地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。
子供たち、新たな門出迎える
市川・浦安市で入学式
真新しいランドセルを背負う子供と記念撮影
9日と10日、市川市と浦安市の公立小学校と中学校で入学式が行われ、ブレザーやワンピース、真新しい制服に身を包んだ新入生たちが新たな門出を迎えた。
市川市立市川小学校の入学式では、正門に飾られた「入学式」の看板の前が、記念撮影をする親子であふれかえっていた。子供たちは黒やピンクの新品のランドセルを背負い、これから始まる小学校生活に期待で胸を膨らませていた。新入生の渡邊小春ちゃんは「学校では算数を頑張りたい。友達ができることが一番楽しみ」と希望に満ちた満面の笑顔をみせた。母親の由貴さん(26)は「小学校入学を迎え、成長したなと日々実感する。小学校では周りの子に優しくできる子になってほしい」と願っていた。
今年度の市立学校の新入生は、市川市は小学校が3731人、中学校が3290人、特別支援学校が48人。浦安市は小学校が約1540人、中学校が約1400人(いずれも8日現在)。
生活者の視点から防災を話し合おう
浦安創生ネット主催「防災うらやす」
浦安創生ネット(USN)はきょう12日午後4時半から同7時まで、生活者の視点から防災のあり方について話し合うイベント「みんなで話そう 防災うらやす」を浦安市民プラザWAVE101(JR新浦安駅前のショッパーズプラザ新浦安4階)市民練習室で開く。
防災対策は一般的に「公助」「共助」「自助」の視点で検討されている。USNは「日常生活に即して考える手作りの防災も大事。それによって相互に連携し、協働する関係も形成できる。一人一人が生活者の視点から防災のあり方を考え、相互に、また近隣から街全体にどのようにつながっていけばいいのかを話し合いたい」と、同イベントを企画した。
会場では、防災に取り組む複数のパネラーが活動を紹介した後、ワークショップ形式で参加者全員が自由に話し合い、相互理解と連携を深める。女性の視点も含めて話し合う。
パネラーは、救助犬をボランティアで育成しているNPO法人日本救助犬協会・浦安チーム管理責任者の渕野美代子さん、自分たちに合った防災マニュアルを自分たちで作成した流山子育てプロジェクト代表の青木八重子さん、東日本大震災時に県助産士会として活動した助産師の来田美鈴さんで、防災に対して自ら積極的に行動している3人。ファシリテーターは「うらやす子育てミーティング」主宰の和田玲子さん。
定員は当日先着50人。参加の申し込みは不要。
問い合わせはUSN・山田さん(eメールchaochoco925@gmail.com、☎090・9678・7230番)。
カワウソと握手
市川市動植物園の新コーナー人気
筒の中に手を入れて握手するコツメカワウソのレモン
昨年の夏に「流しカワウソ」で注目を集めた市川市動植物園のコツメカワウソ舎に、今度は飼育されているコツメカワウソとタッチできる「握手コーナー」が設置された。
半円上のパイプの中をカワウソがスライディングしたりして遊ぶ様子を楽しめる「流しカワウソ」がテレビや新聞で連日報道され、一躍人気者となった同園のコツメカワウソ。今度は穴に手を入れたがるカワウソの習性を生かし、カワウソと来園者がアクリルの筒の中で直接触れ合える握手コーナーが設置された。飼育員によると、カワウソに直接触れる設備を持つのは、県内では同園だけという。
同園では、現在12匹のカワウソが飼育されているが、同コーナーが設置された飼育場にいるのは2歳のメス・レモン一匹。今後はローテーションさせていく予定という。
来園者たちは、すでに人懐っこいレモンのかわいらしさと、肉球の手触りに首ったけの様子。6日には大勢の来園者が同コーナーに群がり、「レモン! こっちに来て」などと呼びかけながら、何度も握手を求めていた。
問い合わせは同園(☎338・1960番)。
河津桜、故意に枯らされる
行徳野鳥観察舎に続く遊歩道
昨年被害届を提出
満開の河津桜(左)の隣で、枯れて全く花が咲かなくなった河津桜がたたずむ=3月21日撮影
市川市福栄の行徳野鳥観察舎周辺の河津桜が12年前から、薬品を使ったり折られたりするなどして故意に枯らされ続けている。昨年には樹齢11年の河津桜が3本一度に枯らされ、これまでに被害に遭ったのは延べ20本ほど。桜を育ててきたボランティア団体の行徳グリン・クリンの会は昨年8月に行徳警察署に被害届を出したが、まだ犯人は見つかっていない。
現場は、首都圏近郊緑地保全法で指定された行徳近郊緑地内の、県立行徳高校と市福栄スポーツ広場・いこいの広場の間を流れる丸浜川沿いの遊歩道で、行徳野鳥観察舎に通じる。平成14年までは管理が行き届いておらず人通りはまばらだったが、同会が県や市との協働で清掃などの維持管理に取り組むと、明るい遊歩道に生まれ変わった。同会は同地区の維持管理を行う河川海岸アダプトプログラム制度の合意書を県と締結し、総合的な維持管理を担い続けており、その一環として河津桜を植え、その数は65本。アジサイや菜の花も植え、花を楽しめる遊歩道として地域の人々が楽しんでいる。
河津桜が枯らされたのは活動当初からで、最初は植えた苗5本が翌日に丸浜川に投げ込まれた。その後、毎年2~3本が枯らされている。同会によると、枯らされた木は、幼木なら前日に元気な葉をつけていても翌日にはすべてがしなだれ、植えてから10年前後(樹齢13年前後)の木の場合はしなだれ方はゆっくりだが必ず枯れたという。枯らされた跡に補植した河津桜も含めて切られたり、折られたりする被害も続く。
昨年枯らされた河津桜について樹木医の診断では「いずれも明らかに枯死しており、強制的に枯らされている」と結論付けられた。枯死の方法は特定できなかった。
遊歩道を利用する地元住民は「昔はうっそうとしていたが、いまは明るく、桜や菜の花が楽しめる、人に自慢できる素敵な所になった。枯らすなんて信じられない」「私たちを楽しませてくれる桜の命を故意に絶つことは人としておかしい」などと憤慨している。
県景観づくり地域活動団体と市景観活動団体に認定され、一年を通じて地域の憩い、ふれあいの場づくりに従事してきた同会は「長年にわたる執拗な嫌がらせ。これまで警察に相談したり、警告の札を桜につけたりして我慢してきたが、もう許せない。これまで皆が取り組んできた貴重な時間を返してほしい」とし、行為が止むことを願っている。
浦安市内外の団体が事例発表
7年ぶり防犯サミット開催
日ごろの活動を報告するグリーンシーガル
浦安市民プラザWAVE101で先月21日、防犯活動団体同士のネットワーク作りを目的とした防犯サミット(NPO法人浦安防犯ネット主催)が開かれ、学生団体や浦安警察署の職員など約60人が、互いの活動事例や今後の展望などを発表し合った。
同サミットは、防犯活動を行う団体が情報を共有し、団体同士の連携や防犯活動を強化させることが目的で、開催は7年ぶり3回目。同NPOの村瀬恵子代表は「浦安市の犯罪は10年前と比べると減ってはいるものの、特殊詐欺や自転車盗難などは増えている。サミット開始から10年の節目として、もう一度原点に返り、防犯活動を強化させたいと思い開催を決めた」という。
この日、浦安市からは、市内の4高校と3大学の生徒と学生で主に自転車盗難防止活動を行う「学生防犯委員会V5」と、市立明海南小学校区の父親たちで児童の見回り活動などを行う「親父の会」の2団体が参加。市外からは、神奈川県相模原市を拠点に10大学から集まった学生が活動する「グリーンシーガル」と、流通経済大学の学生が警察と連携して防犯活動を行う「M.A.P.S」の2団体が参加した。
「学生防犯委員会V5」は、浦安市防犯協会と協力して啓発活動を行ったり、県防犯協会のイベントに参加して防犯パトロールを行っていることなどを発表。「M.A.P.S」は、松戸市で自転車用の防犯カバーを市民に配布したり、青色パトロールカーを導入し防犯パトロールを強化していることを報告し、今後は非行少年と触れ合う場を作り、未然に犯罪を防ぐ活動を行う計画であることなど、新たな取り組みについても発表を行った。
今回参加した4団体のうち3団体は、学生が中心となり活動を行っている。サミット参加者は「防犯活動は年配の人が集まる傾向にあるが、若い世代が活発に活動している姿をみるとうれしくなる。今後、私たちも彼らと協力して互いによりよい街づくりができるよう活動していきたい」と、若者の頑張りに励まされていた。
大学生や一般市民が参加
再生エネ利用に向け議論
低炭素地域づくり戦略会議・市川編
再生可能エネルギーを活用する手法などについて議論する参加者たち
市川市男女共同参画センターで先月8日、ワークショップ「低炭素な市川をつくる」(低炭素地域づくり戦略会議・市川編)が開かれ、参加者が再生可能エネルギーを活用する手法などについて活発に意見を交換した。
低炭素地域づくり戦略会議は、地球温暖化防止に取り組んでいるNPO法人「気候ネットワーク」が各地で開催を支援しているもので、これまでに全国13カ所で開催。市川市では昨年に続き2度目の開催で、同NPOと市川市、市内で環境問題に取り組んでいるNPO法人「いちかわ地球市民会議」の3者が共同で開催している。
今回は、両NPOのメンバーや千葉商大の学生、一般市民ら約30人が参加。前回の会議で2020年の市川市像として「再生可能エネルギーの利用」が示されたことから、その実現に向けたアクションプラン作りが主な内容となった。
参加者は、まず同大の学生が調査した地球温暖化対策に関する市内の事業者の取り組み状況や、市民から資金を集めて太陽光発電所を設置した東京・江戸川区のNPO法人の事例、低炭素地域づくり戦略会議をきっかけに活動組織の発足や市民共同発電所の建設に発展した各地の成果など、さまざまな報告に真剣に聞き入った。続いて、参加者は5~6人の班に分かれ、3つのテーマ「市民共同発電所の設置」「市民への普及啓発」「梨農家の太陽光パネル設置」のうち一つについて、2018年の目標や実現させるための手法などを議論。最後は、「出資者に梨を配るなどして資金を集め、梨の直売所や空き農地に太陽光パネルを設置する」「市内の全小学校で環境学習を実施する」「市内の消費電力量の4割を再生可能エネルギーにする」など、各班で議論した結果を発表した。
市川市在住の気候ネットワーク理事・平田仁子さんは「ここをタネに、地域発で具体的に動いていくようにしていきたい。ワーキンググループを一緒に作っていきましょう」と、この会議で出たアイデアの実現を期待していた。
心伝わる作品で来場者魅了
須和田の丘支援学校生徒アート展
繊細な技術が光る粘土細工をじっくりと観察する来場者
市川市芳澤ガーデンギャラリーで先月22日から同30日まで、市立須和田の丘支援学校の生徒約20人が制作したさまざまなアート作品を展示する初めての学外展「学校×家庭×アート」が開かれ、創作を楽しむ生徒たちの心が伝わる作品の数々に来場者たちが感嘆の声を上げていた。
同校には、生徒たちの作品などを飾る「スクールギャラリー」が設置されている。今回の作品展には、同ギャラリーを彩ってきた作品の数々を出展。繊細な技術が光る1㌢ほどの粘土細工や、独特の視点で生み出されたオリジナルキャラクターのイラスト、思わず目を奪われる幅5㍍×高さ2㍍の大型作品など、多種多様な作品が一堂に会した。
来場者たちは、ゆっくりと会場を歩きながら、一つ一つの作品をじっくりと見学。動物たちの小さな粘土細工を興味深く観察していた男性は「こんな小さなものをこんなにも上手に作れるなんて信じられない」と、完成度の高さに驚いていた。
柏井駐在所 今月から交番に
地元住民の要望届く
記念式典で地元の人たちに紹介される同交番勤務の6人の警察官たち
市川警察署の駐在所として長年市川市柏井町全域と奉免町の安全を守ってきた柏井駐在所が1日、新たに柏井交番として生まれ変わった。
柏井駐在所は、昭和48年に当時の大柏駐在所から独立し、平成17年に現在の場所に移設。駐在所では1人の警察官が日中だけ勤務していたが、人口増加に伴い、住民からは交番の設置を望む声が多くなっていたという。
こうした声を受けて誕生した同交番は、新たに下貝塚3丁目、北方町4丁目、宮久保5・6丁目も管轄地域に組み込んだ。勤務員は一気に6人に増員するほか、警察OBも1人配備し、24時間体制の交番に生まれ変わった。
1日には記念式典が開かれ、出席者たちが同交番の開所を祝った。勤務員を代表してあいさつした飯塚康裕巡査部長は「新しい交番に勤務できることを誇りに思う。地域の皆様の期待にこたえられるよう、皆様と協力し合いながら、日夜奮闘してまいります」と決意を語った。
真間の風物表す作品募集
真間の里写真コンテスト
市川市の真間商店連合会は、12年目を迎える「真間の里写真コンテスト」の作品を募集している。締め切りは5月8日必着。
手児奈日曜市や人形供養、春の史蹟まつり、枝垂れ桜「伏姫桜」、弘法寺の花まつり「潅仏会」、緑の色濃い芳澤ガーデンギャラリーや木内ギャラリーなど、同地区は年間を通じて季節感が豊かで、さまざまなイベントも開かれている。
募集している作品は、こうした真間の季節やイベントなどの風物を表現した写真で、昨年の春から今年の春までに撮影した未発表のもの。サイズはA4判のみ。優秀作品には市川市長賞など各種の賞を贈る。各賞の発表と表彰式は5月18日午前10時半から、真間稲荷神社社務所(手児奈霊堂に隣接)で行う。
写真の受け付けは水谷商店(市川1の16の13)かテーラー陶山(真間2の16の8)、カットサロンC&V(同2の19の2)、ホリエカメラ(同2の9の5)。
問い合わせはホリエカメラ(☎326・1462番)かマルカ商事(☎324・2234番)。
「もう1回やりたい!」障害物競走
市川市青少年相談員連協50周年イベント
初めての障害物競走に果敢にチャレンジする子供たち
市川市青少年相談員連絡協議会主催のイベント「こどもチャレンジGO!」が先月22日、同市スポーツセンターの体育館で開かれ、参加した約350人の小学生が大規模な障害物競走を楽しんでいた。
地域の子供たちの青少年健全育成を目指して昭和38年から活動を続ける青少年相談員。同協議会は、同相談員をまとめる組織として同時に発足した。
発足50周年の今年は、テレビ番組「サスケ」のようなアトラクションが楽しめる設備を借りて、このアトラクションやパン食い競争、網の下をくぐる障害などを連続でクリアしてタイムを競う大規模な障害物競走を開催。会場は、約350人の小学生と、応援に駆けつけた大勢の保護者でにぎわった。
学年別に3~4人ずつスタートを切った子供たちは、次から次にやってくる障害に四苦八苦。網に足が絡まったり、なかなかパンをくわえることができなかったりと、思いのほか障害にてこずりながらも、それぞれ全力でゴールを目指していた。
競技を終えた市立国府台小6年の男子児童は「これまでこんなゲームをやったことがなかったので楽しかった。タイムは思ったより悪かったから、できたらもう一回やりたい」と次回の開催を心待ちにしている様子。4年生の部門で3位に入った同八幡小4年の女子児童は「難しかったけど、初めてなのにメダルが取れてうれしかった」と目を輝かせていた。
市川手帳
食品を買う時、子供にカートを押させながら暗算で合計額を出させ、誤差が少なければごほうびをあげる。子供も熱心に取り組む▼ある母親から聞いた。計算力や記憶力を身につけさせるためで、その時々の合計額が分かれば買い過ぎも防げるという▼消費税が上がって2週間近く経つが、まだ支払額を自分で即座に計算できない。脳トレだと思い8%分の計算法を考えてみる。10%から1%を2回引く…あぁ面倒。いっそ10%になったとあきらめ、2%得したと自分に言い聞かせようか▼暗算をしながらカートを押すと人にぶつけてしまうことがある。頭は使っているが、周囲を見る目が奪われる。私たちを悩ませる税金の適正な使い方を見る目は奪われないようにしたい。
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