地震と津波の被害を受けた方々に、お見舞いを申し上げます。
市川市と浦安市内の最新の情報については、市役所のホームページや登録者向けメール、市が発信するツイッターなどを参照して下さい。
「きょうから1年生!」
市川と浦安の市立小・中学校で入学式
家族で記念撮影する新1年生
市川と浦安の市立小・中・特別支援学校の入学式が9日から10日にかけて開かれ、街にはフレッシュな新入生たちが溢れていた。
小学校の入学式が開かれた9日は、真新しいランドセルを背負った新1年生たちの晴れやかな姿に街が彩られた。長女が市川小に入学した江原通公さん(37)は「あんなに小さかった子があっという間にここまで大きくなって感無量。いろんなことを勉強して楽しい学校生活を送ってくれればそれでいい」と、愛娘への思いをしみじみと語っていた。
今年度の新入生(4月9日現在)は、市川市が小学生3793人、中学生3348人、特別支援学校の児童・生徒27人。浦安市が小学生約1710人、中学生約1420人。
二酸化窒素濃度、減少傾向
「市川の空気を調べる会」
市民団体「市川の空気を調べる会」はこのほど、昨年6月と12月に市内370カ所以上で測定した大気中の二酸化窒素(NO2 )濃度の報告書をまとめた。NO2濃度は、例年どおり沿道地点が住宅地点より高かったが、全体的には低減傾向がみられたという。
同会の測定は、NO2を吸着する試薬を染み込ませたろ紙入りの「天谷式改良型簡易カプセル」を使用。毎年6月と12月にそれぞれ市内全域の300カ所以上に24時間設置し、相関式を用いて大気中のNO2濃度を算出している。NO2濃度の測定は市の測定局でも行われているが、同会の調査は地域ごとの細かい比較などに活用できるという。
今回の市全体のNO2濃度平均値を見ると、6月が0・021ppm、12月が0・034ppm。現在と同じカプセルを使った過去5年間の調査と比較すると、今回の市全体の平均値は6月の数値が過去最小、12月の数値も2番目に小さく、低減傾向がみられたという。
市内を5つに分けた地域別の平均値をみると、数値が最も大きかったのは6月が湾岸道路などの通る南部と産業道路などの通る中南部で、12月も中南部。最小値は両月とも県道松戸原木線(旧市川松戸有料道路)などの通る北東部だった。沿道地点と住宅地点を比べると、ほとんどの地域で沿道地点が住宅地点より0・01ppm以上高かったが、北東部は12月に住宅地点のほうがわずかに高い数値を示すなど比較的大きな差はなかった。
幹線道路別にみると、湾岸道路や産業道路、県道市川松戸線、国道14号などが高い数値を示した。
利用者の希望かなう
国府台球場スコアボードが電光掲示板に
国府台球場に設置された電光掲示板
市川市はこのほど、これまで手動式だった国府台球場のスコアボードを、バックネット裏の本部席で操作できる電光掲示板型のデジタル式に付け替えた。設置費用は約6900万円。市は「多くの利用者の声にやっと応えることができた。大事に末長く使ってもらえたら」としている。
同球場は、市内で唯一のスタジアム式球場として昭和25年に完成。以来、少年野球や高校野球の大会が開かれるなど、市内の野球少年たちの活動を支えてきた。
今回のスコアボードの付け替えは、完成から60年以上が経過し、老朽化の進んだ同球場の改修計画の一環。これまでのスコアボードは、夏場などにはサウナ状態となる小屋に人が入って得点を書き入れるものだったため、長年利用者から改善を求める声が上がり、市議会でも何度も取り上げられてきた。こうした長年の要望が実を結び、市は平成24年度の予算に設置費用を計上し、昨年11月から今年3月にかけて付け替え工事が行われた。
新スコアボードは、先月31日に開かれた市民野球大会の開会式で初お披露目。本部席のパソコンから操作が可能で、得点だけでなく、カウントやバッターの名前なども映し出すことができる。同大会を主催する市野球協会の武田政朗理事長は「スコア係の人員も削減できるし、見やすさも申し分ない。長年の要望が形となってうれしい」と喜びの声を上げていた。
雨の中、開幕
市川市民野球大会
高らかな選手宣誓で開幕
「平成25年度市川市民野球大会」(市川市野球協会主催)の開会式が先月31日、国府台球場で開かれた。前年度の成績によってAからDまでのクラスに分けられた各チームが、トーナメント戦で順位を競い、来年度の上位クラス昇格を目指す。今年度は、全クラス合わせて97チームがエントリーしている。
開会式には、今年度エントリーした96チームが出場。小雨がぱらつくあいにくの空模様の中、市川市消防音楽隊の演奏に合わせた行進や、前年度の優勝旗返還、この日から使用開始となった電光掲示板の点灯式などが行われ、各チームの選手たちが大会への意欲を高めていた。 このページのトップ
対象団体、顔触れに変化なし
市川市の改正1%支援制度
市川市の市民活動団体支援制度(通称・1%支援制度)の審査会が先月25日に開かれ、制度の利用を希望していた127団体すべてが今年度の支援対象に決まった。今回は、昨年9月議会で制度が改正されてから初の審査会だったが、支援対象団体の顔触れにこれまでとの違いはほとんどみられなかった。
納税者一人一人が選択した市民団体に、自身の収めた市民税の1%相当額が市の財政から支援される同制度。毎年、130前後の団体に合計千数百万円の支援金が交付されている。
ただ同制度に対しては、多くの市民から「趣味的、あるいは親睦的団体が支援対象に含まれている」という批判的な意見があったため、市は昨年9月、支援対象団体を「不特定多数の利益の増進に寄与することを目的とする団体」に限定するなど制度を一部改正。各団体の規約や定款、事業計画、収支予算書、各活動の従事者数、サービスを受ける市民の数などから総合的に判断し、活動の5割以上が不特定多数の利益になっている団体に支援先を限定した。
とはいえ、市は会員のみを対象に活動する団体や、スポーツ・音楽の団体でも、会費が安く誰でも会員になれる場合や法人格を有している場合などは支援の対象とする方針を示していた。そのため、これまで同制度を利用してきた団体の大半に影響はないという可能性が高かった。
結局、今回は審査の結果、制度の利用を希望した127団体すべての申請が認められた。このうち、昨年度も制度を利用していたのは113団体で、昨年度に制度を利用した131団体の約86%にあたる。その他、過去に制度を利用したことのある団体は3団体。また中には、制度改正に伴い詳しい調査が必要と市に判断されていた昨年度の同制度利用団体から、不特定多数の人向けの事業だけを引き継いで別組織として発足した団体もあった。
支援対象団体の中には、趣味的な団体と見分けが付きにくい団体もあり、制度改正の効果はみえにくい。だが、市ボランティア・NPO課は「趣味的と思っていた団体でも、活動の予算や従事者数、受益者数などを数値化すると、社会貢献にも多く費用をかけていることが分かった」と説明している。
納税者による支援先の選択期間は6月1日から7月12日まで。市は支援対象となる団体や事業などの詳細を6月1日発行の広報いちかわ特別号で知らせるとしている。
迫力の打撃に会場沸く
浦安市で極真空手県大会
フルコンタクトの真剣勝負を展開する選手たち
極真会館千葉県北支部は先月20日、2013千葉県空手道選手権大会を浦安市総合体育館で開いた。突きや蹴り、アクロバチックな技などの直接打撃に会場は大いに沸き、声援を送っていた。今年度のチャンピオンの座は岩花道久(横浜港南支部)が手にした。
極真会館の空手は徒手空拳を実際に当てるフルコンタクト。つかみや投げ、急所への攻撃、顔面への突きなどはできない。
ルールは2分間の本戦。そこで決まらない場合は延長戦、再延長戦。準々決勝以上は本戦3分。延長戦、再延長戦でも決まらない場合は体重差判定を行う。
出場選手は県内の各支部のほか近隣都県からの計29人。試合はトーナメント戦。18歳から43歳まで、65㌔㌘から116㌔㌘までの選手が無差別で、蹴りや突きなどによる「バスッ」「ドスッ」という鈍い音を発しながら、チャンピオンを目指した。選手たちは、突きや蹴りなどを受けて体を赤く腫らし、頭部への回し蹴りで一時動けなくなった選手も出るほどの真剣勝負を展開した。客席からは「先生頑張ってー」という教え子の子供たちの声が響いていた。
準決勝第一試合は、瀬戸哲夫(本部直轄松戸道場)が強烈な下段回し蹴りで、前の試合でダメージが残る山本哲平(県北支部)の足を攻めて勝利。同第2試合では、菅原勝也(本部直轄大宮道場)が恵まれた体格を生かして突き、膝、下段回し蹴りで岩花を攻めるが、岩花も真っ向から突き続ける。再延長戦でも決着がつかず、体重判定で岩花が勝利した。
決勝戦は瀬戸対岩花。強烈な突きと下段回し蹴りで攻める瀬戸に対し、岩花は突きの連打。再延長戦でスタミナが切れてきた瀬戸に対し、勢いの落ちない岩花が優勢勝ちとし、今年度の同大会チャンピオンに輝いた。
浦安・富岡中ブロック
避難所設営マニュアルを策定
浦安市立富岡中学校ブロックの学校やPTA、自治会は先月末、大規模な地震が発生した場合の避難所開設・運営マニュアルを策定した。各自治会役員に配布し、小学校ホームページに掲載する予定。今回のマニュアルは平日昼間用で、教職員がいない夜間・休日用は別途定めるという。今後、訓練などの検証を行い、必要に応じて内容を改正する。
同マニュアルは、先行して策定した市立高洲北小のマニュアルを参考にして、昨年7月から同富岡小と同富岡中、同富岡幼稚園の学校教職員とそれぞれの保護者、各自治会が、同市の教委と防災課の協力を得て検討を重ねてきた。
策定したマニュアルでは、避難者は同小学校の体育館に直行後、受け付け、避難世帯調査票の記入を経て、到着順の4世帯(12~16人を想定)で班を構成。保護者は校舎から入り児童を引き取ってから体育館へ移動。すべての避難者は「連絡・調整」「受け付け・誘導」「施設・点検」「仮設トイレ設置」「給水支援」「食料配布」のいずれ 各班は教室に移り、自ら机とイスを動かして、居住空間を確保する。同校では、居住空間として校舎に21教室、さらに体育館に15班分ほどを確保するとともに、ほかの避難者と対象者への配慮から、乳幼児がいる家庭向けと、高齢者や車イス利用者向けの部屋を用意する。中学校は、教職員や市職員を小学校に集中して配置できるよう、また、学校再開を円滑に進められるよう、小学校で避難者を収容できない場合にのみ利用する。
避難所の本部担当者は事前に自治会役員などに決めることが多いが、同ブロックでは事前には決めない。策定委員会のメンバーは「マンションはそれ自体が避難所になり、自治会役員などが学校避難所の役割をどれだけ担えるか分からない」「いざという時、事前に役割を決めても、その人が来られるかどうか分からない」としており、学校ホームページや各自治会で平時から住民一人一人がマニュアルを読めるようにしておき、被災後は避難者が防災倉庫に常備するマニュアルにのっとって行動できるようにした方がいい、との考えを示していた。
散歩中にほっと一息「花の道オアシス」
山藤夫妻が設置した若宮地区の休憩所
「気軽に立ち寄って!」と呼びかける山藤夫妻
市川市若宮の閑静な住宅街に、ほっと一息つける休憩所がある。同地区に長年暮らす山藤勝巳・久子夫妻が私費を投じて昨年5月にオープンさせたこの施設の名は、「花の道オアシス」(若宮1の12の2)。コーヒーやケーキなどが格安で味わえるほか、奥のフリースペースではカラオケや卓球などが楽しめる。すでに常連客も多く、憩いの場としてにぎわっている。
「周辺には休める場所がない。散歩途中に一息つける場所があれば」。これが久子さんの長年の願いだった。すると2年ほど前、自宅裏の土地が売りに出されたことで、久子さんの夢は一気に実現へと近づいた。勝巳さんは、同地区に花を植えるなどの活動を続ける「住み良い街を作る会」の代表。「この土地が不動産屋の手に渡り、街並みを壊す建物が建ってしまったら会の理念にも反する」(勝巳さん)と、この土地を購入したという。
ここに2階建ての家を建て、1階部分に喫茶スペースとフリースペースを設置してオアシスがオープン。同会メンバーがボランティアで運営に協力しているため人件費はかからず、豆からひいた本格的なコーヒーが一杯200円、手作りケーキとコーヒーのセットが300円と格安で提供されている。さらにこの代金の一部は同地区周辺に植える花の苗の購入費になっており、オープン以降、同施設周辺の家の軒先には徐々にプランターが並ぶようになった。
喫茶スペースの奥にある約44平方㍍のフリースペースは、貸切りで3時間千円、それ以外は1人100円で利用できる。市社会福祉協議会のてるぼサロンも毎月ここで開催。卓球台やカラオケセットなども用意されている。これまでには、麻雀や囲碁、将棋、マンドリンクラブの練習などにも使用されており、仲間づくりの拠点にもなっているようだ。
まるで山藤夫妻のボランティア精神の結晶のような同施設。オープンから多くの来客でにぎわっており、中には「ここに立ち寄るために散歩のコースを変えた」「一度家を出たらここに寄らないと落ち着かない」という常連客もいるほど。長年の夢とはいえ、毎日営業する上で体調面などに不安があったという久子さんだが、「毎日新しい出会いがあって本当に楽しい。笑いや会話があるのでむしろ健康的になった」とほほ笑む。勝巳さんは「みんなが生きがいをもてる地域おこしの拠点になっていけばうれしい。気軽に自分の家のように使ってもらえたら」と多くの来客を心待ちにしている。
営業時間は午前11時から午後4時まで。定休日は水曜日と日曜日。
問い合わせはオアシス(☎335・6481番)。
血液検査で危険性を判定
市川市「胃がんリスク検診助成」独自に開始
市川市は新年度から、市独自の事業として胃がんリスク検診の助成サービスを始めた。同検診は、バリウム検診のように胃がんを直接発見するものではないが、血液検査のみで胃がんにかかる危険性を調べることができる。市は「多くの市民に検診を受けてもらい、日本人の死亡者数第2位となっている胃がんの早期発見につながれば」と期待している。
同検診は、胃がんの発症に関わりが深いとされる胃粘膜の萎縮の進行具合と、ピロリ菌に感染しているかどうかを血液検査で調べるもの。バリウム検診に比べると、食事制限がなく、検査にかかる時間も短縮できるなど、利用者の負担を大幅に軽減できる上、早期発見にもつながる。
市川市は、これまでもバリウム検診を行ってきたが、同検診は指定日に指定場所で集団検診の形で行われることもあり、受診率が例年7~8%程度と低かった。そこで、市内の約130のクリニックで個別検診ができるこのリスク検診をスタート。今年度は約1万人の利用を見込んで約4千万円の予算を計上しているが、受診者が予想を上回っても対応する方針。
助成の対象は、平成26年3月31日時点で40歳~75歳の5歳刻みの年齢になる市民(胃切除手術やピロリ菌除菌を行った人などは対象外)。4~7月生まれの人には3月末、8~11月生まれの人には7月末、12~3月生まれの人には11月末にそれぞれ受診券が送られる。利用希望者は、受診券を市が指定するクリニックに持参すれば、自己負担金600円(無料の場合もあり)で検査が可能。ただし、同検診で内視鏡による精密検査が必要とされた場合の助成はない。
利用できるクリニックや対象外となる人、自己負担金無料の条件などは、市ホームページで確認できる。
問い合わせは市疾病予防課(☎377・4511番)。
THEポッシボーが一日警察官
春の全国交通安全運動
一日警察官を務めたTHEポッシボー
6日から15日まで展開している春の全国交通安全運動の一環として、8日に行徳署(赤石英二署長)と浦安署(山田和幸署長)で出動式が開かれ、一日署長や出席者たちが交通事故防止へ結束した。今年度の同運動は「気をつけて! あおになっても右左」というスローガンのもと、子供と高齢者の事故防止や自転車安全利用の推進などに努めている。
行徳署内で開かれた出動式には、市の横谷薫行徳支所長や行徳交通安全協会、市川市交通安全母の会の会員など約200人が参加。一日警察官を、音楽プロデューサー・つんく♂さんが手掛けるアイドルユニット・THEポッシボーのメンバー5人が務めた。
THEポッシボーのメンバーは、女性警察官の制服に身を包んで登場。代表の橋本愛奈さんが「交通事故のない安心安全な街を築くため、皆さんと協力していきたい」と宣言した。
その後、待機していた白バイやパトカーが市内のパトロールに向けて出発。同署は期間中、街頭監視強化やバイクなどの安全利用の指導に取り組む。
浦安署で開かれた出動式には、一日署長を務めたシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルの従業員・横尾真純さん(24)や松崎秀樹市長、山田署長、浦安交通安全協会などの関係団体、浦安発のアイドルユニット・浦安マリンエンジェルス(UMA)ら約110人が集結。横尾さんによる交通安全宣言や、UMAによる自転車安全利用ソングの披露が行われたあと、JR新浦安駅前に移動し、通行人に啓発チラシや反射材などを配って交通マナーの遵守を訴えた。
同署は期間中、通勤時間帯の街頭監視をして自転車の安全利用を呼びかける他、高齢者施設で交通安全の講話を行う。
市川手帳
東京ディズニーランドが15日に30周年を迎える。ディズニーシーも含めた昨年度の入園者数は、過去最高の2750万2千人(速報値)となった▼建設にあたっては当時、各地が誘致合戦。それほど魅力的で、人もうらやむ施設。商業者にとって喉から手が出るほどほしい観光客が、毎日市内を訪れている▼同市の財政力指数は昨年度、全国1位。理由は「法人税ではなく、市民の総合力」と言うのは松崎秀樹市長。市名をもじった〝うらやま市〟を目指そうと訴え、市民の心をくすぐる▼ただ、東日本大震災による液状化の町というイメージはまだまだ消えない。復興も端緒に着いたばかり。すでに恵まれた条件をいかに生かせるか。その力量にも視線は集まる。
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