地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
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市川工業高定時制 野球部
2年続けて全国3位
市川工業高校定時制野球部の(右から)村松主将、中平さん、佐藤さん
県立市川工業高校定時制野球部が、先月19日~22日に都内などで行われた第61回全国高等学校定時制通信制軟式野球大会に千葉県代表として出場し、2年連続3位に輝いた。
同部の部員数は13人。その多くが昼間に仕事をしており、練習は週3~4回、午後9時から2時間ほど行っているという。昨年の同大会では、県勢として42年ぶりに3位に輝いた。
同部は、6月に千葉市で行われた千葉県大会決勝で、クラーク記念国際高を5対0で破り3度目の全国大会出場が決定。全国大会では、地方大会を勝ち上がった強豪25校が出場する中、1回戦を12対2でコールド勝ち。その後も「負けないという強い気持ちで一致団結した」(村松正悟主将)と順調に勝ち上がった。準決勝で敗れてしまったが、部員全員の力を出し切って、昨年に続き見事な成績を収めた。
今月19日には、村松主将と中平嘉貴さん、佐藤寿大さんの4年生3人が大久保博市長に結果を報告。村松主将は「来年は後輩が全国制覇を報告できるよう、卒業まで指導したい」と話した。大久保市長は「スポーツをすることで精神的に強くなる。その経験を社会で生かしてほしい。来年は優勝を楽しみにしている」とエールを送った。
多目的広場など先行オープン
市川市国分川調節池
16日に供用開始された多目的広場
市川市北西部を流れる国分川と春木川の流量を調節する国分川調節池で、水のたまっていない平時に活用する多目的広場と休憩・散策ゾーンの一部が16日に先行オープンした。
両河川に挟まれた範囲に広がる同調節池は、大雨が降った時に両河川の水を一時的に最大30万3千㌧貯留する。面積は約18・5㌶で、このうち9・8㌶は水没しない平時に公園やグラウンドとして活用するため、市が昨年度から順次整備を進めている。
16日に供用開始となったのは、昨年度整備された多目的広場の一部と休憩・散策ゾーンの一部。多目的広場の芝生の養生期間を経て、この時期の供用開始となった。
多目的広場はサッカーグラウンド一面分で、来年4月からはサッカーゴールを設置するなどして予約制でサッカーの試合もできるようにする予定。休憩・散策ゾーンにはあずまややゲートボールができる広場が設けられている。
今年度は少年野球ができる広場と駐車場を整備する予定。供用開始は駐車場が来年4月、広場は同9月を予定している。
開園時間は午前9時半(土日祝日は同8時)から午後6時(10月~2月は同5時)まで。大雨や洪水が予想される場合は閉園となる。駐車場が整備される来春まで車での来場は不可。
問い合わせは市公園緑地課(☎332・8774番)。
患者と支援者で楽しむ納涼まつり
げんき会(市川失語症友の会)
パン食い競争を楽しむ会員ら
げんき会(市川失語症友の会)は先月25日、納涼祭を市川市保健センターで開き、会員と家族、学生や児童のボランティアら総勢105人がゲームや踊りを楽しんだ。
失語症は、脳卒中や頭部の外傷などにより話す、聞いて理解する、読む、書くことなどに支障をきたす言語機能の障害。げんき会は、そうした症状を持つ人たちが家族らとともに立ち上げた互助組織。
納涼まつりでは、リハビリとして一人ずつ話し、口の体操をした後、パン食い競争や踊りを楽しみ、仲間とともに笑いながら過ごしていた。
げんき会にボランティアとして参加し続けながらST(言語聴覚士)になった小川卓さん(40)は「会員たちの頑張る姿を見て心動かされ、念願のSTになれた」と、会員たちの姿を見ながら話す。東京医薬専門学校でSTを目指す学生ボランティアは「将来自分を待っている患者さんとの時間を、きょう体験できた」という。学生とともに参加した五十嵐浩子教諭は「学生たちには、経験を通じて率先して問題を発見し、解決につなげられるように育ってほしい」と願っていた。夫が会員で、自身もボランティアとして参加してきた女性は「亡くなった夫にとって、ここが癒しの場でした」と話していた。
問い合わせは同会・田中武志会長(FAX357・0523番=兼☎)。
適正化には長い道のり
市川市職員給与制度改革
ラスパイレス指数 100下回らない制度
国家公務員より高い市川市職員の給与の是正を図る制度改革議案が9月定例議会で可決し、10月1日から適用される。ただ、一部に国家公務員の給与より高い部分も残ったため、国家公務員の給与を100として地方公務員の給与水準を示す指標「ラスパイレス指数」が基本的に100を下回らない仕組みとなった。さらに、新制度の給与が現在の給与を下回っている間は現状を維持する「現給保障」や、新制度の適用を遅らせる「経過措置」など職員への手厚い配慮が多数盛り込まれたため、国家公務員の水準に近づくまでは長い時間を要することになった。
市の職員の給与は、1から最高9までの「級」と、級ごとに設けられた「号給」を組み合わせた職務ごとの5つの給料表で定められている。市川市は現在、国家公務員と比べて昇給幅が広く、級ごとの最高給与額も高い独自の給料表を使っているため、ラスパイレス指数の今年度公表値(昨年4月1日時点の数値)は103・0(給与改定・臨時特例法で減額された国家公務員給与で計算した総務省発表の数値は111・5)と国を上回っており、政令指定都市を除く全国の市町村で8番目に高い。
今回の改革では、市川市独自の給料表を改め、昇給幅を国と同じにした新たな給料表を作成。ただ、一般職員の8割以上に適用される一般給料表の4級~9級は最高給与額が国より高いため、「国の俸給表を基本とした」(市職員課)としながらも、「基本的にラスパイレス指数が100を下回らない制度」(同)のままとなった。
現在の給料表の号給と新しい給料表の号給は異なるため、各職員は10月から給与額が現在に近い号給に移行するが、移行先は現在より給与額が高い号給が基本。現在の給与が高すぎて同じ級に同等額の号給がない場合は、号給は下がっても「現給保障」で現在の給与額が支給される。
こうしたことから、制度改革をしたにもかかわらず、来年4月1日時点のラスパイレス指数は昨年同日時点を0・1上回って103・1になる見込み。市川市の行財政改革大綱のアクションプランではラスパイレス指数102を平成27年度公表値の目標として定めているが、3年後の同30年度でも0・1上回る102・1にとどまると予想されている。
ただ、今後は昇給幅がこれまでより抑制される上、現給保障を受けていた職員の退職などにより、ラスパイレス指数は徐々に下がる見込み。市の予測では、平成35年4月1日時点のラスパイレス指数は100・3で、改革しなかった場合と比べて約4億3300万円の削減になるという。
市川市の給与制度改革
「生涯賃金の激変緩和」優先
給与高い職員に手厚く
「生涯賃金の激変を緩和させるため」。市川市の給与制度改革にあたり、市の担当者は市議会の総務委員会でも本紙の取材でも、この言葉を何度も繰り返した。
今回の制度改革は、市の給料表を国の俸給表を基本としたものに改め、給与水準を適正化することが目的。だが、一般給料表や技能労務職給料表など5つある給料表のうち4つで、給与額が国の最高額を超える号給が設けられた。
7月7日現在、一般給料表で国の最高額より高い給与が支給されている職員は992人。これは、一般給料表対象者の約35・5%に当たる。このうち、現在の給与が新しい給料表の上限を超えているため現給保障を受ける職員は半数以上の554人。この全員が、今後昇格していまの給与額を抜かない限り、退職するまで国より高い給与をもらい続けることになる。
技能労務職給料表に至っては、7月7日現在の対象職員277人中、約93・5%の241人が国の最高給与額を上回っているが、ごく一部を除く全員が平成32年度末まで約7年間、実質的にほぼ現在と同じ給料表を使用。その間も給与は上がり続け、同33年度以降はその時点の給与で現給保障が適用される。市職員課は「7年後には、現在国より給与が高い職員の7割が退職している」と説明。つまり、いまいる職員のほとんどには適用されない制度改革ということだ。
さらに、現給保障中に退職した職員の退職金は、給与表の本来の金額ではなく実際に支給されている国より高い給与額で計算して支給。これまで国より低くかった退職後の再任用職員の給与も、今回の改正で国と同額に引き上げられる。
これまで国より高い給与をもらっていた職員にとっては、今後も手厚い対応が続くことになる。 ホームページ
事故削減に向け啓発
秋の全国交通安全運動
子供たちに交通事故防止を訴える一日署長の石川さん
JR新浦安駅前広場で秋の全国交通安全運動の団結式が19日に開かれ、浦安署や浦安市の職員、自治会連絡協議会のメンバーなど約200人が交通事故死ゼロを目指して気持ちを新たにしていた。
一日署長を務めた市立浦安中3年で生徒会役員の石川美菜子さんは「健康な体と心が大事。車や自転車に乗る人、歩行者が互いに思いやりを持ってルールを知り、マナーを守って、一件でも悲さんな交通事故が起きないように一緒に取り組みましょう」とあいさつし、通行人に啓発を行った。
浦安署の一日署長は今回から中学生に依頼する方針とした。同署は「特に若年層にマナーアップを行っていきたい。中学生を通じて啓発していく」という。
市川のラーメン食べて景品もらおう!
市内10店舗でスタンプラリー
市川市内のラーメン店など飲食店10店舗で組織する「市川地産地消推進拉麺会」は10月1日から31日まで、市内のラーメン店10店舗で期間限定のラーメンを食べると抽選で景品が当たるスタンプラリーを実施する。
市内のラーメン店を盛り上げようという企画で、今年で2回目。各店舗は市川産の梨や海苔、ネギ、ナスなどを使ったラーメンを期間限定で提供する。各店舗で注文するともらえるスタンプを2つ以上集めた人には、全店舗で使える割引券をeメールで配信するほか、抽選で同会特製のレンゲ(100人)か、市川の電話ガイドやグルメ、イベント情報などを掲載している市川カタログ(40人)をプレゼント。全店舗のスタンプを集めた人には記念品を贈る。
参加店舗などの詳細は同会のホームページ(http://www.ichikawa-ramen.jp/)参照。スタンプラリーの用紙は参加店舗か同ホームページで入手できる。
問い合わせは市川商議所(☎377・1011番)。
お年寄りが疲れ癒す
鍼灸マッサージ師会が無料奉仕
無料のマッサージで疲れを癒す高齢者
敬老の日を目前に控えた12日、市川市中央公民館で市川浦安鍼灸マッサージ師会(冨森猛会長)によるはり・きゅう・マッサージ無料奉仕会が開かれ、訪れた65歳以上の市川市民約30人が肩や腰のコリをほぐすなどして日ごろの疲れを癒した。
市川市と浦安市のはり師ときゅう師、あん摩マッサージ指圧師で構成する同会は、市川市保健センターで無料の相談窓口を設けたり、老人施設の入居者に無料でマッサージを行ったりしている。この日の奉仕会は、毎年敬老の日にちなんで9月第2金曜日に行なわれているもので、今年で31回目。施術にあたる会員たちは、全員ボランティアで参加している
会場を訪れた高齢者たちは、症状に関する問診を受けてから、はりかきゅう、マッサージのいずれかを50分ほど体験。会員の熟練した手技に気持ちよさそうな表情で目を閉じたり、うとうとと眠ったりと至福のひと時を過ごしていた。今回で5回目の参加という椎木敏枝さん(90)は「最近は機械の施術が多く、値段も高い。こうして手のマッサージが一番効くし、なかなか行かれないのでありがたい」と感謝していた。
浦安市長選
巌氏が出馬表明
巌洋輔氏
任期満了に伴う浦安市長選(10月19日告示、26日投開票)に、同市在住の市民活動団体代表・巌洋輔氏(28)が18日、無所属で立候補する意向を表明した。同市長選で立候補を表明したのは、5選を目指す現職の松崎秀樹氏(64)に次いで2人目。
巌氏は会見で「立候補者は市長だけで、無投票の多選になってしまう。若者世代から訴えたい」と語った。
市川手帳
間もなく10月。衣替えの時期を迎える。クリーニングに出したり、クローゼットの奥から出し入れしたりするなど手間がかかるが、季節の移り変わりを感じられる習慣▼ただ、9月末でも、半袖のシャツ一枚で平気に過ごせる日がまだある。暦の上では秋でも、肌で感じる気温では、本格的な秋というにはまだもう少しだろう▼だが、街を歩けば、木の葉が少しずつ色づく様子が見られ、虫の声も聞こえる。自分の肌で気温の変化を感じるよりも、自然の生き物たちの様子からの方が、季節を早く感じられるのかもしれない▼さらに早いのは商品。季節や流行を先取りするファッション業界の売り場では、すでに秋物ばかり。季節の気配は、商品の後にやってくる。
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