地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。
大地震想定して訓練
中学2年生が防災意識高める
「ふるさとうらやす立志塾」参加者
傷病者役の男性に応急処置を施し(右)タブレットを使って状況を本部に報告
浦安市は4日と5日、中学2年生向けのリーダー育成研修「ふるさとうらやす立志塾」の事前研修として宿泊型防災研修を市内で開いた。参加した中学生27人は、ケガの応急処置方法や、浦安がマグニチュード(M)7の大地震に遭った時の状況などを学んだ。
立志塾は平成23年度から始まり、2年目から東日本大震災の被災地での現地研修を行っている。事前研修は、現地研修の前に防災意識を高めた方が良いとの考えから、今年度初めて行った。
初日は、M7の巨大地震に遭ったと想定し、被害状況の確認方法やケガの応急処置を学び、被災地でボランティア活動をした人から当時の話を聞いた。2日目は、被災地という想定で市内を巡り、ケガ人の応急処置と救護所搬送、帰宅困難者の誘導、急病診療所での対応などの訓練を行った。
中学生向けの研修としてはレベルが高いが、指導を担った元在日米海軍消防隊予防課長で、米国式の防災教育を行っているリスクウォッチ代表の長谷川祐子さんは「いざという時には中学生でもできることがある。できないのは知らないから。知識と技術を持つことで対処できるようになる」、見学していた松崎秀樹市長は「東北では同じ中学生の仲間たちが体験した。知っていることで、結果は大きく違う」と、子供たちに大きな期待をしていた。
宮城・南三陸町と石巻市での現地研修は19日~21日。市立美浜中の正田彩乃さん(13)は「テレビでしか見たことのない被災地で多くの人から話を聞き、浦安ではどうすればいいのか学びたい」、同日の出中の岡本咲季さん(同)は「他のリーダーたちから、自分が欠けていることを学びたい。被災地ではただ見るだけではなく、さまざまなことを体験し、体で感じて、これからに生かしたい」との考えから研修に参加したという。
世界最高画質の12K
臨場感あふれるプラネタリウム
開館20周年の現代産業科学館で上映
最新機器の説明をする大平さん
県立現代産業科学館(市川市鬼高1の1の3)で31日まで、世界最先端の技術で12Kという高画質のプラネタリウムが上映されている。同館によると、12Kのプラネタリウム上映は世界で初めて。このプラネタリウムを手掛けた大平技研代表でプラネタリウム・クリエーターの大平貴之さんは「宇宙のスケールを感じてもらいたい」と話している。
同館では、世界でもトップクラスの技術を誇る同社の協力の下、プラネタリウムの上映会を毎年行っている。開館20周年を迎えた今年は、約2200万個の恒星を投影できる「スーパーメガスター2」での投影に加え、同社の最新のシステム「メガスターフュージョン」を導入。17台のデジタルプロジェクターなどを使用して作り上げたこのシステムは、雲など本来星より手前にあるべき映像に星が映りこんでしまうといった従来の投影方式の問題を解決したもので、これまで以上に臨場感にあふれる映像が楽しめる。
最新鋭の技術を駆使した今回のプラネタリウムでは、世界各地の星空をまるで現地にいるかのように楽しめる『星のある風景』(約30分)を午前10時と午後1時、同3時半から、時空を超えた宇宙旅行が楽しめる『スタークルーズ~わたしたちは誰?~』(同)を午前11時15分と午後2時15分から上映。24日の午前11時15分と午後2時15分の回には、大平さんによる上映解説会も実施される。
完全入れ替え制で、定員は各回280人。鑑賞には同館の入場券(大人500円、高校・大学生250円、中学生以下と65歳以上は無料)が必要で、入場券1枚に付き、当日1回鑑賞できる。
問い合わせは同館(☎379・2005番)。
外環建設地で出土の遺物など紹介
市川市生涯学習センターでパネル展
国内最古の丸木舟の写真パネルを見る家族
千葉県教育振興財団と市川市教委は、外環道路建設に伴う発掘調査の成果を紹介するパネル展を同市生涯学習センター1階エントランスホールで開いている。21日まで。
市川市内では、同道路建設に伴う敷地内の発掘調査が平成9年度から始まった。これまでに、縄文時代の赤い漆塗りの耳飾りや土器、古墳時代の木製農具の一部、下総国分寺の瓦を焼いた窯、奈良・平安時代に墨で文字や顔を書いた土器、平安時代の井戸など、幅広い年代に渡る多数の遺構や遺物を発見。昨年11月には、国内最古の約7500年前の丸木舟が出土している。
今回のパネル展では、こうした数々の成果を写真付きのパネルで解説。国内最古の丸木舟の大きなパネル写真も展示している。
開館時間は午前10時から午後7時半(土・日曜日は同6時)まで。月曜日休館。
問い合わせは同財団調査研究部(☎043・424・4850番)。
東西線浦安駅周辺
まちづくり事業、9月から再開
事業費や住民参加方法など検討・調査
浦安市は9月から、東西線浦安駅周辺第一地区まちづくり事業を本格的に再開する。事業区域や事業費、住民の参加方法などを検討する調査業務を年度末までかけて行う。40年かけて検討してきた駅前再整備だが、地権者の賛同が得られず進んでこなかった。そのため、同駅周辺のまちづくりは第一地区から段階的に進める方針としていた。平成18年度末に策定した浦安駅周辺まちづくり取り組み方針では、第一地区で交通問題の解消と、商業や福祉、居住などの機能を持つシンボルビル2棟の建設、その2棟をつなぎ、イベントなども開ける広い幅員の歩行者デッキの建設などを進めるとしており、市は今回の事業が進むことで、第一地区以外のまちづくりを促進させたい意向。
浦安駅周辺第一地区の区域はこれまで「ステップ1」と呼んできた区域で、県道やなぎ通りを挟む同市北栄1丁目と猫実4丁目の各一部。面積は4454平方㍍。市は4月、同区域の中心に位置する民有地(猫実4丁目)をJR新浦安駅前の市有地(入船1丁目)と土地交換し、面積の58%を得た。残りの42%の地権者は5人。市は第一地区以外でも地権者と意見交換はしているが、具体的には進んでいない。
同駅周辺は、道にあふれるタクシーや一般車両が入りづらい駅前ロータリー、駅から離れたバス停など、駅へのアクセスで解消・改善すべき交通問題がある。人が集える場所もなく、商業への影響も指摘されてきた。過去には、こうした問題を解決するために再開発事業の手法などを検討したが、事業の規模や事業費、長引く不況などの面から具体的な事業に進展しなかった。そのため、市が地権者や商業者、学識経験者らと意見交換会を、さらに公共交通機関の事業者も含めて懇談会を設置して検討し、浦安駅周辺まちづくり取り組み方針を定め、駅前全体を一括的に整備するのではなく、段階的に整備を進めることとした。
第一地区の取り組みでは、やなぎ通り沿いに分散しているバス乗降場の駅寄りへの集約、市立浦安小からやなぎ通りに向かう道路の変則交差点の改善、やなぎ通り両脇へのシンボルビルの建設などを示している。具体的な内容について市は今後、関係者と協議しながら決めるとしている。
同地区は駅周辺の中でも交通問題の解消を果たせる区域で、バス停の集約に欠かせない。市は「ステップ1地区の核」と位置づけていた同区域中心部の民有地を土地交換で取得したことで「大きな一歩を踏み出すことが可能となった」としている。民有地の鑑定額は、これまでの市議会で多くの市議から高過ぎるとして反対意見があったが、松崎秀樹市長は「現在の浦安駅周辺は人口16万都市の顔にはなっていない。地権者に話しても進まなかった。リーマンショックや東日本大震災があり、地価が変わっているのは知っている。だが、市がどうしても欲しい土地で、ここからなら手が付けられる。そうでなければ進まない」と答えている。
9月9日に立候補者説明会
浦安市長選挙
浦安市は、10月19日に告示、同26日に投開票する予定の市長選について、立候補予定者説明会を9月9日午後1時半から同4時まで、市文化会館(猫実1の1の2)3階の大会議室で開く。
同市長選の最近の候補者数と投票率は次のとおり。
▽平成22年10月=立候補者4人(投票率45・06%)▽同18年10月=同4人(同45・71%)▽同14年10月=同2人(同48・50%)
いちかわ市民ミュージカル本番間近
31日、文化会館で第7回公演
体中から汗を噴き出して稽古に励む出演者たち
三世代市民が一緒に作り上げるいちかわ市民ミュージカルの第7回公演「月の雫~市川イーハトーボ物語~」が、31日午後0時半からと同4時半からの2回、市川市文化会館(大和田1の1の5)大ホールで開かれる。本番を目前に控えた出演者とスタッフたちは、冷房のない稽古場で全身汗にまみれながら、稽古に励んでいる。
同ミュージカルは平成14年から2年に1度、オリジナルの脚本で上演されている。出演者は毎回ほとんどがアマチュアだが、プロの講師陣の指導の下、演技やダンス、歌などを熱心に練習。こうして作り上げられた市民手作りの作品は、出演者と観客双方に毎回大きな感動を生んでいる。
今公演には5歳~82歳の約150人が出演。4月末から稽古を積んできた。同ミュージカルでは、毎回、稽古場の確保に悩まされてきたが、今回は独占的に使用できる稽古場を早々に確保。普段は資材置き場として使用されているため、冷房設備はないが、出演者たちは少しでもいい作品に仕上げようと、体中から汗を噴き出しながら必死に稽古を重ねている。
「生と死」をテーマにした今回のミュージカルは、市内に唯一残る軍の歴史的遺物であり、近年保存と再生利用を求める声が上がっている国府台の赤レンガ建築物が舞台。満月の夜にこの建物から聴こえてくるピアノの音に誘われて集まってきた人々と、この建物にすみついた精霊たちとの交流を幻想的に描き出す。
作品に込められているのは「〝わが町市川〟にイーハトーボ(理想郷)を築こう」という思い。「戦争という悲劇の象徴的な建物を、平和と希望の象徴にしたい」との思いからこの脚本を書き、演出も担当する吉原廣さんは「アマチュアの三世代市民が頑張っている姿には、訴える圧倒的な力がある。生きるってなんだろう、死ぬってなんだろうと考えてもらえたら。そして、赤レンガの存在に興味と関心を深めてもらえたら」と、多くの来場を願っている。
入場料は前売りが指定S席2500円、同A席2千円、自由席千円。当日は各500円増し。
チケットの申し込み・問い合わせは同ミュージカル実行委員会(☎711・8813番)。
小学生20人が銀行の裏側を学ぶ
みずほ銀行市川支店恒例
子どもサマー・スクール
金庫の中を見学する子供たち
みずほ銀行市川支店で6日、夏休みの恒例企画「子どもサマー・スクール」が開かれ、参加した子供たちが銀行員のお兄さんとお姉さんたちから銀行の仕事や役割について学んだ。
同支店の新入社員が、子供たちに銀行の仕事を紹介したり、支店内を案内したりする同スクール。今年は20人の小学生が参加した。
支店内の案内では、紙幣の枚数を瞬時に数える機械や、ATMの裏側、金庫の中など、普段は決して見られない銀行内部を見学した。重厚な扉に阻まれた金庫の見学の直前には「中に入っていいの?」などと興奮気味に話していた子供たち。しかし、札束も財宝もなく、いくつもの柵が並んでいるだけの内部には拍子抜けしたようで、「なんか牢屋みたい」などと独特の感想をもらしていた。支店内の見学を終えた5年生の男子児童は「銀行の中にはいっぱい機械があって面白かった。特にATMの裏側が楽しかった」と目を輝かせていた。
その後、札束を数える練習や、銀行の仕組みについての講義を終えた子供たちの前に1億円が登場。1人ずつ札束を抱え上げ、その重みを実感するなどしながら、夏休みの貴重な体験を楽しんでいた。
東京学館浦安中・剣道部
県大会男女W優勝、全国へ
個人は男女3人が出場
松崎市長(中央)と剣道部の部員ら
東京学館浦安中学校の剣道部が、先月匝瑳市で行われた第68回千葉県中学校総合体育大会・剣道大会で男子・女子ともに団体の部で優勝し、あす17日から19日まで高知市で開かれる第44回全国中学校剣道大会に出場する。県総体で男子は初優勝、女子は2年ぶり2度目の優勝。個人戦では女子の部で徳田朱咲さん(3年)が見事優勝した。
団体戦は1チーム5人で行われ、決勝戦では男子が同じ浦安市内の東海大付属浦安高校中等部を、女子がこれまで幾度となく対戦してきた千葉国際中学校をそれぞれ破った。
個人戦では、優勝した徳田さん以外にも女子の部で菊川ともみさん(3年)が準優勝、男子の部で黒木裕二郎君(同)が準優勝、八代雄士君(同)が3位とそれぞれ活躍した。
同部の県大会入賞者らは12日に浦安市の松崎秀樹市長を訪れ、それぞれの活躍を報告。顧問の柴田昌和教諭は「去年の団体戦は男女とも準優勝と悔しい思いをした。今回はその悔しさをバネに、全員が平常心で臨み100%の力を出し切っていた」と生徒たちの頑張りをたたえた。
全国大会には男子団体と女子団体に加え、個人男子の部に黒木君、同女子の部に徳田さんと菊川さんが出場する。同校剣道部男子部主将の黒木君は「千葉県の代表として、一戦一戦堂々と、悔いの残らない試合をしたい」と意欲を見せていた。
女子児童選抜野球チーム「市川ガールズ」
関東大会初出場を市長に報告
大久保市長(中央)と記念撮影する選手たち
市川市の少年野球チームに所属する女子選手の選抜チーム「市川ガールズ」が、30日に開幕する関東大会「第8回NPBCUP女子交流選抜学童軟式野球大会」に出場する。初の大舞台を間近に控えた選手たちは7日、市庁舎を訪れ、大久保博市長から激励を受けた。
同チームは、県内で女子チームの大会を開く機運が高まったことを受け、一昨年から活動をスタートした。初年度は大会が中止となったが、昨年は同市の女子選抜チームとして初めて県大会にエントリー。しかし、選抜チームの結成が大会直前だったこともあり、結果は2戦2敗と振るわなかった。
そこで今年は3月後半にチームを編成。今年の同チームには、所属チームで主軸を任されるなどレギュラーとして活躍する選手も多く集まった。チームで全体練習や練習試合を重ねた後、万全の態勢で5月末に県大会がスタート。結果は、決勝で昨年全国準優勝の船橋に9対6で敗れたが、見事準優勝となり、関東大会への出場権を手にした。
7日の表敬訪問には同チームの選手20人のうち16人が出席し、大久保市長から「体調を崩さずに最高のコンディションで大会に臨み、優勝報告に来てください」とエールを受けた。主将の岩崎夏希さん(12)は「頼れる最高のチームメートとともに優勝目指して頑張ります」と宣誓。訪問後の本紙の取材でも、「県大会では優勝して全国へとしか考えていなかったので悔しかった。その気持ちをぶつけたい」と闘志を燃やしていた。
市川手帳
半年で268億円。振り込め詐欺など特殊詐欺の、今年上半期の全国被害額。認知件数は前年同期比で約1割、被害総額は約3割増加した。被害は依然、多発している▼浦安市内でも最近、「会社の取引で失敗して借金を作った。同僚が金を取りに行く」「還付金があります。ATMへ行ってください」などの手口で市民が現金をだまし取られた▼息子や孫、警察官や弁護士、銀行員などを演じ、相手を動揺させ、現金をだまし取る犯罪。特にお年寄りを狙う行為が腹立たしい▼警察庁はホームページで犯行電話の再現音声を聞けるようにしている。大切なのは手口を知って心の準備をし、電話がかかってきたら事実かどうか確認すること。警察への相談も忘れずに。
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