日本の生活などを体験=楽山市・生徒8人が来市市川市と友好都市を締結している中国・楽山市から、14―18歳の生徒8人が先月18日に来日、27日まで、市川市内でホームステイをしながら各地を巡り、日本の文化や生活習慣を体験した。
両市は、平成6年度から毎年交互に青少年代表団を派遣しており、市川市の受け入れは今年が6回目。一行は、東京ディズニーランドや浅草、お台場など市外の名所のほか、郭沫若記念館や行徳野鳥観察舎など市内の主要施設を見学した。
7日目に訪問した市川学園では、施設や剣道部の練習を見学。音楽部から合唱による出迎えを受けた。楽山市の生徒が「とてもすばらしい」と感想を語ると、音楽部の生徒も「シェイシェイ」と中国語で返答。これには楽山市の生徒も大喜びで、室内はなごやかな雰囲気に包まれていた。
日本に来たのは初めてという生徒たちは、「街がすごくきれいで清潔」「市民が温かく迎えてくれる」と、印象を語っていた。
浦安市=幼稚園長対象に侵入者対応訓練浦安市はこのほど、市内の市立幼稚園長を対象とした侵入者対応訓練を市立入船南幼稚園(西川允子園長)で実施した。訓練は、教委担当課長クラスのほか保護者も見学した。
不審者役は事務室に侵入。事前の練習もない園長と主任、用務員の3人が対応。園児を隣接する小学校校庭に避難させ、県警に緊急通報、警察官が到着し、不審者を取り押えるまで約5分かかった。
西川園長は「訓練のために棒を置いてあったが、実際には持てなくて、どうしたらよいか、どうしようもなかった。園児がみんな避難したのを確認したら、こんなにホッとするんだ―とわかった。長かった」と感想を語った。
市防犯課は今後のアドバイスとして、「園内放送よりも先に緊急通報装置のボタンを押し、警察に知らせる」「誰が不審者に遭遇するかわからないので、一人ひとりの先生が対応方法を共有してほしい」「施設はすべて違う。施設にあったマニュアルを作って対応してほしい」と強調した。
愛される街づくり=市川駅南口“T−Link City”コンセプトは”T―Link City”、キーワードは”Link”。市川市が整備を進めているJR総武線「市川駅南口地区第一種市街地再開発事業」について、同市は「 “T”には私の“T”、市川市の”I“、愛するの”I“の意味を込めている。市民のみなさんに愛される街づくりを進めていきたい」という。
同駅南口は元々、畑や田だった場所に工場が建ち並び、その後、宅地化したが、駅前からの道は狭く、火災時に消防自動車が進入しづらいなど、住工混在解消が急がれていた。
”Link”させるものには「千葉と東京」「多世代」「自然、歴史、文化」「先進、健康、暮らし」「市民の安全」を掲げて県のメーンゲートにふさわしい都市景観を創造する。鉄道やバスとの結節点、東京湾の眺望や市川市民納涼花火大会などを楽しめる地上45階の展望フロア(小岩側A棟)など、シンボル性のある都市空間をつくる。
市民活動を支えるボランティア・NPO活動センターや、介護支援センターやホームヘルパーステーションなど、高齢者を支えるさまざまな施設(本八幡側B棟)も設置し、コミュニティーの向上に資する。
「市民の安全」も重視。一時的に避難可能な駅前広場の整備、安全な避難路を確保するため既存道路の拡幅、歩道のバリアフリー化を行い、24時間街の安全を見守る防災カメラも設置する。
完成は平成20年度を予定している。
行徳小6年生=安全検証防災マップ製作市川市立行徳小(松田義行校長、児童数880人)の6年生(135人)は、総合的な学習の時間を使い、地域の防災について学習を進めている。9日には防災マップを作った。
同校児童は、新潟中越地震の余震が起きた時、校庭や机の下に逃げるなど、地震の恐さを肌で感じた。授業は、「行徳で起きたらとても怖い。自分たちにできることは何か」という、児童の言葉がきっかけで始まった。
授業では、登下校時の安全を検証するため、同じ通学路を通る家が近所の友達とグループをつくって、まち歩きを実施。一人ずつ防災マップを作った。鬼原寿子教諭は「ブロック塀など地震が起きたときに気をつけなければならない個所が児童、保護者にわかるとともに、避難所である学校と家庭を結ぶ安全な通学路を決めることで、いざという時に家族が出会えやすくなる」と防災マップの効果を話す。児童は月に一度、自分で決めた安全な通学路を通る下校訓練も行っている。
児童は「細い道はブロックや窓ガラス、建物が崩れると危ない」「電柱や自動販売機がたくさんある道は危険」「線路が崩れて道がふさがっちゃうかも」「さびた看板や、鳥がとまれないようにするトゲのような金具が落ちてきたら危ない」など、幅広く街を観察、地図に書き入れ、「消火栓の場所や、どういうものに注意したらいいかがわかった」と話した。
10月以降、児童が防災ポスターを描き、地域に張ってもらえるよう働きかけるほか、地域への学習成果の発表などを検討している。
インターネットを使って安否情報書き込み・AAネット浦安浦安市内のシニアサークル・AAネット浦安(野垣内武志会長、会員六十五人)は今夏から、インターネットを使った安否情報書き込み・検索システム「浦安安否」サービスを提供している。安否情報システムは、NTTやIAAなど企業が実施しているものはあるが、個人グループが運営するのは新しい試み。震度6以上の大災害が発生した時にしか使えない事業者のサービスに対し、ふだんから書き込みができる特徴がある。
災害や大事故が発生した時、携帯電話やパソコンからアクセスして、自分の安否を書き込んだり、家族や友人の安否を検索できるシステム。浦安市民のほか、遠隔地に住む家族、遊園地の来客者など、誰もが無料で使える。書き込みは、投稿者名と本文だけを簡単に記入でき、投稿ボタンを押すだけで掲示板に反映される。検索は、投稿者名あるいは本文、いずれも可能。
システムの開発は、「阪神・淡路大震災の被災時に電話回線が麻痺して安否確認が大変だったが、ネット情報は使うことができた」という話がきっかけ。誰でも簡単に使え、いつでも練習できる安否確認システムを目指し、掲示板運営会社(サーバーは岐阜県に置かれている)とともに研究をスタートした。
初夏には会員を中心に、使い勝手や集中書き込みの実証実験を実施。毎月第一日曜日に集中書き込みをしており、アクセス数も千件を超え、実証実験の結果、システムの機能がスムーズに使えることが確認できた−という
。
7月の地震では鉄道の運転休止や携帯電話が通じづらくなるなど、安否確認の必要性と不満感が問題視されたが、両事業者のサービスは提供されなかった。JR西日本の脱線事故でも同様だった、という。同会は「日ごろから家族で災害時の安否確認方法を話し合ってもらいたい。浦安安否で練習しておけば、いざという時に役立つ。両事業者のサービスもスムーズに使えるようになる」とアピールする。
一周年記念ふれあいまつり大盛況=大洲防災公園・急病診療センターまもなく開所から一年を迎える市川市大洲防災公園内の急病診療・ふれあいセンターで10日、一周年を記念したふれあいセンターまつりが開かれ、たくさんの人出でにぎわった。
地域の人に同施設を知ってもらうとともに、施設内の各団体同士の親睦を深めようと開かれた同まつり。地域の福祉力向上のため、自治会など主に地元住民が企画・運営にあたった。
会場では、地域ケアシステムやボランティアセンター、ファミリーサポートセンター、身体障害者地域支援センターなど施設内の団体が、手芸サロン、クイズ大会、点字体験、「紙でつくった魚釣り」などで、日ごろの活動を紹介。市内八つの地域作業所が参加した福祉バザーや、同施設内集会所を利用しているサークルによるフラワーアレンジメントなども行われ、子供からお年寄りまでが“ふれあいの輪”を広げていた。
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