雨量50メートル対応へポンプ場増設

 市街化した市川市中心部

 市川市は、下水管を流れる雨水を江戸川に排出するポンプ場を、市川南3丁目と大和田2丁目に建設する都市計画変更に着手する。市中心部で市街化により地面の舗装が進み、地下に浸透しない雨水量が増加しているため。ポンプ場に併せて新たな雨水幹線を建設することにより、市中心部の排水能力は当初の計画通り「1時間当たり50㍉㍍」の雨量に対応できるようになるという。

 対象となっている地域は、ニッケコルトンプラザ付近より西側の京成線と江戸川に囲まれた市川南排水区。同区の雨水排水計画は、昭和47年に1時間当たり50㍉㍍の雨量に対応できるよう策定され、その後も雨水幹線を増やすなどして浸水被害抑制に努めてきた。

 しかし同地区は計画策定以来、急速に市街化が進み、地下に雨水が浸透する土や草などからアスファルトなどに舗装される面積が増加。地下に浸透せず雨水管を流れる水量は今後、計画当初と比べて1・36倍になると見込まれており、再び浸水被害が発生した場所もあるなど、すでに計画どおりの処理能力を発揮できなくなっている。

 そのため、市は同地区内のポンプを現在の1か所から3か所に増設する都市計画変更に着手。建設予定地の市川南3丁目と大和田2丁目の周辺自治会には、10月に説明会を開くとしている。

 都市計画決定の告示と事業認可は来年3月ごろの予定。来年度から雨水管とポンプ場の工事に着手する意向で、平成27年度ごろから雨水管を流れる水量に応じて新しいポンプ場を稼働させたいとしている。

   次のニュース


今週のTOP NEWS
 熱戦繰り広げた子供たち
 市川市少年野球大会