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ハトを追い払ったハリスホークと鷹匠・石橋美里さん

鷹と忌避剤でハトのフン害対策
浦安のサンコーポ管理組合

 浦安市富岡3丁目のマンション・サンコーポ浦安管理組合(藤真勝理事長)は、ハトなどのフン害に対処するため、鷹と忌避剤の二重対策を講じる。12日と13日には同マンション中庭で鷹を飛ばしてハトを追い払い、試験的に屋上に配置した忌避剤を住民にアピールし、各戸が必要に応じて設置するよう求めた。

 ハトやムクドリ、カラスなどがマンションのベランダなどでフンをする問題は、各地で発生。ベランダに入り込まないように鳥除けネットを張る住民も多い。サンコーポ浦安でも15年ほど前からハトが住みつくようになり、フン害との戦いを続けているという。同マンションの住民は「干している布団にフンをしていくし、植木鉢などに卵を産んだり、巣を作ろうとするものもいて、とても困っている」という。ハトが止まれないようにエレベーター塔屋の屋上にワイヤーを張ったり、上向きに長い針状の突起が出ているスパイクを設置したりしているが、すべての場所に設置することは危険でもあり不可能。藤理事長は「鳥除けネットは美観の問題もあり遠慮してもらっている」という。

 そうした問題を一掃しようと導入するのが、ハトよりも生態系の上位にいる鷹や鷲、ミミズクなどによる威嚇と、ハトが嫌がるにおいとべたつきがある忌避剤の設置という二重の対策で、サンコーポ浦安では「ハイブリッド工法」と呼ぶ。

 両日に行った鷹による威嚇は、鷹匠によるデモンストレーションフライトとして実施。12階建ての屋上から飛ばした鷹(ハリスホーク)を鷹匠・石橋美里さんが呼び、手に止まらせると、住民たちは大きな拍手。前日にリハーサルをしていたため、すでにハトはほとんどが逃げていたが、デモンストレーション中も数羽が鷹の姿を見て逃げ出し、カラスは縄張りを気にしてか偵察に来ていた。

 忌避剤は、植物油と鉱物油、ハッカ類、唐辛子を主な成分にするもので無害。においと羽についてべたつくことからハトが寄り付かなくなるという。開発会社の浩生の北村浩将社長は「鷹との相乗効果を狙った対策は実験段階で、マンションでの実施は初めて。忌避剤は特に巣作り防止に効果がある」という。

 鷹などによるカラスの撃退なども行っており、今回の鷹による威嚇の依頼を受けたファルコンウィングの石橋秀俊社長は「私たちは生態系の仕組みを利用し、周辺のマンションにハトが拡散しないよう計画的に追い払うようにしている。忌避剤との連携で効果はさらに高まる。ハトのフン害はイノシシなどによる害と同じで、鳥獣被害防止特措法の対象」という。同特措法では、市町村が被害防止計画を定めると、国から権限委譲や財政支援、人材確保の支援が受けられる。

 藤理事長は「鷹による威嚇は一定期間ごとに必要だが、これで長年の戦いから解放されるだろう。ほかのマンションでも、ぜひこの取り組みを参考にしてほしい」と話していた。

 (2013年10月19日)  

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神輿を放る技を見せる男たち

勇壮な神輿で沸き上がる
行徳地区で四カ村大祭

 市川市行徳地区の香取神社とその周辺で12日と13日、3年に1度の大祭が開かれ、白装束の男たちが神輿を勇壮に担ぐ姿に地域住民が沸いていた。

 同神社は、欠真間、香取、湊新田、湊の各地区の鎮守で、大祭は「四カ村大祭」と呼ばれる。旧行徳街道などで男たちは独特の担ぎ方の「地スリ」「差し」「放り受け」を何度も披露。神輿が宙を舞う様子に地域住民は大きな拍手を送っていた。60代の女性は「担ぎ手が少ないと聞いていたが、若い担ぎ手が増えていて、伝統の祭りが続けられるし、今後が楽しみ」と話していた。

 神輿を先導したのは白装束をまとい、4地区の名の入った高張り提灯を持つ若い女性たち。市立七中同窓生の大澤美郷さん(16)と渡辺理莉子さん(17)、森田真未さん(同)、大沢優美さん(16)は「提灯を持つのは大変だし、私たちでいいのかと不安だったけど、祭りの雰囲気と行徳の歴史を感じられてうれしい。神輿を担ぐ男の人たちは皆格好いい」と話し、祭を楽しんでいた。

 (2013年10月19日)  

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姉妹で弓矢を体験

子供たちが昔の暮らしを体験
曽谷縄文まつり開催

 雲ひとつない快晴となった12日、市川市の曽谷貝塚で恒例の「曽谷縄文まつり」(同まつり実行委員会主催)が開かれ、多くの来場者が縄文時代の生活を疑似体験しながら、遠い祖先に思いを馳せていた。

 同まつりでは、縄文食の試食や火おこし、縄文アクセサリー作り、フェイスペインティング、弓矢など、縄文時代の生活を疑似体験できる「縄文のムラ」が大人気。子供たちは、カラフルな模様が描かれた顔のまま会場内を駆けまわり、さまざまなイベントを楽しんでいた。火おこしを体験した小学5年生の男子児童は「思ったより簡単にできたけど、火がついた時はうれしかった。昔はこんな風に火をつけていたことを知って、縄文人は頭がよかったんだなと思った」と、いにしえの人々に想像を膨らませていた。

 (2013年10月19日号)  

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計画変更時に沿線中高層化構想
市川市3・4・18号未開通区間

 市川市の都市計画道路3・4・18号の未開通区間が現在の計画に変更された平成7年当時の資料で、第一種低層住居専用地域の同区間沿線を、開通後に中高層住居地域に変更する構想が示されていたことが地元住民の調査で分かった。市は「当時も最終的な決定ではなく、現在も方針は決まっていない」と説明するが、同道路は市の都市計画マスタープランでも「都市軸」に位置付けられているだけに、沿線住民は不満と不安を募らせている。

 同区間は、国道14号の市消防局付近から真間川・大柏川に沿って中山団地付近の本北方橋に至る約1・6㌔で、市が平成27年度末を開通目標に整備中。計画交通量は京成線鬼越駅の脇を抜ける税務署通り並みの9800台で2車線の設計だが、一部地権者や沿線住民は「適切な交通量調査に基づかず、わずか2車線で道路を建設しているが、実態は一日数万台の車両が通る大幹線道路だ。沿線住民に環境被害をもたらす」と、長年に渡り訴え、裁判でも争っている。

 今回明らかになった資料は、市が平成7年3月に作成した「市川市都市計画に関する基本的な方針(原案)」。同16年3月に策定された同市都市計画マスタープランの原案となったものだ。

 市は本紙の取材に「この資料はマスタープラン作成に向けた資料的な位置づけ。市民の意見も反映しておらず、方針として定めたわけではない」と説明している。ただ、この原案は単なる内部資料ではなく、きちんと冊子になって市の図書館でも所蔵されているもの。この中で、同区間以北の沿線を中高層住居地域とする構想図が明示されている。

 同区間沿線は現在、全域が高さ10㍍が上限の第一種低層住居専用地域で、うちおよそ半分は建築がさらに厳しく制限されている風致地区。これが中高層住居地域になると、高さ制限もなく容積率の上限が倍になり、床面積500平方㍍以下の店舗や飲食店も可能になるなど、現在の状況から様変わりするが、こうした当時の市の意向が沿線住民に伝えられたことはない。

 マスタープランでは将来の用途地域の構想は示されておらず、市も本紙の取材に「沿線の用途地域の方針は決まっていない」と説明している。ただ、同道路は同区間が開通すると、行徳から大野まで市内を縦断する幹線道路になり、マスタープランでも国道14号と外環道路とともに、市全体の発展を支える3本の都市軸に位置づけられている。今回の資料が明らかになったことで、沿線住民はさらに警戒感を強めている。

 (2013年10月19日号)  

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原告が弁論再開申し立て
収用裁決取消訴訟

 市川市の都市計画道路3・4・18号の計画内容が違法であるとして、同道路建設に伴う収用裁決の取り消しを地権者が求めていた裁判で、原告は先月20日、すでに終結した弁論を再開するよう東京高裁に申し立てた。

 申立書などによると、原告は弁論終結後に行政側の新たな資料を発見し、裁判所に提出。この資料は市が平成2年に作成したもので、当時実測した断面交通量を基に「同道路の国道14号以北の交通量は12時間で約1万台となっているが、未開通区間が整備されると増加する」と予測している。当時の通達でも断面交通量に基づく調査が求められており、この数値が平成6年にゾーン間の移動交通量予測値を基に市が算出した同区間の計画交通量9800台を大幅に上回ることから、弁論を再開してこの資料の内容や他の資料の存在を取り調べる必要があるとしている。

 同裁判では一審で住民の訴えが退けられ、住民側が控訴。東京高裁では8月22日に結審し、今月23日が判決日となっている。

 (2013年10月19日号)  

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地域の大人と子供が一緒に競技を楽しむ

地域の「親子大運動会」が人気
市川市第8地区子ども会育成会連協

 市川市の第8地区子ども会育成会連絡協議会は6日、親子大運動会(石井孝幸大会会長)を市立若宮小学校の校庭で開き、地域の幼児から大人までの約450人がさまざまな競技を一緒に楽しんでいた。

 毎年開き続け31回目を迎えた、同市北方、若宮、高石神地域の子ども会と同連絡協議会の運動会。幼児から大人までが徒競走や綱引き、借り物競争、パン食い競争、大玉転がし、育成会と子ども会の対抗リレーなどさまざまな種目に参加し、笑顔で汗をかいていた。子供たちは、あまり見る機会のない父親や母親が真剣に走ったりする姿には、大きな声援を送り、パン食い競争でつい手を使ってしまう大人たちには、手を使っちゃダメだよと笑顔で指摘していた。子ども会ごとの8チームの中には、応援団を組織してチームメートに声援を送るチームもあった。

 参加した親たちは「子供と一緒に、何をしていても楽しい。大人もいろんな競技があって忙しいが、むしろ大人たちの方が楽しんでいるかも」、子供たちは「出たい種目に出られるし、全体演技がなくていい。景品がもらえるのが一番」と喜んでいた。40代の男性は「親として子供と楽しい思い出が1つ増える。子供にとってもそうでしょう」と、地域の運動会があることをうれしく感じていたようだった。

 運動会には、ボランティアとして市立四中の生徒有志18人、市川市ジュニアリーダーサークル(IJC)と市川市リーダーサークル(ILC)のメンバー有志8人も参加した。四中の生徒たちは「学校の運動会より、いろいろな人と楽しめるのがいい所」、IJCの中学生たちは「自分の住むまちを盛り上げたい」と話し、運動会を支えていた。

 (2013年10月19日号)  

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松崎市長(中央)とガッツポーズを見せる浦安SCの選手ら

関東リーグ1部昇格、「JFL狙う」
浦安サッカークラブ

 浦安サッカークラブ(浦安SC、齋藤芳行監督=2面「人」欄紹介)が社会人の関東サッカーリーグ(KSL)2部で優勝し、来シーズンから同1部に昇格する。選手と役員は8日、浦安市庁舎を訪れ、松崎秀樹市長に結果を報告し、夢を語った。

 浦安SCは24年前に発足。その後、中学生や高校生、母親のチームが活躍し、社会人のトップチームは平成12年に誕生。トップチームは同18年に全国クラブ選手権千葉県大会で優勝、同関東大会で準優勝、同23年には県社会人サッカーリーグ1部と関東社会人サッカー大会を制し、昨年、KSL2部に昇格。

 今シーズンは、10チームによる各2試合の総当たり戦で17勝1分けの無敗で、得点は94、失点は11という圧倒的な成績で優勝した。千葉県サッカー選手権も制し、県代表として天皇杯全日本サッカー選手権大会に初出場。初戦で筑波大学に敗れたが、サッカー日本一を決める大舞台を経験した。

 浦安SCはきょう19日から始まる全国社会人選手権サッカー大会(長崎・島原市)に出場し、優勝を目指す。ここで3位以上なら全国地域サッカーリーグ決勝大会に出場でき、同大会で2位以上なら、Jリーグに次ぐJFL(日本フットボールリーグ)に一気に昇格。齋藤監督は「JFL昇格は、今後の11戦を勝ち抜けば達成できる。将来はJリーグに昇格したい。浦安から世界で活躍する選手を育てたい」と、意気込みを見せている。

 松崎市長を訪れた選手は、小学生の時から同SC所属のMF・富塚隼選手と主将のMF・都並智也選手、今シーズン得点王のFW・田中俊哉選手、東京ヴェルディ出身で今シーズン得点数2位のMF・清水康也選手、同チーム出身で今シーズンアシスト王のDF・秋葉勇志選手。富塚選手は「育ててくれたこのチームで子供たちの夢の存在になりたい」、都並主将は「ステップアップできた。応援してくれる人々に恩返しがしたい」、田中選手は「自分も成長でき、チームも強くなった。結果を示して浦安を盛り上げたい」、清水選手は「Jリーグの時より周囲も自分も本気。サッカーに夢を与えていただいた。浦安の子供たちと一緒に夢をかなえたい」、秋葉選手は「サッカーは世界につながるスポーツ。結果を出して、皆が笑顔になれるようにしたい」と熱く語った。

 (2013年10月19日号)  

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千葉マリンスターズで野球を楽しむメンバーら

女子軟式野球・千葉マリンスターズ
市川の中学生も参加

 全国には野球が好きな女性たちが数多くいる。千葉県内唯一の女子軟式野球クラブチーム・千葉マリンスターズ(本拠地・船橋市)では、市川市在住の中学生4人も活躍している。先月からは関東女子野球連盟主催の関東大会一般の部が東京・板橋区で始まり(来年4月まで)、今月6日からは中高生の部が埼玉県内で始まった。同クラブの中高生のチームは27日午後2時50分からさいたま市の大宮健保グラウンドで東海大菅生高校中等部との初戦を迎え、同クラブの一般の部とともに優勝を目指している。

 同クラブは平成14年、大学女子野球の選手やママさんソフトボールチームの選手などで発足して12年目。メンバーは高校生以上が約20人、中学生が約15人。2年前から中学生が増え、昨年からは中学生のみで中高生の部に出場している。

 一般の部の戦績は発足2年目(平成15年)に関東大会で初優勝、4年目(同17年)に全国大会準優勝、7年目(同20年)に全国大会とジャパンカップで初優勝。昨年までは関東大会6連覇、全国大会3連覇を成し遂げた。中学生は昨年、第1回U15全国女子KB野球選手権大会で3位。

 こうした戦績を残せる秘密は機動力。船橋市の少年野球チームで指導した後にマリンスターズの監督に就いた飯沼保監督(60)は「軟式野球には軟式野球ならではのルールや戦略がある。その仕組みを知れば野球の本当のおもしろさが分かる。打撃や守りが中心のチームは多いが、機動力を生かすことで勝てる」と指導している。

 機動力を伸ばすには練習を重ねられる環境も欠かせない。同チームは、県から借りている土地を少年野球チームやシニアチームと一緒に整備してグラウンドを確保し、毎週練習している。ソフトボール出身の1期生で、一般の部に出場している石田美樹さん(42)は「女性がドロドロになって野球をする姿を見てあらためて野球がしたくなった。こんなに入れ込むとは思っていなかった」と振り返る。

 中高生の部に出場する市川市在住の西山未姫さん(中学3年)と高山藍子さん(同)、新井宥花さん(中学2年)と中村涼音さん(同)は、小学1~3年のころから少年野球チームに所属。中学生になってからは野球部と掛け持ち、あるいは野球部に入れなかったり、掛け持ちが禁止されていたりと、それぞれの環境からマリンスターズに加入。4人は「少年野球のころとは同じ野球でもまったく違う。全国を狙えるチームで野球ができ、入ったら絶対うまくなれる。学校ではあまりできない野球の話も思う存分できる」と、野球が続けられていることを喜んでいる。

 飯沼監督は「野球を分かるための壁は高いかもしれない。見学者は毎年30人ほどいるが残るのは10人ほどで、最初は練習が厳しいだろう。でも、だからこそ成長も著しい。女性は教えたことをきちっと身に付けるので、教えがいがある」という。発起人で主将の飯沼樹里さん(34)は「これまで続けてこられたのは、とにかく手を抜かずに全力で練習し、結果を残してきたから。野球が大好きで全国優勝を狙いたい人なら経験は問わないので、ぜひ一緒にプレーしましょう」と話している。

 (2013年10月19日号)  

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路上喫煙禁止を呼びかけるマナーマンとマナりんら

喫煙マナー向上を呼びかけ
市川、浦安など10市が連携

 市川、浦安両市とその近隣合わせて10市が7日から11日にかけて「喫煙マナー向上・ポイ捨て防止合同キャンペーン」を行い、各市で市職員やボランティアたちが携帯用吸い殻入れなどを配布するなどして喫煙マナーの遵守を市民に呼び掛けた。

 同キャンペーンは、路上喫煙の現状や課題などについて県内の自治体の担当者が意見交換する場として今年発足した「路上喫煙等に関する条例担当者連絡会」に加盟する9市と習志野市が参加。近隣市でも路上喫煙禁止の条例があることを市民に周知するため合同で実施した。

 JR本八幡駅周辺で8日に行われたキャンペーンでは、市川市市民マナー条例キャラクターの「マナーマン」と「マナりん」、市職員、地域づくり協議会会員など約50人が参加し、「歩きタバコは条例で禁止されている。たばこのポイ捨てはやめて」と呼び掛けながら、携帯灰皿とポケットティッシュを配った。

 この日は、駅周辺の清掃活動も行われ、参加した女性は「最近は路上ではなく、見えない場所に隠すように捨てる人が多い」と、排水溝のゴミ受け部分に挟まったタバコの吸い殻を苦労しながら拾っていた。参加した市職員は「市川市は平成16年にマナー条例を制定して以来、街中で堂々とタバコを吸う人はいなくなったが、路地裏や見えないところでの喫煙、ポイ捨ては一向に減らない」と現状を話していた。

 (2013年10月19日号)  

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