ホームページ >
「おいしく食べよう」リスト
<205> 本となかよし給食~物語にちなんだ料理
「おでん〜『おでんさむらい』より」
今回の物語は『おでんさむらい』(作・内田麟太郎、絵・西村繁男、くもん出版)です。
この絵本のシリーズは「ちくわのまき」「しらたきのまき」「こぶまきのまき」「ひやしおでんのまき」とありますが、ここでは「しらたきのまき」を紹介します。
へんてこざむらいのひらたおでん。おとものカブトムシのかぶへいを従えて、お花見をしています。そこに、がらの悪いさむらいにからまれて、困っている女中をみかけます。さぁ、ひらたおでんとかぶへいは、どうするのでしょう。さむらいをやっつけるのに役に立つのは、おでんに入っていた「しらたき」です。とっても勇敢ですが女性にはちょっと弱い、ひらたおでんのキャラクターが楽しい絵本です。江戸時代の食文化を学べるきっかけにもなると思います。
学校給食でも、寒くなるこの時期、おでんが給食に登場します。給食では子供たちが食べやすいように、具を小ぶりにして提供しています。日本の食卓にすっかりおなじみのおでん。地方によって味付けも具も少しずつ違うようです。写真のおでんは、九州風に鶏肉と牛すじも入れて作ってみました。
材料(4〜6人分)
【おでんのだし汁】
・水1.5㍑
・かつお節15㌘
・昆布30㌘
・調味料(薄口しょうゆ60cc、みりん60cc、砂糖大さじ1杯、塩小さじ3分の1杯)
【おでんの具】
・大根
・卵
・こんにゃく ・しらたき
・さつま揚げ ・はんぺん
・ちくわ ・じゃがいも
・結び昆布 ・鶏肉
・牛すじ
などをお好みで
作り方
①分量の水に、切り込みを入れた昆布を入れて30分以上ひたし、火にかけて沸騰させないように、昆布に泡が付くくらい煮る。昆布がやわらかくなったら取り出す。続いてかつお節を入れ、5分程度じっくり弱火で煮てだしをとり、こす。
②大根を2㌢程度の輪切りにする。さつま揚げなどの揚げ物は食べやすい大きさに切り、熱湯をかけて油抜きする。卵はゆでて殻をむく。他の具も食べやすい大きさに切る。
③ ①のだし汁に調味料を入れ、大根、昆布など味の染み込みにくいものから先に入れてじっくり煮込む。
千葉伝統郷土料理研究会市川支部・古賀裕喜子
(2013年12月21日号)ホームページ 「おいしく食べよう」リスト