Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。

 今週は4ページです。  


夏本番、市川の梨の季節
大町梨街道にぎわう

収穫を目前に控え、たわわに実った市川の梨

収穫を目前に控え、たわわに実った市川の梨

 市川の梨の出荷が今年も始まっている。梨農家が軒を連ねる市川市大町の通称「大町梨街道」(国道464号)は、市川の梨を求める多くの人で早くもにぎわいを見せている。

 千葉県は、梨の生産量が全国1位。市川の梨は、そんな千葉県の中で生産量、産出額ともにトップクラスを誇る特産物で、平成19年には地域ブランドとして登録されている。

 大町で梨農家を営む勘兵衛園の七代目・石井庸一さんは「今年は雨がまとまって降った後、梅雨が明けてからの暑さも十分。何より夜の気温が低いおかげで、スタートから甘くて大玉の梨に仕上がっている」と、今年の梨の仕上がりに自信を見せている。

 例年だと、梨の出荷は幸水がお盆頃までで、その後、豊水、あきづきと続き、新高が終わる10月上旬ごろまで市川の梨が楽しめる。  

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伝統のメニューに行列
塩焼地区で納涼夏祭り

各自治会の伝統メニューの模擬店には長い行列ができた

各自治会の伝統メニューの模擬店には長い行列ができた

 市川市塩焼地区自治会連絡協議会の納涼夏祭りが先月26日と27日に市立塩焼小学校で開かれ、大勢の人たちが模擬店での買い物と盆踊りを楽しんでいた。

 毎年1万人が訪れるという、5つの自治会合同の夏祭りで、今年で31回目。各自治会が模擬店で販売する食べ物はそれぞれ長年受け継がれている調理法や隠し味などが人気のようで、行徳ハイムのきしめんと磯辺焼き、塩焼五丁目のイカ焼きと焼きトウモロコシ、東行徳の焼きそばと冷やしキュウリ、同二丁目の焼きそばと焼き鳥、同三丁目のお好み焼きと焼そばの模擬店に長い行列ができていた。

 盆踊りには浴衣や甚平を着た女の子やお面をかぶった男の子、車イスに乗った高齢者などさまざまな人たちが参加。閉会間際には模擬店に携わっていた自治会員たちもエプロンなど作業着のまま、踊りを楽しんでいた。

 会場には同地区から引っ越した人たちも来場。塩焼五丁目に18年間住んだ後に松戸市に引っ越した渡辺智さんは「父の代から塩焼に住み、ここが私のふるさと。仲間たちとの同窓会でもあるこの夏祭りは長く続いてほしい」、地区外の近隣に越した41歳の男性は「7年間住んだ塩焼の夏祭りは、子供と大人、高齢者も一緒ににぎわっている。仲間たちと会うのが楽しみ」と話していた。  

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映画『ニッポンの、みせものやさん』
浦安の寺の境内で野外上映

映画『ニッポンの、みせものやさん』より

映画『ニッポンの、みせものやさん』より

 ヘビ女や人間ポンプ、ろくろ首などが見られた見世物小屋のドキュメンタリー映画が24日午後6時半から同8時まで、浦安市フラワー通り沿いの正福寺(堀江2の6の35)境内で屋外上映される。主催は市民団体の浦安ドキュメンタリーオフィス。雨天時は本堂で上映する。

 同団体は、国内外の優れたドキュメンタリー映画を見て社会問題に関心を持ってもらおうと、市内で上映会を開いている。今回は、上映会と関連ゲストトークのイベント・うらやすドキュメンタリーテークの25回目で、初の野外上映会。

 上映作品は、祭りや縁日で昔よくあった見世物小屋を扱った『ニッポンの、みせものやさん』。最後の一軒といわれる大寅興行社と奥谷洋一郎監督との10年間にわたる交流と旅を記録している。

 上映会に先立っては、午後5時に模擬店が開店し、同5時15分からライブ、同6時から浦安関連のショートフィルム上映と浦安市内のロケ地紹介も行う。同団体の中山和郎代表は「フラワー通りのお寺で協力団体と一緒にさまざまなイベントを開き、昔懐かしい祭りの雰囲気を作りたい。皆さんに日本文化への理解を深めてもらい、元町地区も盛り立てたい」と、多くの人の来場を望んでいる。

 参加費は23日までの事前予約600円、当日は一般800円、高校・中学生500円、小学生300円(大人同伴の場合は無料)。

 問い合わせは同団体(☎070・5454・1980番、eメールinfo@urayasu-doc.com)。ホームページあり。  

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高まる建設費増加の懸念
延期・規模縮小の自治体も
市川市の新庁舎
市長「延期する予定はない」

 市川市の新庁舎の整備費が、基本構想段階の約207億円から大幅に増加する懸念が高まっている。東日本大震災からの復興や東京五輪開催に伴う建設需要の増加などにより、建設資材や労務費の高騰が続いているためだ。全国では新庁舎の建設延期や規模縮小に迫られた自治体もあり、市川市も今後何らかの対応が必要になりそうだ。

 基本構想段階における市川市の新庁舎整備費は、駐車場を含む建物の延べ床面積を約4万5千平方㍍として計算。この面積に1平方㍍あたりの建設費約39万円をかけ、仮庁舎整備費や現庁舎の解体費などを加えている。

 だが今年に入り、各地で建設費の高騰により庁舎建設費を見直す自治体が続出。1平方㍍当たり50万円程度の建設費を見込む自治体も出始めている。

 こうした中、今年4月に新庁舎建設工事の入札を予定していた木更津市は、予定価格で入札できる業者がなく、東京五輪開催ごろまで建設を延期することを決定。埼玉県秩父市も、今年5月に新庁舎建設工事の入札が3回不調となり、当面の建設延期を余儀なくされた。和歌山県新宮市は実施設計段階の今年2月、面積を約9%削減するとともに、鉄骨鉄筋コンクリート造から鉄筋コンクリート造に変更して建設費の増加額を抑えている。

 このような状況を受け、市川市の新庁舎についても市民の間で建設費の増加が懸念されている。6月に市が開いた基本設計の中間報告会では、市民から「建設費が2割、3割は増えるのではないか」「状況によっては延期することも視野に入れているのか」「207億円でできるはずがない」といった意見や質問が出た。これに対し、市の担当者は建設費が上昇する可能性を認めた上で、事業を着実に進めていく考えを説明。大久保博市長も、先月12日に新庁舎建設市民ワークショップから提言書を受け取った際、「市川市は何と言っても耐震強度があまりにも低い。現時点では延期をする予定はない」と明言している。

 市は10月上旬ごろ、基本設計のパブリックコメント実施に合わせて、最新の事業費を財政計画とともに公表する予定。基本設計に関する市民説明会は同月中旬に複数回開きたいとしている。  

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ジャズライブがメーンの夏祭り
行徳ニューグランドハイツ
サマーフェスタ2014

プロのジャズメンたちによる演奏をマンションで楽しむ

プロのジャズメンたちによる演奏をマンションで楽しむ

 市川市幸の行徳ニューグランドハイツで先月27日にサマーフェスタ2014 Jazz Liveが開かれ、住民や来場者がプロによるジャズライブを堪能していた。

 マンションができて10年目に、盆踊りなどとは異なるイベントを開こうと始まって27年目。ベース奏者が当時住んでいたこともきっかけの一つ。自治会の原彰一会長は「ユニークな夏祭りがうちの自慢。夏の夜の最高の場所です」、総合企画プロデュースを担う住民の田中義範さんは「ハイレベルのジャズに、遠くは神奈川の茅ヶ崎や千葉の銚子など、市外からも大勢の人が聞きに来てくれている」、実行委員会の森村邦明委員長は「住民が手作りしている模擬店の食べ物も、演奏に負けない自慢」と満員の会場に喜んでいた。

 演奏はプロのジャズ演奏家によるもので、ラテンの名曲『マンボNo.5』など陽気な曲がかかると、来場者は手拍子を打ち、口笛を鳴らして楽しんでいた。男性は「いつものマンションがジャズナイトになる。これがないとニューグランドの夏は来ないね」と、ビールとジャズの夜を過ごしていた。  

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被爆で変形した腕時計など展示
市川在住の被爆体験者による講話も
市川市生涯学習センターで平和展

 市川市は15日まで、昭和59年の核兵器廃絶平和都市宣言から30周年を記念した「平和展」を同市生涯学習センター(鬼高1の1の4)で開いている。入場無料。

 会場は1階・中央こども館と2階・グリーンスタジオの2カ所。中央こども館では、子供たちが防空壕の疑似体験やミニ灯籠作り、千人針体験・折鶴・平和へのメッセージコーナーなどに参加できる。体験できる時間や定員は同館(☎320・3337番)に問い合わせ。

 グリーンスタジオは10日からの開催で、原爆で変形したガラス瓶や腕時計など広島平和記念資料館から借用した品々や、広島の被爆者が描いた原爆の絵の複製などが戦争や原爆の悲惨さを生々しく伝える。戦時下の市川市の生活の様子が分かる現物資料やパネルなども展示。小さな子供向けの平和関連アニメ作品なども常時上映する。

 グリーンスタジオでは10日と13日、中央こども館では15日に、それぞれ午後2時から市川被爆者の会の会員たちによる被爆体験講話を開催。事前申し込みは不要。

 開館時間は午前10時から午後5時(最終日はグリーンスタジオが同2時、中央こども館が同4時)まで。11日は休館。

 なお、市は18日までアイ・リンクタウン展望施設(JR市川駅南口直結、ザタワーズウエスト45階)で平和パネル展を開催中。開催時間は午前9時から午後10時(最終日は同1時)まで。同展は9月5日~同12日の午前9時から午後9時(最終日は同1時)まで、西部公民館でも開かれる。同11日午後2時からは被爆体験講話が行われる。

 中央こども館以外についての問い合わせは市総務課(☎704・4129番)。

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17日は小中学生の入園無料
市川市動植物園 開園記念

第1回のまち歩きで路地にそびえ立つクロマツを眺める参加者たち

第1回のまち歩きで路地にそびえ立つクロマツを眺める参加者たち

 21日で開園27年となる市川市動植物園(大町284)は17日、小・中学生の入園料を無料にするなど数々の記念イベントを開く。来園者先着80人には、市制施行80周年を記念して同園の招待券をプレゼントする。

 同園内の入口広場には、着ぐるみのレッサーパンダが登場。午前10時半から同11時までは、ポニーと一緒に来園者を迎えてくれる。午前10時から同10時半までは、市消防音楽隊が同広場で演奏を披露。午後1時半から同2時までは、レストハウス1階レクチャールームでマジックショーが行われる。定員は先着約100人。

 午後1時半までの来園者には入園時に動物クイズラリーの解答用紙を配布(なくなり次第終了)。園内各所で出題されているクイズを解くと、オリジナルポストカードがもらえる。解答者先着100人には、同園の初代レッサーパンダ「真真」「誠誠」の〝ウルトラレアステッカー〟=写真=が贈られる。

 問い合わせは同園(☎338・1960番)。

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市川手帳

 この夏、厳しい暑さが続き、海や川などでは死亡事故が起きている。泳力や体力に自信があっても、過信は禁物▼夏休みは、子供たちにとって冒険の時期。家族とともに自然の中に出かけたり、友達と普段行ったことのない所に連れ立ったりすることもあるだろう▼初めての体験には、楽しさと怖さがある。高い所からの海への飛び込みや肝試しなどのように、怖さを感じながら挑むからこその楽しさがある▼ただ、危険も存在する。冒険に欠かせない勇気。それは挑むことだけではなく、友達がうまくできたが自分にはできないと感じた時に踏みとどまることも勇気である。挑戦しても大事に至っては元も子もない。自分と周囲の状況に、注意を十分に払ってほしい。

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