市川駅南口の再開発=駅広案まとまるJR市川駅南口の再開発事業で、駅前広場とペデストリアン・デッキの基本計画(案)がまとまった。駅北側に比べ緑の少ない南側の緑のネットワークの拠点と位置づけるとともに、近隣の駅前広場にはない、緑と日だまりにあふれ、人々の交流ができる”憩い”を全面に押し出した空間を生み出す方針。
駅前広場は、平成20年度の完成を目指して整備を進めている再開発事業の中央に位置する約4200平方メートルで、駅前広場としては現在の約6倍になる。
広場部分の樹木は、ハナミズキやヤマモモ、クスノキなどを検討、植樹時から成長した大きな樹木を植えて、今後の南側まちづくりの緑の橋頭堡とする考え。広場の一角と樹木の間には芝生を植え、イベントスペースや多数の設置を検討しているベンチ機能とともに、くつろげる空間を確保する。災害対策としては、一時避難場所としても位置づけている。
ロータリーは、バスの乗降車場を1か所増やした2か所とし、将来の利用ができるようにしたほか、タクシー乗降車場(各1か所)、待機場(7台分)、一般車両の乗降車場(2台分)、車椅子専用の乗降車場(1か所)も設ける。公共交通機関には雨に濡れずに乗ることができ、改札面(中2階)に上がれるエレベーター、エスカレーターも設置する。
問い合わせは同事務所施設建設班(TEL324・0088番)。
市川市立信篤小にプレハブ建設=保育クラブ定員増へ市川市立信篤小の敷地内に、放課後保育クラブ専用の2階建てプレハブ建設が進められている。プレハブの定員は各階50人。8月1日から、現在同クラブとして使用している定員40人の教室と合わせ、定員140人体制で運営していく。
共働きなどの理由で保護者が面倒を見られない子供たちを預かる同クラブは、学校敷地内を中心に、市内に43か所ある。入所ができるのは小学1年生から同3年生(定員に余裕があれば4年生の夏休み)までで、5月1日時点で2311人が登録している。
一方、同日における同クラブの待機児童数は、大野小の11人、八幡小の10人など、11か所で47人。信篤小では保育クラブとして使用している教室の隣を一時借用して88人まで入所させていたが、同日の時点で4人の待機児童がいた。
信篤小では、今回の増員で待機児童がいなくなるだけでなく、余裕があれば4年生まで利用できるようになる。ただ同プレハブが建設されたのは、同小の児童数が増え、同クラブが一時借用していた教室を学校に返還する必要が生じたことが背景にあり、今後も入所者の増加が予想されている。
市川動植物園=レッサーパンダがまた出産市川市立動植物園で先月23日午後3時過ぎ、2頭のレッサーパンダが生まれた。
両親は昨年も出産したカツオ(オス)とシーンファ(メス)ペア。朝のうちは落ち着いていなかったシーンファだが、午後3時から4時にかけて2頭を無事に出産した。母子ともに順調で、シーンファは落ち着いて子育てしている。5日の時点では360グラムに成長した。同園では、レッサーパンダは約3か月間、巣箱で子育てするので、来園者はレッサーパンダの赤ちゃんを見られない。公開は秋の予定。
カツオとシーンファのペアは昨年3頭を出産したが、2頭が死亡した。1頭”ハオ”は人工保育で育て、天天(オス)とナミ(メス)ペアの子”リンタ””ライチ”とともに6月、満1歳を迎えた。
市川市青少年館を再生=地域ふれあい館8月からオープン市川市内に13か所ある青少年館が8月1日から、「地域ふれあい館」に名称を変更してリニューアルオープンする。今月から青少年館を閉鎖し、トイレの一部洋式化や外壁の修繕工事に着手。市は、開館日数も青少年館のときから増加させ、幅広い市民が利用できる貸し館への変貌を目指す。
青少年館は、青少年の健全育成や青少年活動の促進を目的とした施設だが、近年では比較的年齢層の高い人たちの利用が目立っており、平成16年度の青少年団体の利用件数は全体の16%弱。予約の取りにくい公民館が多くなっているなか、青少年館の知名度は低く、1館当たりの全利用件数も1日1件に満たない288件に留まっていた。
地域ふれあい館では、年末年始を除く休館日を、これまでの毎週月曜日から毎月最終月曜日のみにして開館日を増加。これまで無料だった利用料金も、15平方メートルから73平方メートルまである部屋の広さに合わせ、1時間当たり30円―240円を徴収する。
予約は利用希望日の3か月前から可能で、5月1日から受け付け中。市地域振興課によると、新規利用者の予約も徐々に増えているという。
7中の予約は同課(TEL334・1128番=平日午前9時―午後5時)へ
悪質事業者公表など=市川廃棄物減量推進審市川市廃棄物減量等推進審議会(会長・三橋規宏千葉商大教授)は13日、同市一般廃棄物処理基本計画(じゅんかんプラン21)で定めたゴミ排出量削減目標の達成に向けた市民・事業者・行政の方策について、千葉光行市長に答申した。同答申は、じゅんかんパートナー制度やマイバッグ運動など、ゴミの減量・資源化に向けた施策ごとに提言を行ったもので、「家庭ゴミの有料化の検討」や、「適正処理をしない事業者名の公表や過料徴収」など積極的な意見も盛り込んだ。市は、「答申を尊重して具体的な施策に反映していく」としている。
市は、平成14年3月に策定した同計画のなかで、平成12年度を基準年として「市民一人1日あたりの排出量を900グラム以下に削減」「資源化率を35%以上に向上」「焼却量を25%以上削減」「最終処分量を45%以上削減」という4つの数値目標を設定。目標達成を100%とした場合、昨年度の時点での進捗率は排出量削減30.6%、資源化率向上37.5%、焼却量削減47.9%、最終処分量削減1.5%に留まっており、さらなるゴミ発生量の抑制が必要となっている。
答申では、市民の役割として集団資源回収や、もったいない運動、マイバッグ運動などの活性化を期待するとともに、行政にはこれら市民活動の支援・拡充、リサイクルプラザの有効活用などを提言。家庭ゴミの有料化については、「ゴミの発生抑制へのインセンティブ手法の一つとして、今後、避けて通れない問題」として十分な検討を求めるとともに、繰り返し指導を行っても適正処理をしない事業者についても、「事実の公表や過料の徴収などを実施する必要がある」と市の厳しい対応を求めた。
同審議会は、市川市廃棄物条例に基づき設置されているもので、市民や学識経験者、生産・販売関係者、廃棄物処理事業者など15人で構成。千葉市長からの諮問を受け、昨年9月から5回にわたり会議を開いてきた。
平和への願いを込めて=折り鶴16万羽を庁舎展示市川市は10日から14日まで、同市庁舎1階多目的ホールで「平和の折り鶴展」を開き、市民から寄せられた折り鶴約16万羽と、原爆の写真や資料などを展示した。
市は、昭和59年に行った核兵器廃絶平和都市宣言の一環として、平成9年から毎年、広島と長崎の平和祈念式典に、市民から寄せられた千羽鶴を送呈している。同展は、両市に送られるまでの間、集まった折り鶴を展示したもので、その間も市民からの寄贈を受け付けた。
会場には折り鶴を折るためのテーブルが用意され、その上には鶴を入れる箱も設置。11日には、すでに2000羽を贈った高松久子さんと、毎年千羽を贈っている折笠糸江さんが、「これぐらいしか役に立てないが、広島と長崎の人に平和への思いが届けば…」と、願いを込めながら鶴を折っていた。
今年集まった千羽鶴は、来週中に広島と長崎に送られる予定。
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