環境学習の成果を映像化=大野小・5年1組市川市立大野小(秋吉マツ校長、児童829人)の5年1組(太田美穂子教諭、児童31人)は地域の環境学習に取り組んだ成果として、自分たちで撮影、編集した映像を3月8日、市内妙典の映画館で上映する。
児童は、大柏川や大柏第一調節池などの自然や生き物、地域に捨てられたごみや川に流される生活排水などについて総合的な学習の時間で学び、「川をきれいにしたい」「生き物を増やしたい」「ポイ捨てをしないで」と班ごとにテーマを定めて飛来するコサギやユリカモメ、カワセミなどの生き物のほか、「ポイ捨て禁止」の看板の前に捨てられたごみ、地域の住民や警察官、高校の生物教諭の話などをデジタルビデオカメラで取材。「ごみや生活排水をゼロにするのは不可能だけど、昨日よりも減らしていくことできれいになるはず」などと、ビデオにまとめていた。
同クラスは自分たちで大柏川特別環境保護団体を名乗り、「大柏川を努元河川と怒ん!」を合い言葉にして、約1年間、市内大町の「最初はきれい」なわき水から、人がゴミを捨て、汚していく河川を観察し、12月から撮影に入った。番組は1班(全6班)あたり3〜5分。児童は、「取材をしたのは大野小のまわりだけど、ほかの川でも、まちでもゴミを捨てないようにしてほしい」と、自分たちで制作した映像作品の上映会への来場を心待ちにしている。
サケの育成から学ぶ「命」の大切さ=中国分小・サケ博士の特別授業サケ博士の特別授業―。市川市立中国分小学校(石黒茂正校長、児童477人)で19日、県立市川西高の生物教諭が命の大切さを伝える授業を行った。
同校では、昨年末からサケの卵をふ化させ、児童が成長を観察し続けている。生き物を実際に育てることを通じて命の大切さを感じてほしい―とサケの卵を送り、国語の授業で「サケが大きくなるまで」を学んだ2年生79人に特別授業を行ったのは県立市川西高の石島秋彦教諭。
「サケには川との約束、海との約束があるんだよ」。海の魚、よそ者のサケが川にやってきて卵を産む。「サケはすごいことをやる。サケはエサを食べない。川の生き物の栄養を横取りしない。卵を産ませてもらう代わりに死んで川の栄養になるんだよ」。一方、1つがいから生まれる卵は約3千個。「卵がみんなサケになったらサケだらけになって、ほかの生き物が困る。生き残っていいのは2匹だけ。ほかの2998匹は食べられちゃう。海にも栄養を返しているんだよ」と、生き物が生きていくための仕組みを解説。さらに、約束を守ることの大切さも伝えた。
児童は、「サケがじゃりを掘って卵を産むなんて知らなかった」「サケは力尽きて死んじゃうと思っていたけど、約束があるなんて初めて知った」と心に刻んでいた。
児童は稚魚の観察を続け、今月中に江戸川に放流する予定。
災害時物資の供給=市川市とダイエー協定締結市川市とダイエー本社(西見徹社長)は先月25日、災害時における物資の供給に関する協定を締結した。同市の災害協定締結は、62協定、193団体目。
同市は、昭和56年にダイエー市川店と同協定を締結しているが、今回、改めて本社と締結することにより、いちかわコルトンプラザ店と南行徳店を含む市内3店舗をはじめ、全国規模での物資供給が可能となる。
今回の締結は、昨年九月の創業50周年を機に、地域貢献事業の一環として災害協定の締結を積極的に進めているダイエーからの申し出で実現。同社はすでに浦安市や千葉市など、店舗のある県内すべての自治体と締結しているという。
地震などの災害時にダイエーから被災者に提供されるのは、同社が取り扱っている食料品や衣料品、寝具など。市長室で行われた締結式でダイエー市川店の岸野玲子店長は、「市内の3店舗で協力して皆様の役に立てれば。今回の件を多くの方に知っていただくことによって、より安心して生活できる環境をつくっていければと思う」と思いを語った。
下校時に安全パトロール=東京経営短大学生有志20人市川市二俣の東京経営短大(亀田光昭学長)が昨年4月から行っている安全パトロールボランティア。今月から市川市との協働事業となり、5日に市が提供した立て看板の設置が行われた。
このパトロールは、同大のほどのうち毎日数人が、に集団で帽子や腕章を身につけながら、西船橋駅までの約1.5キロメートルを歩くというもの。市は、帽子や腕章などの道具や、立て看板などを貸与する。
同大では昨年3月にも、環境美化ボランティア事業が市との協働事業となっており、今回の事業が2つ目の協働事業。それぞれのボランティアのメンバーは異なるが、登校時はゴミ拾い、下校時は安全パトロールが市との協働で行われている。
近くには小学校もあるが、人通りはあまり多くない。この日まで安全パトロールボランティアの委員長を務めていた佐藤秀美さん(20)は、「最近は子供が巻き込まれる犯罪が増えているので少しでも防げればと思って参加した。ボランティアグループはできたばかりで小さいが、参加する学生を増やして大きくなってほしい」と期待を込めていた。
感じて!命の大切さ=ミュージカル「赤毛のアン」29日と30日に浦安市民プラザWAVE101で開かれるミュージカル「赤毛のアン」に参加する子供や大人たちが、「私たちの踊りや歌、演技を通じて、命の大切さ、生きることの楽しさを感じてほしい」と練習に励んでいる。主催はNPO国際連合活動支援クラシックライブ協会と浦安市施設利用振興公社。
同ミュージカルは、「生命のコンサート」と題して、平成3年から行われており、「赤毛のアン」のほか、「そして森は生きている」「セロ弾きのゴーシュ」などが演じられている。浦安で開かれるのは5回目。
ミュージカルでは、孤児院からマシュウとマリラ兄妹に引き取られた11歳のアンが初めて教会学校に通う場面から、3年後に友人のダイアナと成長していく姿、大人になったアンがホテルで慈善コンサートを開く場面、マシュウの死を迎えたアンを描く。
浦安公演の参加者は、5歳から55歳までの市民約50人。浦安市内からは16人が舞台に立つ。参加7年目で小学校時代最後の舞台となる潮崎遥ちゃんは「最初は踊りの経験もなく、舞台では緊張したけど、終わってすっきりとした快感を感じて続けている。自分を表現しているみんなの迫力ある姿を見に来てほしい」、1年半前から参加している水谷次郎さんは「好きなエアロビクスと合唱ができると参加した。最初はなかなか覚えられなかったが、みんなで演じられることは喜び。私たちの舞台を見て、生きる喜びや、何かやってみたいという気持ちをもってもらえたら」と、来場を心待ちにしている。プロとともに演じられる同ミュージカル。元宝塚歌劇団員で、少女アンを演じる彩橋みゆさんは「特に経験のない子供や大人の人がプロと同じ振り付けを身につけていくのはすごい。みんなに、やれば何でもできるという勇気をもらっている」という。
全国初の移動防犯車=浦安・おさんぽバスを改造浦安市は29日、全国の市町村で初めて整備する移動防犯車を発表する。防犯相談や防犯教室、PR活動に活用する。
移動防犯車は、昨年まで活用されてきた「おさんぽバス」を改造し、相談スペース、防犯用品の展示、映像モニターを備えている。市は、市民が安心して生活できる地域社会を実現できるよう、市内で発生する犯罪の抑止と市民の防犯意識の高揚を目指している」という。今後、市民が集まる公園や公民館、地域のイベント、学校、企業などに出向き、住まいの防犯対策などの防犯相談、連れ去り防止やひったくり防止などの防犯教室、防犯意識の高揚を図るためのPR活動に活用する。
発表は、29日と30日に開かれる観光キャンペーン2008イベント「カフェテラスin境川〜桜まつりでひとときを」の会場(境川にかかるしおかぜ歩道橋付近)で行う。
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