最終更新日:2007年4月27日 |
《次の更新予定日:5月4日》 |
- 渋滞解消で時間短縮
千鳥町立体交差点
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国土交通省首都国道事務所はこのほど、国道357号千鳥町立体交差点千葉方面行きの開通1週間後調査を行い、「開通前に最大約4キロメートルあった渋滞が解消した」と発表した。この結果、同国道浦安インターチェンジ―高浜交差点間の所要時間は約22分から約4分30秒に短縮。同区間の平均走行速度も時速20キロメートルから同49キロメートルに向上したという。
同交差点に隣接する高浜交差点千葉方面行きは平成16年2月に立体化されたが、立体部を通過できるのは首都高速湾岸線から合流する車両だけだった。しかし、先月28日に千鳥町交差点の立体化が完了したことにより、同国道を千葉方面に向かう車は、両交差点をノンストップで通過できるようになった。
なお、同事務所は高浜交差点千葉方面行きを立体化した1年後の調査でも「最大約3キロメートルだった渋滞がほぼ解消された」と発表しているが、このことについて同事務所は「両調査とも実際に計測したデータに基づいている」と説明。他の調査でも高浜交差点立体後に通過車両が1日1万台以上増えていることから、交通量の増加が再び渋滞する原因になったとの見方を示している。
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- 浸水危険区域は…
市川市ハザードマップ作製
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市川市はこのほど、大雨により河川や下水道があふれたときに浸水する区域を図で示した「洪水ハザードマップ」を作製した。部数は12万部。市庁舎や行徳支所、大柏出張所、各公民館などで入手することができる。
ハザードマップは、1枚に@もしも真間川および水路が氾濫(はんらん)したら…Aもしも江戸川が氾濫したら…の2パターンを用意。浸水の深さを色で塗り分け、避難所の位置とともにひと目でわかるようにしたほか、浸水の深さのイメージ図や避難にあたっての心得、災害時の緊急連絡先、情報伝達経路などを紹介している。
真間川の氾濫は昭和33年9月の狩野川台風(総雨量331ミリメートル、1時間最大60ミリメートル)、江戸川の氾濫は同22年のカスリン台風(総雨量3日間合計318ミリメートル)をそれぞれ想定したもので、国や県のデータを市が細分化して作成。ただ、江戸川が氾濫したケースのハザードマップは、雨が降っただけでなく、さらに江戸川の堤防が決壊したことを想定したもので、決壊個所や浸水量なども最悪の場合を想定している。市危機管理課は、「堤防が決壊することはまずないが、最悪の場合、どのように水が広がるか知ってほしい」と話している。問い合わせは同課(TEL334・1507番)。
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- 春木川の浄化流域10自治会提唱
全世帯で取り組みを
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春木川流域では下水道が整備されておらず、生活排水を排水路から同河川に垂れ流す仕組みで、全国1級河川の水質調査の結果、全国ワースト2位(平成17年度)。流域の自治会は平成2年から協議会を立ち上げて、一般家庭や事業者の排水対策活動に取り組んだ結果、水の汚染を表す指標の一つ、BOD(生物化学的酸素要求量)を44ppmから14ppmに減少させたが、近年は横ばい。他の河川が浄化されているため順位はさほど変わらず、「ワースト2位に上がっても、BODの数値が下がったからではなく、喜べるものではない」と箕輪会長。
この硬直状態を改善しようと、これまでは協議会が啓発、参加は世帯の自由意志だった取り組みを、協議会の全世帯に呼びかけて実施することとした。「アンケートの結果、春木川に生活排水を流していることを知らない世帯が20.9%もいる。春木川が汚染で有名になったことを知らない世帯は21.5%、合併浄化槽を設置している世帯は31.3%止まり、まだ先の下水道整備を待ってはいられない。春木川をきれいにするには汚れをすべての世帯で出さない方法しかない。取り組みの最終ラウンドという意識で熱を入れて取り組みたい」と、箕輪会長は各世帯の積極的な取り組みを期待している。
そのモデル事業として、同河川最下流域で一つの排水路を使用する4自治会が、洗剤を使わなくてもきれいに洗えるアクリルたわしや、食器やフライパンなどから残り物や油などを取り除くゴムべら、排水口で汚れを取り除くろ紙袋を全世帯に配布した。取り組みの結果、これまで積極的でなかった自治会前の排水路では大幅な水質改善が表れた。第3自治会の松丸浩子会長は「以前から、台所も浴室も車も、何でもきれいになるアクリルたわしを使った、楽に楽しくきれいになる方法を伝え、水質浄化を訴えている。日本一汚い川なんて子供たちに対してとても恥ずかしいことでしょう」と、河川とつながった排水路は河川―といった思いで活動を広げている。
同協議会は5月以降、4つの自治会の取り組み結果を参考に、全自治会で実施していく考え。
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