行徳近郊緑地の利用法=市民懇談会で検討人と自然が共生できる行徳近郊緑地の利用方法について市川市は8月23日、市民とともに考える「行徳近郊緑地の市民利用促進施策に関する市民懇談会」(第3回)を開き、同緑地で行われている環境改善や三番瀬再生計画に置ける同緑地の位置づけなどを踏まえ、同緑地がもつ課題について話し合った。
委員は「三番瀬の再生はまだまだ時間がかかるので、行徳近郊緑地はできることから取り組んでいくべき」「観察路を整備すれば、人と人、人と自然のふれあいの場になる。遮断壁をなくし手入れの必要のない植林にしては」「県指定の鳥獣保護区だが、よりよい環境を保護すべく実験区として取り組むべき」「習志野市の谷津干潟はすばらしいが庭園。対して行徳は自然を大切に残そうとしている。このことを大切にすべき」「人の営みを昔のように取り組んでいけば、埋め立て前の環境に戻せるのではないか」「ワーキンググループ化してテーマごとに検討すべき」などの意見や課題をあげた。傍聴人は「ボランティアでアシ原を清掃しているが、いつまで続けられるか。管理やボランティアのきちんとした体制をとってほしい」と要望していた。
いざに備えて=浦安で防災訓練実施浦安市は3日、市職員や市内75自治会員、県水道局、東京電力、京葉ガス、浦安建設業協力会、浦安市上下水道管工事協同組合の防災関係機関、浦安市社会福祉協議会の災害ボランティア養成講座を受講した有志、市立富岡中生徒とともに防災訓練を同中で開き、実践的な訓練で防災体制や防災意識の向上を図った。
自治会員が防災関係機関の活動を見学するだけでなく、避難誘導や仮設トイレ設置のほか、帰宅困難者、倒壊家屋からの救出と避難、避難所やボランティアセンターの運営に携わり、被災時の行動を自ら体験した。
消防本部は車内に閉じ込められた人を実際に車両を切り開いて救出、県災害救助犬協会と日本救助犬協会は救助犬が倒壊家屋内で逃げ遅れた人を捜索するなど、目を見張る活動を訓練で垣間見た。
浦安市赤十字奉仕団から三角巾の使い方の指導を受けた富岡中保健委員は「難しかったが復習してぜひ覚えたい」、浦安マリーナから船で境川の公共桟橋まで移動した帰宅困難者訓練に参加した市内美浜の女性たちは「きょうは船に余裕があってよかったが被災時には寿司詰めになるのでは」「小さくてもマリーナのクルーザーが運んでくれると助かるのに」と感じていた。
100歳・大須賀さん=市川市長が長寿祝18日の「敬老の日」にちなんで、千葉光行市川市長は5日、今年100歳を迎えた同市名誉市民・大須賀力(つとむ)さんの自宅を訪れ長寿を祝った。
大須賀さんは昭和2年から市川市に居を構え、彫刻家として数多くの作品を発表するかたわら、日展の役員なども歴任。昭和48年には日展で内閣総理大臣賞を受賞し、同54年には勲4等端宝章を受章している。
この日は、「今でも何でも食べられる」という大須賀さんに対し、千葉市長は「噛(か)むことは脳に刺激になり、ボケない」と元歯科医らしくアドバイス。市からの花や赤飯、祝い金などを手渡し、しばし談笑にふけった。
アトリエに移ると、大須賀さんは「女性の像ばかりなので仲間から『お前は婦人科か』と言われた」と笑い話を紹介。戦前に中山の畑で見た親子の情愛が忘れられず、親子の像を多数制作した逸話にも触れ、「このような像をまた制作したい」と意欲を見せていた。
真間川がきれいに!?=ボラの群れを散見9月に入ってから、市川市内を流れる真間川の各所で、ボラの群れが見かけられるようになった。
真間川では、最近まで魚はいないと思われていたが、10年ほど前から市に魚の目撃情報が寄せられるようになった。ボラの群れに気付いたのは五年ほど前からで、以来、ボラの動きが活発になる秋口から11月ごろにかけて、人々の目に映りやすくなるという。
河川の汚れの度合いを示すBOD(生物化学的酸素要求量)の真間川における数値を見ると、昭和60年代の20台から、現在は5前後まで回復。市環境保全課は、「魚が見られるということは川がきれいになってきた証拠」と話している。
子供の問題くっちゃべる=大野小区コミサポ委・PTAなど市川市立大野小学校区コミュニティサポート委員会は15日、地域の自治会や子ども会、PTAなどの委員や、同校の教諭、保護者らが自由に意見を述べ合う「くっちゃべらん会」を同校で開き、出席者約30人が学校や地域、家庭での実体験を交えながら、子供たちに関する熱い思いを語り合った。
コミュニティサポート委員会は、子供たちの活動を支援するために地域のさまざまな団体が連携して話し合う場。市教委の呼びかけにより、平成15年度から全市立小中学校区ごとに設置されている。
コミュニティサポート委員会にとって初の試みとなった「くっちゃべらん会」では、「あいさつ」に関してだけでも、「目上の人には先にあいさつするよう指導する」というスポーツクラブ指導者や、「こちらからあいさつをし続ければ必ず返ってくる」という自治会長、「必ずあいさつするように言っている」という保護者など、立場により意見もさまざま。子供が家で何をしていいかわからないでいる様子や、塾で先に習うと授業に集中できない実態を保護者が話したり、子ども会の会長が学校での子供たちの様子について教諭に尋ねたりして、情報の共有化が進められた。
参加した保護者は、「ふだん話す機会がない世代の人たちから話が聞けてよかった」「子育てのアイデアをもらったような気がする」と多くを学んだ様子。同小の秋吉マツ校長は、「みんな子供のことを温かい気持ちで考えている。とても健全な会だった」と話し、今後も続けていく意欲を見せた。
動物の近況をケータイで=市川市動植物園QRコード導入市川市動植物園は今月から、動物舎前の情報プレートに、動物情報を携帯電話で読み取れるQRコード(2次元バーコード)の表示を始めた。表示数は、同園にいる約70種の動物のうち、モルモット、カワウソ、レッサーパンダの3種とまだ少ないが、同園では今後も順次、表示数を増やしていく予定だという。
プレートに表示されたQRコードを機能付き携帯電話で読み取ると、動物の種別に関する説明や、目の前の動物の近況などがテキストで携帯電話の画面に表示される。情報は適宜更新し、将来的には写真も表示する予定。
同園では動物の種別や名前などをプレートで表示しているが、文章を長くすると読んでもらえない。QRコードの導入は、書かれている内容への好奇心や、読み取る操作のおもしろさなどから、来場者が読みたくなることを期待したもの。「より多くの情報を伝えたい」という動物園の思いが込められている。
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