Ichikawa Yomiuri online

 地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
 市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。


河津桜開花 春の息吹

福栄スポーツ広場の南側でたくさんの花を開き始めた河津桜=2月22日撮影

福栄スポーツ広場の南側でたくさんの花を開き始めた河津桜=2月22日撮影

 度重なる大雪にもめげず、市川市福栄スポーツ広場南側の川沿いで河津桜がピンク色の花を開き始めている。
 
 同地を時折散歩するという男性によると、早いものは先月7日にはすでに開花していたという。先月22日現在、多くの木はまだつぼみの状態だったが、中には数十㍍先からでもピンク色が確認できるほどたくさんの花を咲かせている木もあった。
 
 通りがかった人々は、立ち止まってカメラや携帯電話でその姿を撮影。「早いなあ」「きれいね」と話しながら、春の息吹に心を和ませていた。  

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県内の発見わずか5体
横山朝之作・武内宿禰の山車人形
アイ・リンク展望施設で展示

アイリンクで展示される武内宿禰の山車人形

アイリンクで展示される武内宿禰の山車人形

 市川市アイ・リンクタウン展望施設(JR市川駅南口直結)で5日から12日まで、江戸時代から明治にかけて活躍した人形師・横山朝之が明治28年に制作した武内宿禰の山車人形が展示される。この人形を所蔵する市川三丁目第一町会は「市川市の宝である武内宿禰の人形をご覧ください」と来場を呼び掛けている。
 
 この山車人形は、市川市市川の春日神社の祭礼などで使用されていたもので、昨年になって作者と制作年が判明。横山朝之が制作した武内宿禰の山車人形が発見されたのは、市川市では初めてで、県内でも5体目という。
 
 同町会は、この貴重な人形を多くの市民に知ってもらおうと今回の展示会を企画。会場には、この山車人形のほかにも近県にある武内宿禰の山車人形の写真や、人形の老舗・吉徳が所蔵する武内宿禰の節句人形など、武内宿禰に関連する貴重な資料を多数展示する。
 
 また、7日午前11時からは江戸芸かっぽれ、同日午後1時半からは謡曲・仕舞・鼓、9日午前11時と午後1時半からは八幡囃子と獅子舞が披露される。
 
 開館時間は午前9時~午後10時。
 
 問い合わせは萩原さん(☎090・8462・3148番)。
 
 変更 9日の八幡囃子と獅子舞は時間が変更になりました。
 
 午前11時からと午後3時半からとなります。  

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国府台地域の防災力強化へ
自治会の訓練に高校生も参加
避難所の運営方法など学ぶ

けが人への対応を班で話し合う参加者たち

けが人への対応を班で話し合う参加者たち

 市川市の国府台町会など6自治会で構成する国府台地区自治会連合会(中村惠会長)は先月23日、避難所開設訓練を同市で初めて高校生と合同で行い、自治会員と市職員、地元の県立国府台高の生徒合わせて147人が避難所の運営の仕方などを学んだ。
 
 市と同連合会の合同訓練は当初、災害時の避難所予定施設となっている市立第一中で行う予定だったが、同校がスケジュールの関係で使用できなかったため、「日ごろから災害時に学校として地域に何ができるのか」と同連合会と話し合っていた国府台高校で、生徒と一緒に実施することになった。
 
 訓練は、東京湾北部を震源とする震度6強の地震が発生したという想定で実施。参加者は、市職員から避難所の運営体制や業務について簡単な説明を受けた後、「総務班」「施設管理班」「情報班」など7班に分かれ、居住スペースの確保や仮設トイレの組み立て、被害情報の収集、けが人への対応、食料物資の提供などを行った。
 
 国府台高校の生徒は約40人が参加。避難所に集まった人の名簿作りや避難所生活でのタイムスケジュール作りなどを行った1年生の市原美澪さんは「今回は役割分担をきちんとすることでスムーズにできた。これを被災した時に生かしたい」と、訓練での学びに手応えを感じていた。  

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一般会計、過去最高760億円
特別会計と合わせ初の1,000億円超え
浦安市平成26年度当初予算案

 浦安市は24日まで開会中の平成26年第1回定例市議会に、一般会計を過去最高の760億円(前年度当初比20・6%増)とする同26年度当初予算案を提出した。特別会計288億7070万円(同9・4%減)との総額は1048億7070万円(同10・6%増)で、初めて1千億円を超えた。財政調整基金(79億円)と市債(38億9660万円)を積極的に活用し、少子化対策や防災、東日本大震災からの復旧・復興などの課題を解決し、さらに町の魅力を高める施策に取り組む方針。
 
 一般会計の歳入のうち市税収入は、402億5828万円(前年度当初比3・3%増)。市民税は個人(同2・4%増)と法人(同16・2%増)ともに増加を見込み、市民税全体は210億8081万円(同5・5%増)とした。固定資産税も増加し180億7306万円(同1・4%増)になると見込む。基金からの繰り入れは、財政調整基金79億円(同295%増)、東日本大震災復興交付基金15億9810万円(同4・1%減)、庁舎建設基金8億7320万円(1136%増)などで総額113億8577万円(同148・4%増)。自主財源は584億3319万円(構成比76・9%)。
 
 歳出では、松崎秀樹市長は少子化対策を「最大の課題」とし、少子化対策基金(30億円)を新設。結婚から妊娠、出産、就学まで切れ目なく子育てを支援する子供プロジェクト事業(6575万5千円)や余裕教室などを使う一時保育事業(3925万6千円)、私立保育所の保育士処遇改善、施設整備の促進など各種補助金などを盛り込んだ。集中的に少子化対策を進めるための同基金の活用は概ね10年間を見込む。
 
 災害対策では、庁舎など建設事業費10億9532万円、防災ラジオを希望者に配布する災害時情報伝達経費993万6千円、地下水活用システム賃借料1153万5千円、災害非常用トイレ整備事業費1323万円を計上した。復旧・復興では、幹線道路液状化対策事業費18億5105万2千円や道路など復旧事業費18億5648万7千円、道路冠水対策事業費2億6882万8千円、市街地液状化対策事業費(事業計画案策定)1千万円などを盛り込んだ。
 
 そのほか、運動公園陸上競技場整備事業(14億2044万3千円)、知的障害者支援を目指す生活介護事業所整備事業補助金(5463万円)、特定不妊治療費など助成事業(1964万2千円)、市民の健康増進を目的とするスマートウエルネスシティ推進事業(562万7千円)、理科・環境教育や食育を目指した植物工場導入調査検討経費(270万円)などを計上した。
 
 特別会計のうち公共下水道事業は、災害復旧費の減額で72億9880万円(同35・6%減)、国民健康保険は保険給付費などの増加で130億3810万円(同2・3%増)、介護保険(保険事業)は同様の理由から57億7750万円(同6・1%増)とした。  

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子供たち、せんべい焼き楽しむ
市川保育園で地域交流の会

本格的に炭火でせんべいを手焼きする子供たち

本格的に炭火でせんべいを手焼きする子供たち

 市川市立市川保育園(園児134人、指定管理者・社会福祉法人ユーカリ福祉会)で先月21日、地域交流の会の一環として「せんべい焼き体験」が行われ、園児たちが日ごろできない経験を楽しんでいた。
 
 せんべい焼き体験を始めたのは、元同園の保育士でいまはボランティアとして同園に携わっている半﨑緑さんが、県立の体験博物館「房総のむら」でせんべい焼きを体験をしたことがきっかけ。保育園では〝おせんべ焼けたかな〟という手遊びが行われており、「本当におせんべいを焼けたら楽しいだろうな。遊びももっと楽しくなる」と、6年ほど前に同園の行事に採用された。齋藤武園長は「食べ物がどのようにできているかを伝える食育の一環でもある。本物のおいしさも伝えたい」という。
 
 せんべいの生地の厚さは約1㍉で、焼き鳥用の横長の七輪で炭火焼きした。せんべいを焼いたのは保育士と保護者のほか、安全を考慮して5歳の子供たちに限定。軍手をつけた子供たちは「おせんべ焼けたかな」と歌いながらせんべいを何回も返して焼き、膨らんで焼き色がついてくると、「焼けてきた、焼けてきた、早く食べたい」と返す手も早くなっていた。焼き上がると、砂糖じょう油を刷毛で塗って早速口に頬張った。子供たちは「甘い味がした」「ちょっとすっぱい」「ガリっていってた」などと、自分で焼いた焼きたてのせんべいを味わっていた。
 
 半﨑さんは「大人でも、せんべいを焼く様子やせんべいの生地を見ること、自分で焼くことは滅多にできることではない。子供たちにはせんべいが焼けていく様子やにおいなどを楽しんでもらいたい」と、子供たちが取り組む様子を見ながら話していた。
 
 同園では地域の子育て家庭が自由に参加でき、友達づくりや子育て相談ができる子育てサロン「フルーツポンチ」を月2回開いている。同サロンの一環としてこの日のせんべい焼き体験に参加した母親は「私も初めての体験で、子供と一緒に楽しめた」という。
 
 同園が購入したせんべいの生地は、JR下総中山駅北口の米菓子店・味好屋の「自分で焼いちゃうお手前せんべい」。これまではインターネットのみの販売だったが、先月下旬から商店街活性化事業「なかやま逸品」の一つとして店頭で販売(要予約、☎334・4905番)している。  

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「障害で悩む人の役に立てば」
市川市在住・聴覚障害者の木村仁さん
発達障害の恋人との日常つづるコミックエッセイ出版

著書を手に「ぜひ読んでほしい」という木村さん

著書を手に「ぜひ読んでほしい」という木村さん

 聴覚障害を持つ市川市在住の木村仁さん(29)がこのほど、発達障害を持つ恋人との日常をつづったコミックエッセイ『ボクの彼女は発達障害~障害者カップルのドタバタ日記』(学研教育)を出版し、同市内の小・中・特別支援学校56校に寄贈した。木村さんは「障害者との付き合い方で悩んでいる人や、自身が発達障害で悩んでいる人などの役に立てれば」と願っている。
 
 木村さんは進行性聴覚障害を持つが、21歳の時に人工内耳手術をしてからは、静かな場所での会話は問題なくできる。一方、恋人の「あおさん」は自閉症スペクトラム障害で、極端なこだわりを持っていたり、人の容貌の見分けが苦手だったりといった障害があるという。
 
 2人は6年前、インターネット上の仲間が集まるイベントで知り合った。その後、交際を始めてから、あおさんに障害があることに気付き、ツイッター上で障害のことや2人の日常の面白いやりとりを投稿していたところ、編集者の目に止まり出版に至ったという。著者名は、木村さんのツイッターのユーザー名「くらげ」を使った。
 
 同書には、あおさんの「こだわりが強く、男性物しか着られない」「計算が苦手でいつも財布は小銭だらけ」「朝専用の飲み物は朝しか飲めないと思っている」などの行動に、くらげさんが明るく前向きに接しながら2人で解決策を見出す様子が漫画や会話形式で紹介されている。また、専門家による解説も付け、発達障害の症状の特徴などを分かりやすく伝えている。木村さんは「異常な行動を全て障害のせいにするのではなく、一人の『人間』としてありのままを受け入れることで理解につながる。子供でも読めるように明るく、楽しく、ゆるく書いたのでぜひ読んでほしい」と願っている。

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毎年恒例 梅まつり
じゅん菜池緑地で開催

 市川市じゅん菜池緑地(中国分4の27)で3月9日午前9時半~午後2時、恒例の梅まつり(同まつり実行委員会主催)が開かれる。雨天中止。
 
 この祭りは、約140本もの梅が植えられている同緑地で、梅が見ごろを迎える時期に毎年開かれている。今年も市川市消防音楽隊の演奏(午前9時半~正午)で幕を開け、好評の国府台女子学院茶道部による野点(午前10時―正午)、演芸会、バザーなどさまざまなプログラムを実施予定。焼そば、焼き鳥、ポップコーン、甘酒などを販売する模擬店も多数出店する。
 
 問い合わせは中国分自治会(☎373・5711番)。

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妊婦同士で気軽に交流&情報交換 HAPPYマタニティ 市川市地域子育て支援センター

お腹の子のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちと一緒に、手作りパンを食べながら談笑する妊娠中の参加者たち

お腹の子のお兄ちゃん、お姉ちゃんたちと一緒に、手作りパンを食べながら談笑する妊娠中の参加者たち

 市川市地域子育て支援センターは、妊婦を対象にした情報交換の場「HAPPYマタニティ」を、市内8カ所の同センターで定期的に開いている。妊婦たちにとっては、妊娠や子育てに関する不安を解消したり、疑問を解決したりするだけでなく、妊婦同士の交流の輪を広げたり、心身ともにリラックスしたりできる憩いの場になっている。
 
 地域子育て支援センターは市内に11カ所あり、主に就学前の子供とその保護者、妊婦を対象に専任の保育士や栄養士、看護師による育児相談や、自由に遊べるオープンスペースの解放などを行っている。また、親子で楽しめる遊びや親同士が交流できるイベントなども頻繁に開催している。
 
 HAPPYマタニティは3年程前から開催。情報交換だけでなく、離乳食の作り方や、簡単にできるベビー用品の作り方なども学べる。また、足浴タイムや、子育て中の母親からアドバイスを聞く会など、各センターでさまざまな企画を行っている。
 
 先月20日にこあらっこ・こどもセンターで行われたHAPPYマタニティでは、10人ほどの参加者が、アロマ入りの足湯に漬かりながらマッサージを受けたり、ホットケーキミックスで作ったパンを食べながら子育ての悩みや不安を話し合ったりして交流を深めていた。参加した30代の女性は「初産なので不安がたくさんあったが、実際に赤ちゃんを抱けたり、出産時の話が聞けたりしたので、少しだけ不安がとれた」と、足湯でリラックスしながら大満足していた。
 
 HAPPYマタニティの開催日はセンターによって異なる。時間はいずれも午後1時半から同3時まで。妊婦以外にも、0歳児を育てる保護者なども定員の状況次第で申し込み可能。詳細と申し込みは希望するセンターへ直接電話する。
 
 問い合わせは同市子育て支援課(☎334・1177番)。  

HAPPYマタニティ開催場所

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住民参加の重要性など話し合う
浦安市まちづくりシンポジウム

住民によるまちづくりの重要性が訴えられたパネルディスカッション

住民によるまちづくりの重要性が訴えられたパネルディスカッション

 浦安市まちづくりシンポジウムがこのほど同市内で開かれ、市内の中町を題材に、景観づくりから進めるまちづくりについて意見が出された。
 
 第1部の基調講演では、東大准教授で浦安市の景観審議会会長などを務める窪田亜矢さんが東京・国立市や東日本大震災の被災地を事例に、景観計画の策定の重要性をアピール。「計画策定において、どれだけの住民が参加しているかが重要」と訴え、「この街はこうありたいという住民の考えが盛り込まれていることに景観まちづくりの価値がある。物理的な美しさが景観ではない。コミュニティによる日々の営みの結果として風景は出来上がる。(地域の個性として)ローカルな価値が欠かせない」と語った。
 
 第2部のパネルディスカッションでは、地域の個性、特色について討論。まちづくり計画の重要性について、元同市職員で都市整備部門に長く従事した同市施設利用振興公社常務の中山高樹さんは「浦安発祥のフラワー通りは、商店が数軒になり、単身者向けマンションが増えて残念。まちづくりの検討がなかったためだろう」、千葉大教授で同市の都市計画マスタープラン策定協議会会長の村木美貴さんは「都市は変えられる。ただ行政と市民だけでは無理。民間事業者のメリットも踏まえ、ともに進めることが必要」という。
 
 住民参加については、窪田准教授が「中町は作られた町。住民が作るのはこれから」、中山さんは「30~40年でコミュニティは変わる。中町は次のプラットフォーム作りの段階にある」、村木教授は「毎日暮らしている市民の声を聞き、反映させること。良い町は道路などではなく、市民が財産」と訴えた。  

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市川手帳

 「子供の頃、鷺沼(習志野)の人も言葉も怖かった」。浦安のじっこ(地元出身者)のお年寄りから浦安なまりで聞いた。かつて陸の孤島といわれた後、これだけ発展した浦安だが、じっこの中には中年層でも地元の言葉を使える人が少なくない▼都会に出てふるさとの言葉をからかわれた経験がある人は多いだろう。テレビのお笑い番組でも取り上げられ、笑いのネタになる。ただ、地域の文化である方言の存在を知らしめる価値はある▼先の話からすれば、東京湾沿いの漁師町でも地域ごとに言葉に違いがあったよう。出身は言葉に表れる▼言葉は近代化によって奪われることがある。時代とともに特徴が薄まりもする。まだ人々が口にする言葉を大切にしたい。

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