最終更新日:2007年2月16日 |
《次の更新予定日:2月23日》 |
- 自転車盗難ゼロを目指す
学生が手づくりイベント
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「二重ロックの装着をお勧めします」―。
浦安市内の高校生と大学生で組織する学生防犯ボランティアX5が24日午後1時から同3時まで、自転車盗難ゼロを目指した二重ロック普及イベントをJR新浦安駅前のショッパーズプラザと駅前広場で開く。学生手づくりのイベントで、市民に犯罪のない街への協力を訴える。
浦安市内の犯罪発生率は、県内人口10万人以上の自治体のなか、平成18年度は2位(3657件)で、その多くが自転車盗難(902件)と盗まれた自転車を乗り回す占有離脱物横領(359件)。学生は学内でも起きている自転車盗難をなくそうとV5(明海大学、県立浦安高、同浦安南高、東海大浦安高、東京学館浦安高)の各校で二重ロックや防犯登録、決められた場所への駐輪の徹底を学校側とともに呼びかけ、徐々に実績を上げている。 学生らは、「一人ひとりが自転車を盗まれないように二重ロックをすればいい」というこの運動を市内に広げ、犯罪のないまちづくりに貢献しようと、各校の生徒会や学友会、有志約七十人が同イベントを企画した。
各校はショッパーズプラザ一階広場で、“二重ロックの装着”をテーマにした紙芝居や防犯手記の朗読、防犯劇のほか、護身術、チアリーディングやハンドベル、よさこいソーランも披露。駅前広場では、昔から市内の縁日で売られていた名物の玉子フライ(タマネギのみじん切りを練り込んだ生地を薄くのばしてフライにし、秘伝のソースをつけて食べる)がもらえる防犯クイズ、ちびっ子警察官記念撮影や白バイやパトカーの展示も行われる。
浦安南高は、文化祭で好評だった紙芝居で二重ロックの装着を訴える。代替わりした新生徒会と2年生を中心とした生徒たちが、自分たちが体験した事件を基に物語を考え、手づくりで取り組んでいる。同校元生徒会長の伊瀬菜穂さん(3年)は「自転車が盗まれることのない街にするために、小さな子供やお年寄りにも分かりやすく二重ロックをすることの大切さを伝えたい」と、楽しみながら制作に励んでいるという。
V5のメンバーはイベント後、同駅周辺で二重ロックの実施状況などの点検を実施する予定。
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- 心を一つに奏でる天使の歌声
イングリッシュ・ハンドベル
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“天使の歌声”といわれる澄んだ鐘(かね)の音が魅力で、教会やミッション系スクールでは盛んだが、一般的には珍しい楽器「イングリッシュ・ハンドベル」を楽しむグループが、市川市内で練習を重ねており、21日に市内初のコンサートを白菊幼稚園(南八幡3の15の1、山ア邦宣園長)で開く。
イングリッシュ・ハンドベルは、教会の鐘を鳴らすための練習用として約400年前に英国で生まれたもので、やがてキャロル(クリスマスあるいは復活祭の喜びを歌った歌)や賛美歌で使われるようになった楽器。片手で持てる小さなものから両手で持たないと鳴らせないものまで数多くの鐘を一人が複数担当し、全員が心を合わせて曲を奏でる。
演奏するのは国立東京音大付属高の同窓生で、音大ではピアノ科と声楽科で学んだ10人が1都3県から集った「ステイ・ゴールド」。現在は、ピアノ教師や同音大講師、声楽家のほか、ホームヘルパーなどさまざまな仕事に携わっているが、みんな音楽の素養が豊かな50代の女性たち。「専門のピアノや歌はソロでメロディーのすべてを奏でるが、イングリッシュ・ハンドベルのように没個性で一つのメロディーを奏でた経験はない。それぞれが音楽の指導者になれるほど学んできたのに、こんなに難しいと思わなかった」と一昨年6月の発足当時を振り返る。
10人は、3オクターブのベル37本を一人約4本担当して、ベルの音を途切れさせないように、また、重ね過ぎて音を濁らせないように、互いが生み出す音に耳を傾けながら練習し、「アメージング・グレース」や、鐘の音で聞くと不思議な魅力のある「ずいずいずっころばし」などを厳かに、また、楽しげに奏でていく。「ヨーロッパで聞いたイングリッシュ・ハンドベルに魅せられて茅ヶ崎の教会で練習していた」という代表の村上陽子さんは「まだまだ演奏を楽しむどころではないが、みんなで一つの曲を演奏するのが魅力で、とっても気が合う若い時の友達みんなで、グレードの高い演奏を続けていきたい。みなさんに感動してもらえたら幸せ」と本番に向けた練習に気を引き締めて望んでいる。4日に東京・新宿で開かれた同グループの初の演奏会となった音楽祭では、客席から大きな拍手を浴びていた。
コンサートは、「母と子の名曲コンサート」で、21日午前10時から(同園児向け)と同11時から(保護者と地域住民向け)の各30分。演奏曲は、同10時の回が「アメージング・グレース」「小さな世界」「アンダー・ザ・シー」「夕焼け小焼け」など、同11時の回が「アメージング・グレース」「トゥリッチ・トゥラッチ・ポルカ」「ずいずいずっころばし」「千の風になって」など。参加費は一般のみ500円。申し込みは同幼稚園(TEL378・2160番)。
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- 今年も園庭に雪山
15年目の贈り物
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初雪観測で史上最も遅い2月10日を過ぎてもいまだに雪が降らない県内で5日、市川市立塩焼幼稚園(植松啓子園長、園児240人)の園児が、園庭に積み上げられた雪のなかで元気に遊びまわった。
朝、園児が登園すると園庭には雪の山。園長の話や保護者の歌、警察の話の最中も目の前の雪で遊びたい園児はそわそわしていたが、合図とともに走り寄り、暖かな日差しの下でも雪のそばではひんやりとした空気を感じるなか、雪合戦や教諭がつくった雪の滑り台でソリ遊びに興じた。
同園に雪が届けられて今年で15年目。同地区で運送業を営む塩焼5丁目自治会長の今井貞夫さんが、ふるさと新潟の雪を毎年自社のダンプカーで運んでいる。子供たちから毎年“ラブレター”を受け取る今井さんは「子供が好きでねぇ。笑顔がうれしくてここまで続けてこられたんだよ」と笑いながら、園児と雪山で遊んでいた。
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