市川よみうり & 浦安よみうり online

今週のNews

 □白幡天神社、秋の祭礼で天皇陛下即位を祝福~平安時代の神輿渡御を再現
 □人的被害はなし、床下浸水2件、道路冠水2件~10月25日の大雨で市川市が避難勧告発令
 □浦安市若潮公園で菊花展7日まで
 □素案修正、市議会に提出へ~浦安市新総合計画
 □市川市の成人式は20歳が対象~成人年齢引き下げ後
 □体感型アトラクションや避難所設営訓練など体験~浦安市総合防災訓練
  


白幡天神社、秋の祭礼で天皇陛下即位も祝福
平安時代の神輿渡御を再現


白張と烏帽子を身にまとい、静かに神輿を渡御する氏子ら

 市川市菅野の白幡天神社で先月20日、秋の祭礼が開かれ、新調された大神輿の担ぎ初めが行われた。
 
 秋の祭礼は、神社創建時の平安時代末期から秋の神事に合わせて毎年開かれており、同神社にとって最も大切な行事の一つ。今年は、同22日の天皇陛下の「即位礼正殿の儀」にちなみ、「天皇陛下御即位奉祝記念大祭」として開かれた。
 
 昨年までの祭礼では子供神輿の渡御が行われていたが、氏子らの要望を受けて昨年秋に大神輿を新調。お披露目には、天皇陛下の即位をお祝いする意味を込めた。
 
 大神輿の渡御は、平安時代の祭礼を再現。宮司や禰宜、直垂姿の総代役員、雅楽の奏者が先導し、白張という平安時代の衣装と烏帽子を身にまとった氏子らが担ぐ大神輿が続くなど、約60人が神社周辺約1㌔を1時間ほどかけて静かに巡行した。
 
 雅楽の演奏や太鼓の拍子に合わせて粛々と巡行する行列を見ていた人たちは「掛け声をかけない神輿の行列は初めて見た」「絵巻物に出てくる光景みたい」などと興味深そうだった。渡御を終えた担ぎ手の男性(52)は「神輿は重かったが、思っていたよりスムーズに進めた。無事に担ぎ終えて良かった」と安堵の表情を浮かべていた。
 
 同神社の鈴木啓子禰宜は「天皇陛下のご即位を地域の皆さんと一緒にお祝いすることができて良かった。大神輿の渡御は神社の新しい伝統として大切に引き継いでいきたい」と話していた。  

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人的被害はなし、床下浸水2件、道路冠水2件
10月25日の大雨で市川市が避難勧告発令


冠水で通行止めになった田尻4丁目の道路

 台風21号や低気圧などの影響による先月25日の大雨で、市川市では115㍉の雨が降った。1時間の最大雨量は20・5㍉。先月12日の台風19号による総雨量121㍉、1時間最大19㍉と同等レベルだった。
 
 先月30日現在の速報値では、この雨により田尻4丁目と原木1丁目で各1件の道路冠水があったほか、床下浸水2件と倒木2件が確認された。人的被害は報告されていない。
 
 市川市は同25日正午、土砂災害の恐れがあるとして、宮久保・下貝塚、南大野、大野町、柏井町、奉免町のがけ付近の住民に警戒レベル3(避難準備、高齢者等避難開始)を発令し、近隣5カ所に避難所を設置。午後1時40分には、これに国府台・国分、真間・須和田、稲越町・曽谷、本北方、中山を加えた地域のがけ付近の住民に警戒レベル4(避難勧告)を発令し、避難所も13カ所に増やした。午後4時のピーク時には、4カ所の避難所に合計15人が避難したという。
 
 避難所は同9時までに全て閉鎖。同9時10分には警戒レベル4が解除された。  

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浦安市若潮公園で菊花展7日まで


菊を鑑賞する来場者

 浦安菊好会(室洋二会長)の第44回菊花展が7日まで、浦安市若潮公園で開かれており、18人の会員が丹精込めて育てた自慢の菊約200点が、来場者たちを笑顔にしている。
 
 当初は先月26日に始まる予定だったが、大雨など天候の影響で延期となり、事実上の初日となった30日には、待ちに待ったファンたちが菊を鑑賞。散歩中に訪れた子供たちも「わー、きれい」と歓声を上げていた。
 
 会場には、直径約2㍍にもなるドーム型の大作りや、たくさんの花を咲かせる懸崖仕立て、盆栽仕立て、厚物、福助、だるまなどさまざまな菊が並ぶ。室会長は「日々の世話は大変だが、それぞれに大切に育てた菊をたくさんの人に見てほしい」と願っている。
 
 開催時間は午前10時から午後3時まで。雨天中止。  

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素案修正、市議会に提出へ
浦安市新総合計画

 浦安市はこのほど、将来のまちづくりの指針として目標や理念、施策の方向性を定める「新総合計画」の素案に、市議会特別委員会やパブリックコメントの意見などを踏まえて修正した計画案を作成した。市は、同案を12月の第4回定例市議会に提案。可決されれば、今年度中に提案どおり新総合計画を策定する。
 
 総合計画は、計画期間20年間の基本構想と同10年間の基本計画で構成。基本構想では将来都市像や基本目標を、基本計画ではその実現に向けて推進する施策を示している。
 
 素案には、来年度から10年間で必ず実施しなければならない施策として、クリーンセンターのごみ処理施設の延命化工事を行うことや、学校給食の無償化などに取り組むことなどを記載。その先を見据えて準備を進めていく施策として、JR新浦安駅北口にバスが停車するスペース・バスベイの設置を図ることや良質な住宅ストックの保全・活用、水害から地域を守る自衛の「地域水防団」の設置、水上シアターなど境川河口部の整備などに向けて取り組んでいくことを盛り込んでいた。
 
 修正内容は、市議会特別委員会からの要望書によるものがほとんど。パブリックコメント(8月28日~9月26日)では147件の意見が寄せられたが、意見の反映は計画そのものについて1件加筆、用語解説について3件加筆にとどまった。
 
 計画案は素案から大きな変更はなかったが、10年間で「必ず実施しなければならない施策」という表現を「取り組むべき施策」に変更。クリーンセンターの延命化工事については「行います」から「取り組みます」に、学校給食費の無償化については「取り組みます」から「無償化に向け取り組みます」に、高齢者福祉に関しても「特別養護老人ホームを整備するなど、多様な住まいの場を整備します」から「特別養護老人ホームやグループホームなど多様な住まいの場の確保に努めます」にいずれもトーンを落とした表現となった。また、クリーンセンターについては今後の財政の見通しを踏まえ、「将来の建て替えに要する財源確保を視野に入れながら」の文言も追加した。  

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成人式は20歳が対象
市川市、成人年齢引き下げ後

 市川市はこのほど、民法改正に伴い成年年齢が18歳になる2022年度以降も、成人式の対象年齢を20歳とすると公表した。
 
 18歳を対象とした場合、受験や就職準備の時期と重なり、式典への参加や、新成人を中心とした実行委員による式典の企画・運営が困難となることが懸念されるほか、初年度は18~20歳の3年齢が対象となり、参加者らに大きな混乱が生じる恐れがあることが理由という。
 
 市によると、22年度以降の成人式については、県内ではすでに松戸市と香取市が20歳を対象にすると公表しているという。  

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体感型アトラクションや避難所設営訓練など体験
浦安市総合防災訓練


制限時間が迫る中、がれきセットの前でクイズを解く

 浦安市総合防災訓練が先月27日、市立日の出小と同日の出中で開かれ、大勢の市民が災害に備えることの大切さを感じていた。
 
 昨年度から、地域に根差した避難所設置運営訓練を盛り込むため、会場を移しながら開催している。今回は日の出地区の自主防災組織による避難所設営訓練や、仮設トイレの組み立てなどさまざまな体験が行われた。
 
 若い世代にも関心を持って参加してもらおうと、民間企業による体感型防災アトラクションも導入。緊張感のある音楽が流れ、倒壊家屋のセットを設置した会場で、災害発生・避難生活時に必要な行動、身の回りにあるもので代用する工夫などについてクイズを解きながら体感するイベント。小学生の子供2人と一緒に参加した30代の夫婦は「水だけは備蓄しているが、トイレや薬などについて勉強になった」と話した。  

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