学芸員の卵の企画展

 和洋女子大「時をかける民具」


 和洋女子大(市川市国府台2の3の1)文化資料館で、同大学芸員課程を履修する4年生による企画展「時をかける民具」が開かれている。入場無料。開館は今月20日までと、来月8日から同26日までの午前10時から午後4時半まで。日曜日と祝日、来月14日と翌15日は休館。

 同資料館では毎年、学芸員課程の履修生が手掛ける企画展を開催。「学芸員のたまご」たちが企画、収集、展示設営までを行うとあって、ほかでは見られない斬新なアイデアが随所に光る展示会として来館者の目を楽しませている。今年は35人の学生が、約1年前から企画。展示品の収集やテーマ決め、展示方法などについて意見を交わしながら準備を進めていった。

 今回の展示品は、こけしやかるた、でんでん太鼓といった玩具や、わらじ、ゆかた、ハンテンといった服飾品など、日本に古くから伝わる郷土民具約200点。それぞれが「遊びに触れて―さあ、遊ぼう!―」「暮らしをたどって―ねえ、触ってみて―」など4つのテーマに分かれて展示されている。また、展示品には説明文を添えたり、地図を付けたりするなど、来館者に分かりやすいような工夫が施されている。

 さらに期間中、同館の上階にある食堂「ラウンジむら竹」では、学生たちが考案した「民芸うどんと手まり寿司の〝時かけ〟御膳」(500円)と、「ホッ〝時かけ〟ケーキ―木きいちご苺とアイス添え」(320円)の2品を販売。来館者に「味や香りも楽しんでもらおう」という初めての試みで、提供時は同展を紹介するチラシを商品と一緒につけ、来館者増との相乗効果も狙っている。同大の駒見和夫教授は「学生たちが手掛ける企画展は全国的にも珍しい。不十分な点もあるが、学生たちのユニークな企画展を見に来てほしい。学生がこの企画展に合わせて開発したメニューもご賞味ください」と呼びかけている。

 問い合わせは同館(☎371・2494番)。

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