。皆さんと共に素敵な浦安にしていきたい」とあいさつし、集まった市民らとともにカウントダウン。樹木3本に装飾された2千個のLED電球と、空中イルミネーションの明かりが一斉にともると、市民から「わーっ」と歓声が上がった。
広場にある水路の水面にはシャンパンゴールドの光が反射。プロジェクションライトで雪の結晶も映し出され、人々がのぞき込んでいた。
子供の保育園帰りに訪れた堀江在住の20代の女性は「華やかでいいですね。コロナで沈んでいたりしましたが、明るい気持ちになります」と笑顔。2歳の長女も「きれい」とイルミネーションを見つめていた。
新浦安駅前広場では、16本のケヤキを3万6千個のLED電球で彩っている。点灯時間は両広場とも、午後4時半~同11時(日の入り時間によって点灯時間は変更)。
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小中学校の新聞活用「月に数回以上」が7割
浦安新聞組合がアンケート
浦安市内の新聞販売店で組織する浦安新聞組合(島田昌男組合長)が行った市立小中学校の学年別アンケートで、授業で新聞を活用する頻度を「月に数回」以上とした学年が約7割に上った。同組合は、小学4年生以上の市立小中学校の全クラスに新聞を寄付する「すべての教室へ新聞を」運動を行っており、「今後も子供たちの学びのため、積極的に継続していく」という。
アンケートは、新聞を学校でどのように活用しているかを把握するため、今夏に実施。授業で新聞を活用する頻度、方法などを聞いた。回答は小学校17校51学年、中学校9校27学年の全学年からあった。ただし、頻度については未記入があり、回答率は小学校86・3%、中学校77・8%。
活用頻度は多い順に、小学校が「月に数回」(45・5%)、「年に数回」(25・0%)、「ほぼ毎日」(15・9%)、「週に数回」(6・8%)で、68・2%が月に数回以上活用している。同様に中学校は「月に数回」(38・1%)、「週に数回」(28・6%)、「年に数回」(23・8%)、「ほぼ毎日」(9・5%)の順で、76・2%が月に数回以上活用していた。
活用方法については、小学校で▽国語・新聞づくりの手本▽国語・情報ノートづくりの資料(スクラップ作り)▽社会・世の中の出来事、政治や国会▽算数・大きな数の実例▽道徳・命の大切さ▽朝のスピーチ・記事を基にした発表▽朝や帰りの会・時事問題の意見交換――など、中学校で▽国語・自分の考えをまとめる▽国語・コラムの書き写し▽国語・読書代わりの読み物▽社会・時事問題▽道徳・題材▽公民・政治――などを挙げている。
授業での活用についての感想は、「関連する記事が掲載されていると学習に深まりが出る」(小学校)、「数社の新聞を見比べ、子供たちの考えが広がる」(小・中学校)、「社会に興味・関心を持たせるツール」(中学校)など。そのほか、「購読していない家庭が増えてきたのでとてもありがたい」(小・中学校)、「教室にあることで、興味のある児童が集中して読んでいる」(小学校)、「教員の教材研究にも活用している」(中学校)、「インターネットでは自分が関心のある情報しか読まないので、新聞を通じて幅広い情報に触れることは大切」(中学校)などの意見もあった。
要望としては、「子供が読めない字があり、文章量も多いために読みこなせない」として、子供たちが親しみやすい記事が多い小学生向け、中学生向けの新聞を追加で求める声もあった。
「すべての教室へ新聞を」運動は、活字離れの解消と、子供たちが新聞に親しむ環境づくりを目指し、2002年から日本新聞販売協会が文部科学省の後援を得て開始。今年4月現在、全国の小・中・高校・特別支援学校の計2884校(同協会調査)に新聞販売店が寄付している。県内では浦安が最初で、2009年から、読売と朝日、産経(一部の学校を除く)の各新聞を、学校休業日を除く毎日届けている。市川市と船橋市でも行われている。
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昭和30年代の思い出語り合う 浦安のマンションでよみうり回想サロン
記事や写真を見て昔を懐かしむ
読売新聞が販売するDVD『よみうり回想サロン』に収録された昔の写真や動画、記事を題材に皆で語り合う読売新聞主催のよみうり回想サロンが13日、シニア向け分譲マンションのルミシア浦安舞浜で開かれた。
同DVDの昭和30年代版を見ながら、フラフープや3人娘、当時の皇太子さまのご成婚、長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督が現役時代にサヨナラホームランを打った天覧試合などについて、入居者7人が思い出話に花を咲かせていた。
回想サロンは、昔を思い出して会話が弾むため、高齢者には脳トレの効果がある。同マンションを販売するミサワホームは「入居する方々のコミュニケーション作りにも役立ちそう」と話していた。
「私たちにとって長嶋茂雄は、石原裕次郎と一緒で神様」という70代の夫婦は「小学校の中ごろがフラフープブームで、路地で回してた。きょうは長嶋さんの映像が見られると思って参加した。もっとたくさん見たかった」と話していた。
同サロンの申し込みはよみうり回想サロン受付センター(☎03・5226・9932番=平日午前10時―午後5時)。
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「自転車マナー向上を」
市川駅前でキャンペーン始まる
自転車利用のマナー向上活動に向けて「頑張ろう」コールで意識を高める参加者
「歩道の主人公は歩行者です」「歩道では自転車を降りよう」――。JR市川駅北口の駅前ロータリーで6日、自転車運転マナー向上を促し、交通事故防止を目指すキャンペーンが始まった。10年目を迎えた活動で、民間事業者と行政、警察が連携し、より良い駅前空間づくりを目指している。活動は来年5月まで行われる。
実施団体は、同駅周辺の活性化に向けてさまざまな活動をしている事業者組織・元気!市川会(田平和精会長)と市川市、市川警察署。交通事故に占める自転車関連事故の比率が市川市は約4割で、県内平均の約2割より高いことから3者が連携して開始した。
キャンペーンは、同駅周辺にポスターとのぼりを掲示し、駐輪場の利用を勧める街頭指導員がタスキを身に付け、文字と音声によるアナウンスで訴えている。
同日行われた出陣式で、田平会長は「啓発は一過性ではなく継続的に行うことが大切。人通りが多い国道14号交差点角の人だまりを確保するため、用地買収を市に要望し、行っていただくことになった。街も会社も人間も改善・改革のための投資をし、知恵と力を出し合い、総合的に市川の街の魅力向上を図り、地域間競争に勝っていきたい」とあいさつ。式の締めくくりには、全員で「頑張ろう」コールをし、半年間の活動に向けて意識を高めていた。
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