最終更新日:2007年5月4日 |
《次の更新予定日:5月11日》 |
- 外環道にかかるクロマツ160本
専門家診断移植可能は30本
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外環道路整備にあたり、市川市平田2丁目から菅野3丁目までの地に茂るクロマツ約160本は3分の1しか保全できないことが、専門家による移植の可能性診断でわかった。そのうち30本は移植、残りは現生息域で保護する。
調査は、健全度、傾斜角度、地下埋設物の有無について個体ごとに行った。同地区のクロマツのほとんどが移植できないのは、老齢化して弱っている、樹高が高すぎる、地下埋設物に根が巻きついている可能性があることなどが原因。同診断に携わったみどりのネットワーク千葉の関係者は「掘り出せないものもあり、移植に耐えられない」という。根の調査が必要、あるいは民地内で調査不十分として、さらなる調査が必要なものは約40本ある。
同約30本のクロマツの移植について、ネクスコ東日本(東日本高速道路)は、日出学園小学部の児童がタネから育てているクロマツ170本とともに、「極力、外かん道路の環境保全空間(植樹帯、サービス道路、自転車歩行者通)に植えていきたい」とし、工期や、植樹帯など空間の制限などから移植できない場合でも、「地元自治体などとも協力させていただき、市川のクロマツの風景を残していきたい」という。
なお、3年前に試験的に移植したクロマツは「いまも元気に育っている」(ネクスコ東日本)という。
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- 外環道に植樹したい
日出小4年生
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日出学園小学部(黒木実校長)の4年生(140人)は先月26日、将来、外環道路の植樹帯などに植樹されることを期待ながら、1年間育ててきたクロマツ170本の植え替えを行った。
同校児童が育てているクロマツは3年前、現在の6年生が3年生の時に地元のクロマツのタネから育て、代々下級生に譲り渡しているもの。昨年は10〜20センチメートル成長し、緑色の葉をたくさん付けている。クロマツは直径15センチメートルから一八センチメートルの鉢に植え替えた。今後1年間で、さらに30〜50センチメートル伸びるという。
この1年間、総合的な学習の時間を使って観察、世話を続けてきた児童は、「最初は世話ができるか不安だった。虫がついていたので調べたら、恐ろしいことにマツクイムシだった。立派なクロマツに育ってほしい」「私は一年で1、2センチメートル伸びたがクロマツはもっと伸びた。強い風や虫にも堪えられるクロマツは強い」「たくさんのピンチを乗り越えてきたクロマツ。私の成長も負けていられない」と、一緒に育った1年間を振り返っていた。
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- パラオ・旧日本軍の遺物を撮影
菅野在住田中正文さん
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田中さんは、同国のトミー・E・レメンゲサウ大統領とのダイビングで、トロピカルフィッシュが泳ぐ美しい海の底に、旧日本軍の船や戦闘機が無残な姿で残された風景を初めて目にした。沈んでいる船や乗組員は、そのほとんどがいまでも話題に上ることのない無名の英霊たち。田中さんは「いまの我々の生活は、祖国と家族を守らんとしたこの方々の勇気と愛、そしてその死の上に成り立っている」と、その英霊たちに光を当てることを決意し、その活動に五年近い歳月を費やしてきた。
同書に掲載されている写真は、田中さんが延べ260時間、海底に滞在して撮影した約28000枚のうちの120枚。藻や貝に覆われひっそりと横たわる船体や、その内部で生活の痕跡を残す部品などからは、戦争の痛ましさが伝わってくる。
「戦争の爪跡は、名前のある目立つものより、名もないもののほうが遥かに多いことを広く知ってほしい」と田中さん。同書は、その思いが込められた渾身(こんしん)の1冊となった。
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