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浦安市富岡の順天堂大学医学部付属浦安病院は9日から、東葛飾エリアでは初となる「ラピッドカー」の運行を開始した。
ラピッドカーは、大事故や大災害などで一刻を争う重傷病者や多くの患者が発生した時、医師や看護師が現場に急行するための緊急自動車。県内では、日本医科歯科大千葉北総病院が平成22年から運行しており、順天堂浦安病院で2台目の配備となる。
運行初日の9日には出発式が開かれ、松崎秀樹浦安市長は「市内で昨年度搬送された重傷病患者約500人のうち、約1割の50人が間に合わず命を落とした。今後は50人を0人にできるように救命率向上に貢献してほしい」と運行に期待を寄せた。
同病院はラピッドカーについて▽医療資器材を持った医師が直接現場に行き早急な治療ができる▽ドクターヘリとは違い天候に関係なく現場に向かえる―などの利点を挙げ、「救急車での治療は限られるが、医師が直接行けば重傷病患者が助かる確率が上がる」と話している。
乗車するのは災害派遣医療チーム(DMAT)と呼ばれる専門的な知識のある救命診療科の医師と看護師。現在は「消防からの要請にすぐ対応できるようシフトを組んでいる」という。
運用範囲は浦安市内全域と市川市行徳地区で、時間は平日の午前9時から午後5時まで。消防から要請があった時のみ出動する。
(2013年9月28日)
東海大学付属浦安高校(小坂秀王校長)の柔道部員7人が18日に浦安市の松崎秀樹市長を訪れ、先月福岡市で行われた「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」における個人2階級優勝などの活躍を報告した。
同部は昨年、「全国高等学校柔道選手権大会」と「金鷲旗高校柔道」、インターハイで団体優勝し「高校柔道団体三冠」を達成した強豪。同部の強さの秘訣について竹内徹監督は「15分、20分練習したら休ませ、土日は午前中しか練習せず、合宿もしない。遊ぶ時とのメリハリをつけ、短時間で集中させる。当たり前の練習を当たり前にできる精神力と体力を鍛える」と話す。
今年も、高校柔道選手権と金鷲旗を制しており、今大会に2年連続高校三冠がかかっていたが、残念ながら準々決勝で敗退。それでも、個人100㌔超級で主将のウルフ・アロン選手(3年)、90㌔級で副主将の前田宗哉選手(同)が見事優勝を勝ち取った。
個人・団体戦ともに、優勝候補として世間から注目された大会。前田選手は「プレッシャーはすごく感じた。団体戦は残念だったが、大会前の追い込んだきつい練習が個人戦につながった。優勝できていまは安心している」という。
報告会には、竹内監督とウルフ選手、前田選手、81㌔級3位の折原虹之介選手(3年)、100㌔級5位の村田大祐選手(2年)、団体戦で活躍した粟野孝平選手(3年)、田島優人選手(2年)、杉本洸太郎選手(同)が訪れた。
選手たちの活躍に松崎市長は「個人で2階級優勝は素晴らしい。千葉県でも群を抜いて強い」と選手たちを称えた。団体戦については「インターハイは残念だったが選手権大会、金鷲旗は見事だった」と称賛。「東京オリンピックも決まり、今後はよりいっそう練習に力が入るのでは」と期待を寄せた。
インターハイで優勝したウルフ選手と前田選手は、11月に千葉県で開かれる「講道館杯柔道大会」と12月にフランスで行われる「フランス・クリスマスカップ国際大会」に出場する。ウルフ選手は、「今後も何が何でも勝つ柔道をしていく」と、今後の試合に向け向上心をむき出しにしていた。
(2013年9月28日)
市川市議会決算審査特別委員会は24日、「平成24年度市川市一般会計、特別会計及び公営企業会計決算」を賛成多数で認定した。ただ、同市では市内で保育園2園を運営する社会福祉法人に対し、昨年度の補助金を過大に支払っていたことが明らかとなっており、現在も全容解明に向け調査中。そのため、同委員会は市に反省や問題解決を促し、過大支出の金額が確定した場合は返還請求など適切な措置を講ずることなどを求める付帯決議案を全会一致で可決した。
補助金の過大支出への対応を巡っては、当初は石崎ひでゆき委員長が付帯決議案の素案を作成。この素案は「市が遅くとも5月初旬には問題を把握していたにもかかわらず過大支出を行うとともに、事実を隠蔽した」と指摘した上で「納税者である市民の信頼を損なう行為であり、到底許されるべきものではない」と、市を厳しく追及する内容だった。しかし、一部の委員から付帯決議は本会議で作成すべきで、委員会では意見にとどめるべきとの意見が出てまとまらず、委員会は4時間にわたって中断した。
その間、委員の間で調整が行われ、付帯決議の内容を「補助金の過大請求を長きにわたり発見できず、発覚後も適切な措置を欠いたことを真摯に反省し、市を挙げてこの問題解決に取り組むこと」「本件事案からうかがえることは、公金を取り扱うことに対する本市職員のコンプライアンス意識と責任感の欠如である」などと、やや批判のトーンを下げて合意。委員会を再開し、全会一致の可決に持ち込んだ。
(2013年9月28日号)
市庁舎の建て替え事業を進めている市川市はこのほど庁舎整備基本構想を策定し、21日に市ホームページで公表した。策定にあたって実施されたパブリックコメントでは、60人から延べ101件の意見が寄せられており、このうち半数以上の約60件が規模や費用、市の策定手法に対する批判的な内容。しかし、市はこうした多くの意見に耳を傾けず、原案どおりに基本構想を策定した。市民には適切に周知してきたと主張する市川市。だが、市民が問題視する規模や費用の数値は、市が市民の目から遠ざけてきた情報だった。
昨年まで3年間に市が実施した31件のパブコメでは、15人から51件の意見が寄せられた事例が最多。今回のパブコメは件数がこの2倍、人数が4倍と際立っている。
同基本構想では、現在の本庁舎と南分庁舎がある場所に、現状の1・5倍前後の規模の新庁舎を約207億円で建設し、このうち約139億円を借金で賄うことを決めた。パブコメでは、こうした規模や費用が大きすぎるとして見直しを求める意見が約30件、さらに、こうした大きな計画を周知せず、市民の意見を聞かずに決めた市の手法を非難する意見も約30件集まった。
市は、広報紙やアンケート調査、記者発表などにより、適切に周知しているとの認識を示している。しかし、市は平成22年に庁舎建て替えを事実上決めた際、広報紙で「建て替えも視野に入れる」と、ごまかして伝えた。市が建て替えを広報で初めて明記したのは昨年2月。しかし、その時すでに新庁舎建設の候補地を4案に絞り、有識者や公募市民らで新庁舎の場所や規模などを決める庁舎整備基本構想策定委員会を間もなく開くという状況の説明はなかった。同委員会は非公開で行われ、1年後の今年2月に広報特別号が発行された時は、すでに規模も費用も決まっていた。
浦安市総合公園で21日と22日、「浦安フェスティバル~キレイな街でおもてなし」(うらやす観光推進協議会主催)が開かれ、大勢の来場者がホテルの料理や各種ステージショー、ヘリコプターやミニSLの搭乗体験などを楽しんでいた。
会場では、市内外のホテルや飲食店が露店を出し、ベトナムライスヌードル「フォー」やタコス、まぐろの浜焼きなどを販売。来場者はさまざまな料理に舌鼓を打ちながら、ダンスや歌などのステージショー、輪投げ、射的などを楽しんでいた。島村栞海ちゃん(4)は「カキ氷と綿あめがおいしい」と、口に綿あめをたくさんつけて満面の笑み。父親は「毎年少しずつイベント内容が変わるので面白い」と大満足していた。
特に子供たちに人気だったのは、本格的なミニチュア版の蒸気機関車の試乗体験。「ポッポー」と汽笛を鳴らし、蒸気を出しながら片道約30㍍のコースを往復すると、乗っていた子供たちは「かっこいい。最高」と目を輝かせていた。
今年初めて行われたヘリコプターの搭乗体験では、事前に予約した来場者たちが約5分間フライト。大空から見下ろす浦安の街に、荻原駿君(3)と祖母は「めったに体験できないので最高だった。来年も乗りたい」と喜んでいた。
浦安市はあす29日午前10時から午後2時まで、市総合防災訓練を同市総合公園(明海7の2)で開く。市民が体験できる訓練を数多く行うほか、展示と関係機関による訓練(見学のみ)を行う。雨天中止。体験は申し込み不要。直接会場へ。
体験エリアでは、仮設トイレやテントの組み立て、救護やロープ結索、簡易担架搬送、被災動物救護、地域防災無線や発電機の使用、給水、避難所運営など、被災時に役立つ体験を数多く用意する。
展示エリアは、防災関係機関によるパネルの展示(相談あり)と、ヘリコプターや消防車、救急車、パトカー、自衛隊車などの車両の展示。子供たちを次世代のリーダーとして育成する「ふるさとうらやす立志塾」に参加した中学生が宮城県の被災地で学んできたことを展示するコーナーも設けられる。訓練エリアでは、倒壊家屋からの救出、救助犬による被災者捜索、応急救護(トリアージ)、道路啓開復旧・がれき撤去、物資輸送、帰宅困難者輸送などの訓練を行う。
市は、市内の各鉄道駅から会場への送迎バスを運行する。停留所は東西線浦安駅入り口(サカゼン前)とJR新浦安駅北口(ブライトンホテル前)、JR舞浜駅前広場(一般車乗降場)。発車時刻は行きが午前9時~午後1時、帰りは午前10時半~午後3時で、運行間隔は30分。
きょう28日とあす29日の2日間は終日、同公園は利用できない。
(2013年9月28日号)
市川市は、同市のガーデニングシティ事業を応援する2体のオリジナルキャラクター=イラスト=の名前を5つの最終候補から選ぶ投票(10月13日消印有効)を行っている。
この2体のキャラクターは、千葉県の公式マスコットキャラクター「チーバくん」や、JR東日本の「Suicaのペンギン」などを生み出したことで知られる同市出身のイラストレーター・坂崎千春さんが考案。それぞれ市の花「バラ」と、市の木「クロマツ」をモチーフにした妖精で、「花やみどりで人の心をつなぐお手伝いをするために姿を現した」という。
市が7月にこのキャラクターの名前を募集したところ、応募は1160件に上った。その中からガーデニングサポーターや市職員が最終候補として、①クロロとバララ②いちまつくんといちかちゃん③いちマツくんといちバラちゃん④Matu(まつ)くんとAi(あい)ちゃん⑤くろっぺとばらっち―の5組の名前を選出した。
投票は1人1票で、誰でも可能。名前は2体1セットなので、組み合わせは変えられない。はがきに投票する名前と投票者の住所(〒)・氏名(ふりがな)・年齢・電話番号を書いて、市健康都市・ガーデニング推進課(〒272―8501市川市八幡1の1の1)に郵送するか、市庁舎などで入手できる投票用紙に必要事項を記入して同課にファクス(336・8291番)、あるいは持参。結果発表は11月を予定。投票者の中から抽選で50人に景品が贈られる。
問い合わせは同課(☎704・0003番)。
(2013年9月28日号)
千葉県バレーボール協会と千葉県小学生バレーボール連盟は5日、園児を対象にしたソフトバレーボールの体験教室を浦安市立堀江幼稚園で開き、園児にバレーボールの楽しさを紹介した。
同教室は、競技の楽しさや素晴らしさを多くの人に伝えたいと日本バレーボール協会(JVA)が立ち上げた事業・ゴールドプランの一環で、幼・保育園では県内初開催。
同教室には園児45人が参加。ビーチボールほどの大きさと軟らかさのソフトバレーボールを使い、ノーバウンドで受け、次の人に渡し、指導員に投げて返した。これらの動きや123のリズムはすべてバレーボールに通じるもので、園児よりも背の高い指導員とのハイタッチもスパイクの動きに通じ、園児たちは自然な形でバレーボールに親しみ、総仕上げにはレシーブも体験した。
同園の島田日出子園長は「子供たちはボール遊びとしてとっても興味を持っていたよう。これからも継続して取り組みたい」、JVA公認講師の渡邉孝さんは「子供たちには楽しみながら、全身の機能を伸ばしてほしい」と願っていた。
JR市川駅南口直結のアイ・リンクタウン展望施設(ザタワーズウエスト45階)できょう28日から30日までの午前10時から午後5時まで、明治から昭和初期にかけて作られた服飾ひな形約50点を展示するサテライト展覧会「かわいい〝服飾ひな形〟―ものづくりと女性の想い―」(和洋女子大文化資料館主催)が開かれる。無料。
服飾ひな形は、実物の数分の一の大きさで制作された服飾品で、戦前までの裁縫教育の場では技術修得を目的に広く作られていたという。同展覧会では、同大の前身である和洋裁縫女学校・和洋女子専門学校で制作された振り袖やはかま、ドレス、セーラー服など、バラエティに富んだ服飾ひな形を展示。一部は手にとって見ることもできる。
展示作品の解説は、制作者の後輩にあたる同大の学芸員課程履修生約20人が担当。この展示に向けて山形県の博物館5館を見学し、解説の方法について学んできたという学生たちが、ひな形の意義や魅力について分かりやすく説明する。
同館が学外で展示を行うのは今回が初めて。同大の駒見和夫教授は「多くの人に博物館の魅力を知ってもらういい機会。展示作品のひな形を見れば、特に女性は純粋に〝かわいい〟と感じると思う。そこからひな形の物語を知り、手仕事の大切さを学んでもらいたい」と話している。
問い合わせは同館(☎371・2494番)。