最終更新日:2007年5月11日 |
《次の更新予定日:5月18日》 |
- 平日夜間の小児診療開始
市川市急病診療所
市川市は今年度から、大洲防災公園隣の急病診療所で小児科の平日夜間診療を始め、夜間は1年を通じて診療できる体制を敷いた。小児科医の減少は市川市でも全国同様に起きており、夜間の小児科診療を行う病院も減少していた。市は、「かかりつけ医をもってほしいが、急病診療所には小児科医がいる。お子さんに何かあったら、まず利用してほしい」と呼びかけている。
小児急病診療人数は増加傾向にあり、同急病診療所での受信患者数は、平成16年度以降7683人(全受信患者=内科・小児科・外科=の52%)、8156人(同51.8%)、昨年度は8747人(同53.4%)。対して、市川市内で医療施設に従事する小児科医は、厚労省の調査で91人(同16年度末)。人口10万人当たりで見ると19.6人で、国(25.2人)や県(20.1人)を下回っている。各施設では、常勤医や非常勤医、開業医が交代で夜間・休日の診療にあたっている。
また、両病院での小児科急病診療のうち8割は症状が重篤ではなく、急病診療所などでの初期診療で済む患者が多いという。
これらの状況を踏まえ、市と市川市医師会は、急病診療所に夜間の小児科外来医を置いて初期診療を行う第1次救急医療機関としての体制をさらに充実させた。既存の内科と小児科の待ち時間の減少、重篤でない小児患者の病院への転送減少(重篤患者の病院での診療確保)、専門医を受診したい市民ニーズへの対応を図り、市内の小児初期急病診療体制の充実を進める考え。
休日あるいは夜間の小児科診療は、かかりつけ医のほか、県救急機関センターの指定を受けて365日、24時間診療を行っている浦安市川市民病院、週1日の夜間診療を行っている東京歯科大市川総合病院、昨年度までは土日祭日と年末年始に小児科医を置いて診察していた市川市急病診療所の3か所で行っている。なお、急病診療における市民病院と市川総合病院は、重篤な患者を対象とする2次救急医療機関で、基本はかかりつけ医や急病診療所からの転送による診療となる。
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- 政令市に向け研究会
市川など4市で発足
市川、船橋、松戸、鎌ヶ谷の4市で合併・政令指定都市移行について調査・研究を行う「東葛飾・葛南地域四市政令指定都市研究会」(会長・三橋勝吾船橋市企画部長)の第1回会議が先月27日に船橋市役所で開かれ、役員の選出や調査研究の概要、今後のスケジュールなどが話し合われた。今後は、平成21年3月までに会議を5回、下部組織であるワーキンググループを毎月1回の割合でそれぞれ開き、最終報告を取りまとめる。
同研究会は、「広域行政に関する調査・研究会」に参加している市川、船橋、松戸、鎌ヶ谷、習志野、八千代、白井の7市のうち、政令指定都市化に向けた研究に賛同した4市で発足。4市による合併を目的としたものではないが、4市が合併した場合の具体的な影響について調査研究を進める。
今年度1年間は、各市の財政状況や圏域の強み・弱みなど基礎的な情報を調査するとともに、人口推計とそれに伴う財政シミュレーション、公共施設の統廃合による財政効果の試算などを実施。政令指定都市移行の妥当性、合併しない場合の将来推計、合併効果・影響などを検討し、年度末に中間報告を行う。
翌20年度は、圏域の特性・強みを生かすための方策や、区・都市内分権のありかた、新市の将来都市像とその実現に向けた戦略などを検討。同年度末に最終報告を取りまとめる。
1回目は非公開で行われたが、今後は市民が傍聴できるよう原則公開で行う予定。会議の概要も、ホームページなどを活用して公開していく。
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- 心柱など見学・300人
中山法華経寺五重塔
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同寺の五重塔は、江戸時代初期の元和八(1622)年に建立された歴史的建造物で、高さは31.60メートル。明治44年に解体修理、昭和初期に屋根葺き替え修理が行われているが、再び屋根の銅板葺きに変形や雨漏りなどが数か所で見られたため、昨年11月から総事業費約4400万円(うち国が約2200万円、県が約550万円、市が約830万円を補助)をかけて銅板の張り替え工事などが進められている。
見学会の参加者は、五重塔の設計・管理者である文化財建造物保存技術協会の技術者から、建物の様式や修理の概要について説明を受けながら、初重の高さにある足場まで上って修復作業を見学。1階に降り、開かれた桟唐戸(さんからど)の前に案内されると、日ごろは見られない心柱(しんばしら)に身を乗り出してカメラを向けていた。
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