小説「カルテット」再現
7月2日にコンサート
オリエンタルホテル東京ベイで7月2日午後6時から、浦安市入船在住の作家・鬼塚忠さん(44)が浦安を舞台に執筆した小説「カルテット!」(河出書房新社、税込み1365円)に登場する音楽カルテットを再現したコンサートが開かれる。同小説は浦安をロケ地として来春の映画公開も予定されており、さらに市民の注目を集めそうだ。
鬼塚さんは鹿児島県生まれで、大学在学中から世界を放浪。帰国後に作家と出版社との仲介をするプロモーション会社を起業し、自身も執筆活動を行っている。
今回、鬼塚さんが小説の舞台に選んだのは、自身が「ずっと住みたかった」という憧れの街・浦安で、作品中には浦安市文化会館なども実名で登場する。ストーリーは、家族関係が崩壊寸前の永江家の父・直樹、母・ひろみ、長女・美咲、長男・開の4人が、音楽のカルテット(四重奏)演奏を通じて徐々に絆(きずな)を取り戻していくという感動物語。市内の駅で楽器を抱えた通行人を見かけたことをきっかけに執筆したという。
7月のコンサートは劇を交えた音楽劇のスタイルで、作品に登場するピアノとチェロ、バイオリンとフルートの〝永江カルテット〟を再現し、「G線上のアリア」などを演奏。美咲(フルート)役は同市内在住の大学生・吉田里奈さんが務める。鬼塚さんは「これから全国ツアーも行う。多くの人に楽しんでもらいたい」と意気込んでいる。
コンサートは大人8000円、小学生6000円で、ビュッフェとソフトドリンク付。
問い合わせは同ホテル(☎350・8145番)。
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