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千人針を見せながら説明する高田さん(中央)

「授業はすべて竹やり訓練だった」
女性4人が戦時体験語る

 市川市末広の行徳公民館で4日、講演会「戦争と平和~女性から見た戦争と当時の生活」が開かれ、太平洋戦争を体験した市内在住の女性4人が当時の生活の様子や悲惨な体験を41人の参加者に話した。
 
 体験を話したのは松平喜美江さん(79)、高田哲子さん(87)、難波英子さん(84)、井桁美樹子さん(78)の4人。
 
 19歳の頃東京大空襲で家を失った高田さんは「当時は火事も空襲も毎日のことだったので、神経が麻痺して怖さなどなかった。戦後は食糧難に苦しめられ、何度も病気で倒れた」と当時の体験を語った。持参した手ぬぐいサイズの「千人針」を広げ、「千人の女性が赤い糸で1人1つずつ結び目を縫い、兵士の無事を祈って作っていた」と説明。実物を初めて見た参加者は興味津々の様子でのぞき込んでいた。
 
 太平洋戦争当時小学生だった松平さんは「学校の授業は全てアメリカ兵を倒すための竹やりの訓練だった。今では考えられないが、当時は勉強よりも戦うことが大事と教わり、勉強はできなかった」と小学校でのつらい体験を話し、「戦争は子供が本来持つべき権利をも奪う」と訴えた。
 
 講演を聞いた中学3年生の男子生徒は「きょう初めて戦争当時の様子や生活の話を聞いた。自分の子供が生まれたときに伝えなくてはいけない」と、伝え続けることの重要性を感じていた。

 (2013年8月3日)  

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保護者らの大きな声援を受けて相撲をとる児童

見合って、見合って
関ヶ島ちびっこ相撲大会

 市川市行徳地区の関ヶ島神社境内でこのほど、地域の子供たちによる「ちびっこ相撲大会」(関ヶ島子ども会育成会主催)が開かれ、多くの子供たちが土俵上で真剣勝負を繰り広げていた。
 
 行徳地区少年すもう大会として昭和52年に始まり、その後、関ヶ島ちびっこ相撲大会に改められた子供の相撲大会。相撲を通じて友達の輪を広げて、友情や礼儀など心と身体の健全育成を目指して開かれ続けている。相撲愛好家グループ・行徳角親会メンバーが行司や審判を務めている。  

団体戦で優勝した「どすこい本塩」の子供たち
 
 今大会には、関ヶ島と本塩、本行徳4丁目の各子ども会から幼児~小学6年生が参加し、個人戦と団体戦が行われた。取り組みは男女の別なく行われ、まわしをつけた立派な体格の男子同士や、男子に果敢に挑む女子の取り組みなどで盛り上がった。負けても悔しさを見せない子が多い男子に対して、女子は男子に負けて泣き出す子が目立ったほど真剣な様子だった。参加した小学1年生の藤田悠花ちゃんは「楽しみだった相撲で男の子に勝ててうれしかった」と、友達とともに参加した大会を楽しんでいた。
 
 個人戦は学年ごとに行い、5人勝ち抜くと文具などの商品が贈られた。団体戦は1チーム5人の6チームが参加し、5戦全勝の「どすこい本塩」(今岡友麻、木原遥大、渡邉柊平、武田和花子、高野結衣)が優勝。5年生の高野さんは「大会前の3日間、放課後に毎日1時間練習した。きょうは練習の成果が出せた。優勝できてうれしい」と、皆で優勝を喜んでいた。
 
 団体戦の入賞チームは次のとおり。
 ▽優勝=どすこい本塩
 ▽準優勝=今でしょ!関ヶ島
 ▽3位=つっぱり本塩

 (2013年8月10日)  

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傘をさした片手運転の危険性を体験する児童

自転車の「片手運転」は危険!
行徳署、3年生児童に安全教室

 市川市立新井小学校(鈴木郁夫校長)でさきごろ、行徳署主催の「自転車安全教室」が開かれ、3年生183人が自転車利用のルールを学び、片手運転などの危険性を体験した。
 
 児童は、同署警察官から「自転車の通行は車道が原則」「車道は左側を通行」「歩道は歩行者優先で車道寄りを徐行」などのルールを学んだ後、一部の児童が傘をさしながらの片手運転を体験。多くがバランスを崩し、中には見学していた児童の列に突っ込みそうになる児童もいた。体験した児童は「片手運転は怖くて危ない。やらないようにする」と危険性を感じていた。
 
 自転車は子供でも簡単に乗れるが、正しい運転知識を持つ人は少なく、事故も多発している。同署は毎年、管内の小学校1校で3年生を対象に同安全教室を開いている。

 (2013年8月10日号)  

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調停決裂、和解ならず
浦安液状化訴訟

 東日本大震災で発生した液状化現象で住宅が被害を受けた浦安市入船の分譲住宅「パークシティ・タウンハウスⅢ」(70戸)を販売した三井不動産とその関連会社に対して住民(27戸32人)が昨年2月に起こした損害賠償訴訟でこのほど、和解に向けて行われてきた調停で妥協点が見出せず、決裂した。三井不側は法的責任はないと主張を重ねるとともに、一切の金銭は支払わない、金銭を支払えば不動産業界に与える影響は大きい―とした。
 
 同住宅では、液状化現象が発生して建物が傾いたほか、共用部分の給水管やガス管などが破損した。開発業者が液状化現象が起こり得ることを熟知していながら何ら適切な地盤改良工事を施さずに土地建物を販売したことは明らかな不法行為であり、ごみや建築廃材で埋め立てられたことが被害をさらに大きくしたとして、住民が三井不側を訴えた。これまで双方がそれぞれの主張に基づき証拠を提出してきたが、裁判所の勧告で和解に向けた調停を6月5日と7月24日の口頭弁論で行った。しかし、双方の主張は隔たりが大きく、妥協点を見出すことができなかった。
 
 調停で三井不側は「通常想定し得ない地震。深刻な液状化被害が発生する可能性はまったく予測し得なかった」と、法的責任はないとする主張を重ねた。また、「修復に向けて業者を斡旋できる」「建て替えに際しアドバイスはできる」とした。
 
 三井不側の主張で住民側が反感を強めたのは「一切の金銭は払えない」「金銭を払うようなことになれば不動産業界に与える影響が大きい」―とする主張。住民の一人は「顧客、住民側よりも業界の方が大切なのか。これでは和解に応じることなどできない」と憤りを見せている。
 
 争点の一つとなっている損害賠償請求権の除斥期間については、起算点で対立。三井不側が「期間の起算点は建物を引き渡した昭和56年から57年であり、すでに時効が成立している。原告に損害賠償を請求する権利はない」とする。一方、住民側は「建売住宅であり、買い手側には土地の耐震性を調べる手段はない。最高裁の判例が分類する『加害行為後、一定の潜伏期間を経て損害が発生する場合』に含まれ、期間の起算点は地震発生時点。時効は成立していない」と主張する。
 
 和解が決裂したことについて原告代表は「不動産業界に与える影響が大きいというが、業界としてではなく、顧客に対して自社としての判断はできないのか。裁判が長引くことを覚悟の上で戦っていきたい」、別の原告は「不動産業者として高額商品を扱い、50、60年のローンを組む人々がいるのだから、商品の販売後の品質管理をしていく社会的責任があるはず。客の利益を守るという業界の責任がある」と反感を強めている。
 
 三井不側は「係争中につき一切の回答を控える」としている。
 
 次回の口頭弁論は10月2日、東京地裁で開かれる。
 
 なお、浦安市内では同訴訟のほか、三井不動産や京成電鉄などを相手に、同様の損害賠償訴訟が複数行われている。

 (2013年8月10日号)  

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防火衣(左)と制服に身を包んでホースを構える子供たち

「消防士になりたい!」
子供たちが消防業務体験

 市川市北消防署大野消防訓練場で先月20日、同消防署主催の「こども消防広場サマーフェスティバル」が開かれ、多くの子供たちが梯子車に試乗したり、子供用の防火衣を着て写真を撮ったりして楽しんでいた。
 
 消防に関する体験を通じて、少しでも子供たちに防火や消防に関心をもってもらうことを目的に毎年開かれているイベント。今年も、救助車など特殊車両の展示や、梯子車の試乗体験、レスキュー隊による救助訓練体験などさまざまなコーナーが設けられ、家族連れなど大勢の来場者で盛り上がっていた。
 
 なかでも人気を集めていたのは梯子車の試乗体験コーナー。今回は強風のため、通常より低い地上15㍍程までしか上昇できなかったが、子供は「風が吹くたびに揺れるから本当に怖かった。でも、もう一度乗ってみたい」と、まるで絶叫マシンに乗った感覚のようだった。
 
 試着コーナーでは、防火衣を着て消防車の前で放水ホースを持ってポーズを決める子供たちを、両親が記念撮影。祖父が消防士という3歳の男の子は、レスキュー隊による救助訓練体験に参加し、「楽しかった。大きくなったら消防士になりたい」と夢を膨らませていた。

 (2013年8月10日号)  

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ベートーベン「ピアノ協奏曲第4番」など名曲披露
ちば室内管弦楽団 演奏会

 「とどけたい音楽の力―世界でひとつだけの演奏を」―。県内外で精力的な活動を続けるちば室内管弦楽団は24日午後1時45分から、第33回演奏会を習志野文化ホール(習志野市谷津1の16の1、JR津田沼駅南口から徒歩4分)で開く。
 
 曲目は、グリンカの歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲や、ベートーベンの『ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58』、チャイコフスキーの『交響曲第5番ホ長調Op.64』。指揮は同楽団の芸術監督でもある高橋利幸、ピアノは平成19年のフランス音楽コンクール第1位の小川万里江がそれぞれ務める。
 
 チケットは全席自由で一般3千円、学生2千円。障害者手帳を持参した人と、その介助者1人は1500円。未就学児の入場は不可。
 
 問い合わせは同楽団・金子さん(☎043・251・3374番)。

 (2013年8月10日号)  

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菅野小で森田さん(中央)から指導を受ける児童たち

アテネ五輪銅メダリストが直接指導
市川市内4カ所で水泳教室

 先月22、23両日、市川市内4カ所で同市教育委員会主催の水泳教室が開かれ、子供たちがアテネ五輪競泳の銅メダリスト・森田智己(28)さんから直接指導を受けた。
 
 この教室は市内の小学生を対象に開かれたもので、4会場で合計357人が参加した。
 
 先月22日に市立菅野小で開かれた教室では、森田さんが「水泳の上達には一番大切」という蹴伸びの練習を何度も繰り返し、子供たちも「教えてもらった通りにしたら前進する距離が伸びた」と、メダリストの実力に納得。背泳ぎやクロール、平泳ぎなどの種目ごとの練習も行い、最後は児童代表4人と森田さんのチーム対教員5人チームの自由形リレー対決で盛り上がっていた。
 
 森田さんは「学校で教えるのは初めてだが、みんな真剣に参加してくれたので楽しかった。この経験が何かしら(子供たちの)将来につながるとうれしい」と話していた。参加した4年生の男の子は「将来は背泳ぎの選手になりたくて参加した。教え方が上手できょう一日ですごく上達できた」と目を輝かせていた。

 (2013年8月10日号)  

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