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連載「人」

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「人」リスト〜2022年

地域に愛される消防団にしたい

~全国消防操法大会準優勝の市川市消防団第6分団長

 三谷 昌明 さん

 「大好きな地域の役に立ちたい」と、21歳のときに消防団に入団。45歳のいまでも、「使命に終わりはない。健康が続く限り消防団員として活動したい」と、変わらぬ思いを抱き続ける。

 2017年度から分団長を務める。大学生から70代まで、年齢層の幅広い23人の団員をまとめるのは大変だが、「全てが勉強」と全力で取り組む。座右の銘は「全身全霊」。家業の精肉店の社長としても、3人の娘の父親としても、全てに全力だ。

 「精鋭中の精鋭」で臨んだ昨年10月の全国消防操法大会。安定した練習内容に、本番前から入賞の手応えはあった。準優勝という結果には悔しさもあるが、うれしさもある。「出場したのは6人だが、団の全員でつかんだ勝利」と喜びつつ、「火災や災害などが発生してしまったときには、この経験を生かしていきたい」と気を引き締めている。

 日頃は消防操法訓練を行うほか、管轄する八幡・南八幡地域の祭りやイベントなどに参加し、団の広報にも励む。「地域に愛される消防団にすることが夢。そのために活動を続けていきたい」。  

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努力が必ずタイムにつながる

~クライミングユース世界選手権で優勝

 藤野 柊斗 さん

 市川市中国分の千葉商大付属高に通う3年生。遠征時にも練習後に眠い目をこすりながら勉強するなど、文武両道を実践する。

 小学4年生のとき、自宅近くにできたジムでクライミングを始めた。幼い頃から木登りが好きで、高さにもすぐに慣れた。壁を登るタイムを競う種目「スピード」に出合ったのは中学2年生のとき。「努力が必ずタイムにつながる」。その魅力にはまった。

 大会や練習の動画を見て、反省や分析を重ねる努力家。練習するたびに必ず打ち身などのけがをするが、「頑張ったからこそ得られるたまもの」とほほ笑む。

 前回のユース世界選手権では、出場者の中で下から3番目という悔しい成績。雪辱を誓って臨んだ今大会では、前日に新型コロナの偽陽性反応が出て宿舎の自室で涙したが、再検査で陰性が証明され、出場できた。「運があった。楽しもう」。気負いもなく堂々とプレーし、栄冠を勝ち取った。

 今年の日本選手権優勝とワールドカップ制覇、パリ五輪でのメダル獲得が次の目標。「支えてくださっている先生や両親、コーチ、全ての方に結果で感謝を伝えたい」。  

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