市川よみうり

最終更新日:2008年10月24日
《次の更新予定日:10月31日》

浦安の転換点「黒い水事件」
郷土博物館で企画展「おらんハマのゆくえ」
(11月1日―12月14日)

 浦安のまちの変貌のきっかけとなった「黒い水事件(本州製紙江戸川工場事件)」から50年。浦安市郷土博物館は11月1日から12月14日まで、同事件を振り返り、浦安の歩みや埋め立ての変遷を見つめ直す企画展「おらんハマのゆくえ」を開く。豊かな東京湾再生とこれからのまちづくりのきっかけとなることを望んでいる。

 同展では、黒い水事件当時の新聞記事や記録文書を展示し、事件の概要と埋め立てへの流れを漁師の体験談を交えて伝えるとともに、失われてしまった県内各地の漁師町風景を写真で紹介する。半世紀にわたる京葉ベイエリアのまちづくりと変貌は、写真家・澤本吉則さんの航空写真全65点で示す。

 講演会も企画。3日(午後2時―同4時)は「失われた東京湾の風景―林辰雄氏撮影の写真より」(県立中央博物館・白井豊主席研究員)、16日(同)は「本州製紙江戸川工場事件と東京湾埋め立て開発史」(東京農工大大学院・若林敬子農学府国際環境農学教授)、30日(同)は「目で見る京葉ベイエリアの変貌」(澤本さん)の予定。定員は各50人。

 9日(同)は学芸員講座として「史料で見る浦安の歴史―黒い水事件と漁業権放棄への決意」(同郷土博物館・林奈都子主任学芸員)を開く。定員は20人。学芸員による展示開設の博物館ガイドは1日、23日、12月7日の午後2時から同2時半まで。定員は各15人。

 いずれも事前申し込み制。申し込みは同博物館(рR05・4300番)。入場無料。開館は午前9時半―午後時半。休館日は毎週月曜(祝日を除く)と祝日の翌日(11月4日、5日、25日、26日)、館内整理日(同28日)。


 黒い水事件(本州製紙江戸川工場事件) 昭和33年、江戸川上流にあった本州製紙江戸川工場からの排水で江戸川河口の漁場が汚染され、魚介類に大きな被害を与えた。数度にわたる操業停止を求めたがかなわず、6月10日に漁民が工場に押し掛け、乱闘事件に発展。この事件を契機に、日本初の公害対策の法律「水質保全法」と「工場排水規制法」が同年12月に制定された。浦安は事件後、漁業継続への不安が深刻化し、漁業権放棄と埋め立てを決意した。同37年に漁業権を一部放棄、同40年に埋め立て開始、同46年に漁業権を全面放棄した。


MENUへ

1400人が奏でるハーモニー
第30回市川市民合唱祭
(11月1、2日)

 

 市川市と同市合唱連盟(近藤明子代表)は来月1日と2日、「市川市民合唱祭」を同市文化会館大ホールで開く。記念すべき30回目となる今年は、参加団体がそれぞれの曲目を披露するほか、「参加者、指導者、観客が一体となって作り上げる」さまざまな催しが用意されている。両日とも正午から午後5時半まで。入場無料。

 同合唱祭は、同連盟加盟団体の主な発表の場として、毎年秋に開かれている。今年は54団体・約1400人が参加。小学生から80代の高齢者、病気や障害を持つ人たちがステージの上に立ち、練習の成果として、入魂の歌声を披露する。

 「記念イベント」としては、ふだん表に出ることのない指導者有志が、ソロの合唱やピアノの伴奏、オペレッタ「メリーウィドウの『コウモリ』より乾杯の歌」など、本格的なステージを繰り広げる。そのほか、参加団体有志が故・宗左近氏作詞の市川賛歌「透明の蕊(しん)の蕊」を合唱。観客を含む会場全体で「エーデルワイス」「ふるさと」を歌い上げる「全体合唱」も行う。

 近藤さんは「日ごろの成果を発表するので、ぜひ来てください」と、来場を呼びかけている。

 問い合わせは近藤さん(рR21・1473番)。


MENUへ

36団体の活動を紹介
浦安市民活動フェスタ
(11月2日)

 

 「広げよう、市民活動のわ」―。浦安市の市民活動が一堂に会する市民活動フェスティバルが11月2日午前10時―午後7時、イトーヨーカドー新浦安店のセンターコートで開かれる。

 地域交流や子育て、高齢者、障害、消費者、自然、海外支援、交通、防犯など参加36団体が活動を紹介する。

 各団体が活動のなかで作り出したパンやクッキー、手工芸品、支援金を集めるためのカレンダーなどの物品を販売。抽選で景品がもらえるクイズラリー(午前11時―午後3時、景品がなくなり次第終了)、親子遊び、ロープワーク、ベーゴマ、アフリカの太鼓、よさこいなどのパフォーマンスなど多彩なイベントがある。

 問い合わせは、浦安市市民活動センター(рR05・1721番)。


  MENUへ

体脂肪測定や血液検査
健康フェア浦安
(26日)

 浦安市医師会と浦安市はあす26日午後1時から同4時まで(展示以外の受け付けは同3時半まで)、健康フェア浦安をJR新浦安駅前の市民プラザWAVE101で開く。入場無料。

 重心動揺や体脂肪、骨密度、血管年齢、体力の各測定、血液検査、医療相談ができる。フォーラム「安心、安全で納得できる医療とは」では、浦安市の医療への取り組み、子供の急病と対策、在宅医療における看護を紹介する。


MENUへ

千葉の伝統料理をつくろう
高齢者向け「太巻き祭り寿司」教室
(11月29日)

 NPO法人まちのすみかの会と千葉伝統郷土料理研究会は、11月29日午前11時から午後2時まで、高齢者を対象にした「太巻き祭り寿司料理教室」を市川公民館(市川2の33の2)で開く。要申し込み。

 太巻き祭り寿司は、赤や緑に着色した寿司めしや、カンピョウ、キュウリなどを使い、太巻きの断面に梅の花や松などの絵柄を表現する県の伝統料理。

 同教室では房総の太巻きを研究している同研究会の龍崎英子会長や会員たちが、太巻きの作り方を分かりやすく指導。太巻き祭り寿司についての講義や、調理、試食も行う。

 対象は市内在住の60歳以上の男女で定員25人。費用は500円。持ち物は、太巻きを持ち帰る容器。エプロンや三角きん、ふきんがあれば持参。

 申し込みは、氏名・(〒)住所・年齢を書き、まちのすみかの会にファクス(03・3222・0556)かeメール(sumika@plannet4.co.jp)で送信。締め切りは11月5日。応募多数の場合は抽選。当選者には11月14日までにハガキで連絡する。


MENUへ
     

合唱の本場ドイツ市民とのハーモニー
日独交歓ジョイントコンサート
(11月4日)

 県立国府台高校音楽部の卒業生を中心とする「国府台混声合唱団とその仲間たち」(柴田忠代表)は11月4日午後6時半から、ドイツの合唱団や管弦楽団を迎え、日独交歓のジョイント・コンサートを市川市文化会館の大ホールで開く。

 同合唱団と互いに行き来しながら合唱を通じた民間の国際交流を育んでいるドイツのニュルンベルク・コレギウム・ノリクム合唱団(ニュルンベルク合唱団、フールトレーレル楽友合唱団、ノイマルクト室内合唱団)と同管弦楽団を、市川市合唱連盟の協力を得て招く。本場ドイツでも歌われることが少ないが、国府台混声合唱団がこの夏のドイツ演奏旅行でハーモニーを披露したベートーベンのミサ曲(ハ長調作品86)などを歌う。

 出演はほかにソプラノ・松原有奈、アルト・西けい子、テナー・加藤太朗、バス・小笠原美敬。

 入場料は全席2500円、ペアチケット4000円。

 問い合わせは同合唱団・柴田さん(рR34・7050番)。


MENUへ
     

食や交通、企業の安全を
浦安あんぜん隊大集合!
(26日)

 食と交通、企業の「安全」をテーマにしたイベント「浦安あんぜん隊大集合!」が26日午前11時から午後4時まで、浦安市交通公園(美浜2の15の1、JR新浦安駅徒歩8分)で開かれる。

 好浦会(好きです浦安こんな街にしたい会)と安全な富岡交差点へ!市民連絡会、明治大商学部が連携して開く、安全について紹介、一緒に考えるイベント。

 北海道帯広市からの直産物を明治大生と浦安の子供たちが販売し食の安全を提供する「食べ隊」ブース、事故後の富岡交差点の改善を展示するとともに、加害者にならないことを呼びかける「法定速度で走り隊」ブース、浦安の企業の裏側で取り組まれている安全への努力を紹介する「浦安たんけん隊」ブースがある。


MENUへ

市川よみうり新聞社
千葉県市川市市川2−4−9 〒272-8585
TEL:047-321-1717 (代表) FAX:047-321-1718
Eメール:center@ichiyomi.co.jp