発達に課題ある子供を一環支援
市川市が個別計画「スマイルプラン」作成
市川市教委は今年度から、発達に課題のある子供たち一人一人に個別の教育支援計画「市川スマイルプラン」を作成している。学校や保護者だけでなく、福祉機関や余暇を過ごす場所などで一貫した支援を可能にすることが目的。市教委は「活用方法なども模索しながら、少しずつ時間をかけて浸透させていきたい」としている。
同支援計画の作成は国が推進する施策の一つで、県内では木更津市や旭市などが導入。市川市では特別支援学校など、各学校が独自に作成していたが、中身に統一性がないことや、作成していない学校があることなど課題があるため、「市川スマイルプラン」として内容を統一したものを、各学校が関係者と連携して作成することになった。
作成の対象となるのは、学習や友達関係、集団行動の様子などから、個別支援の必要性があると判断された小中学生の保護者のうち同プランの作成を希望する人。プランは複数のシートからなり、各個人の成長を見越した目標や課題、具体的な支援内容や方法、各支援機関の役割などが書き込まれる。
こうした内容は、保護者が各支援機関に行くたびに毎回説明する必要があり、負担や苦痛となっている場合もあるという。市教委は、同プランの作成によりこうした負担を軽減できる上、関係者が一貫した支援を行えると期待を高めている。
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