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浦安市猫実在住の西脇いねさん(87)が先月16日、著書『浦安の母ちゃん農家』を同市に寄贈した。いまはなき浦安の農業を記した貴重な記録で、同市によると「浦安市内の農業従事者による著作は唯一」という。
浦安では昭和40年代半ばまで農家がいたが、台風による高潮や工場の取水に伴い海水が上がる塩害、東西線開通などの開発に伴って次第に廃業。西脇さんは「農家だった知り合いは亡くなりつつある。いま私が書かないと後世に残せない」と、2年前から記憶を元に記録し、昨冬からまとめ、このほど自費出版した。
昭和20年ごろまでの浦安では、5~6軒に1軒が農家で、農業は漁業に次ぐ産業。男性が海で漁を行う中、女性も農業で暮らしを支え続けていた。同書籍では、浦安の農業の様子、女性が中心となって田仕事をこなしてきた努力と女性同士の助け合いの生き様が、豊富な写真と絵画、俳句を伴い描かれている。
西脇さんから寄贈を受けた松崎秀樹市長は「いまの浦安からは想像もできない風景が写真とともに記されていて、浦安の農業の歴史がよく分かる。とてもおもしろい本です」と話し、西脇さんが話す昔の様子を関心をもって聞いていた。西脇さんは「暮らしぶりがまったく違う昔の浦安の様子を皆さんに知ってほしい。それが私の願い」と話していた。
同書籍は市に232冊寄贈され、図書館や郷土博物館で借りることができる。書店での販売はない。小中学校にも配布され、浦安の方言、米作りと農具、地域の歴史を学ぶ資料として活用される。
(2013年7月6日)
市川市動植物園の入口付近に、七夕用の笹が設置されている。来園者はあす7日まで、思いをしたためた短冊を一人1枚ずつ飾り付けることができる。
同園が先月末からこの笹と短冊を用意したところ、短冊が足りなくなるほどの人気ぶりを見せている。短冊には、「ピアノがうまくなりますように」「げんきな赤ちゃんが生まれますように」「野球選手になれますように」など、たくさんの願いや決意が込められていた。
(2013年7月6日)
押切水門前の湊水神宮(市川市湊)近くの旧江戸川沿いで先月29日、湊自治会(遠藤彪会長)主催の「湊水神宮祭礼」が開かれ、地元の人たちや約80もの露店でにぎわっていた。
同祭礼は、江戸川が地元の生活水路として活用されていた江戸時代から毎年6月末日の夜に行われてきたもので、地元の人々が豊漁や海難除け、水泳上達を湊水神宮に祈願していたという。現在では夕方から夜にかけて行われ、数千人が参加する大規模な祭礼になった。
この日は、同神宮に百人を超える参拝者の長蛇の列ができ、中には「海に行くので水難事故がないようにと祈願した」という親子連れも。江戸川が生活水路として使われなくなったいまも、祭礼は地元の人々に大事な日として受け継がれている。
県立現代産業科学館で先月16日、環境活動に取り組む企業や団体などが自団体の活動を紹介する「いちかわ環境フェア」が開かれ、大勢の来場者が環境についての知識を深めていた。
国が定めた環境月間の6月に、毎年開かれている同フェア。今年は出展した約30団体が環境に優しい最先端技術や、エコグッズの作り方を紹介したほか、スタンプラリーや親子の工作教室、環境に関する映画の上映など、各種お楽しみイベントも開かれた。
来場者たちは、エコグッズ作りを親子で楽しんだり、興味のあるブースで担当者と話し込んだりしながら、フェアを満喫。チラシを使った小物入れ作りに没頭していた夫婦は「これなら家でも簡単に作れそう」と笑顔で話していた。
(2013年7月6日号)
浦安市内で市民活動団体が増えており、浦安市民活動センター登録の団体数は、3年前と比較して100団体増加(42・0%増)した。地域のさまざまな課題を市民自ら解決しようとする団体であり、浦安市社協の個人ボランティアも昨年度末で約220人が登録している。一方、団体のPR不足などで市民からニーズが集まらないこと、会員の減少や高齢化などの課題もある。
同センター登録の市民活動団体は、会員の共益・互助的な活動ではなく、広く地域市民向けの活動を担い、営利を目的とせずに自主的な社会貢献をする団体。行政では取り組みづらい課題などに対して、即座に、細やかに取り組む団体もあることが特徴。
登録団体数は、平成21年度末が238、22年度末は292(前年度末比54団体増、22・7%増)、23年度末は326(同34団体増、11・6%増)で、昨年度末は338(同12団体増、3・7%増)。一部の自治会や老人会なども含まれる。
昨年度末の登録団体の主たる活動をジャンル別にみると、まちづくり85、学術・文化・芸術・スポーツ57、子供の健全育成56、保健・医療・福祉53、環境保全26、国際協力12、地域安全8、情報化社会の進展4、災害救援3など。市協働推進課は「皆、まちを良くしたいという思いがある。東日本大震災に遭い、地域の絆を改めて意識したことで、活動に取り組む人たちが増えていることもあるだろう」とみている。
浦安市社協にはボランティア連絡協議会があり、福祉分野に特化した24団体が登録しているが、そのうち市民活動センターに登録していない団体も19ある。個人ボランティア登録者には、特技を生かして活動する約100人と、分野を問わず協力する約120人がいる。
市は団体の活動を支援するため、同センターで会議室やプリンター、パソコン、ロッカーなどを貸し出しているほか、市民活動へのきっかけづくりや活動しやすい環境づくりなどを進めようと市民活動補助金も設けている。同課は「市民活動センターに登録することで活動の幅を広げ、さらに補助金を活用して団体の体力アップを図ってほしい」という。
ただ、市民からのニーズの収集や会員の確保などは各団体が独自に行わなければならない。活動を続けたい思いが強くてもPR不足で市民から要望が来ない、会員が増えず高齢化している団体もあるという。「いずれは協働の担い手に育ってほしい」と期待する市だが「あくまで市民の自主的な活動であり、行政の支援には限度がある」とする。
子育てやまちづくり分野では若い人たちの新しい団体も増えているが、既存の団体は若い人が参加してもコアメンバーにはならず、次の世代にバトンタッチができていない面がある。活動が広がらない、会員が増えない理由に、デジタル技術に詳しくないためインターネットを活用できていないこともある。同センターは「皆さんの活動をみると、ボランティアは一つのファッションではなく、定着している。分野の違う活動のコラボレーションなどで活動の幅は広がり、PRにもつながる。さまざまな面で支援を広げていきたい」という。
(2013年7月6日号)
市川市は、幼稚園や保育園、障害者施設、高齢者施設などで夏休み期間中に行われるボランティア(夏ボラ)の参加者を募集している。
夏ボラは、市が行うボランティア25メニューと、ボランティア団体・NPOが行うボランティア58メニューから、参加したいメニューを選べる。参加対象者は多くのメニューが中・高・大学生と一般だが、一部には小学3年生以上を対象にしたメニューもある。
各ボランティアに参加した人は「ボランティア活動参加証」と20㌽付きの「いちかわエコボカード(一部の団体は除く)」がもらえる。エコボカードは100㌽貯めると、同市動植物園や市民プール、東山魁夷記念館などへの無料入場、市が発行する本との交換などができるもので、ポイントは市指定のボランティアやイベントに参加するなどしてもらえる。
夏ボラのパンフレットは、同市ボランティア・NPO課(八幡3の4の1、アクス本八幡2階)と市内の主要駅にある広報スタンドなどで入手できる。いちかわボランティアNPO Webからダウンロードも可能。
問い合わせは同市ボランティア・NPO課(☎326・1284番)。
(2013年7月6日号)
市川市動植物園のレッサーパンダの仲間に、このほど赤ちゃん3頭が加わった。生まれたのは4頭で、その内の1頭は出産直後に死んでしまったが、残りの3頭は元気に成長中。同園によると、レッサーパンダの出産は通常1度に1~2頭が多く、4頭同時に生まれるのは珍しいという。
誕生した赤ちゃんは、7歳のメス「メイファ」と8歳のオス「ライチ」の間の子供。この2頭の間には、平成21年に「イチ丸」、同23年に「フラン」が誕生しており、メイファにとって今回は3回目の出産となった。
これまでに同園では、3頭同時に生まれたケースが1度だけあるが、その時は成長過程で2頭が死んでしまったため、今回の3頭が順調に成長すれば同園にとって初めての成功例となる。同園によると、母親にとって3頭同時の育児は体力的に重労働だが、過去に2度子供を育て上げたメイファは落ち着いた様子で育児に奮闘しているという。同園は「子供が母乳を飲む量が増える秋口をどう乗り切るかだが、体力のあるメイファならきっとやってくれるはず」と期待を寄せている。
なお、赤ちゃんの公開は秋ごろになる予定。
(2013年7月6日号)
第31回よみうり旗争奪戦浦安市少年野球大会(読売新聞東京本社、市川よみうり新聞社主催)があす7日、同市高洲中央公園少年野球場(高洲4の1の1)で開幕する。雨天順延。
高学年の1部リーグ、低学年の2部リーグともに14チーム、延べ28チームが参加し、野球少年たちの夏の戦いが始まる。
開会式は同日午前8時半から、同野球場で開かれる。
準決勝までの試合は7日と13日、14日、15日(海の日)に行い、21日が両リーグとも決勝戦。予備日は20日。試合会場は1部リーグの全試合と2部リーグの決勝戦が高洲中央公園少年野球場で、2部リーグの決勝戦を除く試合は大三角公園少年野球場(舞浜3の37)で開かれる。
(2013年7月6日号)