Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
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35年の歴史に幕
浦安市立入船北小学校

松崎市長に校旗を返納

松崎市長に校旗を返納

 浦安市立入船北小学校は先月25日、同校体育館で閉校式を行い、35年間の歴史に幕を下ろした。

 同校は昭和55年の開校以来、2750人の卒業生を輩出してきたが、児童数の減少により入船南小との統合が決定。新年度からは入船南小の校舎を使い、入船小学校としてスタートする。

 式典では、児童を代表して前川麟太郎君(11)が松崎秀樹市長に校旗を返納。松崎市長は「誇りを胸に元気で頑張ってもらいたい」と児童にエールを送った。

 続いて、手島憧子さん(11)が「この学校で過ごしたことは絶対に忘れない。入船北魂を持って頑張っていきたい」と別れの言葉を発表。最後は、会場全体で校歌を歌って閉校を惜しんだ。

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楽しみながら学ぶ「防災ピクニック」
浦安の子育て家族100人が参加

リレーを楽しみながら毛布だけの簡易担架を体験

リレーを楽しみながら毛布だけの簡易担架を体験

 浦安市中央公民館は先月14日、防災イベント「防災ピクニック」を開き、親子連れの参加者が楽しみながら防災の知識を得ていた。

 地域の子育て世代と同公民館が、地域の多様なつながりを育みながら防災を学ぼうと企画。防災ピクニックは「防災対策をしておかないと危ないぞ」と脅すのではなく、楽しみながら備える企画。参加者は元町・中町地域から約100人。

 会場では、東日本大震災で被災した母親たちの声を元にした著書があるNPO法人ママクラブのメンバーによる講演、専用の炊飯袋に米を詰めて口をゴムで縛って湯で30分ほど煮込む炊き出し体験、防災クイズ、消防隊員から学ぶロープ結索体験、簡易担架リレーと伝言ゲームを行った。

 講演では「ぜひ非常食と避難袋を持って散歩をしてほしい。あれもこれもと入っていて重いはず」と、中身を厳選するようアドバイスした。昼食は炊き出し。各種の具やスープの素を入れており、千葉身奈さん(35)は「ミックスベジタブルや干しエビを入れたので十分温かくて元気になれそう」という。

 午後は防災運動会。物干しざおを使わず、毛布の両端をそれぞれ丸めて太さを確保し4人で持つ簡易担架を使い、地域ごとのグループを作ってリレー。伝言ゲームは余震や津波の可能性、避難方法などの情報を伝言し、内容がきちんと伝わるか、また、人のうわさがどう伝わっていくのかを体感。正反対の内容になってしまったり、一部抜け落ちたりしてしまっていたグループもあった。

 子供2人と参加した30代の夫妻は「防災袋を用意しているけれど、実際持ち運べるのかという視点が勉強になった」、君津市在住の女性(37)は「防災ピクニックというイベントに興味があり、実家の浦安で開かれると聞いて参加した」、女性の母親(68)は「子供は災害トイレが汚くて入れないし、テーブルがないと食べられない。赤ちゃんはしゃべれないから泣く。そういった災害時の子供の行動を考えて災害に備えるいいきっかけだった」と話していた。  

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市川大野のチアダンスチーム
全米大会で4位に入賞
Shining Planets

全米大会で4位に入賞したShining Planets

全米大会で4位に入賞したShining Planets

 市川市大野を拠点に活動するチアダンスチーム「Shining Planets」が、1月に米国オーランドで開かれた全米最大規模のチアダンス大会「NDTC」のsenior pom small部門で4位入賞を果たした。

 同チームは、未就学児から高校生まで94人のメンバーが在籍。毎週3回レッスンを行い、レベルの高い技に挑戦している。全国大会「All―Star Nationals」には5年連続出場中で、2010年には別の全米大会で優勝。今回のNDTC出場は、昨年の全国大会5位の成績が米国のチアダンス協会に評価され、推薦された。

 NDTCは30年以上の歴史を持つ大会で、今年は世界4大陸から20カ国以上が出場。中学・高校生5~12人で主にポンポンを使った演技を披露する同部門は16チームで争われ、同チームは女子6人、男子1人の混合チームで臨んだ。

 先月25日には、市川市の大久保博市長を訪問し、大会の結果を報告。近藤祐人キャプテン(17)が「帰国してから世界の4位だと実感した。さらに成長したい」と話すと、大久保市長は「さらに上を目指して頑張ってほしい」と激励した。  

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市川市
3年間の市議会政務活動費
2134万5千円「不適正」
外部監査の結果を公表

 市議会議員の政務活動費の適正使用について、公認会計士による外部監査を実施していた市川市は先月25日、平成23年度~25年度の3年間で合計約2134万5千円が、条例や規則、運用手引きに従っていなかったとする監査結果を発表した。ただ、内容は支出伝票や領収書の記載事項の不備、解釈の誤りなどを形式的に判定したもので、「直ちに不正支出につながるものではない」としている。

 今回の調査は、3年間の政務活動費のうち切手購入と備品購入、市内視察、会報作成に関する経費約4677万2千円を対象に実施。その結果、手引きなどに従っていない「検出事項」は全14会派にあり、主な内容は▽領収書の宛先欄に記載がない▽領収書に単価、数量が記載されていない▽会報に政務活動以外の事項が記載されている▽支出伝票に会報の現物ではなくコピーが添付されている▽市外視察の日当と市内視察の経費が同じ日に支払われている――などだった。

「不正使用」は調査せず
「切手問題」とは全くの別物

 今回の外部監査は、「一部議員が政務活動費で大量購入した切手は本当に使用されたのか」という観点の調査を行っておらず、いわゆる「切手問題」とは全くの別物になった。切手問題は「会報やアンケートに切手を使用した」という申請そのものに多数の疑義があるのに対し、外部監査の「検出事項」は申請どおりの支出を監査人が不適切と判断したものや申請書類の不備なども多く含まれている。今回の監査は、「切手の不正使用」という最大の疑惑を追及する動きを止め、「一部議員の切手問題」が「議会全体の政務活動費問題」にすり替わる方向に作用した。大久保博市長は「不正があったかどうか(調査すること)は監査の仕事ではない。市民の望んでいる結果ではないといっても、公認会計士はこれが仕事」としている。

 市川市議会では平成23年度~25年度の3年間に、一部の議員がアンケート調査や会報送付のためとして、合計約10万枚、約700万円分の切手(一部ハガキを含む)を政務活動費で購入した。本紙の調査では▽アンケート返信先の議会事務局に1300通を超えるアンケート用紙を見たと証言する職員が一人もいない▽別々に実施したとされる2つのアンケート結果が完全に同じだった▽議員本人が、アンケート用紙を印刷した会社の取締役を務めている――といった事実が判明。市議会内でも、会報送付日が切手購入日より前だったことや、3千人分ものアンケートを実施したとされる15日間が議会日程と重なっていたことなどについて、複数の議員から疑義が指摘された。

 しかし今回の外部監査では、切手問題について不自然な点を確認していながら、深く追及していないものがいくつも見られた。

 監査報告書では、2つのアンケートで実施結果が全く同じになった不可解な点について、「合同で実施して合算した」という議員の説明を記載した。しかし実際には、先に実施したとされるアンケート集計日がもう一方のアンケートの開始日より早いため、合算することは不可能。両アンケートの一方は印刷費も切手代も「検出事項」に含まれていない。

 切手で送付されたとする会報については、手引きに反して現物ではなくコピーが議会事務局に提出され、しかもそのコピーについて「会派名が修正されたように見える」と気付いていながらも、それを確認したという記述はない。修正についての記述も「調査結果」の欄にはなく、「改善提案」の中で触れている程度だった。

 今回の外部監査は、切手問題を追及する百条委と、政務活動費全般について調査する百条委が市議会に同時に設置されるという異常事態を受け、大久保市長が実施を決めた。ただ、前者が具体的な疑義の解明を求めて設置されたのに対し、後者は切手問題の追及を受けた議員側が突如「切手だけが調査対象となるのは公平性に欠ける」と言い出し、切手問題を追及する議員だけを対象に設置したもの。切手問題の疑惑は追及せず、全会派の形式的な不備を積み上げた今回の監査は、切手を購入した議員の意向に近いものになった。

 2つの百条委は外部監査を優先させていたため、これまでに1度も開かれていない。政務活動費全般を調べる百条委の調査期限は、現議員の任期である5月1日が最長となるが、切手問題を追及する百条委の調査期限は先月31日で切れた。

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ママたち、リフレッシュ!
猫実に一時預かり施設オープン
保育室アリエの室内

 浦安市が整備を進めてきた市内3カ所目の一時預かり施設「保育室アリエ」(猫実1の7の7の102、おさんぽバス医療センター線の中央図書館停留所近く)が6日、プレオープンする。保育開始は20日。

 一時預かりは、保護者のリフレッシュなどのために未就学児を預かる事業で、預ける理由を問わないことが特徴。市は「すまいるルーム」の愛称で昨年10月から富岡幼稚園に富岡ルームを、今年1月から日の出幼稚園内に日の出ルームを設置。今回、アリエがオープンすることで市内3地区への整備が完了する。

 保育の対象は市内在住の生後4カ月以上の未就学児。保育時間は月~金曜日の午前9時~午後4時半で、一人最大3時間。利用料金は1時間まで無料、2時間まで500円、3時間まで千円。利用には事前登録(面接)と予約が必要。

 市によると、利用者の5割以上は無料の1時間利用で、定員になる日時も多いという。なお、市は今月から、正午の昼休みを廃止し、昼をまたいで預けられるようにした。

 アリエの保育スペースは22平方㍍で、部屋は明るく、床はクッションマット敷き。数多くのおもちゃとベビーベッド、子供用トイレなどを備えている。定員は年齢構成によるが10人程度。この施設のみ、ウェブサイトで空き状況の確認、登録と利用の予約ができる。施設の内覧は6~17日の午前10時~同11時半。登録も可能。

 施設名の「アリエ」はフランス語で「味方・仲間」の意味。運営事業者のNPO法人ⅰ―netは「市内で取り組んでいる保育事業の経験を生かし、皆さんのニーズに応えていきたい。お茶をするだけという理由でも気軽に預けてほしい」という。

 問い合わせはアリエ(☎721・7600番)。  

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第2回浦安市市街地
液状化対策検討委員会
事業費の提示は延期

 浦安市は先月27日、道路等と宅地の一体的な液状化対策事業の設計案などについて検討する市市街地液状化対策検討委員会(委員長・東畑郁生東大院教授)の第2回会合を市内ホテルで開いた。事業に参加する住民の関心は液状化対策の効果とその事業費。市は一地区をモデルとして設計案と事業費を示す予定だったが、設計案は中間報告として示し、事業費は「設計が遅れており、算出する時間がなかった」として提示しなかった。次回は、液状化対策事業計画案の作成に合意した全20地区のうち、先行5地区の設計案・事業費を示す予定。

 今回の議題は格子状地中壁工法の設計と施工法の中間報告について。浦安での地盤調査に基づく同工法の基本的な設計と施工法を紹介したほか、東日本大震災後の下水道復旧工事で埋設されたままになっている矢板が邪魔になってコンクリートの地中壁が格子状に設けられない場所の対処方法なども示した。モデル地区として設計案が示されたのは今川3丁目13街区(18戸)で、工期は4カ月程度と見込んでいる。

 公募市民と学識経験者の委員からは、コストダウンの面で数多くの要望が出された。東畑委員長は「安全性がもちろん最優先だが、住民にとってはコストダウンも重要な事項。さまざまな想定で試算して示してほしい」と要望。各委員からも施工する深度や運用する施工機械、施工する時間帯、排泥処理の方法など、さまざまな面からコストダウンを図ることが求められた。一方、「コストがかかっても妥協せず、品質確保をしてほしい」という声もあった。委員会事務局はコストダウンの要望に応じられるよう務めると答えた。

 市は会合後の記者会見で「液状化対策事業は、平成27年度内に20地区のうち14地区の完了を目指している。設計・事業費は1つがまとまれば、その他はスムーズに決まっていく」と説明。コストダウンを図るために設計の選択肢が増えることは住民の全戸合意に近づくとの見解を示し、住民合意にかかる期間は「長くて3カ月ほどと考えている」と述べた。

 今回の傍聴者は93人。次回は5月26日午後3時から、JR新浦安駅前の浦安市民プラザWAVE101(ショッパーズプラザ新浦安4階)で開催する予定。

 問い合わせは市復旧・液状化対策プロジェクト(☎351・1111番=代表)。  

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交通事故に遭わないで!
保険4社が黄色いワッペン寄贈

 みずほフィナンシャルグループと明治安田生命保険、損害保険ジャパン、第一生命保険の4社は先月25日、新入学児童用に1年間の交通事故傷害保険付きの「黄色いワッペン」3,827枚を市川市に贈呈した。

 市庁舎で開かれた贈呈式では、新入学児童を代表して出席した乙黒泰征君(6)と後藤希乃風ちゃん(同)が「黄色いワッペンをありがとうございました。交通事故に遭わないように気を付けます」と感謝の言葉を発表。みずほ銀行市川支店の柴田政康支店長は「(運転手には)交通事故を起こさないでほしい」と話していた。

 この寄贈は新入学児童と保護者、自動車運転手に交通安全意識を高めてもらうことが目的。昭和50年から毎年続けられ、今年で41回目となった。  

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市川市ゆかりの女子5選手
タッチラグビーW杯出場

大会に向け練習に励む女子日本代表の選手たち

大会に向け練習に励む女子日本代表の選手たち

 29日から5月3日までオーストラリアで開かれる「第8回タッチラグビーワールドカップ」に、市川市にゆかりのある学生5人が女子日本代表として出場する。チームの目標は、過去最高の8位を上回る「ベスト3」。選手たちは大会に向け、日々練習に励んでいる。

 タッチラグビーは、タックルの代わりに相手をタッチするラグビーで、スクラムはなく、ボールとグラウンドがラグビーより一回り小さい。1チーム6人でプレーし、試合中何度でも交代できる。ラグビーの選手がウオーミングアップで行ったのが始まりとされており、現在はオーストラリアやニュージーランド、アメリカ、カナダなどで盛んだという。

 W杯は4年ごとに開催され、日本女子代表は4大会連続4回目の出場。前回大会の2011年には過去最高の8位の成績を収めた。今回のW杯に女子チームは世界14カ国が出場。女子日本代表の内川純コーチ(38)は「2年前に40人が代表候補として選ばれ、これまで海外遠征を2度行うなど練習を強化してきた。正式に16人が決まり、今後は合宿などを行い個々のスキル強化をしていきたい」と気合いを入れている。

 市川市にゆかりのある5人は、市内在住の岸笙子さん(20)と山形ありささん(19)、向田美穂江さん(21)と、国府台女子学院高卒業生の中谷脩子さん(21)と青柳七瀬さん(18)。向田さん以外の4人は、国府台女子学院中・高タッチラグビー部で6年間鍛え抜かれ、日本選手権大会で2年連続優勝を経験。2011年のW杯で日本代表に選ばれている。

 小学4年生の時、父親の勧めでタッチラグビーを始めたという岸さんは「足が遅くてもパスができ、瞬発力があれば点数が取れるところに魅力を感じている」という。海外遠征などもあり、勉強との両立は大変だが、山形さんは「それよりも楽しさの方が上」とタッチラグビーに熱中している。4人にとって、今回は2度目のW杯。「前回は8位にとどまったので、今回は上位3位以内を目指して頑張りたい」(岸さん)、「心身ともに準備をして本番では最高のパフォーマンスを見せたい」(山形さん)、「現地と日本とでは全く違う空気が流れていると思うので、飲み込まれないよう、自分のプレーを出し切りたい」(青柳さん)、「後悔しないプレーをするために、これから追い込んだ練習をする」(中谷さん)と、それぞれの思いを胸に大会に挑む。

 日本代表メンバーを多く輩出する日本体育大学タッチラグビーサークルでタッチラグビーを始め、わずか3年間で日本代表に選ばれた向田さんは「ラグビーとは全く違い、男女混合でも楽しめるところに魅力を感じた」と、日々練習に励んでいる。「個人の技術も重要だが、一番大切なのはチームワーク」と、その明るい性格でチームのムードメーカー的存在となっている。ワールドカップまで残り1カ月を切り、「日本代表としての責任を持ち、ベストな状態で挑みたい」と大会に向けて意気込んでいる。  

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市川手帳

 4月になり、新年度を迎えた。親に手を引かれてか、一人でスキップをしてか、桜の咲く下を間もなく新小学1年生が歩く▼新しい環境を迎えるのは新入生だけではない。クラス替えのある子供や新社会人、転勤する人、定年で第2の人生を迎える人など数多い▼「緊張しています」。先日、ある店舗で右往左往する新人に、先輩は「一つ一つを丁寧に。でも家で復習して早く覚えて」と落ち着かせていた。きっと、次に会った時には立派に働いているだろう▼ドイツ人哲学者オットー・ボルノーは「過去には感謝を、現在には信頼を、未来には希望を」という言葉を残した。人間関係に欠かせない信頼の大切さを説いたのだろう。新人を迎え入れる人たちにも、大事な春。

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