地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。
もうすぐ、楽しいひなまつり
地上150㍍に七段飾り5組
アイ・リンクタウン展望施設
華やかな七段飾りに女の子も興味津々
ひな祭り前日の3月2日まで、市川市アイ・リンクタウン展望施設(JR市川駅南口直結)の館内を七段飾り5組のひな人形が華やかに彩っている。観覧無料。
このイベントは、地上150㍍からの景色とひな祭りを同時に楽しんでもらおうと、昨年に引き続き開かれている。会場では、3月2日午前11時からと午後1時半からは、八幡囃子保存会がお囃子などを披露。同日の午前10時と正午、午後2時半からは、一服300円で抹茶と桜餅も堪能できる(なくなり次第終了)。市は「おひな様に囲まれた空間で憩いのひと時をお過ごしください」と来館を心待ちにしている。
開館時間は午前9時~午後10時。問い合わせは市観光交流推進課(☎711・1142番)。
華やかに飾られる雛人形の数々
船橋・市川の中山地区でおひなまつり
中山地区の商店に飾られているひな人形
3月3日のひなまつりまでの午前10時~午後4時、船橋市と市川市の中山地区で「中山のおひなまつり」が開かれており、一足早い春の雰囲気を届けている。地域の商店主などが所蔵するひな人形や、地域住民から同イベントのために提供されたひな人形が、各商店など87カ所に飾られており、23日と3月2日の日曜日にはスタンプラリーも開かれる。
市川市中山の法華経寺の子育ての神様・鬼子母神にあやかり、子育てに優しい町を目指す中山まちづくり協議会が主催して4年目。商店や寺院、公共施設、空き店舗、銀行、駅の各所には親王飾りや五人飾り、七段飾りなどさまざまなひな人形が店先などに飾られている。初日の15日は雪の影響で観覧者は少なかったが、翌16日には多くの人が華やかな人形を見て回っていた。
藍と器GALLELY陶夢は昭和10年のひな人形を展示。人形も道具も風格あるもので、さらに、長寿を願った翁と媼、鶴と亀の人形、チョウを装った女の子がにぎやかに舞う胡蝶の人形など、珍しい人形も飾った。同店の松﨑澄子さんは「雑穀問屋を営んでいた家に生まれ、いただいた人形も大事にしまってきた。80歳になったら出そうかと思っていたが、見たいという方がいるので飾った。ぜひ立ち寄って見てほしい」、歴史あるひな人形を見た女性は「気品がある顔立ちでとても素敵」と話していた。
市川市中山町会ブースでは、七段飾りのほか、約40㌢四方のガラスケースに入った五段飾りを展示。イベント関係者は観覧者に「ガラスケースのひな人形は昭和40年ごろのもので、団地に住む人が増えたため小ぶりに作られている。小さいけどかわいいでしょ」と話し、会話を楽しんでいた。ベビーカーに乗った子供と一緒に見て回っていた母親は「いろいろな年代、形のひな人形があって、見ていてとても楽しい。あんな大きなひな人形、私も欲しかったな」と話していた。
中山まちづくり協議会の松丸容理子会長は「子供の成長を願って飾るひな人形は、鬼子母神を本尊の一つとする法華経寺周辺の中山地区にふさわしいもの。多くの人に来ていただいて楽しんでもらい、中山を知ってほしい」と願っている。
関連イベントは次のとおり。リーフレットは、日曜日はJR下総中山駅の改札前で、それ以外は各店舗で配布。
▽流し雛の室礼とお話(23日午前11時、陽雲寺、直接会場へ)室礼三千専任講師の黒沢京子さんがひなまつりの由来を話す
▽スタンプラリー(23日、3月2日午前10時~午後4時、景品あり)
▽お汁粉の無料配布(同、午前10時~午後3時、若栄会ブース)
▽お呈茶(3月1日と2日、清華園、一服100円)
▽お琴演奏会(3月2日、法華経寺本院)
▽着物でひなめぐり(3月2日、福島屋、申し込み先着20人、3千円、清華園のお茶券付き)
▽市川市物産品販売(3月2日、中山参道駐車場)
問い合わせは清華園(☎333・6147番)。
犬たちによる人命救助に期待
浦安市と救助犬の2協会が災害時の支援協定を締結
協定書を披露する関係者たち
浦安市は14日、災害時における救助犬の支援に関する協定をNPO法人日本救助犬協会とNPO法人全国災害救助犬協会の2団体と締結した。松崎秀樹市長は「今後、災害が発生した時の人命救助の担い手として活躍してくれるはず。とても心強い」と期待を寄せていた。
同市は東日本大震災以降、今後起こりうる首都直下型地震などに備えて積極的に災害協定を結んでおり、これで56件目。今回の協定により、倒壊した家屋や土砂などからの人命救助が必要になった際、両協会から救助犬を優先的に出動してもらえるようになる。
日本救助犬協会の拠点は千葉と埼玉、東京、神奈川の1都3県で、認定救助犬の数は約20頭。全国災害救助犬協会は全国各地に拠点があり、約60頭の認定救助犬がいる。
東日本大震災では、両協会から多くの救助犬が被災地に派遣され、地震発生の翌日から倒壊家屋や土砂崩れなどの現場で捜索活動を行ったり、避難所などを回ってセラピー犬として被災者の心の傷を癒したりして活躍したという。
障害者と健常者が一緒に作る
チャレンジド・ミュージカル
3月2日、市川市で公演
本番に向け、熱のこもった稽古に励む出演者たち
NPO法人いちかわ市民文化ネットワークは、障害のある人とない人が一緒に作るチャレンジド・ミュージカル「WEWE NA MIMI~あなたとわたし~」を、市川市行徳文化ホールI&I(末広1の1の48)で3月2日午前11時と午後3時から上演する。チケットは、前売りで大人2千円、4歳~学生と障害者は千円(当日は各500円増し)。出演者とスタッフ約100人は、間近に控える本番に向け、熱のこもった稽古に励んでいる。
同ミュージカルは、「障害のある人もない人も一緒に自由に楽しくておもしろいことをしよう」と、平成17年から始まり、毎年大迫力のステージを作り続けている。毎回、障害者によるセリフを増やしていくなど徐々に難易度もアップ。難しい演技に障害者が挑戦する姿や、障害者も健常者も一緒にはつらつとした笑顔で舞台に取り組む姿が市内外で感動を呼んでいる。
今公演では、第1幕で恒例の自己紹介プログラム「あなたはだあれ?」を披露してから、東京五輪の決定を記念してスポーツ競技の舞台化に挑戦。第2幕では、宮沢賢治の童話に含まれているオノマトペ(擬声語・擬音語)のリズムに乗って、楽しいミュージカルを作り上げる。また、プロのダンサーとコラボした本格的なダンスプログラムにも挑戦する。
小学生から60代までの出演者たちは、昨年10月末から稽古に取り組んできたが、大雪の影響で本番間近の稽古が3回中止となるなど、今回の舞台には不安材料もある。しかし、その分自主的に稽古を重ねるなどしながら、本番に向けて準備を進めてきたという。
脚本・演出を担当する同NPOの吉原廣代表は「みんながそれぞれ危機感を感じて自主的に頑張っている。公演を重ねる中で子供たちは確実に成長していると思う。成長した子供たちが宮沢賢治の世界をどう表現するかに注目してもらいたい」と広く来場を呼び掛けている。
問い合わせは同NPO(☎711・8813=兼ファクス)。
なお、同ミュージカルは3月9日午後2時半から、四街道市文化センター(大日396)でも上演予定。詳細は、四街道市民ミュージカル実行委員会(☎043・423・5381番)に確認。
一般会計、3%増1311億円
歳出は扶助費が18億円増加
市川市平成26年度当初予算案
市川市は17日に開会した2月定例市議会に、一般会計が前年度当初比約40億円(3・1%)増の1311億円となる平成26年度当初予算案を提出した。近年、右肩下がりだった税収が持ち直した上、同市が昨年度から地方交付税の交付団体となり、国の交付金や臨時財政対策債の発行が見込めるようになったことから歳入は増加。しかし、扶助費などの増加による歳出増は歳入増を上回るため、新年度も財政調整基金から22億9千万円を取り崩す。また、特別会計6会計と公営企業会計を合わせた総額は、同87億2200万円(4・1%)増の2213億200万円で過去最大となった。
一般会計の歳入は、景気回復の影響から、全体の約6割を占める市税が同15億5900万円(2・0%)増加。また、新年度は当初予算から交付団体となっていることを想定し、普通交付税交付金2億2千万円、臨時財政対策債9億1千万円を新たに計上したことなどにより、全体で前年度より増加した。
しかし、歳出は、生活保護世帯の増加や、私立保育園が来年度に8園開園することなどに伴い、扶助費が同18億1460万円(5・5%)増の約349億3300万円に拡大。また、高齢化に伴う介護保険や国民健康保険の保険給付費の増加を受け、特別会計への繰出金も同9億2460万円(6・9%)増の約143億2460万円となった。
特別会計は、地方卸売市場事業特別会計が耐震診断業務の完了により同1800万円減となったが、それ以外の5会計はすべて増加。大和田ポンプ場の建設工事委託費と市川南ポンプ場の用地購入費を計上した下水道事業特別会計が同27億7700万円(22・2%)増、対象者数の増加により後期高齢者医療特別会計が2億3200万円(6・3%)増となり、6会計合計で同56億5300万円(6・8%)増の881億9800万円となった。公営企業会計は、一般会計への長期貸付がなくなったことなどにより同9億3100万円(31・7%)減の20億400万円。一般会計と特別会計、公営企業会計を合わせた当初予算の総額は、これまで最大だった平成19年度の当初予算額を約61億5千万円上回った。
また、1・0を上回ると不交付団体となる財政力指数は、前年度より0・002持ち直し、0・996となる見込み。比率が低いほど臨時的な財政需要に対応できることを示す経常収支比率も前年度より1・7㌽改善して95・2%となったが、依然として厳しい状況が続いている。
気軽に楽しめるユニホッケー
3月2日、浦安で冬季市民大会開催
大人から子供まで楽しめるユニホッケー
大人から子供まで楽しめる軽スポーツ、ユニバーサルホッケー(ユニホッケー)の浦安市冬季市民大会が3月2日午前10時から午後4時まで、同市運動公園総合体育館(舞浜2の27)で開かれる。
ユニホッケーは、1チーム男女混成6人ずつでプレーするホッケーで、当たっても痛くないボールとプラスチック製のスティックを使用。スティックを両面使えたり、足でボールを止められたりする点などが通常のホッケーと異なる。昭和51年に習志野市で誕生して以来、子供から大人まで一緒に楽しめる軽スポーツとして全国で幅広く行われている。
浦安市では、舞浜と見明川、当代島の3カ所にユニホッケークラブがあり、幼児から大人まで幅広い年代の人が定期的に練習を行っている。3クラブで活動期間が最も長い「舞浜ユニバーサルホッケークラブ」に所属する小学4年生の男の子は「練習では大人も子供も一緒にプレイする。一生懸命走って、みんなでシュートを狙うことがすごく楽しい」という。同クラブの高橋勲平主将(21)は「幅広い年代で一緒に練習するからこそ、楽しむだけでなく、自分たちが親や年上の人にきちんとした姿勢で接する姿を小学生や中学生に学んでもらうことも心がけている」と話す。
冬季市民大会は、特別に編成するメンズチーム、レディースチーム、小学生チームの各部門に市内外から合計約30チームが参加し、総当り方式で順位を争う。同クラブの小学5年生の男の子は「市民大会ではシュートを決めたい」と、大会を目前に控え意気込んでいる。
当日正午から午後1時までは、初心者体験の時間。同クラブの高橋鉄造代表は「今回は、皆が楽しめることが目的。ぜひ、ユニホッケーの楽しさを味わってほしい」と、観覧・参加を呼び掛けている。
問い合わせは浦安市ユニバーサルホッケー協会(☎090・6123・6511番)。
ベビーカーで気軽に
親子向けコンサート
市川市文化振興財団は3月5日午前11時から正午まで、子連れで入場できる「ママも楽しい0歳からコンサート」を同市文化会館(大和田1の1の5)大ホールホワイエで開く。全席自由で大人500円、子供無料。
同財団新人演奏家コンクール受賞者の平中麻貴さん(ソプラノ)、山﨑友香子さん(マリンバ)、山元香那子さん(ピアノ)の3人が出演。懐かしの童謡・唱歌に加え、『道化師のギャロップ』『子犬のワルツ』『魔笛』よりなどを披露する。
同財団は「育児に疲れているママたちのためのコンサート。ベビーカーで気軽にコンサートを聴きに来ませんか?」と広く来場を呼び掛けている。
問い合わせ・申し込みは同財団(☎379・5111番)。
避難民の現実から原発問題考える
市民映像作家のドキュメンタリー作品上映
テレビや新聞では報道されない双葉町民の現実を語る堀切さん
市川市南八幡の市川教育会館で1日、市川市出身の市民映像作家・堀切さとみさんが制作したドキュメンタリー作品「原発の町を追われて~避難民・双葉町の記録~」が市内で初上映され、来場者約60人が原発問題について改めて考えていた。
この上映会を開いたのは、市内の女性教職員らで構成する市川母と女性教職員の会。同作品を見た同会メンバーが、市川でも上映したいと堀切さんに依頼して実現した。
作品は、原発事故の影響で埼玉県に避難してきた福島県双葉町の人たちの暮らしを追ったドキュメンタリー。現在は埼玉県在住の堀切さんが本業である給食調理員の仕事の傍ら取材を重ねて制作したもので、テレビや新聞では報道されない避難民たちの苦悩や現実を映し出している。同作品は昨年、女性が制作した優れた映像や著書などの作品に贈られる「やよりジャーナリスト賞」の特別枠「期待賞」を受賞している。
市川市での上映会には堀切さんも出席。上映後には「テレビでは〝かわいそうな避難民〟としてよく描かれているが、そんな一言ではくくれない問題を抱えている」「福島県内では放射能の話はタブーになっている。県内に残る人には県外に出た人に対してのやっかみがあったりする」など、取材した本人だからこそ分かる双葉町民の現実について語った。
上映会終了後、都内から参加したという女性は「原発は他人事ではない。福島県民たちの苦労を苦労で終わらせないで、私たちの子供や孫の世代にどう受け継いでいくかを考えなくてはいけない」と、原発問題に対する意識を新たにしていた。
これが中山のお勧め商品
3商店会連携「なかやま逸品」
JR下総中山駅前の船橋市・中山商店会、市川市中山の法華経寺周辺の中山参道商店会と若栄会はきょう22日から、各商店会の店舗でお勧めの商品を積極的に販売していく。
売れ筋の商品とは別に、お勧めの商品をアピールする「なかやま逸品」事業で、一年間にわたって行う。3商店会が連携して取り組む事業で今回が初回。今後も継続する方針。
同事業に向けて3商店会は「逸品研究会」を発足。参加店舗15店が既存商品や新規開発商品を持ち寄り、協力してキャッチフレーズやPR文などについてアイデアを出し合い、中山地域お勧めの商品にしようと検討してきた。
なお、あす23日午前10時半から正午までは参道・若宮コース、27日午後3時から同4時半までは門前コースとして、なかやま逸品巡りツアーを開く。中山地区の名所・名跡を巡りながら参加店舗で試飲食をし、地域の隠れた逸話などが聞ける。参加費は無料。定員は各コース申し込み先着10人。申し込みは味好屋(☎334・4905番)か花吾商店(☎334・6913番)。
逸品の15品(販売店、住所)は次のとおり。逸品を掲載したリーフレットは21日の新聞折り込み(読売、朝日、毎日、産経新聞)で配布した。
【中山商店会】
▽餃子(中華料理八蔵、船橋市本中山2の16の9)
▽自分で焼いちゃうお手前せんべい=要予約(味好屋、同2の18の7)
▽磁気付き健康シューズ(シューズカシワヤ、同2の18の4)
▽牛中落ち蛇腹カット(焼き肉牛徳、同2の8の1)
▽名代おやき重=ウナギダレを使った豚肉重(浜や、同2の14の12)
▽手作り漬物(ショッピングアイサダ、同)
▽テーピング(下総中山整骨院、同2の19の3)
▽レースアップシューズ(リフュージオ、同2の19の2)
▽錦蓬莱=自家製ふりかけ(佃煮処はまや、同2の14の18)
▽春待ち茶(畠中園、同1の8の12)
【中山参道商店会】
▽栗まん焼き(なの花、市川市中山4の14の4)
▽塩・プレーンドーナツ(ドーナツ処ニコル、同4の9の9)
▽からげ仏花(花吾商店、同4の13の5)
【若栄会】
▽小あじ南蛮漬け(魚乙商店、市川市若宮2の7の15)
▽不耕起栽培米(栗原米店、同2の7の13)
2週連続、大雪に見舞われる
市川市と浦安市 人的被害は18件
雪で真っ白に覆われた市川市中山の法華経寺境内=14日午後9時半頃撮影
14日から15日未明にかけての雪は、市川市の行徳駅前で15・5㌢の積雪を記録した。
この雪による市川市と浦安市の人的被害は主に転倒によるもので、市川市で軽傷7件、中等傷8件、浦安市では軽傷2件、中等傷1件だった。両市とも重傷、死者はいなかった。
市川手帳
降りた電車から駆け戻り、座席に残った光る小さなものを拾う女性。アクセサリーかと思ったら、アメの包み紙だった▼「そんなのいいじゃない」「ゴミはゴミだから」。その後の連れの女性との会話。捨てたっていいと思う人と、「そんな」と言われるほど小さなゴミでも捨ててはいけないと思う人がいる▼駆け戻った女性は包み紙を捨てたのではなく、落としたのだろう。そうでなければ駆け戻る必要などない。ポイ捨てはせず、むしろゴミを拾う人かもしれない▼近年のボランティアの代表的な一つはゴミ拾い。子供から高齢者までの多くの人が個人で、またはイベントで行う。多いのはポイ捨てがなくならないから。捨てる人と捨てない人の考え方の隔たりは大きい。
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