大野小児童が事例発表=地球温暖化防止講演会先月12日に市川市行徳文化ホールI&Iで開かれた県環境センター公開講座・地球温暖化防止講演会で、市川市立大野小5年1組の児童31人が事例発表を行った。
子供たちは、原油の臭いを嗅ぐ授業や環境エネルギー館の見学、燃料電池車の試乗などさまざまな授業での体験や、「おにぎり1個を作るのに25ミリリットルの石油が使われている」「日本人は1日1人あたり12リットルの石油を使っている」など、これまで学んできたことを発表。「地球の大きさがこの風船なら、残っている石油の量はどれくらい?」「燃料電池が発明されたのは何年?」などのクイズを織り交ぜ、300人以上の来場者を楽しませた。
「みんなで力を合わせれば地球を救えると信じています」という言葉で、発表を締めくくった児童たちは、終了後も会場内で自作のパンフレットを熱心に配っていた。
一緒に作ったカレンダー=在校生が卒業生に贈る市川市立大柏小(藤間信夫校長、児童770人)で2月27日、卒業を祝う会が開かれ、全校児童一人ひとり手作りの平成19年度カレンダーが卒業生に贈られた。
同会は、学校行事を担当する代表委員会の主催で、進行から出し物まですべて児童が行った。6年生を花のアーチで体育館に迎えた在校生は、歌や詩の朗読、踊りで卒業を祝い、「中学に行っても明るく澄み切った心で、夢に向かって飛び立って下さい。ご卒業おめでとうございます」と、新しい門出へ送り出した。
6年生132人へのプレゼントは、全児童が制作に参加したカレンダー。同校では6年生と1年生、5年生と2年生、4年生と3年生が一人ずつペアを組んで、歩き遠足やいちょうタイム(交流の時間)、給食を一緒に食べるなど、異年齢の結びつきを深めている。
児童がそれぞれ卒業生に贈る言葉も書き添え、5年生は著名な詩や俳句、短歌のほか、「小学校とうとうお別れ頑張ろう」「中学校いままでよりも頑張って」など自作の俳句も。児童は「卒業した日を思い出してくれればいい。手作りで心がこもっていていい。来年は私たちもほしい」と話していた。
カレンダーについて藤間校長は「詳細は分からないが、10年以上前から続いているようです。みんなが参加し、心を込めて取り組んでいるのがいい」、他の教員は「これまでの赴任先で、全校生徒が参加して児童の顔が見える手作りの品を贈っているのを見たことはない」と話していた。
OB集結10周年祝う=中学生海外派遣事業昨年度に発足10年目を迎えた市川市青少年教育国際交流協会学生会(渡辺一樹会長)はさきごろ、同学生会発足10周年記念パーティーを同市の八幡会館で開いた。
市川市教委と同市青少年教育国際交流協会の「中学生海外派遣事業」により、ドイツやニュージーランドに滞在した学生たちで構成する同会。学生たちは、派遣後も週一度の割合で集まり、イベントの企画やボランティア活動、これから派遣される生徒の研修、海外から訪れる学生の案内などを行っている。
記念パーティーを企画・運営したのも全て同会所属の学生たち。当日は、29歳の1期生から今年度ドイツに派遣された中学生までの約100人が参加し、馴染みのメンバーや懐かしい仲間たちと会話に花を咲かせた。
昨年撮影したニュージーランドからのビデオレターが映し出されると、来場者たちは一斉にスクリーンに注目。生徒の受け入れ先だった学校や家庭などの懐かしい映像に、大きな歓声を上げていた。
事故を未然に防止=八幡宮境内の木を剪定市川市本行徳3丁目自治会はこのほど、地域の安全のため、八幡宮境内のこんもりと育ったイチョウの木を枝元から剪定(せんてい)した。
境内には2階建ての住宅よりも高く伸びたイチョウの木が複数本あるが、大風などで枝が折れ死亡事故が他の地域で起きていることを踏まえて、すべての木の枝を根元から大きく剪定した。
そのうちの1本は腐っており、電線にもたれかかっていたため、根元から伐採した。市指定樹木もあるため、市の了解を得たうえで、同自治会の予算で行った。同自治会員は「イチョウは成長が早いので、すぐに芽が出て青々とした姿を取り戻す。人間の安全が大事」と話す。約8年に一度行っている。
どんな小さな命も大切=大野小6年1組が県代表市川市立大野小6年1組(担任・松永裕思教諭)の児童40人が作成した環境壁新聞「Nature」が、24日から2日間の日程で開かれる「こどもエコクラブ全国フェスティバルinよこすか」の県代表に選出された。9日には、同フェスティバルで発表を行う代表児童3人と松永教諭が千葉光行市長を訪問。児童たちは、「発表できないみんなの分まで頑張って思いを伝えたい」と意気込みを語った。
こどもエコクラブは、小中学生が学校や地域、家族、友達などとグループで環境学習に取り組むもので、2月2日現在、全国で4692クラブ13万6454人が参加。県内では121クラブ3382人、市内では44クラブ1384人が活動している。
県代表に選ばれた作品は、児童たちが一昨年から総合的な学習の時間に北方遊水池で学んだことをまとめたもの。動植物の在来種と外来種の関係や、同池にいるタヌキのことなどが、ハートや四葉のクローバーなどの形に工夫した枠のなかに書き込まれている。
「どんなに小さな命でも大切だと感じた」「これから立ち上がって自然豊かな未来を作りたい」と多くを学んだ児童たち。全国フェスティバルに向けても、「他県の人の違う感じ方を持ち帰って、いろいろな見方から自然を考えたい」と意欲を高めていた。
毎朝学校周辺を清掃=美浜中・生徒がボランティア浦安市立美浜中(藤田彰校長、生徒数245人)で今年度から毎朝、生徒たちがボランティアで学校周辺を清掃しており、子供たちは地域住民との交流も楽しんでいる。
清掃活動は部活動単位で参加。学校外周の植え込みや歩道、街路樹に加え、ごみが目に付いたときには向かいの住宅街へも足を伸ばし、草取り、落ち葉や枯れ木拾い、コケはぎなどを行っている。同地域は比較的、人や車の往来は多くはないが、タバコの吸い殻や運転手が捨てていくごみも拾う。
清掃活動のきっかけは、今年度赴任してきた藤田校長が清掃活動をしていたことに賛同して、昨年5月から清掃活動を始めた野村雅弘さん。3年生で転校してきたため部活動に入らず、学校の状況も分からなかった野村さんは「学校に慣れる一つの手段として校長先生と一緒に取り組んだ。掃除は好き。汚かった通りがきれいになると気持ちいい。道行く人たちが『お疲れ様』『いつもありがとう』と声をかけてくれるのがうれしいです」と話す。翌月には生徒の約九割が参加する部活の部長会が活動に参加することを決め、いまでは1日に1部が清掃に従事する。
個人で参加するのは野村さんが声をかけた田中勇気さん、横山拓哉さんの3年生3人。田中さんと横山さんは「部活も引退し、朝起きる習慣もあって誘われたので参加している。掃除は嫌いじゃないですし」と毎日、気持ちのよい通りづくりに勤しんでいる。
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