災害時にどうする!!=要支援者支援ハンドブック作製災害時に一人で避難することが困難な高齢者や障害者を地域の人たちで支援しようと、市川市はこのほど、「災害時要支援者支援ハンドブック」を10万部作製した。市はすでに自治会への配布を終えており、5月以降には関係者や民生委員などに配布する予定。
同ハンドブックはA4版40ページのカラー冊子。地震が起きたときの行動や日ごろの備え、避難先一覧、市の支援制度などを掲載している。
要援護者への支援については、認知症や寝たきりの高齢者、目や耳、肢体に不自由のある人、内部障害のある人、知的・精神障害のある人、乳幼児・妊産婦・外国人についてそれぞれ個別に紹介。「障害のあることを隣近所に知ってもらう」「日ごろ服用している薬を家族が携帯する」など日ごろの備えや、「ゆっくり話しかけ、身振り手振りで伝える」「一人で助けられない場合は周囲の人に応援をお願いする」など、災害時の対応をイラストを多用して紹介している。
同ハンドブックが作成されたのは、阪神淡路大震災で高齢者などが犠牲者の半数近くを占める一方、救助された人の約95%が家族や隣人などに救出されたことなど、共助の重要性が再認識されていることが背景にある。市高齢者支援課は、「地域で互いに理解し、支援が必要な人を支えていけるようになってほしい。日ごろからつながりをもてば暮らしやすくなる」とハンドブックの活用を期待している。
不動産提供や慰問など=市がTDRに感謝状 浦安市はさきごろ、市政への貢献を評価し、TDR(東京ディズニーリゾート)を運営するオリエンタルランド社に対して、TDR25周年を機に感謝状を贈呈した。
同社は、同市の第一期埋め立て地住宅開発や舞浜リゾートの形成などの都市基盤整備をはじめ、市への公共施設用地の提供、ボランティア活動、TDRからの市の記念イベント、福祉へのTDRアンバサダーやディズニーキャラクターの派遣協力など、さまざまに同市の街づくりと発展に貢献している。
同社を訪れた松崎秀樹市長は、「浦安市がここまで成長してきたことに大きく貢献してくれたことに感謝している。TDR25周年をお祝いし、日ごろの功績に深甚なる思い」と語り、表彰状と記念品を手渡した。同社の加賀見俊夫会長は、「浦安の企業市民として名誉ある感謝状をいただき、これまでの活動を評価してもらい感謝している。これからも市のさらなる発展に活動していきたい」と語り、ディズニーキャラクターとともに感謝した。
同社の主な活動は次の通り。
▽東京ディズニーランド開園にともなう浦安市民の招待▽東京ディズニーシー開園にともなう浦安市民の招待▽浦安市記念事業へのTDRアンバサダーとディズニーキャラクターの派遣▽市内病院へのTDRアンバサダーの慰問▽公共施設用地の提供▽青少年交流活動センター(うら・らめーる)の施設譲渡▽消防車の提供▽ポイ捨て防止キャンペーンへの協力▽ボランティア活動▽成人式への協力
須和田の丘支援学校創立50周年=関係者など200人出席今年度開校した市川市立須和田の丘支援学校(旧特別支援学校、明石欣弥校長)稲越分校で先月26日、同校の保護者や職員・元職員、市内学校関係者など約200人出席の下、同支援学校創立50周年記念式典を兼ねた同分校開校式が開かれた。
同支援学校は、全国で3番目、県内で初の知的障害養護学校として昭和32年に設立。当初は中学部だけだったが、同47年に高等部、同48年に小学部が創設され、昨年度には校名を養護学校から特別支援学校に変更していた。
さらに今年度からは、校歌の歌詞や学校祭の名称に使われ、生徒や保護者にも愛着のある「須和田の丘」を校名に使用。市立稲越小校舎の1階に小学部を分校として併設し、始業式に稲越小の児童が出迎えるなど順調なスタートを切っている。
今回の式典に先立ち、同校の職員や保護者は作曲家・島筒英夫さんとともに50周年記念歌「希望の丘」を制作。歌詞には、同校の児童生徒が力を入れていることや好きなこと、職員や保護者の願っていることなどから選ばれた「走ろう」「歌おう」「つながれ、ひろがれ」「須和田の丘」などの言葉が折り込まれている。
式典では、同校高等部の生徒たちが元気な声で同記念歌を合唱。校舎の前では、外壁に掛けられた幕を千葉光行市長や小学部の児童たちが引っ張り、新しい校名入りの看板を来場者に披露した。
盗難防止にワイヤー錠=入船中全生徒に贈呈浦安市防犯協会は1日、自転車盗難を減らそうと、市立入船中学校(松永勉校長、生徒数407人)の全生徒にワイヤー錠を贈呈した。
浦安署は、市内で最も自転車盗難が多いJR新浦安駅周辺を学区とする同中を、自転車盗難防止モデル校に設定。生徒全員が自転車を二重ロックすることと、家族などへの啓発も踏まえてワイヤー錠を贈った。
浦安署は「自転車に錠をもう一つつけていれば盗られなくなる。この錠を家にしまっておくのではなく、ぜひ自分や家族の自転車で使ってほしい。油断していると、盗られてしまう」と生徒たちを促した。
同中新生徒会長の木下翔夫くん(14)は「自転車盗難防止に二重ロックが有効な対策なのは初めて聞いた。自分も含めて友人も自転車盗難に遭ったことがある。二重ロックと交通ルールを守り、学校としても安全に気をつけていきたい」と話していた。
市内で自転車盗難に遭っているのは高校生が多く、小学生は子供用自転車に乗っていることが多いため被害は少ない。同防犯協会は「最も被害の多い地区の子供たち、保護者に二重ロックの大切さを理解し、取り組んでほしい」と、市立校の同校を自転車盗難防止モデル校に位置づけている。
同ワイヤー錠は昨年度、浦安商工会議所や浦安遊技場組合、浦安警察職場連絡協議会が同防犯協会に寄付したもの。一部はすでに、市立中学校の昨年度卒業生の全員に配布し、二重ロックの啓発に役立てた。
三番瀬の保全活動記録=NPO団体成果をまとめ出版三番瀬の自然再生の考え方と実践成果をまとめた新刊本「海辺再生 東京湾三番瀬」(築地書館、2100円)を出版したNPO法人三番瀬環境市民センター(宇井清彦理事長)は8日、市川市に50冊を贈呈した。
自然再生事業で何が問題で、何が必要なのか。日本の海辺再生のシンボル、東京湾の奥に残された三番瀬の保全・再生活動を通じて、市民、研究者、行政、漁業者たちが協働する、自然再生事業の具体的なあり方を示している。
同センターは、平成15年3月から始めたアマモ場再生に向けた取り組みを中心に、三番瀬の自然再生活動を行っている。その経緯と成果をまとめ、海辺の自然再生の取り組み方を示している。加えて、日本の海辺をめぐる開発の歴史を振り返り、なぜ日本の海辺で自然再生事業が必要かを解説する。県が進める三番瀬の再生事業の問題点も指摘している。
同センター監事の小埜尾精一さんは、「児童の環境学習に生かしてほしい」と、千葉光行市川市長に同書50冊を贈呈。
小埜尾さんは「20年間続けてきて、保全・再生活動が見えてきた。この方法は海だけでなく陸上でも活用できる。いまある二次的な環境が自然ではない。砂干潟やヨシ原、塩田があった三番瀬の本来の自然環境に戻すことが大切」という。
千葉市長は、「以前は護岸のそばで行われていたノリ養殖が沖合いに移ってしまったことからも、三番瀬の水辺環境が悪化していることが分かる。壊してしまった海は再生しなければならない」と、三番瀬の再生事業の重要性を語っていた。
子供は歩道を=6月に法改正・自転車利用浦安署は15日、自転車の安全利用キャンペーンをJR新浦安駅前の入船交差点で行った。
5月は自転車安全利用月間で、毎月15日は自転車交通安全の日に設定している。キャンペーンでは、同署員4人のほか市交通安全協会員8人、市3人が参加して自転車を利用する人に、6月1日施行の法改正と自転車の安全利用を訴えた。
同署は「きょうは、大きなトラブルやマナーの悪い人は見られないが、自転車利用中の携帯電話は禁じられており、傘さし運転も片手運転で事故を起こすことが予見できる安全運転義務違反。地域の安全のために、対策を強化していきたい」という。同活動は26日、やなぎ通りの大三角線との交差点でも行われる。
6月の法改正では、自転車の歩道通行について、道路標識などで指定された場合のほか、運転者が児童・幼児の場合、また車道または交通の状況から見てやむを得ない場合は通行できるようになる。歩行者は自転車通行指定部分はできるだけ避けて通行する努力義務をもつ。また、13歳未満の児童・幼児を保護する責任のある人は、子供を自転車に乗せる時に乗車用ヘルメットをかぶらせることが求められる。
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