チューリップに感謝込めお別れ
菅野3丁目子供の遊び場公園
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I♡Pの文字が浮かぶチューリップ畑(18日撮影) |
外環道路建設予定地にある市川市の菅野3丁目子供の遊び場公園で18日、菅野3丁目自治会(松本謙明会長)主催の公園のお別れ会が開かれた。園内では、子供たちが植えたチューリップ約6000本が満開で、集まった約700人の住民たちは、公園への長年の感謝の気持ちを込めながら、イベントを楽しんでいた。
同公園は、東日本高速道路(ネクスコ東日本)から外環予定地を借りて20年ほど前に開設され、広さは近くにある自由広場と合わせて2000平方㍍ほど。近隣に日出学園や市立菅野小があることから、子供たちは木登りやサッカーなどをして楽しみ、地域住民たちは草むしりなどをして公園を大事にしてきたという。
ところが、同敷地の返却期限は昨年12月31日まで。そこで、松本会長が「公園に恩返ししてお別れしよう」と自治会に呼びかけ、昨年11月に、公園を花で飾るため小学生総勢32人でチューリップロードプロジェクトを結成。ネクスコ東日本も、チューリップの満開を待って工事を延期したという。そして同社と公園の向かいにあるホームセンター・ユニディ菅野店はチューリップの球根約4500個を同自治会に寄付。子供たちは、公園(Park)への感謝の気持ちと平和(Peace)への願いを込め、花が咲くと「I♡P」の〝チューリップ文字〟になるよう、同園入り口に球根を植えた。
お別れイベントは、チューリップがちょうど満開を迎えた18日に開催。公園近くの飲食店が無料で飲食を振る舞ったこともあり大にぎわいで、満開のチューリップの前で記念撮影する人々も絶えなかった。最後は、国府台女子学院や菅野小、日出学園の児童・生徒たちによる演奏会で、会を締めくくった。
チューリップを植えた鎌倉健太郎君(11)は「お兄ちゃんたちと木登りしたし、お父さんとキャッチボールもした」と思い出を語り、父親の喜一郎さん(56)は「3丁目もたくさんの人がいるとわかった。イベントを通じて地域が一つになれた」と実感したという。松本会長は「最後に、お世話になった公園で地域住民が集まる催しをできてよかった」と笑顔を見せていた。
同公園は来月31日で閉園される。
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