市川よみうり & 浦安よみうり online

「人をつなぐ 未来へつなぐ」


図書館と博物館の共催イベントのご紹介


読み聞かせの様子


教科書に掲載された縄文土器

 図書館では、本のテーマ展示や読み聞かせの会に合わせて、博物館と連携したイベントや博物館史料の出張展示などを行っています。実物を見たり学芸員による解説(ギャラリートーク)を聞くことで、本だけでは得られない「物」のもつ力を感じ、本の内容をより深く理解する助けとなることを期待しています。

 実際に行ったイベントをご紹介します。

 ◆きょうだけ生き虫ずかん―こどもとしょかんで虫を観察しよう―

 自然博物館との共催で今年で3年目になる大人気の企画です。参加者は自然博物館から連れてきた生きた虫を目の前にして、実際に触ったり、図書館の本と虫を比べたり、学芸員に質問したりしました。虫をテーマにした絵本の読み聞かせも行い、2百名以上が参加しました(平成29年7月)。信篤図書館でも同様のイベントを8月に開催しました。

 ◆昔の世界にタイムスリップ・土器にさわってみよう

 こどもとしょかんで土器をテーマにした本を読み聞かせした後に、考古博物館職員が実物を見せながら土器について解説し、本物の土器にさわったり、粘土に麻紐を押し付けて模様をつけたりして縄文人の暮らしに親しみました(平成28年6月)。

 ◆市川市の空襲

 歴史博物館史料から空襲での被災写真、市域に落とされた焼夷弾空筒、空襲警報を知らせる看板などの実物を展示しました(平成29年2月)。

 ◆「国分寺の瓦」ミニ展示

 考古博物館所蔵の国分寺瓦の図書館内での展示に合わせ、古代史関係図書のテーマ展示を行いました(平成28年7月)。同時期に考古博物館学芸員による講演会「下総国分寺と七重塔」も生涯学習センター内ベルホールで行われました。

 ◆土の中の世界

 中央図書館のテーマ展示と同時に、考古博物館所蔵の市内から出土した化石や土器の実物を展示しました。教科書に掲載された市川市中台貝塚から出土した縄文土器もご覧いただきました(平成27年11月)。

 図書館と博物館が協力し歴史と自然豊かな市川を本と実物の両方から多角的に知ることができるイベントを今後も計画しております。どうぞご期待ください。

 (2017年9月23日)  

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ノー残業デー・ノー部活タイム




 社会人の働き方改革が問題となっている中、市川市教育委員会では、市内の全公立小中学校等に対して、水曜日を定時退勤とする「ノー残業デー」と、月曜日の朝と水曜日の放課後は部活動を行わない「ノー部活タイム」を導入しました。
 
 「過労死ライン」
小学3割・中学6割

 
 今年度4月に発表された「教員勤務実態調査」(文科省)では、公立小中学校教諭の平日勤務時間が11時間を超え、前回調査(06年)より30~40分伸び、小学校教諭の34%、中学校教諭の58%が週60時間以上勤務していることがわかりました。これは民間の基準に置き換えると、実に小学校では3割、中学校では6割の教員が「過労死ライン」にあります。特に部活動の顧問を担う中学校教諭の現状は切実で、夏期の中学校の最終下校時刻は、一般的に18時30分、その時間に部活動の指導が終わり、顧問は、そこから事務仕事を始めます。さらに、大半の顧問は、土曜日曜においても指導や大会があり、月6~7日指導に当たっている現状があります。
 
 市川市教委が目指す働き方改革
 
 「ノー残業デー、ノー部活タイム」を導入した狙いは、週に一度は定時退勤できるように学校の業務改善を進め、ひいては日常的な多忙を解消していくことです。多忙化解消により生まれた教職員の時間的・精神的な余裕が、質の高い学習指導やきめ細かな対応に繋がっていくものと期待しています。また、部活動には高い教育的意義や効果がありますが、毎日の活動は、知らないうちに子どもたちの身体や精神を疲弊させ、スポーツ障害を起こす子どもも少なからずいるのも現実です。週の中で休息日を確保することにより、子どもたちの生活に「ON」「OFF」のメリハリをつけ、学習と部活動に集中して打ち込めることができると考えています。
 
 今後の検討事項は、学校の業務改善です。時間の制約だけを設けても業務改善が進まなければ、教職員は学校に残って仕事ができない分、他の曜日や休日に仕事をすることになってしまいます。それでは本末転倒です。今年度は、推進校と共に効果的な業務改善を研究し、その成果を市内に広めていく予定です。
 
 教育委員会では、これからも子どもたちと教職員が生き生きと過ごせる学校の環境づくりに努めていきます。
 
 (2017年8月26日)  

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図書館の外部データベース活用術


国立国会図書館のデジタル化資料送信

 ◆外部データベースとは?

 データベースとは、テーマごとに情報を整理、保存し、その蓄積したデータをインターネットを通じて容易に検索可能としたものです。

 中央図書館・市川駅南口図書館では、契約している外部データベースを無料で利用できます(プリントアウトは有料)。

 ◆どんなことが調べられるのでしょう?

 朝日・読売・毎日・日経の各新聞社のデータベースでは、日付や記事の内容で検索ができます。自分の生まれた日の新聞を読みたい、ある出来事について調べたい、などにご活用ください。また日本経済新聞社のデータベースでは会社情報や経済統計など、ビジネスに役立つ情報も調べられます。

 法律情報のデータベースでは、現行の法律や判例、法関連文献情報を検索できます。図書では得られない最新の情報を得られることがデータベースの利点です。

 国の広報紙である官報の検索サービスでは、叙位・叙勲や、国家試験に関する情報などが調べられます。データベースなら、掲載された時期がわからなくても検索ができます。

 百科事典のオンラインサービスでは、知りたいことの基本的な知識を手軽に調べることができます。

 印刷された百科事典と違い年数回更新されるため最新の情報が掲載されています。

 雑誌記事検索のデータベースでは一般誌から専門誌、大学紀要などの記事を検索できます。知りたいことの関連記事がどの雑誌の何年何月号に載ったか調べられます。

 ◆国立国会図書館のデジタル化資料送信サービスとは?

 国会図書館がデジタル化した資料のうち、絶版などで現在入手困難な図書や古典籍、博士論文などが中央図書館で閲覧できます。プリントアウトも可能です。国会図書館まで行かなくても貴重な資料を見ることができます。

 ◆歴史的音源とは?

 一九〇〇年初頭~一九五〇年頃に国内で製造されたSP盤及び金属原盤等に収録された音楽・演説等の音源をデジタル化し、国会図書館が公開したものです。これを中央図書館で聴くことができます。

 ◆各データベースの収録範囲などの詳細は図書館ホームページでご確認いただけます。日常の疑問からビジネス情報まで、調べものに図書館の外部データベースをご活用ください。

 (2017年7月22日)  

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企画展 浮世絵の世界と市川


利根東岸弌覧の部分(真間の辺り)

 歴史博物館では、7月16日(日)から9月3日(日)まで、開館35周年・平成29年度企画展「浮世絵の世界と市川―利根川東岸弌覧を中心に―」というタイトルの企画展の開催を予定しています。

 ○「利根川東岸弌覧(いちらん)」とは?

 利根川東岸弌覧というのは、明治維新期の慶応4年(1868)に描かれた浮世絵です。

 題名にある利根川というのは江戸川のことで、江戸川の対岸上空から市川市域を俯瞰したように、国府台、真間、市川・八幡方面(千葉街道)、行徳、南行徳の辺りを中心に、6枚続きの作品として描かれています。

 この絵からは、当時の市域の景観がうかがえ、地名・名所・寺社・歴史的な故事なども記されています。

 ○「展示会のご案内」

 今回の展示会では、利根川東岸弌覧という浮世絵をみることによって、江戸後期から明治期にかけての市川市域の様相を視覚的にみることができます。

 絵には、江戸川に帆を広げた和船が航行する様子や、行徳方面の海岸における塩作りの様子など、現在は見ることのできない風景が描かれています。

 また、現在の里見公園の辺りが、この時期すでに史跡になっているなど、現代へと引き継がれていく事柄もみることができます。

 展示会では、市域を描いた他の浮世絵や関連資料も展示しますので、市域の歴史を知ることのできる良い機会になると思われます。

 子ども向けのイベントも企画をしておりますので、多くの人々のご来館をお待ちしております。

 ○「関連イベント」
◆講演会
演題=江戸川・利根川舟運事情―和船の時代から蒸気船の登場まで―
講師=物流博物館
学芸員=玉井幹司氏
日時=8月6日(日)午後2時~4時
申込み=7月1日より電話にて
◆展示説明会
日時=7月22日(土)、29日(土)、8月13日(日)、20日(日)、9月3日(日)午後2時~2時30分
申込み=不要
◆子ども向け行事
◇紋切り遊び、べか船に乗ろう
日時=8月19日を除く毎週土曜日午後2時~3時30分
申込み=不要
◇子ども用展示説明会(自由研究向き)
日時=8月2日(水)~4日(金)、19日(土)午前10時30分~12時
申込み=不要

 (2017年6月24日)  

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子育ての悩みの軽減や解消のために




 ○多様化・複雑化する相談

 新学期が始まり約2か月。進学や進級により生活環境が変わることで、学校生活や人間関係等において不安を訴える子供も見受けられる時期でもあります。そのため学校では、担任や教育相談担当教員、カウンセラー等が、子供だけでなく、必要に応じ保護者とも面接を行うなど、不安の解消や問題の解決に努めています。

 しかし、近年は社会環境の変化に伴い、子供たちの抱える問題が多様化・複雑化してきているため、学校だけではなかなか対応しきれない状況もあります。

 また、子供によっては、発達問題が内在化し、それが原因で学校不適応になるケースもあり、より専門的な対応が求められるようになってきています。

 ○教育センターの教育相談事業

 そのため市川市教育センターでは、多様化・複雑化する問題に対応するために、経験豊富な相談員や心理士の資格を持つ職員を配置し、面接相談やカウンセリングを通して悩みの解消や軽減を図り、必要に応じてプレイセラピー(遊戯療法)なども行っています。

 また、最近では相談に来所している幼児児童生徒の担任への助言や、保護者から子供の抱えている問題を園や学校に伝える等の役割を依頼されるケースも増えてきており、関係機関との連携も一層重要になってきています。

 その他、医師等の専門家を交えての事例検討を行い、相談活動の充実と解消も図っています。

 このように市川市教育センター相談室では、子供の性格・行動上のこと、 学習のことなど、子育てをする中で生じるさまざまな悩みに関しての相談に応じられる体制を整えております。

 ○相談窓口のご案内

 相談を希望される方がおりましたら左記まで。

【教育相談】幼児から中学生を対象にした子育てに関する悩みについての面接相談。
☎320・3336
火~土曜日
9時~17時

【ほっとホッと訪問相談】小・中学生を対象にした不登校や子育て全般の悩みについての電話や訪問相談。
☎320・3362
火~金曜日
12時半~17時

【少年相談】6歳から20歳未満の方と、その保護者等を対象にした生活における悩みについての電話や面接相談。
☎320・3340
月~金曜日
9時~17時

※右記の相談窓口では、いじめ等の相談も受けております。

 (2017年5月27日)  

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新しい特別支援学級と通級指導教室が開設されました!




 市川市教育委員会では、特別支援教育の充実のために、「市川市特別支援教育推進計画」を策定しており、平成29年3月に第一期の計画を終え、平成29年度より第二期の計画をスタートしました。

 その計画では、すべての学校において、特別支援教育の視点を生かした適切な指導・支援の充実や、一人ひとりの「教育的ニーズ」に基づいて、多様な教育の場による指導の充実を図ることを主な方針として、進めております。

 その方針に基づき、今年度から中国分小学校に特別支援学級(自閉症・情緒)、第五中学校に通級指導教室(自閉症・情緒)を、開設いたしました。

中国分小学校
特別支援学級

 中国分小学校の特別支援学級は、「少人数学級」という名前で開設しました。

 同学級では、他の学級で行われている学習と同様に、国語・算数などの教科学習に加え、一人ひとりの子どものニーズに合わせ、コミュニケーションのとり方や相手の気持ちを理解する方法など多岐にわたり学習を行います。

 すでに、同校には、通級指導教室が設置されており、通級指導教室と特別支援学級が連携し、子どもの実態に合わせ、柔軟で多様な支援ができるよう、教育環境を整えてまいります。

第五中学校
通級指導教室

 第五中学校の通級指導教室は、「柏の葉学級」という名前で開設しました。

 通級指導教室とは、学習や生活において個別の指導が必要な児童生徒に対し、専門の指導を行う教室です。通常、対象の児童生徒は、教室が設置されている学校に自校または他校から通い、指導を受けています。

 第五中学校では、他校から通うこれまでの指導形態に加え、通級指導の担当者が第五中以外の該当の中学校へ行き、そこで指導を進める巡回指導ができるようになりました。巡回による指導により、これまで支援を受けられなかった生徒に対してサポートができるようになると考えております。今年度は、近隣地域の下貝塚中学校を対象に、巡回による指導を行います。

 今後も、市川市教育委員会では、特別支援教育の充実のために、子どもの教育的ニーズに対して応えられるよう、関係機関の皆さまと連携して取り組んでまいりたいと考えております。

 (2017年4月22日)  

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中高連携推進事業


「電気の基礎」の授業

 市川市教育委員会では、平成27年5月に市川市中高連携推進に関する基本構想を策定し、市立中学校と県立高校・私立高校といった設置者の立場を超えて、学校間連携の取組を充実・深化させることにより、市川の子どもたちの学びや育ちをつなぐ教育の実現を目指しています。

 《中高連携の研究の推進》

 中高連携を推進するために、平成27年度より、研究指定の中学校(一中・八中・高谷中)と、連携校となる県立高校(国府台高校・市川工業高校・市川南高校)との間で現代的な課題に応じたテーマを定め、連携の研究を進めています。

 ○一中と国府台高校

 第一中学校と国府台高校は「学力向上」をテーマとして、多彩な学ぶ機会の提供を通して、学習意欲や確かな学力の定着・向上を図っています。

 昨年度は、国府台高校が理科の授業の一環として十数年行なっている「絶滅危惧種トウキョウサンショウウオの孵化運動」に第一中学校も加わり、中学生が1ヶ月間育てた稚魚65匹を、国府台高校生の手によって故郷の池に帰しました。

 中学生はこの取組を通して、理科教育や環境問題への関心を高めるとともに、命の大切さも実感することができました。

 ○八中と市川工業高校

 第八中学校と市川工業高校は「キャリア教育」をテーマとして、勤労観・職業観を育むとともに、内発的な動機付けによる学習意欲の向上を図っています。

 昨年度は、中学2年生が、機械製図、電気の基礎、マイクロコンピューター、木工の基礎、建築製図、インテリアデザインの6講座に分かれて、専門性の高い高校の授業を体験しました。

 この取組によって、中学生は物づくりの楽しさや「高校」を知る貴重な機会を持つことができました。

 ○高谷中と市川南高校

 高谷中学校と市川南高校は「人間力の育成」をテーマに、自立した一人の人間として生きていくための総合的な力の育成を図っています。

 昨年度は、高谷中の全校道徳に市川南高校生が参加して、班別協議で意見交換をしたり、高校1年生対象の社会人入門セミナーに、中学1年生全員が参加したりしました。

 こうした取組は、中学生に自分の未来について考える機会を与えるとともに、今後の教育課程の連携へとつなげる礎となりました。

 今後はこれらの研究成果を広く発信し、中高連携の推進に生かしていきます。

 (2017年3月25日)  

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命を扱う仕事の尊さや、命の大切さを学ぶ学校飼育動物管理指導







 学校で飼育されているウサギなどの飼育方法を獣医師に指導していただくことを目的に始まった「学校飼育動物管理指導」。

 近年はこれまでの飼育方法の指導に加え、獣医師の仕事について学ぶ「キャリア教育」、小動物の飼育を通して学ぶ「命を大切にする教育」の一環としても、大切な役割を果たしています。今年度は市内12の小学校で実施されました。

 【大切な命を扱う獣医師の仕事】

 キャリア教育として実施されている授業では、ペットが安心して治療を受けることができるように獣医が細やかな配慮をしていることや、入院した時は夜中も診察すること等、具体的な仕事の内容を学んでいきます。

 また、「動物は人間と比べて寿命が短いので命の大切さを感じて仕事をしている」「病気を治して飼い主に感謝してもらうことがこの仕事のやりがい」といった話などを通し、命を扱う仕事の尊さや仕事のやりがいについて学習します。

 【命の大切さを学ぶ】

 命の大切さをテーマにした授業では、まず食肉となる動物の命について、子供たちと考えていくことにより、普段何気なく食べている食事が、大切な命をいただいていることに気づき、「いただきます」「ごちそうさま」に込められた感謝の心と残さず食べることの大切さについて、改めて考えさせる機会とします。

 一方、身近なペットの命について、獣医の先生は心臓が動き、呼吸をしていれば医学的には生きているということを説明し、「それだけでペットは幸せに生きていると言えるか」を子供たちに考えさせます。

 この問いに対し子供たちは、獣医の先生との対話を通して「動物も人間と同じ喜びや悲しみを感じる心を持って生きている」といった視点に立ち、ペットを飼うということは単に餌をあげるということではなく、ペットが幸せを感じ、その一生を全うできるよう努めることの大切さを学びます。

 授業後には、「これまで以上にペットにやさしく接します」といった子供の感想が多く聞かれました。

 このように「市川浦安獣医師会」による「学校飼育動物管理指導」を通し、子供たちは命を扱う仕事の尊さや、命の大切さを学んでいます。

 (2017年2月25日)  

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いじめを未然に防ぐ「学校支援実践講座」


交流会の様子

 ○学校支援実践講座

 市川市では、平成25年度より、市民を対象に、学校における「いじめ問題」をテーマとした人権講座「学校支援実践講座」を開催しています。

 この講座の特長は、受講者が年間5回の講座を受講することに加え、受講者が地域支援者となり、小中学校を訪問し子どもたちと一緒に「いじめ問題」の未然防止に向けた話し合い(交流会)を行うところにあります。

 ○今年度の交流会

 今年度で4年目を迎える交流会ですが、市内小中学校13校・55学級で行いました。

 交流会は、千葉大学教育学部の藤川大祐教授から提供いただいた「当事者にとっていじめという認識がない場合が多いことを前提に、リスク要因を挙げて減らしていく」という方針のもと、普段の学校生活でも起こりうる事例をふまえ開発された教材を使用しています。

 今年度も3つの新事例を増やして交流会に臨みました。

 交流会では、子どもたちは、初対面の大人に緊張していましたが、地域支援者の皆さんの笑顔や温かな眼差しで、次第に和やかな雰囲気になりました。また、地域支援者の方に広い心で一人一人の自由な考えや意見を引き出していただくことで、子どもたちは、いろいろな思いを班の友達に伝えることができました。子どもたちも、自分の考えだけでなく友達の意見にも耳を傾けることで多様な考えがあることに気づかされ、また、「自分の言動や行動の振り返り」や「相手の立場になる大切さ」などの考えを深め、視野を広めることができた時間となりました。

 交流会に参加された受講者の方のアンケートには、「楽しく充実感がありました。来年も是非受講したい」という声も寄せられています。

 ○学校支援コーディネーターとの連携

 今年度の新しい取り組みは、学校支援コーディネーターが中心となり学校と連絡して、日程の調整をしたり、子どもたちの実態に即した事例を選んだりしながら学校支援実践講座を開催しました。

 今後はこの例のようにコーディネーターを中心に学校と地域支援者が協働して行う学校支援講座を広げていきたいと考えています。

 そして、この学校支援実践講座がより一層充実し、市川の子どもたちが笑顔の溢れる学校生活を送っていけるように、学校、地域、家庭の三者が手を携え継続していくよう努めていきたいと思います。

 (2017年1月28日)  

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