市川よみうり & 浦安よみうり online

今週のNews

□無病息災願い 団子の花咲く梅の枝を配布
北方・子之神社で「団子あげ」

□補正予算3カ月遅れで可決
市川市 一部の事業に影響

□浦安市、子供たちの各種調査結果公表
□災害廃棄物の迅速な処理で協力
浦安市とごみ処理業者が協定締結

□ウクライナ向け募金箱を設置
市川市、31日まで6カ所

□市川市長選 3月27日投開票、期日前投票は21~26日
  

無病息災願い 団子の花咲く梅の枝を配布
北方・子之神社で「団子あげ」


梅の枝を受け取る参拝者

 市川市北方の子之神社で先月26日、豊作と無病息災を願う毎年恒例の祈年祭「団子あげ」が行われ、花に見立てた白い団子が付いた梅の枝が地元住民らに配られた。

 この行事は、かつて地元の農家が豊作と無病息災を願い、餅を梅の枝に付けて奉納後に焼いて食べていたことが始まりという。いまの形式になってからは毎年2月26日に行われており、梅の枝を持ち帰って団子を食べると風邪をひかないと言われている。

 この日は地元住民らが15人ほど訪れ、梅の枝を受け取った。本北方在住の50代の女性は「餅は温めて食べる。梅の枝はまだつぼみが多いので、餅を食べたら花瓶にさして、花も楽しみたい」とほほ笑んでいた。同神社氏子総代長の吉野純一郎さんは「病気にならないように、コロナにかからないように、万一かかっても軽く済むようにと願いを込めた。この伝統ある神事を末永く守っていきたい」と話していた。  

ホームページ
ページのトップ

補正予算3カ月遅れで可決
市川市、一部の事業に影響

 市川市議会2月定例会は4日、新年度当初予算案や今年度一般会計補正予算案などを可決して閉会した。昨年12月定例会では、一度成立した補正予算案が再議で否決となっており、新年度予算案と2月補正予算案には昨年12月補正予算案に含まれていた事業費が盛り込まれていた。ただ、予算化が約3カ月遅れたため、一部の事業は見送りや規模縮小を余儀なくされるなど影響が出たという。

 昨年12月補正予算案には、市議から市職員に対して行われたと市が主張するパワハラについて調査する委員会の経費78万円が盛り込まれていたが、市議会はこの問題については第三者機関に申し出るよう求める決議をすでに可決していたことから、この経費を削除した修正案を可決。原案は修正部分以外が審議され、こちらも賛成多数で可決した。

 しかし、村越祐民市長はこの修正案を改めて審議する再議を請求。再議の可決には出席議員の3分の2の賛成が必要で、修正案は賛成25、反対17で否決された。これに伴い原案が再び審議されたが、パワハラ調査委の経費が盛り込まれているため否決。地方自治法に基づき、地方自治体の義務的経費のみを計上した補正予算が再議され、成立した。

 このとき予算化されなかった22事業のうち、14事業は2月補正予算、2事業は新年度当初予算に盛り込まれたが、パワハラ調査委の設置を含む6事業は盛り込まれなかった。

 予算化されなかった事業のうち、低所得のひとり親世帯の中学・高校3年生に進路支援給付金を給付する事業は、受験料の負担を軽減して進路の選択の幅を広げることが目的だったが、2月議会で成立しても予算執行が4月以降となり、進路が決まった後になることから実施を断念した。排水路などの清掃維持管理・緊急修繕事業も予算化を断念したが、緊急性のないものを一部次年度に持ち越すなどして対処したという。

 2月補正予算に計上された事業にも影響は出た。小中学校の営繕事業は、施工期間が短くなるため規模を縮小し、予算も4千万円から2千万円へと減額。妙典に整備する地域コミュニティゾーン内の子供施設は、開設予定時期が2024年1月から同年4月にずれ込んだ。クリーンセンター内の発電用タービンは発電効率が悪くなっているが、交換時期が3カ月遅れるため、売電収入が想定で約2千万円減少するとしている。  

ホームページ
ページのトップ

浦安市、子供たちの各種調査結果公表

 浦安市教委はこのほど、2021年度の全国学力・学習状況調査結果と体力・運動能力調査、小・中学生生活実態調査の結果を公表した。全国学力調査は小・中学生とも、調査科目の国語、算数(数学)両方が県や全国の平均を上回った。

学力調査 全国平均上回る

 全国学力・学習状況調査は昨年5月、小学6年生と中学3年生を対象に実施。20年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で行わなかったため2年ぶりとなった。

 同市の小学6年生の平均正答率は、国語が69%で全国平均64・7%を約4㌽、算数が76%で同70・2%を約6㌽上回った。中学3年生は、国語が68%で同64・6%を約3㌽、数学が60%で同57・2%を約3㌽上回った。

 ただ、小・中学生とも両科目で文章を正しく読み取る力に課題があるとし、市教委は21年度から中学1年生を対象にリーディングスキルテストを始めている。

体力・運動能力 小学生低下

 体力・運動能力調査も新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの実施。1学期に小・中学生全学年を対象に8種目を調査した。

 小学生は、各種目を学年・男女で分けた96項目のうち、19年度の記録を上回ったのは22項目にとどまった。県平均と比べると全体的に大きな差はないが、県平均を上回ったのは14項目だけだった。

 一方で、中学生は全48項目中半分の24項目で19年度の記録を上回った。だが県平均を上回ったのは10項目のみだった。

 全体的に前回より伸びたのは小学生のソフトボール投げとハンドボール投げ。ソフトボール投げは半数の6項目、ハンドボール投げは全学年で男女とも前回を上回った。

 市内の小学校では、15年度から毎年6校ずつプロ野球千葉ロッテマリーンズの元選手がボールの投げ方などを指導する「マリーンズ・ベースボールチャレンジ」を行っており、教員アンケートでも「子供たちの投げる力が向上した」という声が多い。市教委は「こうした活動が実っているのでは」とみている。

 一方、課題は20㍍シャトルランと反復横跳び。前回の記録を上回ったのは、シャトルランが小学2年生女子と中学1年生男女のみ、反復横跳びは小学3年生女子と中学3年生女子のみで、持久力が課題として浮かび上がった。市教委は「小・中学生ともに、新型コロナウイルスの影響で激しい運動ができなかったことも要因の一つではないか」と分析する。

「学校とても楽しい」減少

 小・中学生生活実態調査は、児童・生徒を対象にした調査と、保護者や教職員を対象にした調査を隔年で交互に実施。児童・生徒への調査は20年度の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で21年度になり、昨年11月に行われた。

 これまでは抽出した約3800人に行っていたが、今回は児童・生徒に配布されているタブレット端末を使い、全児童・生徒の約9割にあたる約1万1千人が回答。新型コロナウイルス感染症に関連したアンケートも行った。

 学校に行くのが楽しいと答えたのは小・中学生ともに約9割で、前回18年度の調査から大きな変化はなかったが、「とても楽しい」と答えた小学生は49・6%から42%に、中学生は38・5%から32%に、それぞれ減少した。

 休校や学級閉鎖には小学生の64%、中学生の40%が不安に感じると回答。「元の生活に戻ったときに一番やりたいこと」は、小・中学生とも「友達と思い切り遊ぶ」が最も多く、小学生では「友達と話しながら給食を食べる」も約3割と多かった。  

ホームページ
ページのトップ

災害廃棄物の迅速な処理で協力
浦安市とごみ処理業者が協定締結


オンライン締結式で協定書を手にする内田市長

 浦安市は先月8日、市内のごみ処理業者7社で構成する浦安災害廃棄物処理協力会と「災害時における災害廃棄物処理等の協力に関する協定」を結んだ。

 同会は、大規模災害発生時に市の支援要請に基づき、災害廃棄物を適正かつ円滑、迅速に処理することを目的に先月1日に発足。今回の協定により、こうした協力体制が明確になった。

 オンラインで行われた締結式で、内田悦嗣市長は「パートナーとなっていただき、しっかりした災害時の廃棄物処理をしていただくことは、市民の安全安心の担保において大変心強い。連携を密にし、有事に備えて万全の協力体制を構築していきたい」とあいさつ。同会代表事業者の浦安清運の加納清吾社長は「私たちが廃棄物の迅速な処理を行うことで、市の早期の復旧復興の一助になればと思う。今後は市とより連携し、万事に備えてまいりたい」と話した。  

ホームページ
ページのトップ

ウクライナ向け募金箱を設置
市川市、31日まで6カ所

 市川市は31日まで、ロシアによる軍事侵攻を受けているウクライナへの募金を受け付けている。人道支援や復興に役立ててもらう。市内6施設に募金箱を設置している。

 設置場所は、市役所第1庁舎と同第2庁舎、行徳支所、南行徳市民センター、大柏出張所、市川駅行政サービスセンター。募金は全額、在日ウクライナ大使館に寄付する。  

ホームページ
ページのトップ