Ichikawa Yomiuri online

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なでしこ大野、近賀両選手
女の子70人を指導
アーセナルスクール市川でクリニック

終了後、子供たちにエールを送る大野選手(正面右)と近賀選手

終了後、子供たちにエールを送る大野選手(正面右)と近賀選手

 市川市柏井町の北市川フットボールフィールドで7日、アーセナルサッカースクール市川主催のサッカークリニックが開かれ、なでしこジャパンの一員として活躍する大野忍選手と近賀ゆかり選手が、参加した小学4年生から中学3年生までの女の子約70人にサッカーの技術や楽しさを教えた。

 両選手は、2011年に開かれたサッカー女子W杯で日本の初優勝に貢献した主力選手。現在は共にイングランドの強豪・アーセナルレディースで活躍している。そんな一流選手が直接指導するということもあり、クリニック当日は激しい雨が降るあいにくの空模様にもかかわらず、大勢の保護者が見守った。

 両選手は、まず子供同士1対1で行うトレーニングで、オフェンスとディフェンスをそれぞれ指導した。その後、子供たちとチームを結成し、試合形式の練習を行いながら、要所要所で的確にアドバイス。「ナイスパス!」「いまの形はいいよ」「もっとしつこく!」など、降りしきる雨にかき消されないよう、必死に声を張り上げていた。

 最初は戸惑いを見せていた子供たちも、2人の明るく活気ある指導に、次第に緊張がほぐれていった様子。世界の頂点まで登り詰めた両選手から一つでも多くの技術を学ぼうと、自ら質問するなど積極的に言葉を交わしていた。大野選手に相手をドリブルでかわす極意を聞いたという市立大洲中3年の渡辺さくらさんは「一つ一つ丁寧に教えてくれるのですごくわかりやすい」と目を輝かせていた。

 終了後、近賀選手は「これまで指導してきた女子選手の中で、こんなに積極的だったのは初めて。それはうまくなるために大事なこと」と、子供たちのサッカーに臨む姿勢を高く評価。大野選手は「一緒にサッカーができて楽しかった。みんなはまだ若いから、これからいろいろチャレンジしてうまくなってほしい」と、後輩たちの未来に期待していた。  

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市川市国民健康保険
「保険税率引き上げ」に前向き
運営協議会の答申受け検討

 医療機関の代表者や市議会議員などで組織する市川市国民健康保険運営協議会は6日、4月に大久保博市長から諮問された「市川市国民健康保険条例の一部改正」について、一般会計からの法定外繰入金を半減させるような保険税率とするよう答申した。実質的な税率引き上げの要求。答申書を受け取った大久保市長は「極力答申を尊重させていきたい」と、前向きに検討する意向を明かした。

 同市の国民健康保険特別会計の歳入は、一般会計からの繰入金が年々増えており、今年度当初予算では約12・3%に当たる約55億円が一般会計から繰り入れられている。このうち約18億円は法で定められた繰り入れだが、約37億円は法定外の繰入金。一般会計も決して余裕のある状況ではないことから、保険税率の改定が急務となっている。

 国民健康保険は、医療給付費分と後期高齢者支援分、介護納付金分の3つに分かれているが、今回税率改正の対象となったのは後期高齢者支援分と介護納付金分の2つ。医療給付費分は平成29年度に所管が県へ移行予定のため、今回の改定は見送られた。

 答申では、現状の税率を続けた場合と比較して、条例改正時に後期高齢者支援分と介護納付金分の法定外繰入金を半分以下とするような税率改定を求めている。今年度当初予算ベースでは、約10億円の法定外繰入金を約5億円以下に減らすことになる。ただ、実際に加入者の負担がどの程度増加するかといった点には触れられていない。

 そのほか、後期高齢者支援分と介護納付金分それぞれに設けられていた課税限度額を、政令で定められた上限まで2万円ずつ引き上げることも示されている。

 今回の答申を受け、市は速やかに検討を始めるとしているが、市の方針決定や条例改正の時期は未定。  

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5周年記念イベントにぎわう
I―LinkタウンいちかわMALLS

ふれあい動物広場でニワトリと遊ぶ男の子

ふれあい動物広場でニワトリと遊ぶ男の子

 JR市川駅南口のI―linkタウンいちかわMALLS店舗会は8日、オープン5周年記念イベントを開催。子供が喜ぶ催しが多く、大勢の来場者でにぎわっていた。

 梅雨入りしたばかりで曇天の空模様とはいえ、前日までの大雨が上がったとあって、ふわふわトランポリンやミニSLには行列ができた。ウサギやニワトリなどに触れ合えるふれあい動物広場も常にちびっ子で満員の状態。駅利用者も、市民らによるフラダンスや和太鼓などのステージショーにしばし足を止めて楽しんでいた。

 同店舗会の吉英介会長は「5周年を迎え、より一層市川駅南口が活性化して魅力ある街づくりができたらと思う。地元の小さな店舗が元気を出していきたい」と盛況のイベントを見守っていた。  

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議長選の行動巡り議員間で対立
正副議長不信任案提出も否決
市川市議会

 6日開会の市川市6月定例議会は、議長選を巡る行動を発端に正副議長と議会運営委員長の不信任案や不信任動議が提出される騒動となった。正副議長に対する不信任案の提出は、いずれも市川市議会では初めて。結局いずれも否決されたが、これにより議会は初日から丸2日にわたって空転した。

 同市議会では毎年議長が交代する慣例があり、平成10年以降、2年間続けて議長を務めた人はいない。統一地方選があった年は直後の臨時議会で議長選が行われ、それ以外は毎年6月議会で議長が辞任して議長選が行われていた。

 今議会でも、岩井清郎氏(みらい)は議長職辞任を考え、6日午前10時の開会直後に本会議を休会。しかし、「大所高所から市川市議会のことを考え、辞任しないほうがいいと考えた」と辞任せず、約4時間後の午後2時20分に本会議を再開した。

 すると、共産党や自由民主党、無所属の会・市民ネットなどの議員が「合理的な理由もなく4時間にわたって議会を再開せず、重要な議案を審議しないまま放置したことは議会の責任放棄」「議長は任期1年で交代するという慣例を破った」などと強く反発。石崎ひでゆき氏(みんなの党)が議長不信任案を提出して本会議は再び休会となり、この日はこのまま延会となった。

 週明けの9日には、午前中に開かれた議会運営委員会で、佐藤幸則氏(自民)が委員長の稲葉健二氏(緑風会)に対して「各会派の控え室に議長選立候補のあいさつをして回ったのに、委員長職にとどまるのは本委員会軽視」などとする委員長不信任の動議を提出。これを受け、委員会はいったん休憩となり、再開後の採決の結果、賛成4、反対5で否決となった。

 午後に入ってから開かれた本会議では、岩井議長に対する不信任案が審議され、採決の結果、賛成17、反対23で否決。すると、続いて開かれた各派代表者会議で、今度は中山幸紀氏(自民)が副議長の松永鉄兵氏(緑風会)に対して「議会を約4時間空転させた議長に対して是正させる行動を取らなかった」などとする副議長不信任案を提出した。

 副議長不信任案は同日の本会議で審議され、こちらも17対23で否決。議会は翌10日から正常に戻ったが、結局初日から丸2日間、市から提出された議案が審議されない状態が続いた。

 ただ、10日に始まった議案質疑は同日午後3時までに終了したため、議案の採択や一般質問などその後の日程に影響はなかった。  

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山登りの様子を撮影
市川山岳映画会を開催

 市川山岳映像鑑賞会は22日午後2時から同4時まで、市川山岳映画会を市川市グリーンスタジオ(鬼高1の1の4、メディアパーク市川2階)で開く。入場無料。定員は当日先着260人。

 同会会員が山を登り、その様子を自分で撮影、あるいは自分が登っている様子を他の会員が撮影した映像作品の上映会で、毎回、大勢の登山愛好者でにぎわっている。

 夏山シーズンを前に開く今回は、会員8人が撮影した作品を上映する。同会は「仲間たちがあの山この山と各地の山に登り、その感動を映像に捉え、作品にした」と話し、来場を願っている。

 上映作品(制作者)は次のとおり。
 ▽ヨーロッパの山旅(大場毅)=天候に恵まれた期待通りの眺望やハイキング
 ▽大展望鷹見岩(伊東達雄)=優美な山容とタカが見下ろす岩峰・鷹見岩での大パノラマ
 ▽日光白根山(中村克未)=見事な展望の男体山・燧ヶ岳・皇海山
 ▽穂高に想う(腰原光子)=紅葉の時期の山旅
 ▽赤石岳から荒川三山(小野英郷)=たくさんの高山植物に出合った山旅
 ▽秋田太平山(山口茂)=三吉神社・梵天祭の源である奥宮・太平山を目指す
 ▽霧島連山最高峰韓国岳(立石恵一)=噴煙を上げる中岳と高千穂峰を見る
 ▽早春の谷川岳縦走(茂木実)=雪の蓬峠から茂倉岳、一の倉岳、谷川岳、天神峠へ縦走

 問い合わせは同会事務局(☎321・2345番)。  

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地元の新鮮野菜など販売
「住民のふれあいの場」目指し15年
曽谷ふるさと朝市が盛況

人気の店には開店前から行列ができる

人気の店には開店前から行列ができる

 地域のふれあいの場を目指して市川市曽谷の春日神社の境内で開かれている「曽谷ふるさと朝市」(曽谷ふるさと会主催)が1日に15周年を迎えた。会場には約600人が集まり、買い物や会話を楽しんでいた。

 朝市は1月を除く毎月第1日曜日に開かれ、地域の農家や商業者、個人による店が軒を連ねる。今回は17店が出店し、早い来場者は販売開始30分前の午前6時半ごろから並び始め、農家による新鮮野菜や、商業者によるパンや惣菜などを市価より安く購入し、値引きのやり取りを楽しむ人たちもいた。今回は、個人が趣味で育てている盆栽の販売が注目を集め、自転車や扇風機などが当たるお楽しみ抽選会には長蛇の列ができていた。会場ではモーニングコーヒーを販売するコーナーも出され、地域の来場者同士で会話を楽しんでいた。

 同会のテーマは「ふれあう心 思いあるふるさと」。農地が開発されてできた住宅地の曽谷地区で「住民がふれあう場を増やして地域の活性化を図りたいと考え、地元の新鮮野菜を中心に販売する朝市を始めた」という同会の浮田重規会長(73)は「今回も多くの人に来ていただき、お楽しみ抽選会も盛り上がってよかった。朝市が、愛着のある曽谷のふれあいの場の一つに育ったようで、とてもうれしい」と話していた。

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浦安子どもミュージカル
7月13日『夜空の虹』上演

本番に向けて熱心に稽古する出演者たち

本番に向けて熱心に稽古する出演者たち

 浦安子どもミュージカルは7月13日午後0時半からと午後4時から、第9回公演『夜空の虹』を浦安市文化会館(猫実1の1の2)大ホールで開く。出演する子供たちは、最高の舞台を作り上げるため連日稽古に励んでいる。

 同ミュージカルには5歳から高校1年生までの24人が所属。劇団四季の元舞台俳優の指導で、本格的な稽古を行っている。

 今公演の物語の主人公は、身なりは地味だが心の優しい粘土人形のアンナとネズミのムーム。アンナは、世界各国から集められた華やかな人形の輪に溶け込めず、いじめられて声が出なくなる。アンナの唯一の友達はムームだけ。アンナはある日、一緒に暮らすカナリヤが黒猫に襲われそうになっている現場に遭遇。助けようとするが声が出せず、とっさにムームにあることを頼む…。地味なアンナと華やかな人形、アンナにひかれるムームたちの愛と友情にあふれる、切なくて、心温まるストーリー。

 夕方の部でアンナを演じる岡部遥風さん(12)は「声を出せない感じを演じるのがとても大変だけど、みんなで練習しながら一生懸命取り組んでいる。当日は最高の演技をするのでぜひ見に来てほしい」、昼の部でムームを演じる奥澤拓馬君(12)は「人形たちが着ている世界各国色とりどりの衣装も見どころの一つ。みんなで心を一つにして当日は楽しみたい」と本番を心待ちにしている。

 チケット(全席自由)は前売り1300円、当日1500円で、同文化会館とJR新浦安駅前の浦安市民プラザWAVE101、子育てテラスふらっと(明海5の7の8)で販売している。

 問い合わせは同ミュージカル・三浦さん(☎353・0103番)。

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「京葉線の池袋乗り入れを」
浦安市、協議会に参加

 浦安市は先月26日に開かれた「JR京葉線・東京臨海高速鉄道りんかい線の相互直通運転促進に関する協議会」に委員として参加した。

 両鉄道の相互直通運転が実現すると、浦安市内から京葉線で東京・渋谷や新宿、池袋にも直通で行けるようになる。同市は「東京ベイエリアのよりいっそうのイメージアップとともに、通勤・通学者をはじめとした鉄道利用者の利便性の向上を図ることができる」という。同協議会は京葉線沿線の自治体などが設置した。委員は同市のほか、千葉市、船橋市、習志野市、幕張新都心まちづくり協議会。県と市川市はオブザーバー。

 同協議会は今年度、新木場駅と東京駅での乗り継ぎの実態(乗り継ぎ客数、利用経路、支払い運賃など)を把握するためのアンケート調査を実施する計画。調査の発注は千葉市が担う。  

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脂肪少なく、ビタミン豊富
メタボリックでない豚の肉
千葉大と市川の企業などが共同開発

「ノンメタポーク」の小さなのぼりが立つアマイ市川店

「ノンメタポーク」の小さなのぼりが立つアマイ市川店

 新宿髙島屋で先月28日から今月3日まで、全国の大学が研究や地域との連携によって生み出した食べ物を紹介する「大学は美味しい!!」フェアが開かれた。この会場で千葉大学がPRしていたのは、同大と民間企業が協力して設立した「サーマス」(小川和男代表取締役、市川市市川南)が販売する「ノンメタポーク」。肉の脂肪や内臓脂肪が少ない「メタボリックでない豚の肉」を意味する健康的な新ブランドで、産学連携による長年の共同研究の成果だ。

 ノンメタポークを実現させたのは、高温環境で生育する微生物「好熱菌」の技術。京葉ガスグループの京葉プラントエンジニアリング(市川市市川南)と、環境健康産業の技術コンサルティング会社・日環科学(千葉市中央区)、千葉大学の3者などが、平成13年からの共同研究で開発した。当初は、豚の腸の働きを良くして糞尿の臭いを抑えるため、発酵させた海産物から抽出した好熱菌を豚の飲料水に溶かしていたが、やがて養豚場から「好熱菌を飲んでいる豚は成長が早い」という声が聞かれるようになった。当時は飼料の穀物の価格が高騰し、生産者たちの経営を圧迫していたため、「出荷までの期間が短くなれば飼料代を減らせる」と、この好熱菌の成長促進効果について研究を始めた。

 この研究で、好熱菌を飲んだ豚は成長が早まるだけでなく、内臓脂肪が減り、腸内の抗体が約5倍になるため病気になりにくいといった生産者にとってのメリットが判明。しかも、肉は一般的な豚肉と比べて脂肪が約3割少なく、ビタミンB1が約1・7倍含まれていることなどが分かり、その大きな役割を果たしている「BP―863」という新種の好熱菌も発見した。味についても、千葉大非常勤講師の森健一さんは「細胞構造がしっかりしているのでドリップもアクも少なく、うまみがしっかり閉じ込められている」と胸を張る。

 昨年1月には、好熱菌を活用した健康機能性食品の研究・販売を行うサーマスを3者などが協力して設立。この豚肉をノンメタポークと名付け、同年6月からインターネットで販売を始めた。

現在は、一部の飲食店や精肉店でもノンメタポークを扱っている。千葉市中央区のショッピングセンター「アリオ蘇我」内に店舗を構える「千葉らぁ麺」は、1月からノンメタポークを使用した「千葉ぶた丼」を発売。同店の小林秀匡マネージャーは「発売後、以前からあった豚丼と合わせた豚丼全体の売上は170%くらいに増えた」という。東京都墨田区にある「第一ホテル両国」1階のカフェ&ダイニング「アゼリア」では、同ホテル開業15周年記念メニューとして「ノンメタポークの赤ワインヴィネガー煮込みと産地直送野菜」を今月30日まで、ランチタイム終了後の午後2時半以降に提供。同店は「期間終了後もグランドメニューで使いたい。冷めてもジューシーで軟らかいので、いまもカツサンドに使用することがある」という。

 精肉店では、JR市川駅のショッピングセンター・シャポー市川内の「肉のアマイ市川店」が4月下旬から販売を開始。「ノンメタポークを求めて来店する人が少しずつ増えている」と売れ行きは順調で、ゆくゆくは本八幡店や小岩店など全店で扱っていく方針だ。

 サーマスは、16日まで千葉三越で開催中の「千葉・房総発見伝」にも出店するなど、ノンメタポークの積極的なPR活動を展開中。今後は、ノンメタポークの販売規模や契約農家の拡大を図るとともに、好熱菌の技術を活用したビタミン類の豊富な野菜の販売準備や、人向けの健康食品の基礎研究を進めていくとしている。  

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市川手帳

 子供ができるまで、親となる人は育児教育を受けることはほぼない。最近は「育メン」ともてはやされる男性だが、仕事を抱え、ぶっつけ本番で、決して楽ではない▼社会は核家族化し、子育ての方法は活字化が進む。そうした子育てのノウハウ本を読むと、なるほどと感じ入る▼子供が「自分は必要な存在」という自己肯定感を持てるように愛し叱ること、夫婦が互いにねぎらうことなど、子育ての方法はまさに人の育て方、付き合い方そのもの。自分の日ごろの行動を反省し、生かそうと思う▼本当の父になるには、子供を作るだけではなく、子育てをすることが欠かせない。ああ、あの人もそうして男性から父に育っていったのかと思い、感謝する。あすは父の日。

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