単体工事で過去最大規模
外環道路・国分地区で工事着手
東日本高速道路(NEXCO東日本)はこのほど、市川市堀之内1丁目から国分1丁目まで延長約1・8㌔㍍にわたる外環道路建設工事に着手した。発注額は約334億円。工期は平成27年3月までの約5年間で、外環道路千葉県区間の単体工事としては、発注額、総延長ともに過去最大規模となる。
同区間の外環道路は、半地下の掘割構造の高速道路4車線と、地上部の国道4車線、その両脇に副道や歩道、植樹帯を備える環境施設帯で構成。今回の工事では、そのうち高速道路4車線を約1・8㌔㍍にわたって建設する。
工事区域は、国分川西側の、市立中国分小近くから国分1丁目と須和田1丁目の境界まで。県道高塚新田市川線や、市道0130号(通称・バス通り)など一部区域内を通る道路は、工事期間中に段階的に経路を変えながら、最終的な外環道路開通後の形に近づけていく。
外環道路千葉県区間では、これまでに松戸市内の1㌔㍍と、市川市高谷―京葉道路市川インターチェンジ付近の3㌔㍍が国道2車線のみで先行開通。京葉ジャンクション工事などの大規模な工事もすでに行われている。今回の工事は、1回の工事としては発注額、総延長ともにこれまでのものをしのぐ最大規模。今年度は、さらに田尻地区約1・0㌔㍍、菅野地区約1・5㌔㍍で工事に着手する予定で、大規模工事が続々と始まることになる。
だが、現在97%に達している用地取得率は、ここ数年行き詰まり状態。事業者である国土交通省とNEXCO東日本は強制的な土地収用に向け事業認定申請を行っているが、道路計画に反対して家屋調査にも応じない地権者も昨年6月末現在で37件残っており、平成27年度の全体開通という目標達成には懐疑的な見方も強い。
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