Ichikawa Yomiuri online

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市川市市制施行80周年記念式典
関係者1,100人で節目を祝う

大久保市長(左)から名誉市民として顕彰される中山氏

大久保市長(左)から名誉市民として顕彰される中山氏

 市川市は3日、市制施行80周年を記念した式典を同市文化会館で開き、市や近隣市の市長、議員など約1100人の出席者とともに節目を祝った。

 大久保博市長は「これまで幾多の困難に直面しながらも市政が発展してこれたのも、先人の努力と市民の尽力のおかげ」と、これまでの歴史を振り返りつつ、「医療・介護などの社会保障費が急速に増加する中、大胆な行財政改革を進め、10年後の安定経営を目指したい」と、今後について抱負を語った。

 続いて、今年8月21日に名誉市民に決定した洋画家の中山忠彦氏(79)と、市政功労者の市議会議員9人を表彰。各種功労の342団体と1477人の代表者2人に感謝状を贈った。  

市川市 名誉市民
中山忠彦氏を顕彰

 市川市は3日、同市文化会館で行われた市制施行80周年記念式典で、このほど名誉市民に決定した同市在住の洋画家・中山忠彦氏(79)を顕彰した。

 中山さんは福岡県出身。19歳の頃に初めて日展に出品した作品が入選した。昭和41年に市川市に転居してアトリエを設け、『妝う』や『縞衣』『華粧』など数多くの作品を発表。日展や白日会展などで、特選や内閣総理大臣賞など多くの賞を受賞している。

 日展理事長や白日会会長なども務め、美術界の発展に尽力。同市では、平成14年から同市文化振興財団の理事を務めている。  

シンボルマーク、キャッチフレーズ制定
市川市市制80周年記念

市川市のシンボルマーク

市川市のシンボルマーク

 市川市は3日に開かれた市制施行80周年記念式典で、市のシンボルマークとキャッチフレーズを発表した。

 シンボルマークは、中央の「ⅰ」(アイ)で市川(Ichikawa)の頭文字を表し、左の「1」(イチ)で一番住みたい街・好きな街などを表現。三本の線は、市の基本構想の3つの基本理念「人間尊重」「自然との共生」「協働による創造」を表した。色は水色で、「江戸川」や「清らかさ」「若さ」「未来」をイメージした。

 キャッチフレーズは「いつも新しい流れがある 市川」。景観100選で1位に選ばれた江戸川をイメージでき、常に動き続ける川のように、未来志向や持続可能な都市が感じられるとして、全国から応募のあった429点の中から最終3候補に残され、市民の投票で選ばれた。  

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千葉商科大2年 宮崎浩一郎さん
「アジア大会頂点」へ闘志燃やす
インラインホッケー日本代表として活躍

アジア大会に出場した日本代表(宮崎さんは下段左から2人目)

アジア大会に出場した日本代表(宮崎さんは下段左から2人目)

 千葉商科大学2年生の宮崎浩一郎さん=2面「人」欄紹介=が、米国で人気のスポーツ「インラインホッケー」のアジア大会や世界大会で日本代表として活躍している。

 インラインホッケーは、タイヤが縦一列に並んだローラースケート(インラインスケート)を履いて行うアイスホッケーのようなスポーツ。アイスホッケーの選手が夏のトレーニングとして行っていたのが始まりという。一チームで同時に出場できる人数は、アイスホッケーより1人少ない5人。アイスホッケーが盛んな北米で人気が高く、毎年大きい大会も開かれている。日本ローラースポーツ連盟によると、日本での競技人口は約500人にとどまるが、毎年全国大会が開かれており、埼玉や北海道などではリーグ戦も行われている。

 宮崎さんは3歳の時、父親の勧めでインラインホッケーを始め、現在は今年の全日本インラインホッケー選手権大会で優勝した社会人チーム「STIGA」(埼玉県)に所属。練習は東京都江戸川区でほぼ毎日行っており、試合は埼玉リーグで年間を通して行っている。

 アイスホッケーは体格やスピードが重視されるが、インラインホッケーはアイスホッケーよりファールを取られやすいため、より確かな技術が必要となる。宮崎さんは、中学2年生のときから「何か一つ特化させれば、体格がいい選手とも対等に試合ができる」と、ハンドリングの技術を重点的に練習。すると、高校生になって一気に頭角を現し、日本代表として世界で活躍する選手に成長した。

 「勉強していても常にインラインホッケーのことを考えてしまう」という宮崎さん。大学に入学してからは1年ごとに目標を立て、1年生では「世界大会出場」、2年生では「日本の頂点」と着実に実現してきた。ただ、今年出場したアジア大会では思うような結果が残せなかった。いまは「アジア大会で頂点に立つ」と闘志を燃やしている。  

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20周年記念のダンスフェス&講演ライブ
浦安市青少年健全育成連絡会

 浦安市青少年健全育成連絡会(永井通会長)は16日午後2時から同6時まで、設立20周年記念のダンスフェスタ&講演ライブを同市文化会館(猫実1の1の2)小ホールで開く。入場無料。定員は当日先着400人。

 同連絡会は、地域を挙げて青少年の健全育成に務め、福祉向上に向けて活動。今回のイベントは設立20周年にあたり、さらに健全育成の意識と機運を高めようと、青少年や親子を対象にしたイベントとして企画した。

 ダンスフェスタには、市内で活動する小学生~大学生の9チームが出場し、優勝を目指してダンスを披露する。

 午後3時半からの講演ライブは、非行から立ち直り、犯罪被害者遺族を支援する活動や若者の悩み相談などを行っている杉山裕太郎さんが出演。午後5時15分からは表彰式。

 問い合わせは市青少年課(☎351・1111番=平日午前8時半―午後5時)。  

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2件目も住民の訴え棄却
「特殊な地震で予測できなかった」
浦安液状化 東京地裁判決

 東日本大震災で発生した液状化現象によって住宅が傾いたのは宅地を分譲した三井不動産など事業者が必要な防止策を講じなかったことが原因であるとして、浦安市入船の住民が6億8300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が先月31日に東京地裁(齋藤繁道裁判長)であり、東北地方太平洋沖地震(同大震災)は「特殊な地震で、液状化被害が発生することは予測できなかった」とし、請求を棄却した。同市の液状化被害にかかわる訴訟は少なくとも4件あり、地裁判決は今回で2件目。いずれも同地震の地震動が特殊であるとし、事業者の不法行為はないとした。

 原告は、平成15年から同17年までに三井不動産が分譲・販売した戸建て住宅・ファインコート新浦安(36戸)の一部の住民で12戸18人。そのうちの一部住民はハウスメーカーも訴えていた。被告は土地分譲会社とハウスメーカーで、三井不動産と三井不動産レジデンシャル、三信、三井ホーム、東和ハウジング。

 同宅地では東日本大震災によって液状化現象が発生し、建物が傾くなどの被害が発生した。

 原告側は土地分譲会社らに不法行為と瑕疵があったとし、▽液状化による被害を防止する地盤改良工事を行わずに土地を販売▽液状化現象が発生する可能性があり、同現象で建物が傾いた場合の補正費用は買主負担となることを説明していない▽通常備えるべき安全性を欠いていた―などと主張。ハウスメーカーの不法行為については▽液状化被害発生を防止する工事を実施しなかった▽べた基礎では被害を防止できず、防止するための選択肢などを説明しなかった―などと主張していた。

 判決では、東北地方太平洋沖地震の地震動が「継続時間の長い特殊な地震」とした上で、土地分譲会社らが地盤調査に基づいて小規模建築物を建築しても地震による液状化被害発生の可能性が低いと判断したことは、当時の知見では相当であり、地盤改良工事を行う義務はないとした。説明義務や瑕疵についても、同様にないとの判断を示した。

 ハウスメーカーについては、採用したべた基礎は当時の知見で必要十分な対策で、建物の基本安全性に対する配慮に欠けるところはなく、不法行為はないとした。

 なお、土地の分譲は平成15年からで、時効にあたる除斥期間の争いはなかった。

 判決後、原告側代理人の小杉公一弁護士は「東日本大震災について判決は『地震動の継続時間の長い地震』であり、パークシティ・タウンハウスⅢの判決では『日本観測史上最大規模』、今回は『特殊な地震』とし、被告は当時予見できなかったと判断した。だが、この地震を予見していなければ不法行為や瑕疵担保責任が認められないのでは、住民にとってあまりにも酷過ぎる」との考えを示した。控訴期限は14日。  

原告31人控訴
1件目の訴訟

 東日本大震災による液状化現象で宅地が被害を受けた浦安市の住民25戸31人が先月21日、宅地を分譲した三井不動産などへの損害賠償請求を棄却した東京地裁の判決を不服とし、東京高裁に控訴した。

 控訴したのは、浦安市入船の分譲住宅・パークシティ・タウンハウスⅢ(全70戸)の住民。30戸36人が同社などを相手に約8億4250万円の損害賠償を求めていたが、先月8日の判決で請求が棄却された。

 判決後、弁護士から判決の説明を受けて意見交換を行った住民が控訴した。控訴状によると、判決の全てを不服とし、判決を取り消すよう求めている。  

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大人も子供も音楽を楽しむ
根本発展会で「ねもフェス」

夜の部では大人たちが音楽に耳を傾けながらゆったりとした時間を過ごす

夜の部では大人たちが音楽に耳を傾けながらゆったりとした時間を過ごす

 京成線国府台駅前通りで先月19日、同駅前通りの商店会・根本発展会の活性化を目指して活動する「ねもポジ会」(鬼頭矢代表)による音楽イベント「ねもフェス」が開かれ、子供から大人まで大勢の来場者が音楽やダンスなどを満喫していた。

 ねもポジ会は、地元の有志が集まり平成24年に結成し、現在は、千葉商科大学などの学生10人を含む35人の会員が所属。これまで、子供向けの水鉄砲大会やフリーマーケット、クリスマス会などを開いている。

 ねもフェスの出演者や催し物の決定、当日の進行などを行ったのは、同会の学生と同大サービス創造学部の学生15人が中心。サービス創造学部の学生は、同会から「若い人の新鮮なアイデアで、商店街に若い客層が訪れるきっかけを作ってほしい」と依頼を受け、授業の一環として参加した。イベントは昼と夜の2部に分け、昼の部は子供、夜の部は大人がそれぞれ楽しめるよう工夫。子供向けはギターや太鼓の演奏体験、ビンゴ大会などのイベントが中心で、大人には座りながら音楽や食事が楽しめるよう会場の通りに机と椅子を設置し、ステージでジャズやギターの演奏などを行った。

 夜の部では、大人たちが酒を片手に音楽に耳を傾け有意義な時間を過ごしていた。3歳の子供と訪れた女性は「最近はこうしてゆっくりと音楽を聞く機会がないのでとても幸せ」とうっとりとした表情で話していた。

 当日は天候にも恵まれ、飲食ブースやビンゴ大会の会場は黒山の人だかり。夜もカップルや友人同士など大勢の人でにぎわっていた。同会メンバーで同大3年の関友莉恵さんは「音楽を楽しんでほしいとみんなで考え企画し、成功してよかった。正直ここまで人が集まるとは思わなかった」と来場者の多さに驚きながらも、充実した表情をしていた。  

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三番瀬クリーンアップ大作戦
350人でごみ拾い
4年ぶりに開催

ごみ拾いに精を出す親子ら

ごみ拾いに精を出す親子ら

 三番瀬に面した浦安市日の出地先の護岸で先月12日に三番瀬クリーンアップ大作戦2014(同大作戦実行委主催、今井学実行委員長)が開かれ、家族連れなど約350人がごみ拾い活動に従事していた。

 平成11年から始まり、東日本大震災の影響で中止されたが、4年ぶりの今回で17回目の開催。護岸には、たくさんのごみが捨てられたり流れ着いたりしており、自治会やボーイスカウト、ガールスカウト、自然環境団体、事業者、学校などから有志が参加し、燃やせるごみは約300㌔、燃やせないごみは約170㌔集めた。

 参加した小田嶋玲君(8)は「特に発泡スチロールなどごみがたくさんあるので頑張って拾いたい。カニ釣りも楽しみで来た」と、家族とともにゴミ拾いに精を出していた。父・繁信さんと母・美枝さんは「このごみは人間が出したもの。自分たちで拾うことで、物をむやみに捨てない人に育ってほしい」と願っていた。  

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秋の風物詩、市川と浦安で恒例の菊花展
色鮮やかな菊が咲き誇る葛飾八幡宮の菊花展

色鮮やかな菊が咲き誇る葛飾八幡宮の菊花展

色鮮やかな菊が咲き誇る葛飾八幡宮の菊花展

 秋の訪れを感じさせる菊花展が、葛飾八幡宮(市川市八幡4の2の1)境内と浦安市若潮公園(美浜2の15)で開かれている。入場無料。

 主催は市川市が同市菊華会、浦安市が浦安菊好会で、ともに会員が丹精込めて育てた菊を披露する場として毎年開催。今年も、高さ1・6㍍の大菊や、背格好が福助人形に似ていることから名づけられた「福助菊」、たくさんの小菊が球状に咲く「ザル菊」など、さまざまな菊が赤や白、黄色など色鮮やかに咲き誇っている。

 開催時間は市川市が16日までの午前9時半~午後3時半、浦安市が13日までの午前10時~午後3時。

 問い合わせは市川市が同会・大崎さん(☎337・2521番)、浦安市が同市みどり公園課(☎351・1111番)。  

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自分たちで作った米で餅つき
みどりの寺子屋・収穫祭

親子で協力しながら餅つきを楽しむ

親子で協力しながら餅つきを楽しむ

 市川市市民プールに隣接する北方ミニ自然園で米作りや自然体験イベントなどを行っている市民団体・緑のみずがき隊は先月18日、同園で「みどりの寺子屋・収穫祭」を開き、約100人の親子とともに収穫した米を味わった。

 同団体の米作りは田植えから収穫まで全てが手作業。田植えや稲刈りなどには地域の子供たちや保護者も参加し、稲作作業を学んでいる。

 収穫祭には、田植えや稲刈りを体験した親子も多数参加。親子で協力し合って餅つきをしたり、雑煮やきなこ餅、あんこ餅、イナゴの佃煮などを食べたりして楽しんだ。

 田植えと稲刈りにも参加したという塩谷秋季乃ちゃん(5)と母親の美紀さんは「田植えから収穫まで全ての作業を行ったから格段においしく感じる」と、つきたての餅に大満足。美紀さんは「娘は最近、田植えで学んだことを話してくれる」と、稲作作業を体験できたことに感謝していた。  

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100日間の荒行始まる
法華経寺

雨の中を瑞門へ向かう修行僧

雨の中を瑞門へ向かう修行僧

 市川市中山の法華経寺と遠寿院で1日、100日間の修行を積む日蓮宗の大荒行の入行会が行われ、法華経寺では初参加61人を含む144人、遠寿院では初参加6人を含む8人の僧侶がそれぞれ修行に入った。

 この大荒行は、一年の中で最も寒いといわれる100日間を一日7回の水行と読経、書写行に費やす過酷な修行。睡眠は一日2時間程度で、食事も一日2回の粗末なものに限られる。

 法華経寺では、修行僧が白い清浄衣を身にまとい、緊張した面持ちで祖師堂で入行会を行った。通常はその後、寺の周辺を行進しながら奥の院まで練り歩くが、今回は雨のため中止された。

 修行僧たちは、本院から修行の場である「瑞門」までのわずかな道のりを「南無妙法蓮華経」と題目を唱えながら行進。雨にもかかわらず大勢集まった家族や檀家たちは「パパー、行ってらっしゃい」「頑張れ」と、瑞門が固く閉ざされるまで見送りの言葉を送っていた。  

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市川手帳

 「礼儀正しい」「親切」「勤勉」。日本人の国民性全国調査(統計数理研究所)で、日本人の長所として10の性質から7割強の人が選んだ(複数選択)。自分への評価ではないだろうが、自国民への評価はとても高くなっている▼一方で、英国BBCの世論調査(2012年)では違う傾向が表れていた。日本人は唯一、世界からの外部評価より自国による自己評価が低かった▼自尊心を持つことは、人間の成長においてもちろん大切。そして、自己卑下や劣等感は見苦しく、周囲は「もっと自信を持ちなさい」と言いたくなる▼ただ、あまりに自己評価が高いのも困りもの。自信過剰だと、鼻持ちならない存在になる。相手を思いやる謙虚さも、あわせて持ち続けたいもの。

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