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学芸員から学ぶ「浦安史入門」
郷土博物館で講座

黒い水事件のニュース映像を見る参加者たち
市民向けの学芸員講座「浦安史入門」が8日、浦安市郷土博物館で開かれ、男女8人が受講した。引っ越してきたばかりの人だけでなく、長く住んでいる人でも知ってもらえていない地元浦安の歴史を広く伝えようと開催。合わせて博物館とその役割についても紹介した。
講座では、埋め立て前の浦安の地形、安藤広重の名所江戸百景で描かれ江戸にも知られていたこと、浦安の漁業、魚介類を運河を経て日本橋まで卸していたことなどを解説。その後、キティ台風で財政難になり、黒い水事件(本州製紙汚水放流事件)で漁業ができなくなったことを契機に埋め立てが始まり、「東洋一の遊園地を」とオリエンタル計画が進められ、いまの浦安が出来上がっていったことを紹介した。鉄鋼団地は、公害の恐れがないことから浦安側が受け入れたという。
その後は、講座の内容を振り返るように、博物館の各種の展示物、映像を見て、博物館の意義も伝えた。
参加した女性は「浦安の歴史が学べると聞いて、その場で参加を決めた。NHKのブラタモリのようでとても楽しく学べた」と話した。参加者から質問も数多くあった。
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