“縄文人”1万人突破

  市川考古博物館

ボランティアから贈られた花束と記念の火おこし道具を手にする子供たち
 小学6年生の授業の一環として市川考古博物館で開いている「縄文体験学習」の受講者が1万人を突破した。市川市は先月23日、隣接する市川歴史博物館で記念セレモニーを開き、1万人目となった市立中山小の6年生119人に火おこし道具と花束をプレゼントした。
 
 市川市内には54もの縄文貝塚があり、『貝塚銀座』と言われている。市はその地理条件を生かし、県内でも珍しいという縄文体験学習を平成13年から開始。毎年、授業で縄文時代について学んでいる市内の小学6年生が同博物館隣の堀之内貝塚を訪れ、貝塚の散策や、木製道具を使う火おこし、複製の縄文土器を使ったアサリ汁の調理など、縄文人の生活を体験している。
 
 23日のセレモニーは中山小の体験学習後に行われ、火おこしを指導したボランティアメンバーが「学校でも火おこしを体験できるように」と代表の児童に木製の火おこし道具をプレゼント。記念の花束を受け取った小島大輝君(11)は「黒曜石や土器を使うと縄文人の気分になれた。教科書で見るよりわかりやすかった」と体験学習の感想を語った。

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