パンの移動販売車スタート
障害者の活動拡大へ「一路会」
市川市で障害者福祉事業などを展開する社会福祉法人「一路会」は10日、蒸しパンなどを販売する移動販売車「コレット号」の運転を開始した。同法人は「多くの人に利用してもらいたい」とアピールしている。
コレット号は、先月1日にオープンした就労継続B型事業所「コレット」(本北方1の27の9)の利用者が作る商品を、市内外の各所で販売する移動販売車。ワゴン車を改装したもので、車内には水道や冷蔵庫、換気扇、ショーケースなどを設置している。
商品開発には和洋女子大生活環境学科の学生なども協力。専門的な視点と、流行に敏感な若者としての立場から、味や作り方に関するアドバイスを送った。商品が決定すると、今度は利用者たちに作り方を伝授。作業を覚えてもらうのには約半年かかったが、いまでは1日に全部で100個近い蒸しパンを作れるようになった。
商品を作っている同事業所では現在、6人の利用者が4種類の蒸しパンを製造。元々、同販売車の商品を製造する場所としてオープンした同事業所だったが、蒸しパンの甘い香りに誘われて訪れた近隣住民からの要望を受け、現在は平日正午から午後5時まで店頭販売も行っている。担当者の小林一樹さんは「これで障害者たちの活動の場が広がれば」と同販売車の始動を喜ぶとともに、「一生懸命作っているので、温かい目で見守ってください」と呼びかけている。
同販売車は現在、平日の午後1時から同3時まで(売り切れ次第終了)、同法人が運営する生活介護事業所「パステル」駐車場(鬼越1の23の2)で出店している。今後は場所や日程、商品の種類などを広げていきたいとしている。
問い合わせはコレット・小林さん(☎302・0200番)。
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