地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
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115人が100日間の修行開始
法華経寺と遠壽院で大荒行
市川市中山の法華経寺と遠壽院で1日、100日間の修行に耐える日蓮宗の大荒行が始まり、法華経寺では初参加34人を含む102人、遠壽院では13人の僧がそれぞれ修行に入った。修行を終える成満は来年2月10日午前6時。
この荒行は、1年の中で最も寒い100日間、一日2回の粗末な食事と2時間ほどの睡眠を取る以外は、一日7回の水業と読経、書写行の修行に費やす。
この日、法華経寺で修行を始める僧たちは緊張した面持ちで白い清浄衣を身にまとい、「南無妙法蓮華経」と題目を唱えながら寺の周辺を行進。参道や寺の周辺で、目に涙をためた家族や檀家から「頑張って」「しっかりね」と見送りの声を受けながら、俗世界と修行の場の境である「瑞門」をくぐった。
過払い5年分で7,220万円
2保育園への補助金監査結果〜市川市
市川市監査委員は1日、市内で保育園2園を運営する社会福祉法人に昨年度までの5年間に支払われた市の補助金が、市の基準に照らして約7,220万円過大だったとする監査結果を大久保博市長に提出した。
このうち多くは、「パート保育士」に対する補助金を保育士資格の有無に関係なく支払っていたとするもの。ただ、市は元々無資格でも対象とする意図で基準を定めて運用しており、「『職員』と規定するべきところを誤って『保育士』としてしまった」というのが実態。そのため、他のほとんどの園についても同様の指摘が当てはまるとみられる。
今回の監査は、当該社会福祉法人が通常保育の勤務時間数を延長保育の勤務時間数として市に申請し、補助金を受け取っていたことが問題となり行われた。この問題による過大支出額は、監査結果報告書に記載されていないが、市監査委員事務局によると、保育士資格のない職員に対する支給分を含め約3,020万円。この問題について、「当初から市にレクチャーされたとおりに請求してきた」とする法人側と、「当時の担当者からそのような指導はしていないと聞いている」とする市の言い分が異なっているが、この真相については今回の監査の対象になっていない。2園以外にも延長保育の勤務時間数が市の想定を超えて申請されている園はあるが、こうした園を含む他の園に対する詳しい調査はこれからで、対象や調査方法は現在検討中としている。
市は今後、当該法人に対して過大に支払った補助金の返還を求める方針。その金額については監査結果を吟味し、弁護士と相談して決定するという。担当職員の処分については市川市職員分限懲戒審査会に諮問する予定。さらに、私立保育園に対する補助金制度の抜本的な改正を年度内に行う意向を示している。
ベンチプレスアジア大会マスターズで金
市川市の珠算塾講師・鈴木重成さん
市川市在住の珠算塾講師・鈴木重成さん(40)が、9月にモンゴルで開かれたベンチプレスアジア大会のマスターズ1(40〜49歳)74キロ級で優勝し、マスターズ1の全階級優勝者から選ばれる最優秀選手賞を獲得した。
鈴木さんは、27歳の時から本格的にベンチプレスを始め、6年ほど前に全日本大会に出場するための標準記録を突破。39歳だった昨年10月に、順位には入らないオープン参加で全日本マスターズ選手権に出場し、同級2位に相当する成績を収めて今年のアジア大会の出場権をつかんだ。
国際大会への出場は初めてで、「すごく緊張した」という鈴木さん。試技は3回あるが、「1本取ると気が楽になる」と、1回目は敢えて余裕のある190キロに設定してクリアし、気持ちが乗った2回目の試技で自己ベストとなる205キロをマークした。3回目でさらなる記録更新はならなかったが、国際大会初出場で見事金メダルを獲得。成績と体重を基にした計算式でマスターズ1から1人だけ選出される最優秀選手賞の栄冠も手にした。
専門ジムに所属していない鈴木さんにとって、国内大会は常に個人での戦い。しかし、今大会では「競技を終えた日本選手が応援してくれた。試合前の心構えも教えてもらった」と、仲間の大切さを知った。「表彰式で『君が代』が流れてすごくうれしかった。感無量」と喜びもひとしおだ。
県道側に入出庫口を追加整備
ダイエー浦安店、再々説明会を予定
浦安市が元町再整備事業のために取得した土地を賃借してダイエー浦安店(仮称)を整備する計画の大手スーパーダイエー(村井正平社長)は先月30日、地元住民向けの任意の説明会を開き、同店用の入出庫口を県道やなぎ通り沿いに追加整備する計画案を示した。駐輪場を規定の倍程度整備する考えも提示した。入出庫口の追加で車両は分散されるが、市立北部小前や住宅地に車両を誘導させる計画は維持。同社は地域住民の交通事故や渋滞の発生への懸念を払拭することはできず、再度説明会を開くことになった。同出店計画について、住民が県に意見を提出できる期限は12月23日必着。説明会はこの期限を踏まえ、今月末ごろに開く予定。
建設地は、東西線浦安駅近くの北栄3丁目の土地(約1,600坪=5,288・9平方メートル)で、保育園などとの複合施設。同社は、交通事故や渋滞の発生を懸念する住民と市の要請を受けて、保育園専用の入出庫口を廃止し、中央線がないほど狭い市道側の入出庫口とともに施設全体の入出庫口とした。これによって、時間最大109台と見込む入庫台数は予測上、市道側54台、県道側55台と分散される。
入出庫は左折が原則で、退店経路も踏まえて市道側の入出庫口を維持するため、市道側への入店車両は北部小前と同市北栄の住宅街を通るよう指導。県道側入出庫口の追加にあたり、住民は「浦安小付近の猫実の住宅街を抜けて来店する人が増える。人は渋滞を避け、抜け道をする」「県道はバスが頻繁に通り、1台でも駐車待ちで並べば渋滞につながる」などと指摘し、さらなる対策を求めた。
一方、駐輪場は同店の計画では、大規模小売店舗立地法の指針で60台分が必要で、市の宅地開発条例の施行規則も同法を適用。自転車駐車場の整備の条例は商業地域などが対象で、同店建設地が住居地域であるため適用対象外だが、同社は車よりも自転車での来店が多いと見込み、自転車駐車場の整備の条例に基づく105台分以上を確保する。
これら市民に提示された計画案は市や県警、浦安署と協議して進められているが、検証はこれから。同市は、市民の納得を得た上で検証する。
説明会で住民は「地域の安全のための説明会だが誠意がない。住民の指摘で変更することが多く、調査も不十分。計画図を見せてその場で意見を出せというのは現実的ではない」と不信感を示した。説明会には母親世代や商業者など60人以上が参加し、予定の2時間延長後の午後10時半ごろの閉会寺でも約40人が残るほど関心は高く、指摘を受けた同社は説明会を再度開くと約束した。県も計画に変更がこれ以上ないよう、同社に求めている。
なお、駐車場は当初、同店用と保育園用との間に壁を設けて完全に分離する計画だったが、保育園専用区域を設け、一体化する。同社は、園児の送迎については無料で入庫できるよう対処する考えを示している。
市川手帳
県内の幼稚園でこのほど、この時期初めての学級閉鎖があった。インフルエンザによるもので、全国的に流行の兆しが出ているという▼のどの痛みや発熱などの症状を引き起こすウイルスに対して、抵抗力を高める食べ物がある。ショウガやネギには発汗・解熱作用が、ハチミツには殺菌作用があり、葛根湯の原料の葛には血行を良くする作用があるという▼ショウガやネギなどは薬味と呼ばれる。西洋でもハーブが古くから使われている。先人は、こうした自然の植物などを薬として接種してきた▼現代は食生活が大きく変わった。体に負担をかけず、おいしく食べることで、健康を維持してきた古くからの食習慣。いまここでなくしてしまってはもったいない。
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