カッパと浦安少年の物語

  宇田川さんが書籍を発刊

 浦安市の境川の浄化活動を行っている団体「ふるさと浦安かっぱ村」の村長を務めている宇田川敬之助さん(73)がこのほど、昔の浦安を舞台にした物語『浦安かっぱ物語』を出版した。宇田川さんは「古き良き浦安を書き記した。浦安の原風景とかっぱのロマンを感じてほしい」と話している。

 生まれも育ちも地元・浦安の宇田川さんは、町・市議会議員や県議会議員を務めた経験も持つ。平成12年に同団体の活動に参加してからは、かっぱグッズの収集も行っている。

 水辺に住むとされるかっぱは想像上の生き物だが、四方を水で囲まれた場所にある浦安っ子にとって「かっぱは身近で、イタズラもするが憎めない存在」と宇田川さんは言う。書籍には7つの物語が収められており、大正末期から戦後までの浦安を舞台に、かっぱと少年たちが活躍。現在の保健センター付近にあった養殖場「秋山の金魚池」など、当時の市内の描写や浦安弁も多く登場し、地元の人にとっては懐かしさを感じられる一冊となっている。

 本はカラー版168ページで一冊1500円(税込)。有隣堂アトレ新浦安店で販売中。市内の図書館や小中学校、公民館には寄贈した。

 問い合わせは新都市グリーン開発(☎350・1400番)。

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