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◆第45回◆
実りある実践「校内塾・まなびくらぶ」
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校内塾・まなびくらぶの様子 |
○「校内塾・まなびくらぶ」とは?
「校内塾・まなびくらぶ」は児童生徒が、平日の放課後や長期休業中に、主に算数・数学の基礎的な学習内容を自主的に学習する場です。学力向上施策の一つとして今年度から市川市の全小中学校でスタートしました。
学校の規模等により、対象となる学年や使用する教室の数などは様々ですが、10月末までに、延べ2万6千人以上の児童生徒が参加しています。
「校内塾・まなびくらぶ」には、「まなびサポーター」と呼ばれる支援者がいます。退職教員や教職を目指す学生、地域の方など様々ですが、どの「まなびサポーター」も、子どもたちを支えたい、励ましたいという思いをお持ちで、参加している子どもたちの力強い味方となっています。
○実践例の紹介
ある小学校の子どもたちは、放課後、「校内塾・まなびくらぶ」にやってくると、最初にその日の宿題に取り組みます。
家庭だと投げ出してしまいがちな子どもも、「まなびサポーター」に解き方のヒントをもらうことで、自信を持って学習を進めていくことができます。
子どもたちは宿題が終わったあと、「まなびサポーター」が準備したプリントや、自宅から持参したテキストにそれぞれ取り組みます。問題を解くとすぐに採点してくれて、正解するとほめてもらえるので、子どもたちの意欲はますます高まります。
また、中学校では定期テスト前に開催する学校もあり、放課後、部活動で忙しい生徒たちも、この期間は参加しやすくなっています。
中学校の生徒たちからも、「いつもの教室と違った環境で、集中して学習できる」と好評です。
参加している小中学生へのアンケートによると、9割近くの子どもたちが「自分の力をできるだけ伸ばしたい」と答えてくれています。
○今後の展望
これからも「校内塾・まなびくらぶ」に参加することで、子どもたちの学習意欲が高まり、学習習慣が定着していくことを願っています。
「まなびサポーター」のあたたかいまなざしと学習支援は、まさに地域と子どもたちを「つなぐ教育」です。
市川市の子どもたちのために、「校内塾・まなびくらぶ」事業を今後とも推進してまいります。
(2014年12月27日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第44回◆
青少年を育成する指導者達の思い~グループリーダーアカデミーの参加者より
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子どもたちは、遊びの中で自然にコミュニケーションを取り、頭を使い、お互いに協力し、達成感を得ています。「遊び」には、知性や社会性、好奇心を養い、子どもたちを大きく成長させる力があります。
市川市では、遊びを通した子どもたちの健全育成を大切にしています。
今回は、子どもたちの遊びに関わり、成長を温かく見守って下さる方々の思いを紹介します。
○グループリーダーアカデミー
毎年1月~2月に「グループリーダーアカデミー講習会」を市川市教育委員会主催で開催しています。この講習会では、青少年団体指導者や子どもたちに関わる活動に興味のある指導者向けに、様々な遊びを紹介しています。
昨年度は、子ども会育成会員、青少年相談員、コミュニティクラブボランティア、保育クラブ指導員、学校の先生といった方々の参加がありました。
内容は、道具なしで楽しめるレクリエーションゲームや歌あそび、新聞紙やトイレットペーパーの芯などの身近なものを使って作る「簡単ビリヤード」、折り紙を折ってひと裁ちでいろいろな形をつくる「ひと裁ち折り紙」といった遊びの講習を行いました。
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グループゲーム講習の様子 |
○参加者の思い
参加者からは「すぐに覚えるのは難しいですが、その中の一つ二つをものにしたいと思います。」「活用できる機会に早くめぐり合いたいです。」「すでに実践し役立てています。」などの感想があり、子どもたちに楽しい遊びの機会を与えたいという思いが伝わってきました。
講習会の中でも、印象に残る場面がありました。「子どもたちにとって遊びは大切ですか?」と講師から参加者に質問があったときのことです。ある参加者から「子どもたちにとっての遊びの時間は、座って学ぶ勉強だけでは得られない多くの事を学ぶ大切な機会だと思います。」という声を聞くことができました。参加した方々は、同じ思いを持っていたようで、揃って頷いていました。
今後、講習会に参加された方々が、地域活動や職場でたくさん活躍されることで、ますます心の豊かな市川の子どもたちが育っていくことでしょう。
「遊び」を通した、子どもたちの健全育成を大切にし、さらに広めていけるよう、指導者の方々と一緒に、これからも取り組んでまいります。
(2014年11月22日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第31回◆
市内初の小中一貫校・塩浜小中一貫校~特色ある取り組みの紹介
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○平成27年4月開校塩浜小中一貫校
市川市では、教育理念である「人をつなぐ未来へつなぐ 市川の教育」を踏まえ、これまで小中学校間の連携を深めてきました。
塩浜小・中学校では、合同運動会・体育祭の開催や合同避難訓練を実施するなど、市内でも先進的な取り組みを実践してきました。
この実践を基に、今後更なる推進を図るため、塩浜小・中学校は、平成27年4月より市内初の小中一貫校として開校します。
○特色ある取り組み
塩浜小中一貫校に関する基本計画が平成26年8月に決定しました。この基本計画に記載されている特色ある取り組みを紹介します。
・義務教育「4・3・2制」導入
小学1~4年生を前期(基礎期)、小学5・6年生と中学1年生を中期(充実期)、中学2・3年生を後期(発展期)の3つに区分し、発達段階に合わせた指導及び活動の推進を図ります。
・系統性、連続性を重視した教育
子どものたちの精神的、身体的な発達に即し、系統性、連続性を重視した教育を行います。また、9年間の中で、学び直しの機会を保障します。
・中期からの教科担任制
小学5年生から教科担任制を導入して、専門性の高い指導を行い、わかる授業によって学力の向上を図ります。
・中期からの部活動
小学5年生から部活動に参加できる環境を整え、部活動の活性化を図ります。
・塩浜ふるさと防災科の新設
「塩浜ふるさと防災科」を新たな教科として創設し、地域に誇りや愛着を持った思いやりのある豊かな心と、自主的に問題解決を行い、たくましく生きる力を育成します。
・理数教育の充実
算数・数学では、繰り返し学習や発展的な学習を取り入れ、個に応じた指導を進めます。また、理科では、実験や体験の機会を充実させます。
・きめ細やかな教育の推進
塩浜小・中学校で実施してきたきめ細やかな指導法や支援体制を基にして、9年間にわたって子どもたちの個性や能力を最大限に伸ばす教育を行います。
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合同運動会・体育祭 |
○お知らせ
基本計画の詳細や、開校説明会等の最新情報は、市の教育委員会のホームページ(「市川市立塩浜小中一貫校」)で、随時公開しております。
(2014年10月25日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第42回◆
公民館での学びから地域・学校がつながる
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○公民館はどんなところ?
公民館は、地域の皆様が幅広く教養を身につけるための学習や、趣味の学習の場として利用できる身近な社会教育施設です。
市川市には16館の公民館があります。それぞれの公民館で春と秋を中心に主催講座を開催し、子どもから大人まで受講しています。また、いろいろなサークルが、さまざまな分野の学習活動を行っています。
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わくわくきっずアカデミー |
○公民館の活動を通して地域・学校がつながる
若宮公民館では、「わくわくきっずアカデミー」という主催講座を5年前から定期的に開催しています。若宮小学校や中山小学校の子どもたちが中心に参加し、年齢に関係なく一緒に楽しめる内容で実施しています。
これまでに開催した講座では、読み聞かせ会や、白玉しるこ作り、東山魁夷記念館の見学などを行いました。
このほかにも気象予報士を講師に迎えて天気について学習したり、ペットボトルでプランターを作り、植物の寄せ植えをしたりするなど理科的な体験も取り入れました。
また、今年度から、若宮公民館で活動する絵手紙サークルが若宮小学校のクラブ活動の指導にあたるなど、学校と地域との連携をより推進しています。
この若宮公民館の取り組みのようにそれぞれの公民館では、特色を生かし、地域・学校とつながる主催講座を数多く開催しています。
○平成26年度秋の主催講座
公民館では、平成26年度秋の主催講座の受講者を9月19日より募集しています。各公民館が開催する講座の内容は、講座広報紙「ミーティアムガイド」をご覧ください。「ミーティアムガイド」は、市内の公民館をはじめとする公共施設や主要駅の広報スタンド等に配布しております。また、小学生向けの講座は「公民館だよりフォーキッズ」に掲載し、各学校に定期的に送付しております。
受講の応募しめきりは平成26年10月4日(土曜日)です。公民館での学びのきっかけに、ぜひ公民館主催講座にご参加ください。
○公民館文化祭
また、公民館では、9月~11月に公民館文化祭を開催します。公民館で活動するサークルが中心となり、舞台発表や作品展示など、日頃の活動の成果を地域の皆様にご覧いただく機会となっておりますので、ぜひお近くの公民館文化祭へお越しください。
(2014年9月27日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第41回◆
図書館利用が困難な人にも本を~自動車図書館みどり号~
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○自動車図書館
自動車図書館をご存知ですか。「移動図書館」「ブックモビル(Book Mobile)」とも呼ばれていますが、自動車に貸出用の本を積み、市内の公園や小学校などに一定時間停車し、図書の貸出・返却・リクエストの受付などを行う出張図書館サービスです。図書館から離れた地域にお住まいの方や、身体に障がいのある方、ご高齢の方、乳幼児のいるご家庭など固定の図書館への来館が困難な方にも図書館を利用してもらおうと開始されました。
日本で最初に自動車図書館の運行を始めたのは昭和23年の高知県立図書館と言われています。翌24年には千葉県立図書館がトラックを改造した本格的な自動車図書館の運行を開始しました。市川市も昭和50年9月から開始しています。
○市川市自動車図書館「みどり号」
昭和51年からは2台に増やして自動車図書館車を運行していましたが、4か所の市民図書室を図書館に移管したことにともない、平成12年から1台体制とし、平成15年より環境に優しい圧縮天然ガスを走行燃料とする現行の車両に入れ替えました。
車体の色は濃い緑色で、塗装デザインは市川市出身のデザイナー押樋良樹(おおとい・りょうき)氏によるものです。
車に積める本の冊数(積載冊数)は約3千冊と少ないため、利用者のニーズに合うよう積む本の種類を厳選しています。主なものとして、人気作家の小説、旅行や家庭経済・子育てなどの実用書、幼児から中学生までを対象とした絵本・小説などを中心に積載しています。年間で延べ7千5百人近くの方に利用され、3万冊以上の図書が貸し出されています。
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自動車図書館みどり号 |
○巡回場所
市川市には、6つの図書館がありますが、市の北部地域には固定館としての図書館がありません。そこで北部地域を中心に市内18か所に巡回場所を設け、1か所当たり30分から50分停車し、図書館サービスを行っています。具体的な巡回場所・巡回日時、利用方法などにつきましては市川市図書館のホームページをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。なお、雨や雪などの悪天候の場合には運行を中止することがあります。
読書の楽しみを自動車図書館で地域の全ての皆様へお届けできるような図書館サービスを市川市は目指しています。
(2014年8月23日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第40回◆
博物館ならではの体験を、この夏に!
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市川考古・歴史博物館では、「夏休み自由研究おたすけ月間」と銘打ち、市川市内の歴史や、昔のくらしについて興味・関心をもてるような企画を準備しています。
考古博物館からは、三つの企画を紹介します。
○「火をおこそう」
木をこすり合わせる火おこしや、火打石を使った火おこしなど様々な発火法を体験したり、火と人の関わりについて学んだりして、縄文から現代までの火おこしが学習できます。
○「古代のアクセサリー勾玉づくり」
のこぎりで切った石を磨いて勾玉をつくります。
○「クテ打組紐」
輪状の糸を指に掛けて組み、ストラップやミサンガをつくります。
以上三つの企画の問い合わせや申し込みについては、市川考古博物館へ電話(047・373・2202番)にてお尋ね下さい。
歴史博物館からは、四つの企画を紹介します。
○「歴史地図作り」 学芸員と市川市内の史跡を巡り、まとめ方の例として地図作りの指導をします。
毎年大変好評で、今回は、行徳周辺と、真間周辺の二つの地域で実施します。
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史跡めぐりの様子 |
○「歴史博物館探検ツアー」
今年の目玉企画で、普段は入れない、博物館の裏側を探検します。
「博物館に届いた資料は、どのような処理をして保存されているの?」など、資料の保存の仕方や、工夫について実際に見て学べる企画です。
○「昔のくらし体験」 洗濯板や炭火アイロンを使って洗濯をしたり、竹を使った水鉄砲作りをしたりします。
実際に使ってみることで、現在の道具との違いや共通点などが実感を伴って理解できます。
○「宿題相談会」
八月二十日(水)~二十四日(日)の期間に夏休みの宿題の相談会を実施します。
市川市内の歴史に関する調べ学習の相談に学芸員が応じます。こちらは、申し込み不要です。直接歴史博物館窓口までおこし下さい。
以上四つの企画の問い合わせや申し込みについては、市川歴史博物館へお電話(047・373・6351番)か窓口へ直接おこし下さい。
充実した夏休みの学習にぜひ、市川考古・歴史博物館をご利用ください。皆様のご来館をお待ちしています。
(2014年7月26日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第39回◆
「いじめを未然に防ぐ『学校支援実践講座』」
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○学校支援実践講座
市川市では、昨年度より、市民を対象として、学校における「いじめ問題」をテーマとした社会人権講座「学校支援実践講座」を開催しています。
この講座の特徴は、受講者が年間5回の講座を受講することに加え、学校を訪問し子どもたちと「いじめ」の未然防止に向けた話し合い(交流会)を行う点にあります。
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交流会の様子 |
○昨年度の交流会
昨年度は、小中学校14学級との交流会を実施しましたが、全てにおいて手探り状態であり、計画を絶えず見直し修正しながらの取り組みとなりました。
しかし、受講者の皆さんが機転を利かした対応をとってくれたこと、子どもたちに伝えたい思いの強さを示してくれたことが功を奏し、参加した子どもたちが、友だちの指摘から多くの「気づき」を得るとともに、自身のこれまでの行動を振り返り、新たな「行動への意欲」を高めるという成果を得ることができました。
また、交流会に参加した受講者の皆さんからは、「貴重で感動的な体験」等の声が寄せられ、昨年度受講者39名のうち、31名が今年度の継続参加を希望しています。
○今年度の取り組み
千葉大学教育学部の藤川大祐教授から提供いただいた「当事者にとっていじめという認識がない場合が多いことを前提に、リスク要因を挙げて減らしていく」という方針のもとに開発された架空事例を扱い、受講者が子どもたちの承認欲求を満たす役割を担うとしたこの交流プログラムは、子どもたちの活発な発言を促すことに有効であることが、昨年の取り組みで実証されました。
今年度は、小学3年生から中学生を対象とした3つの新たな「交流プログラム」を整備し、61名の受講者とともに、より多くの子どもたちとの交流に臨むことを計画しています。
5月に行われた今年度第1回の講座では、文部科学省いじめ防止基本方針策定協議会の委員も務められた藤川教授より「極めて優れた取り組みであり、今後も機会あるごとに全国に紹介したい」とのお話もありました。 まだ、改善が必要な事業ではありますが、交流会を若年層の教員研修と連携するなど、今後さらに「いじめ防止対策推進法」や「いじめ防止基本方針」の趣旨に沿った実践として、より一層の拡充に向けた取り組みを継続していきたいと考えています。
(2014年6月28日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第38回◆
生きる力・夢や希望を育む学校図書館
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○学校図書館とは?
「学校図書館」という言葉にみなさんは、どのようなイメージをお持ちでしょうか。学校図書館は、子どもたちの読書活動や学習活動に、豊富な図書をはじめとする様々な情報を提供し、豊かな読書力や言語力、確かな問題解決能力を育成するための大切な場所です。本市の学校図書館は、読書センター・学習センター・情報センターとしての機能を備え、子どもたちの学習活動全般を支える極めて重要な学習室としての役割を担っています。
本市では「生きる力・夢や希望を育む学校図書館」を目標に、学校図書館の活用を推進し、子どもたちの「豊かな心」と「自ら学ぶ力」を育み、生涯にわたって学び続ける市民の育成をめざしています。
○学びを支える環境
本市の学校図書館には、学校司書・学校図書館員と呼ばれる学校図書館専任職員が配置され、子どもたちの読書活動や学習活動を支えています。図書館は、季節ごとに掲示物が貼りかえられたりお勧め図書のコーナーや新刊本コーナーが設けられたりして、訪れる子どもたちを温かく迎えてくれます。
このような恵まれた学習環境の中で子どもたちは自ら課題を見つけ、その課題を解決する過程において学校図書館にある様々な情報を活用して結論を導き出しています。
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学校図書館の様子 |
○手をつなぐ図書館
本市では、公立幼稚園・小・中・特別支援学校と公共図書館を結ぶネットワークシステムを構築し、学習等に必要な図書を公共図書館だけでなく、他園・校からも借りることができます。
また、子どもたちに読み聞かせ等を行う保護者や地域のボランティア団体も多数存在し、多くの方々から子どもたちの学習活動を支えていただいております。
さらに、学校図書館活用を通して、幼稚園・小・中・特別支援学校等の校種を越えた交流も行われています。
このように本市の学校図書館は、家庭や地域、学校をつなぐ役割も果たしています。
○市川の図書館教育
本市では、学校図書館活用を通して、子どもたちに多くの知識や情報を提供するだけでなく、豊かな心と自ら学ぶ力を育み、グローバル社会を生き抜く力を養っています。本市教育委員会は今後も、行政の立場から未来を担う市川市の大切な子どもたちの育成のために、力を尽くしていきます。
(2014年5月24日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第37回◆
市川発 教育改革が始動します
~田中庸惠教育長が語る市川の教育~
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田中庸惠教育長 |
○「つなぐ教育…絆」
この連載も4年目に入りました。振り返りますと、第1回の記事が掲載されたのは、あの東日本大震災発生の約一ヵ月後。まさにこの3年間は、震災からの復興の3年間であったように思います。
そしてその復興の過程において、人と人との「絆」の大切さがクローズアップされることとなり、「人をつなぐ 未来へつなぐ」という本市教育の基本理念の重要性が改めて裏付けられた思いです。
○新・基本計画始動
この間、本市では平成21年策定の「市川市教育振興基本計画」に基づき、この連載で毎回ご紹介したような様々な施策を通して教育の振興を図ってきました。
毎年実施している児童生徒アンケートの結果では「学校の勉強が楽しい」「授業が良く分かる」といった質問に対する回答が、計画開始当時と比べ大きく向上しています。また、昨年実施された「全国学力・学習状況調査」でも、本市の結果が県及び全国平均を上回るなど、本市教育は着実な成果を挙げつつあります。
一方この間、震災による社会状況の急激な変化や、いじめ、体罰といった多くの教育課題も浮上してきています。
そこで本市では、第1期計画の基本理念を継承するとともに、新たな教育課題にも対応するために第2期の教育振興基本計画を策定し、この4月からスタートしました。
子どもたちの学力向上を目指す「校内塾・まなびくらぶ」地域との連携によりいじめ問題の解消を図る「学校支援実践講座」。新たな初等・中等教育のあり方を探る「小中・中高一貫教育の推進」等、既に具体的な事業も始動しています。教育委員会では、今後もこうした取組を通して第1期計画以上の成果を目指します。
○市川発!!教育改革
現在国では、教育改革論議が活発に行われています。ご承知の通り、大津市のいじめ問題等に対する教育委員会の対応への批判がきっかけとなっています。私自身、他山の石として真摯に受け止めているところです。
一方、本市ではこれまで、歴代市長の積極的な協力の下、地域教育力の活用や図書館教育、健康教育といった分野において先進的施策に取り組み確実な成果を挙げてきました。
今回の教育改革論議においても、ただ座して国の結論を待つのではなく、攻めの姿勢で主体的に教育行政の改善に取り組む決意です。
市川発!!教育改革の実現へ。ぜひご協力をお願いします。
(2014年4月26日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第36回◆
小一プロブレムの解消へ~二俣・百合台 幼小連携の取組
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○小一プロブレム
「小一プロブレム」という言葉をご存知ですか。小学校に入学したばかりの児童が、授業中に座っていられなかったり、集団行動がとれなかったりする状態が続くことで、入学に伴い、生活の中心が「遊び」から「学び」に変わるギャップの大きさが要因の一つとされています。
そこで、教育委員会では、子どもの発達や学びの連続性を重視し、幼稚園・保育園等と小学校・特別支援学校との連携による幼児教育の充実を通して、幼小の滑らかな接続を目指しています。
中でも二俣幼稚園と二俣小、百合台幼稚園と百合台小の二組については「幼小連携モデル園・校」として、年間を通して継続的な連携を行っています。
○多彩な交流活動
モデル園・校では、それぞれの行事や施設等の条件を活かしながら、多様な交流活動を実施しています。ここでは、そのいくつかをご紹介しましょう。
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仲良くカルタ遊び |
・小学校の運動会への園児の参加
・合同でのさつまいもの栽培と収穫。いもづるリース作り
・津波を想定した合同避難訓練・引渡し訓練
・園児の小学校プール体験
・学校図書館員、児童による園児への読み聞かせ
・年長児による小学校見学、給食試食会
・児童が正月遊び、昔遊びを園児に指導
このような子どもたちの交流に加えて教職員についても、合同研修会の実施や小学校教員による幼稚園の保育見学、交流活動後の意見交換会の開催などを通して、幼小連携の充実や互いの指導力向上を目指しています。
○幼小連携を通して
こうした小学校入学に向けた様々な交流活動の充実は、小学校入学後のスタートカリキュラム(入学した子どもたちが小学校に慣れることができるようにするための教育課程の工夫)の期間において子どもたちに安心感や自信を与え、滑らかな幼小の接続につながります。
また、幼稚園、小学校相互の職員が、交流を通して「顔の見える関係」になることで、子ども観、指導観を共有することができ、一貫性のある指導・支援の充実が期待されます。
これからも教育委員会では、こうした幼小連携の実践例や成果を市内全体に広げていくなどして、幼児教育の充実、そして小一プロブレムの解消に努めてまいります。
(2014年3月22日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第35回◆
子どもたちの体力向上を目指して~ヘルシースクール推進事業~
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「健康・体力」は子どもたちが社会の中でたくましく生きていくための基礎となるものです。
そこで市川市では
生活の中で、子どもたちが健康について自ら考え行動し、望ましいライフスタイルを身に付けることを目的として、平成17年度より「ヘルシースクール推進事業」をスタートさせ、子どもたちの「健康・体力」の向上に取り組んでいます。
この事業では、市立の幼・小・中・特別支援学校ごとにヘルシースクールプランを作成し、体育の授業の充実を図る取組や企業等との連携により、子どもたちが運動やスポーツに親しむ機会の充実を図っています。
今回はその一環として、本年度各学校で実施された、トップアスリートとの交流を中心とした活動をご紹介します。
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タグラグビーに熱中 |
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トップアスリートを囲んで |
◎タグラグビー教室
日本ラグビートップリーグに所属する《クボタスピアーズ》と《NTTコミュニケーションズシャイニングアークス》の現役選手が、市内7つの小学校を訪れ、子どもたちに「タグラグビー」(タックルの代わりに腰に付けたタグを取るゲーム)の指導をして下さいました。
一流選手とともに思いっきり汗を流した子どもたちは、大きな感動や憧れを抱いていました。
◎JFA『夢の教室』
JFAこころのプロジェクト『夢の教室』は、Jリーグやオリンピックで活躍したトップアスリートが学校を訪問し、自らの体験をもとに「夢をもつこと」や「仲間と協力すること」の大切さについて、実技やお話を通して子どもたちに伝える企画です。
今年は元サッカー日本代表の名良橋晃さん、マラソンの市橋有里さん、千葉真子さん等を講師としてお迎えし、市内4校で開催しました。
子どもたちは、これら一流選手との交流を通して、夢をもち頑張り続けることの大切さを実感することができました。
こうした取組の成果でしょうか、本年度実施した器械運動の技能調査や休み時間の運動遊び調査、千葉県運動証の交付率等の結果を見ても年々向上の傾向を示しています。
各学校では、今後も「健康・体力」の向上に向けた様々な取組を通して、子どもたちに運動の楽しさ、大切さを伝え広めていきます。
(2014年2月22日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト
◆第34回◆
安全・安心で快適な教育環境を~学校施設の耐震化とトイレ改修
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学校施設は、未来を担う子どもたちが集い、一日の大半を過ごす学習・生活の場です。また、災害発生時には、地域住民の避難所や災害対策拠点としての役割も果たします。
そこで本市では、学校施設が安全・安心で快適なものとなるよう、校舎等の耐震化とトイレ環境の改善を中心に、計画的な施設改修に取り組んでいます。
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校舎の耐震化 |
○学校施設の耐震化
本市では、耐震診断の結果等をもとに平成20年に「市川市市有建築物耐震化整備プログラム」を策定し、建物の耐震化を進めています。
教育委員会では、この計画に従い毎年各学校の耐震改修工事を進め、本年度も小学校17校22棟、中学校4校4棟の工事を実施しました。
今後も引き続き工事を進め、平成27年度には文部科学省が示す耐震基準での耐震化率百%を目指しています。
また、国分小学校と第四中学校については、耐震化の一環として校舎2棟の建て替え工事を行い今年中に新校舎が完成する予定です。
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快適なトイレ |
○トイレを快適に
学校のトイレは、子どもたちの健康を維持していく上で大切な施設であり、衛生的で常に子どもたちが気持ちよく使える環境でなければなりません。しかし、施設の老朽化に伴い悪臭や照度不足といった問題が発生し、子どもたちが使いたがらないといった状況も生じています。
そこで教育委員会では、トイレ環境を改善するために、年次計画を立て改修工事に取り組み、今年も小学校2校、中学校1校において工事を行いました。
具体的には、次のようなポイントに重点をおき、衛生的で明るく快適なトイレを目指しています。
①トイレの床を、これまでの水を撒いて掃除するタイプから水を絞ったモップで拭き掃除をする床材に切り替える。
②家庭のトイレが、ほとんど洋式便器であることに合わせて便器の洋式化を推進する。
③省エネや環境に配慮するため、人感センサー付きLED照明や、節水機能のあるトイレ用器具を選定する。
教育委員会では、子どもたちが安全・安心で快適な学校生活を送ることができるよう、今後も学校施設の整備・充実に努めていきます。
(2014年1月25日号)ホームページ 「人をつなぐ 未来へつなぐ」リスト