ホームページ >

祭礼では十数年ぶりの公開となる武内宿禰の山車人形

貴重な山車人形を公開
市川3丁目第一町会

 明治時代に活躍した人形師・横山朝之が明治28年に制作したとされる武内宿禰の山車人形が12日午後2時半~13日同4時、市川市市川の春日神社(市川3の20の8)で開かれる祭礼で十数年ぶりに公開される。

 市川3丁目第一町会が所蔵するこの山車人形は、昭和20年頃まで毎年祭礼のたびに飾られていたが、その後は10年に1度ほどしか公開されていなかった。これまで作者も制作年も不明だったが、今春に市立市川歴史博物館で開かれた市川博物館友の会主催の展覧会に出品したところ、人形に横山朝之の焼印と、収納箱に明治28年という制作年が刻まれていたことが発見された。

 同友の会会員で、元文化庁文化財保護審議委員の萩原法子さんによると、横山朝之の山車人形は関東に数体残されているが、市川市ではこの一体のみ。同町会の秋谷庄一会長は「この神社の宝物。多くの人に見てもらい、歴史を感じてもらいたい」と話している。

 問い合わせは秋谷会長(☎322・2347番)。

 (2013年10月5日)  

ホームページ
このページのTOP >


災害対策本部―避難所間などで連絡を取るための地域防災無線を体験する人たち

「減災」目指して大勢の市民が体験
浦安市が総合防災訓練実施

 浦安市総合防災訓練が先月29日に同市総合公園で開かれ、多くの市民が数多く設けられたブースで非常時に役立つ減災体験をしていた。

 訓練は、従来の見学型、参加型からさらに一歩踏み込んだ体験型に移行。仮設トイレやテントの組み立て、救護などのほか、ロープ結索、発電機や地域防災無線の使用など、被災時に役立つ体験を充実。簡易担架搬送リレーなどの防災運動会では市職員と市民が連携して取り組んでいた。地域防災無線を体験した市民は「形は携帯電話だが、使い方が違うことを知っただけでも、いざというときに役立つはず」という。災害救助犬コーナーは常時人気で、市民は「浦安にも救助犬がいて毎週訓練していると聞いて心強い」と話していた。

 (2013年10月5日)  

ホームページ
このページのTOP >



「施設使用料 大幅値上げを」
市川市市政戦略会議が答申

 大久保博市川市長から使用料・手数料の見直しについて5月に諮問を受けていた同市市政戦略会議は先月18日、公共施設の使用料を大幅に値上げするよう答申した。答申書を受け取った大久保博市長は「目指す方向は同じ。力を込めて進めていきたい」と、改革を推進する決意を示していた。

 答申では、公共施設の使用料が民間の同種の施設と比べて著しく低いと指摘し、財政が厳しい同市は民間水準を意識して大胆に見直すべきとして、施設使用料の算出式を改めるよう提言。使用料算出の基になる単価の算出にあたっては、必要経費を建物の総面積と年間利用可能時間数で割る現在の式から、用地賃借料や公債費の利子など全コストを計上した必要経費を貸室だけの総面積と前年度などの実稼動時間数で割る式にするよう求めている。

 新算出式に当てはめると、市中央公民館の第1会議室1時間の使用料は、現状の250円から一気に1800円に跳ね上がることになるが、経過措置を設けて段階的に引き上げていくように提案。また、より効率的な経営を図るために料金を是正する調整率を、行政側の裁量で設けることも可能とした。ただし、市の昨今の財政事情を踏まえ、引き上げ初年度は現行料金の3~4倍という思い切った値上げに踏み切るべきと主張している。

 市は今後、庁内で答申の内容を精査した後、対応方針を示す予定。いまのところ対応方針が示される時期は未定だが、早ければ来年の2月議会に関連議案を提出し、来年10月から新制度をスタートさせる可能性もある。

 答申書を市長に手渡した同会議の栗林隆会長は「(戦略会議の議論の中で)現行の料金が極端に安すぎるという結論に至った。民間並みとまではいかないが、できればコストは回収したい。そのために大幅な値上げに踏み切っていただきたい」と話していた。

 (2013年10月5日号)  

ホームページ
このページのTOP >



基準逸脱、21園に計1,200万円
市川市の昨年度の保育園補助金

 市川市が昨年度、市内で保育園2園を運営する社会福祉法人に補助金を過剰に支払っていた問題とは別に、市内の保育園21園に対して合計約1200万円の補助金を市の基準から逸脱して支払っていたことが分かった。越川雅史市議(無所属の会・市民ネット)が独自に調査した結果を9月市議会で指摘し、市が認めた。逸脱の大半は、毎月の補助金項目別の上限を超えた分を、市が他の項目や他の月に付け替えていたもの。市は、基準逸脱と知りながら、各保育園に配慮していたことを認めており、すでに明らかになっている2園への過剰支出についても同様の構図が当てはまる可能性がある。

園に配慮して項目付け替え

 基準逸脱があったのは、正規・非正規職員の勤務時間数に応じて支払われる補助金。越川氏が調査したのは申請書類のみだが、それでも市内で社会福祉法人が運営する保育園全28園のうち21園に対し、基準を逸脱した支出が合計約1200万円あることが分かった。このうち約200万円は、市による単純ミスや基準の誤った解釈に基づくもの。残りの約1千万円は、基準逸脱を知りながら市が園に配慮したものだった。

 職員の勤務時間数に応じた補助金は、項目ごとに各園が支出した額と補助金基準額を比べて低い額を支給するが、複数の項目を合算してから低い額を支給すると勘違いしたり、単純ミスで高い額を選んだりするなどの処理により、延べ7園に対して約200万円多く支給していた。この約200万円については実際に園が支出したものではないため、返金を求める方向で調整中。単純ミスによる1園への約100万円についてはすでに園と合意しているという。

 全体の残り約1千万円は延べ21園に対して支給されたもので、各項目の月ごとの支給上限額を超えていた分を、全項目の年間総額の上限の範囲内で他の月や他の項目に付け替えていた。こうした処理について、市は本紙の取材に「繁忙期もある園の安定的な運営のために行っていた」と、基準逸脱の認識があったことを明らかにしている。この1千万円は実際に園が支出したもので、市も現場の実情に即して認めてきたが、市は各園に返金を求める方向で検討していくという。

 すでに市の補助金過剰支出が明らかになっていた2園は、通常保育時間内に非常勤職員が勤務した時間数のうち、通常保育時間分の支給上限額を上回った分を延長保育時間分で申請していた。ただし、支給された補助金は全額が非常勤職員に支払われており、運営者側の着服はないという。

2園、同じ構図の可能性も

 この問題は、8月に石崎ひでゆき市議(みんなの党)から指摘を受けた市が、当該社会福祉法人に対する検査や記者発表を行うなどして表面化。しかしその後、実際には市が4月にこうした問題に気づきながら、何ら調査を行っていなかったことが明らかになっている。さらに、市職員が見ればすぐ気づくはずの「ありえない数値」を申請書類のチェックで何度も見逃していたことも判明。当該法人も「市のレクチャーどおりに請求した」と説明している。

 今回、越川氏から指摘を受けた問題については、市が園に配慮して意図的に基準を逸脱していたと認めた。2園に対する市職員の対応については市が調査中だが、これらがすべて同じ構図だったとしても不思議ではない。

 (2013年10月5日号)  

 ホームページ
 このページのTOP >



今年から女子の部を新設
市川市民将棋大会、参加者募集

 市川市将棋愛好会連盟(寺下紀子会長)は11月10日午前9時45分から同市市民会館(葛飾八幡宮境内の東側)で開く市川市民将棋大会の参加者を募っている。

 今年で20回目を迎える将棋大会。今回から、女子アマ王位戦(日本女子プロ将棋協会主催)の東関東大会を兼ねた女性の部が新設され、優勝者は同王位戦の全国大会に出場できる。来年度以降も継続する。同連盟は「女性にも将棋の愛好者は多い。市川市の大会にも数多く参加してほしいため女性の部を新設した。女子アマ王位戦の大会を兼ねることで、女性の将棋の愛好者をさらに増やしたい」という。

 市川市民将棋大会は、名人戦の部(希望者)とA(有段者)、B(1~3級)、C(4~6級)、D(7級以下)の各クラス、女性の部で開催。昨年は延べ約200人が参加し、そのうち子供は45人と多く、近年は増加傾向にある。当日は、プロ棋士・木村一基8段の指導対局あり。

 参加費は1500円(中学生以下は千円)。参加賞と弁当、飲み物つき。

 希望者は、「市川市民将棋大会参加希望」と、住所(〒)・氏名・電話番号・参加希望クラス(段・級数)を同連盟・寺下紀子会長にハガキ(〒272―0021市川市八幡3の6の1の2103)か電話(090・7833・2455番)、ファクス(326・5662番)で伝える。締め切りは27日必着。

 (2013年10月5日号)  

 ホームページ
 このページのTOP >


大久保博市長(左)に梨を手渡す浅海組合長

避難世帯に梨150㌔寄贈
誠和機械利用組合

 市川市大野町4丁目と大町の梨農家で構成する誠和機械利用組合(浅海博文組合長)は先月25日、市川の梨(新高)5㌔入り30箱を同市に寄贈した。この梨は、東日本大震災の影響で同市に避難している30世帯に配布された。

 先月25日に市庁舎を訪れた浅海組合長と渡辺彦文副組合長は「被災者にも市川にこんなおいしい梨があることを知ってもらえたら」と話していた。

 (2013年10月5日号)  

 ホームページ
 このページのTOP >



委員会のテレビ撮影
市川市議会「時期尚早」

 市川市議会は先月27日、委員会のテレビ撮影について「時期尚早」として、当面認めないことを事実上決めた。

 委員会のテレビ撮影は、社会福祉法人の補助金過大請求に関する取材として民放テレビ局から9月議会で申請があり、先月13日の議会運営委員会で検討。この申請については「意見がまとまっていない」として認めず、引き続きルールについて検討することを決めていた。

 同27日に再び開かれた議会運営委員会ではテレビ撮影を認めるべきとする意見も出たが、本会議と同様に議会でカメラを設置してインターネット中継や希望議員への映像配布を行うことが先という意見も多く、「時期尚早」と判断。ルールのない状態が続くため、テレビ撮影は当面認められないことになった。

 なお、民放テレビ局からは本会議の録画映像の借用も申請されており、この申請については「殊更に事実と異なる印象を与える可能性のある偏った編集・加工をしない」という、議員に貸し出す際と同じ条件で認めた。

 (2013年10月5日号)  

 ホームページ
 このページのTOP >



限定ラーメン食べて景品ゲット
市内9店舗でスタンプラリー

 市川市内のラーメン店など飲食店9店舗でこのほど発足した「市川地産地消推進拉麺会」と市川商工会議所は31日まで、この9店舗で限定ラーメンを食べると抽選で景品が当たるスタンプラリーを実施している。

 同商議所は、「市川地域ブランド協議会」や「市川グルメ研究会」を発足させるなどして、これまでにも市川産の野菜や魚介類などをPRするとともに、地産地消を推進する活動を続けている。同会は、同商議所のこうした活動に賛同した市内の飲食店で発足した。

 同会の発足後初めての企画となる今回のスタンプラリーでは、各店舗が行徳産の海苔や市川産のネギ、市川の梨など市川産品を使用したラーメンを期間限定で提供。1店舗につき1つもらえるスタンプを2つ以上集めると、抽選会に応募できる。景品は、11月下旬に予定されているグルメイベント「オール市川バルズ」のチケット(3千円相当)や、同会の企画第2弾として12月1日に開かれる「ザラーメン対決キッチンスタジアム」の無料試食券付き招待券など。全9店舗のスタンプを集めれば、同スタジアムの特別審査員になる権利が当たる抽選会に応募することができる。

 スタンプラリーの専用用紙は、参加店や市庁舎などで入手できるほか、同商議所ホームページ(http://www.ichikawa-cci.or.jp/)からダウンロードもできる。

 参加店の詳細は同ホームページなどで確認。問い合わせは同商議所(☎377・1011番)。

 (2013年10月5日号)  

 ホームページ
 このページのTOP >


老人ホームで利用者と談笑する赤とんぼの会員(左)

思いやりの心を持って…
傾聴ボランティア「赤とんぼ」

 市川市内で活動する傾聴ボランティア団体「赤とんぼ」(山口美枝代表=「人」欄紹介)は5日、柏井町の特別養護老人ホーム・ナーシングホーム市川を訪れ、利用者たちの話に耳を傾けたり、利用者たちと触れ合ったりしながら、心の交流を育んでいた。

 傾聴ボランティアは、思いやりの心をもって相手に接し、話を否定することなく受け入れることで、人の心の内側をより深く理解しようとするもの。近年では、主に老人ホームなどに赴いて、忙しいスタッフに代わって利用者の声を聴いたり、相手をしたりする同ボランティアの存在が不可欠となっている。

 同団体は、市内の傾聴ボランティア団体「うさぎの耳」の副会長だった山口代表が、市の北部地区に社会福祉施設が多いのに対し、傾聴ボランティア団体がない状況を打破しようと、仲間を集めて5年前に発足させた。発足メンバー7人のうち傾聴ボランティアの経験者は山口代表1人。そのため1年間はみっちりと訓練を重ね、その後同施設でボランティア活動を開始した。

 その後、訪問先にもう一つ市内のグループホームが加わり、現在は毎月それぞれの施設を1回ずつ訪問。勉強会も月1回開いている。今夏にはボランティア養成講座を開くなどし、会員数は50代から80代までの男女約25人に拡大している。

 5日の同施設訪問は、養成講座の修了生たちが講座で培った傾聴の技術を初めて現場で試す機会。修了生たちは緊張の面持ちで施設を訪れたが、施設利用者たちの歓迎ぶりに緊張が和らいだのか、自ら利用者に声をかけ、手をとり、体をさすったりしながら、利用者たちの話に真摯に耳を傾けていた。

 初めての実践となった田畑和行さんは「話しかけても言葉が返ってこなくて何もできなかったが、手を握ったら握り返してくれた。その時いままで経験したことのないような充実感があった」と、初めての感覚に戸惑いながらも感無量の様子。新人たちの活躍ぶりに対して山口代表は「初めてとは思えないほど上手に対応していた。今後も相手を大切に思う思いやりの心を育んでいってほしい」と後進の成長に期待していた。

 なお、同会は会員を随時募集している。年会費3千円。

 問い合わせは山口代表(☎372・0491番)に連絡。

 (2013年10月5日号)  

 ホームページ
 このページのTOP >