追悼 井上ひさし展

  メディアパーク市川など

井上さんの味のある直筆原稿を間近に見ることができる
 先月急逝した井上ひさしさんをしのぶ「追悼 井上ひさし展」が27日まで、メディアパーク市川と市川市庁舎で開かれ、井上さん直筆の原稿も初公開されている。

 生前、「永井荷風が好きで市川に引っ越した」と語ったという井上さん。昭和42年から20年間、北国分と国分に居住し、『吉里吉里人』など著名な作品を生み出した。

 平成19年には、市川市が「市川の文化人展 井上ひさし展」を開催。今回の追悼展では、その際に使用したパネルや写真、舞台を再現したセットなどを改めて展示している。

 メディアパーク3階の文学プラザでは、同展の開催に寄せた井上さんの直筆の原稿を初公開。井上さん独特の味のある文字を間近で見ることができる。2階の映像文化センターには、蔵書の膨大さから「本の海」と言われた書斎の写真や、井上さんの作品と市川市とのかかわりを示したパネルを展示。1階の市中央図書館には井上さんの書籍コーナー、市庁舎1階正面玄関には井上さんの作品などを紹介するミニコーナーを設置している。同プラザは「一人でも多くの人に足を運んでほしい」と来場を呼びかけている。

 いずれの施設も入場無料。文学プラザ、映像文化センター、中央図書館は月曜休館。

 問い合わせは同プラザ(☎320・3354番)。

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