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◆第9回◆

学校図書館は魅力的で強い味方

 現在市内の各小・中学校には、学校図書館の専任職員が五十五名配置されています。昭和五十四年から始まった司書の配置に加え、学校図書館員の配置により、学校図書館の環境は見違えるほど整備され、その活用も大変充実したものとなりました。

 他市に先駆けた専任職員の配置が、次代を担う子どもたちの育成に大きく貢献していることは言うまでもありませんが、中でも、「知識の宝庫」である図書が市内の共有財産として大いに活用されていることと専任職員との関わりについて、ここでご紹介したいと思います。


 本市では十六年前に教育センターが推進役となって、「公共図書館と学校を結ぶネットワーク事業」をスタートしました。これは、「ネットワーク便」と呼ばれる配達システムによって、他校や公共図書館から必要な図書を借用することができる仕組みです。つまり、本市が所有する蔵書を、市内全校の共有財産として活用することができるのです。居ながらにして、個々のニーズに応えることを可能にしたこのネットワークシステムが学校教育の中で円滑に機能しているのは、他でもない司書教諭や専任職員の努力によるものなのです。

 調べ学習における資料の収集がスムーズに行われ、「図書館に行けば課題が解決する」とか「専任職員に相談すれば、適切な助言が得られる」というように、学校図書館は、子どもたちにとって、有効な資料が揃う強い味方であるだけでなく、発達段階に応じた魅力的な世界へいざなってくれる道先案内人なのですから、専任職員に寄せられる期待と信頼は大変大きいものです。

この他にも、校内の余裕スペースを上手に利用し、「読書好きな子ども」をはぐくむための工夫が凝らされている学校や教職員との連携の下に読み聞かせやブックトークをはじめ、様々な支援が行われている学校をたくさん見かけます。

 千葉県は「読書県『ちば』」を目指し、確かな学力をはぐくむため、読書活動の充実に重点を置いています。この指針の下、今後も学校図書館の持つ読書センター、学習センター、情報センターとしての機能をますます充実させ、「生きる力」を身につけた子どもたちの育成のために、精一杯支援してまいります。

 (2011年12月24日号)TOP PAGE 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト

◆第8回◆

保護者の学びの場
「家庭教育学級」

 家庭教育学級は、新たな時代を担う子ども達の健やかな成長を願い、家庭における教育力を高めること、親同士が交流を深め、情報交換をしながら心豊かに学びあうことを目的とした保護者のための学びの場です。
 
 ○市川市の家庭教育 学級
 
 市川市の家庭教育学級は、昭和三十九年に市内小学校五校・中学校二校で開設されました。現在では、市内全ての公立幼稚園・小学校・中学校・特別支援学校の六十四学級と、未就学児の保護者を対象とした二学級を加えた六十六学級が運営されています。幼稚園から中学校まで、我が子が学ぶ学校に家庭教育学級を開設していることが市川市の家庭教育学級の特色です。
 
 家庭教育に関する講演、自己啓発を図る実習など、多様な講座が、各学級で年間五回以上開催され、各学校や公民館などの公共施設が、主な会場となっています。
 
 平成二十二年度は四百四十四回開催され、延べ人数で一万四千人以上の参加がありました。

 ○今年度の特色
 
 今年度の家庭教育学級の特色として、市職員が講師を務める防災講座が増えていることが挙げられます。参加者が高い関心を示す講座を各学級で開催できることは、運営委員の方々を中心に各学級で自主運営を進める家庭教育学級の大きな強みです。
 
 各学級の年間学習テーマも「身の回りの安全を考えよう」「つながりを取り戻そう」「がんばろう日本!がんばろう須和田!」など、安全・安心に関わるものが増え、防災意識の高まりが感じられました。
 
 ○家庭教育力の向上 をめざして
 
 家庭の教育力をより確かなものにするためには、家庭・学校・地域が、自らの役割と責任を担い、たがいに連携しながら向上していくことが不可欠です。家庭教育学級に参加した方からは「子どもとの関わりを見直すよいきっかけとなりました」「学んだ内容を家庭でも実践してみようと思います」「様々な交流が生まれ、新たな人とのつながりができました」などの声も寄せられています。
 
 子育てという共通の課題をもつ保護者の方々が、家庭教育力の向上を目指して学びあう家庭教育学級は、「人をつなぐ 未来へつなぐ」を基本理念とする市川の教育の推進に大きな役割を果たしています。

 (2011年11月26日号)TOP PAGE 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト

◆第7回◆

健やかな体を育てる
~ヘルシースクールの取組

 ○ヘルシースクール
 「食生活の乱れ」「運動不足」「夜更し」等現代の子どもたちは数多くの健康面の課題を抱えています。

 市川市ではこうした課題を改善するために、平成十七年度より「ヘルシースクール推進事業」をスタートし、子どもたちの健やかな体の育成に取り組んできました。

 これは、各学校において「体力」「生活リズム」「食育」「環境衛生」の四本の柱について、子どもたちの実態に応じた目標を設定し、その達成に向けて教育活動全体を通じて取り組むというものです。

 併せて、子どもたちの健康面での実態を科学的・医学的に分析し、今後の指導に生かしていくために「すこやか検診」「すこやか口腔検診」「食事調査」等の市川市独自の取組も医師会・歯科医師会や大学等との連携のもと実施しており、これまでの積み重ねによる成果等は、全国的にも高い評価をいただいています。

 ○推進校の実践紹介
 市川市では毎年希望する十校程度をヘルシースクール推進校として指定し実践活動のより一層の充実を図っています。

 今年は小学校七校、中学校二校の計九校が推進校として指定されています。ここではその中の二校の実践を紹介します。

 ○体力つくり
 体力つくりをテーマに取り組んでいる鶴指小学校では「クレーン(鶴)キッズプロジェクト」を立ち上げ、ストレッチ体操や跳躍運動を取り入れたリレー=写真=を創作しました。この他にも週三回、朝の運動部活動として「体力アップクラブ(TUC)」を創設し、タグラグビーやダブルダッチなど、子どもたちのアイディアを活かしたニュースポーツを実施し、楽しみながら体力の向上に努めています。

 ○望ましい生活リズム
 塩浜小学校では、給食の時間を利用して歯みがきタイムを設けました。今では放送で音楽が流れるだけで自主的に歯みがきを始める子どもたちが増え、すっかり習慣化してきています。

 また、子どもたち自ら、朝食時間や就寝時間など生活スケジュールを記入するヘルシーカレンダーを活用し、子どもたち一人ひとりが自分の課題を自覚し、生活リズムの改善に取り組む力の育成を図っています。

 これ以外にも、各学校では創意工夫を生かして子どもたちの健康づくりに取り組んでいます。家庭・地域の方々のご理解、ご協力、よろしくお願いします。

 (2011年10月22日号)TOP PAGE 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト

◆第6回◆

「子どもたちのために」
頑張る先生たち

 長い夏休みを、先生はどのように過ごしているかご存知ですか。

 先生たちは、学校での勤務だけでなく、様々な研修会に参加して、自己の指導力を高めるための絶好の機会としています。

 市川市教育委員会では、夏季休業中に教育センターを中心に研修会を開催しており、毎年、多くの先生が参加しています。

 平成23年度は49講座に延べ3、400人以上の先生が、猛暑の中、「子どもたちのためにがんばろう」と意欲的に参加する姿が見られました。

 研修会は、教職経験年数ごとに計画された「層別研修会」、学校での職務に応じた「職務別研修会」、自己の教育力を高めるために参加する「希望研修会」の3つに分けられます。

 その内容も、講演を聴くだけでなくグループでの討議を取り入れたものや、先生自身が実際に体験することによって学ぶものなど多種多様で、今日的課題に即したものなど二学期からすぐに役立てられるものになっています。

 その中のいくつかを紹介します。

 【授業づくり研修会】=21年目の先生たちが、事前に講師になるための研修会を受けた後、2・3年目の先生に一日かけて学習指導案(授業をするための計画案)のつくり方を教えます。21年目の先生と2・3年目の先生が一緒に学習指導案をつくることで、それぞれの実践力を高めていくことになります。

 【博物館活用研修会】=考古・歴史博物館や自然博物館に行き、体験や観察、展示解説などを通して授業に活用できる教材を探したり、博物館との連携を図る手立てを考えたりします。

 【小学校外国語活動研修会】=平成23年度から小学校5・6学年で実施されることになった外国語活動に対応するための研修会で、先生が子どもの立場になって、英語を使って会話をしたり活動をしたりすることで、実際の指導に役立てます。,br>
 これらの研修会に参加した先生が個々の指導力を向上させることで、市川の教育全体の向上につながるのです。

 (2011年9月24日号)TOP PAGE 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト

◆第5回◆

すべての子どもたちの心の居場所
〜ゆとろぎの部屋

 市川市の市立小・中学校にはどの学校にもライフカウンセラーが配置されています。小学校では「ゆとろぎ相談員」、中学校では「心理療法士」と呼ばれています。

 この取り組みは、平成七年、全国にさきがけて始まりました。初年度は小学校六校、中学校四校でスタートし、平成十一年度からはすべての小・中学校に配置され、今年度で十七年目を迎えています。このライフカウンセラーは週三日、子どもたちと過ごします。

 小学校の相談員の「ゆとろぎ」という言葉は「ゆとり」と「くつろぎ」を合わせ、「り・くつ」(理屈)を抜いた造語です。

 小学校のゆとろぎの部屋では、子どもたちは遊んだり、話をしたりしてのんびりとくつろぐことができます。カウンセラーは一緒に遊んだり、話を聞いたり、活動を見守ったりしながら、子ども同士のコミュニケーションを促したり、調整したり、簡単な相談にのったりします。しかし、子どもたちの悩みについて積極的に教えられることはありません。子どもたちが自分で解決するためのお手伝いをしています。

 中学校の心理療法士は、心理学の専門知識と臨床経験のある方です。学校では主に生徒や保護者の精神的な悩みの相談にのっています。必要に応じて、地域の小学校に出かけて専門的な立場から意見を述べたり、ゆとろぎ相談員や小学校の保護者に助言をしたりすることもあります。

 このように、ライフカウンセラーは、学校で児童生徒や保護者の心の健康を保つという役割を果たしています。

 現在、市内でゆとろぎ相談員として活躍して下さっている方の中には、ゆとろぎの部屋で心を開く児童の姿をご覧になったことがきっかけになり、応募したという方もいます。また、現職の方からは「子どもから元気をもらっている」とか「子どもと同じ空間にいるのが楽しい」という声をよく耳にします。

 学校では相談室を中心に子ども同士、子どもと大人、大人と大人を「つなぐ」活動が見られ、その「つなぐ」から、「また新たなつながりが生まれています。

 今後は小学校のゆとろぎ相談員と中学校の心理療法士の結びつきをさらに強めて、新たなつながりを生む「心の居場所」づくりを続けていきたいと考えています。

 (2011年8月27日号)TOP PAGE 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト

◆第4回◆

調べ・解決する
図書館のレファレンス

 3月の東日本大震災以降、図書館のレファレンスカウンターには、自宅の土地の履歴を調べる方が大勢訪れます。図書館では古い地図や昭和三十年代からの住宅地図などを所蔵しています。それで以前はどんな土地だったのかと確認し、今後の災害に備えようとされている方が多いのだと思います。

 ところで、「レファレンスカウンター」とは、聞き慣れない言葉かもしれませんが、専門の職員が調べもののお手伝いをする図書館の窓口です。調査研究や仕事関連の情報収集をする方から、家にある掛け軸の詩の意味は…など身近な疑問まで、様々な相談が寄せられます。

 所蔵資料だけでは解決しない問題も、専門機関への照会や市外図書館からのご協力により、詳しく調査を行っていきます。

 また、新聞記事検索や法律関連等、各種オンラインデータベースを導入しており、迅速な調査に役立っています。

『こどもとしょかん』でも、児童向けの資料相談に対応できる体制を整えています。子どもは、質問内容を整理して正しく伝えることが出来ない場合があります。そこで児童担当の職員は、子どもたちから宿題の調べ物や工作の相談を受けると、本当に調べたい内容をはっきりするためにじっくりと話を聞いてあげていきます。そして年齢や調査内容に合った資料を提供しています。

 その他にも以前読んだ本を探したいという質問を受けることもあります。こんな時こそ図書館職員の腕の見せ所です。書名や作者などがわからなくても、主人公の名前や行動、場合によっては本の形や色などの断片的な情報からでも目的の本を探し出せる場合があります。

 図書館ではレファレンスサービスのほかにも、テーマにそって本を紹介する特集展示を行ったり、子どもの年齢に合わせた絵本を使った読み聞かせの会を実施したりしています。特に、子どもたちは絵本を読んでもらうことによって文字を追う作業から解放され、絵本の世界を楽しむことができ、本のすばらしさを体得していきます。また、『こどもとしょかん』と学校図書館とが連携して子どもの調べ学習を充実するなど、学校への支援サービスにも力を入れていきます。

 これからも図書館は、レファレンス機能を通じて子どもたちが自分で調べ、解決する力を持った『本大好きな市川っ子』に育つためのお手伝いをしていきます。

 (2011年7月23日号)TOP PAGE 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト

◆第3回◆

学びを支える博物館の体験学習

 市川考古、歴史博物館では、学校団体の「体験学習」を行っています。

 例年、考古博物館では六年生を、歴史博物館では三・四年生を対象に、歴史学習の動機付や検証に役立ててもらっています。

 特に、六年生は、展示の見学だけでなく、土器や石器(黒曜石)に触れることができます。さらに、国の史跡である堀之内貝塚の上を歩きながら、学芸員の説明を聞き、縄文時代の貝塚やムラの様子について想像をめぐらします。

 注目は、太古の人々が苦心したであろう火おこしの体験と、縄文土器(複製)による煮炊きで、当館独自のカリキュラムとして大変好評です。

 また、三・四年生は、昔のくらしを学びます。市民から寄せられた生活道具等の資料で、昔のくらしの様子を季節感豊かに再現し、解説を行います。また、わらぞうりを履いて俵をかついだり、蚊帳(かや)に入ったりすることも体験できます。

 中でも、明かりの体験は、時代とともにろうそくからランプ、そして電気へと移り変わっていく様子を体感するもので、ろうそくには、火打石と火打ち金、火種を作る火口(ほくち)を使って、火を灯します。

 子どもたちも火打ち石を使ったその不思議なテクニックを、実際に体験します。

 このように、博物館での体験学習は、昔のくらしに思いをはせられるように、様々な工夫を凝らしています。

 子どもたちの五感に訴え、感動や驚きに満ちた、教室では得られない、充実感のある貴重な経験です。

 一方で、火おこしの指導やわらぞうり等の製作提供、解説などを行うボランティアの方々も、博物館の講座等で得た技術や知識を積極的に生かして、子どもたちの「学び」を支えてくれています。

 博物館には、市内に伝え残された、たくさんの貴重なモノ(資料)が保管されています。これらは、子どもたちの体験学習の中で生き生きと現代によみがえります。そこには、モノと人を通して脈々と受け継がれる歴史や営みの面白さや大切さが垣間見えると同時に、モノの持つ価値を直接伝える役割も果たしているのです。

 博物館では、一般向けにも、フェスティバルや体験など様々な事業を行っています。ご家族でのご来館をお待ちしております。

 (2011年6月25日号)TOP PAGE 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト

◆第2回◆

きめ細かな指導を目指す
「市川の教育」

 前号での「市川市の教育の理念や方向性」に引き続き、今回は、その具体的な取り組みや特色ある事業について紹介いたします。

 市川市では児童生徒へのきめ細かな指導を目指し、市独自で補助的な教職員を各学校に配置しています。その一例として、「個に応じた指導を行う少人数学習補助教員」「特別支援学級に配置している補助教員」「学校生活の安全確保や支援を行うスクールサポートスタッフ」「英語教育等の推進のためのALTや外国語活動指導員」「部活動充実のための地域指導者」などが挙げられます。

 これらはごく一部であり、市として学校に数多くの人材派遣を行っていることは、本市の教育の大きな特徴とも言えます。

 いずれも、地域の方・教職経験者・教師を目指す若者などが学校教育のあらゆる場面で子どもたちに直接関わることで、一人ひとりの成長を支援しています。

 今回はその中の一つ「少人数学習補助教員」の概要について紹介します。

 各学校の授業において担任教諭と協力し、学力の向上を目指すことを目的とし、平成十四年度から市の単独事業として実施しています。学習の習熟度や課題に応じて一学級を二つに分け少人数で授業を進めたり、二人の教員が協力して授業を進めるティームティーチングを行うなど、各学校の実態や教科、単元等によりその指導形態は様々です。今、一学級あたりの児童生徒数を減らす方向で国も動いていますが、一人ひとりの学習状況を把握し、個に応じた指導を行うことが出来るよう市として出来る限りのフォローをしていきたいと考えます。

 本事業開始当初は数校に配置していましたが、子どもたちからの「授業が楽しい」、教職員からの「一人ひとりにきめ細かな指導ができる」、また保護者からの「基礎学力が身についてきた」といった声を受け、現在、市内の全小・中学校に一~二名配置し、合計六十名の補助教員が子どもたちの指導にあたっています。

 本補助教員をはじめとする「きめ細かな指導」は、確かな学力を維持していく側面からも欠かせないものであります。今後とも「教育の接続化」を目指すとともに、子どもたちはもちろん、学校や保護者のニーズに応じ、適切な支援の充実に努めてまいります。

 (2011年5月28日号)TOP PAGE 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト

◆第1回◆

田中庸惠教育長が描く
「市川の教育」

  教育は人づくりです。
  
  今、東日本大震災によって、我が国は今までにない困難に直面しています。
  
  しかし、そのような中にあって、多くの人がボランティアとして活動し、様々な人のつながりが支援の輪を広げて、今の困難を乗り越え、明るい未来へつなげようとしています。
  
  教育についても同じことが言えます。人のつながりが未来の教育を拓き、そして将来の日本をつくりあげていきます。   
  
  市川市では「つなぐ」をキーワードとして、人と人、人と社会、人と自然とのつながりの中で、一人ひとりの成長を生涯にわたってつなぐ教育を進めています。
  
  平成21年3月には、「人をつなぐ」「未来へつなぐ」を柱とした市川市教育振興基本計画を策定し、市川市の教育振興を図っています。
  
  「人をつなぐ」教育は、一人ひとりの成長を、多くの人がともに手をつなぎ、多くの手で支え合う
  
  教育です。本市では、「教育の共有化」という合言葉で家庭・学校・地域・行政の連携・協力を図り、社会全体が一体となって教育を進める環境づくりを充実させてきました。
  
  例えばコミュニティサポート事業やコミュニティクラブでは、地域のコミュニティづくりや子どもたちに対する様々な体験活動が展開され、たいへん多くの人たちによって子どもたちが育てられています。
  
  「未来へつなぐ教育」は、人の学びや成長の連続性に目を向け、それぞれのライフステージにおけるステップアップを図る教育です。個の成長の連続性と、それを支える教育システムの連続性を保障していくものです。本市では、「教育の接続化」という合言葉で推進しています。
  
  幼稚園・保育園と小学校をきめ細かな「引継ぎ」によって接続させたり、幼稚園、小学校、中学校を各中学校ブロックごとに一貫したものになるよう連携・交流を進めたりしています。
  
  たくさんの人たちによって育てられた子どもたちが、一つひとつ確かな成長を遂げ、やがて未来の市川をリードし、次代の子どもたちを育てる主体となった時、そこに市川の明るく豊かな未来が待っていると思います。
  
  次号からは、「つなぐ」教育の具体的な取り組みや特色ある事業を紹介していきます。

 (2011年4月23日号)TOP PAGE 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト