久保田俶道さんと中津攸子さん

  市川市民芸術文化賞

左からいちかわ市民文化ネットワーク・吉原代表、久保田さん、中津さん
 市川の芸術・文化の発展に貢献した市民に贈られる「市川市民芸術文化賞」の受賞式が先月29日に同市文化会館ローズルームで開かれ、同賞を受賞した彫刻家・久保田俶道さんと作家・中津攸子さん、同奨励賞を受賞したNPO法人いちかわ市民文化ネットワーク(いちぶんネット、吉原廣代表)に賞状が贈られた。

 同賞は、平成9年度から市民によって開催されてきた「市川市民文化賞」の理念を引き継ぎ、昨年度から市川市文化振興財団の主催で行われている。

 久保田さんは日展などで多数の受賞歴を持ち、昨年12月の第41回同展では樹脂製の像「慈恵」が彫刻部門で内閣総理大臣賞を受賞。市内にも久保田さんの野外彫刻が多数展示されている。中津さんは歴史を題材にした小説を多く手がけ、「市川の歴史」(市川よみうり新聞社刊)など市川に関する本も多数執筆。いちぶんネットは設立以来、子供から大人までが参加できる文化活動を展開し、障害のある人などと共に開くミュージカルを続けている。

 選考について、同賞実行委員会の井戸直哉さんは「受賞者は市に根ざしている人ばかり。刺激を受けて、(同じく市内で活動している)若い人々もそれぞれの活動につなげてほしい」と願っていた。

 受賞式には、久保田さんと中津さん、いちぶんネットの吉原代表の3人が出席。スライドショーで自身の活動を紹介しながら「これからも作品を作ることで皆さんに訴えていきたい」(久保田さん)、「良いものを書けと励ましてくれたようでうれしいです」(中津さん)、「いちぶんネットにかかわってくれた皆で感謝している」(吉原代表)と、それぞれ喜びを述べた。

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